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【介護業界研究|2023年最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!

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介護業界研究


介護業界と聞いてどのような仕事内容が頭に浮かぶでしょうか?

高齢者・障がい者の方を介護する仕事がパッと浮かぶ人もいるかと思います。


介護業界は少子高齢化が進んでいる現状で、今後もっとも必要とされる業界の1つでもあります。

そのため介護人材を確保するために業界全体での改革が進んでいるのに加え、介護をより楽にするためにテクノロジーの開発を進めている現状です。


ここでは介護業界について1から解説していきます。今後、介護業界に進もうか迷っている方はぜひ参考にしてください。

介護業界について

介護業界とは


介護業界は、高齢者や身体障がい者など、身体が不自由な方に対して日常生活を円滑にするためのサポートをすることがメインの業界です。

食事・入浴・排泄・外出など、身の回りのお世話をすることが大きな仕事となってきます。


介護の業態は多岐にわたり、施設や職種によって様々です。

主に高齢者向けにはなりますが、有料老人ホーム・グループホーム・デイサービス・ホームヘルパーなどで高齢者の方を受け入れています。


また、介護をするだけでなく、介護・福祉用具の販売や介護タクシーなど、介護をより楽にサポートするようなビジネスも展開されています。

その他にも大人用おむつの製造・販売や買い物代行など、様々なサービスが提供されています。

介護業界の職種

介護業界の職種

看護師

看護師は医療分野のフォローもしますが、介護施設でも勤務することがあります。

特に介護施設で働く看護師の仕事内容は、「健康管理」「療養」「医療業務」の3つです。


健康管理は体温や血圧の測定など、いわゆるバイタルチェックをしたり、口腔ケアをしたりします。
その他にも歯磨きや爪切りなど日常で必要となる行為を主に対応します。


療養はけがに対する処置・ガーゼの交換・排泄物の廃棄作業など、身体の療養に必要な作業を対応します。


また医療業務は、点滴・投薬・採血など、医療に関わる業務になります。ただしこれらの業務に関しては医師の指示・指導がない限り、業務対応することはできません。

ケアマネージャー

ケアマネージャーとは、介護を必要とする方が介護保険サービスを受けられるように、家族からヒアリングをして最適な介護プランを提供することが主な仕事です。

別名、介護支援専門員とも呼ばれたりします。


主にサービス計画書の作成や、サービス事業者との調整をすることがメインの仕事です。
簡単にいうと、介護事業者とサービス提供者の橋渡し的な役割を担うことになります。


ただし、「介護支援専門員実務研修受講試験」という試験に合格して、資格を取得する必要があります。

資格を取得した上で、研修を受けた後に初めてケアマネージャーとしての実務を担うことが可能です。

ホームヘルパー

ホームヘルパーは、身体が不自由な人の日常生活をサポートすることが主な仕事です。


仕事内容は一般的な介護職と変わりありませんが、仕事をする環境が異なります。ホームヘルパーの場合は、利用者の自宅に直接趣き、1対1でサービスを提供します。

1人1人に丁寧に介護ができることがホームヘルパーの特徴です。ただ、その分コミュニケーションスキルは一定以上必要となってきます。


ホームヘルパーとして働きたい場合、「介護職員初任者研修」に合格する必要がありますので、早めに取得しておくようにしましょう。

介護福祉士

介護福祉士は、利用者の食事・入浴・排泄のサポートをすることが主な仕事です


一般的な介護士と異なるところは、業務内容の幅です。簡単にいうと、介護福祉士はリーダー的役割を担うことになります。

介護士の方が担う業務内容に加えて、介護者からの相談に対してアドバイスをしたり、現場で働く従業員の方に対して指導をしたりします。


介護福祉士の場合「介護福祉士国家試験」に合格をし、国家資格を取得する必要があります。

そのため、介護福祉士として働きたい方は早めに資格の勉強に取り掛かっておくと良いです。

介護業界の市場規模

介護業界の市場規模

介護業界の現状

国内介護市場規模予測

国内介護市場規模予測(出典:デロイトトーマツ、グラフ作成:CareerMine)

 

デロイトトーマツの調査によると、市場規模は今後も大きくなっていく見通しが立っています。

これは少子高齢化が進んでいる現状から、高齢化率が上がり高齢者数も同時に増えていくことが大きな要因です。

それに伴って介護タクシーや大人用おむつなどのサービスも必要となってきます。以上のことからも、今後も市場が大きくなっていくことが想定されると考えられます。


そのため,
ますます介護職員の確保が今後は必須となってきます。

もちろん労働人口も減っていくことを考えると、AIやロボットなどのテクノロジーを活用することも必要となるでしょう。

介護業界の動向

介護業界の需要に対して、介護職員が足りていない現状

「介護業界の現状」でも紹介したように、市場規模は今後どんどん大きくなっていくことが予想されます。それに従い、介護の労働者も今後もっと必要となってきます。

ただし、その需要に対して全く追いついていないというのが現状です。


厚生労働省の調査によると、有効求人倍率は年々増加傾向にあり、直近だと平成28年時点で3.02倍となっています。

 

有効求人倍率と失業率

有効求人倍率と失業率(出典:厚生労働省「介護人材確保対策」、グラフ作成:CareerMine)

 

ちなみに有効求人倍率とは、「求職者1人当たりにつき、何件の求人があるか」という指標を表すものです。

このグラフの平成28年度をもとにすると、求人を探している求職者1人に対して、3社が取り合いをしている状態です。つまり、売り手市場となります。

以上のことからも、どのように人材を確保していくかが今後の焦点となってくるでしょう。


職員の離職率の高さが問題視されている

厚生労働省の資料によると、介護職員数は年々上昇傾向にあります。直近の平成28年度時点で、183万人もの労働者数がいるとのこと。

 

介護職員数の推移

介護職員数の推移(出典:厚生労働省「介護分野の現状について」、グラフ作成:CareerMine)

 

しかしそれと同時に離職率の高さが問題にもなっています。年々下降傾向にありますが、全産業と比較しても、高い水準にあることに変わりはありません。

 

産業計と介護職員の離職率の比較

産業計と介護職員の離職率の比較(出典:厚生労働省「介護労働の現状」、グラフ作成:CareerMine)

 

離職率を改善するためにも、国全体として賃金のアップや職場環境の改善など、様々な取り組みがなされています。今後の動向に着目する必要があるでしょう。


介護ロボット・ICT導入など、テクノロジーの活用が進んでいる

介護業界においても、テクノロジーの活用が現在進んでいます。背景としては、人手不足を解消するため、過酷な環境改善をするためということが挙げられます。


例えば、みまもりセンサーを活用したシステムが提供されています。

これは、ベットからの離床予測を通知し、ベットからの転落事故を防ぐために開発されました。バイタル信号に近い体動を検知するセンサーも搭載されています。

また、キューズタグウォークという歩行測定システムも提供されています。

歩数・歩幅・血圧・体組成データの測定が可能になったため、介護施設の業務効率化・数値化をサポートすることも可能です。


このように、介護業界においてもテクノロジーを使って効率的に業務をこなすことが求められています。特に重労働が多いこの業界においては今後も尚更テクノロジーの需要は増えていくでしょう。

参考:PR TIMES

介護業界の歴史

介護業界の歴史

1961年をきっかけに介護施設が次々増設・ゴールドプランの構築

介護という概念はずっと昔から存在していましたが、「介護施設」が誕生したのは戦後になります。

1961年に静岡県浜松市において初の特別養護老人ホームが建設されました。

これを皮切りに、短期入所生活介護・ショートステイ・通所介護・デイサービスが創設されることに至り、介護におけるインフラが徐々に整っていくようになりました。


また、1989年に高齢者保健福祉推進10ヵ年戦略計画と呼ばれる「ゴールドプラン」がスタート。


ゴールドプランでは、来たる高齢化社会に向けて「在宅福祉対策の実施」「施設整備を進める」「施設に保健師・看護師を配置」の3つを目標として掲げました。

ゴールデンプランに沿うよう2000年代までにかけて、介護施設の整備と介護士の配置を主に進めていきました。

1997年に介護保険法が成立・2000年に施行

ゴールドプランを対応した後、介護保険法が2000年に成立しました。社会保険の一種としての位置付けとなっています。


介護保険法が成立したことによって、各市町村区が施設入所を決めていたところを、介護保険被保険者が自らの意思で入所するところを決めれるようになりました。

介護保険ができた背景には、社会保障費の増加を市民が負担するという目的があります。

つまり、高齢者の介護を社会全体で支え合う仕組みということになります。現在進行している少子高齢化問題を見据えた制度でもあります。


40歳以上になると介護保険料を支払うことになるのですが、2030年頃をピークに介護保険料を支払う40歳以上の人口の推移は下がる予測が出ています。

その一方で、要介護率が高くなる人口は増える見通しなので、どのように介護保険を徴収するかが今の課題となっています。

介護業界におけるトレンド・話題

介護業界のトレンドニュース

看護師 ・介護福祉士など収入3%程度引き上げへ

政府は看護・介護・保育などの現場で働く労働者の方々に対して、2022年2月から月額で3%ほど引き上げることを方針として固めました。

具体的には、介護福祉士や保育士に対して月額9000円の処遇改善を図るとしています。その他にも医療機関に勤務する看護師に対しては月額15,000円、幼稚園の教諭に対しても同様の対策を取るとのこと。


介護業界においては、賃金の低さが原因で離職する人もこれまで多くいました。その改善策の一環として給与の引き上げがされると考えられます。

今後もまずます介護業界の職員が必要とされることから、いかに介護士を集めるかがポイントとなってきます。今後の動向に着目しておきましょう。

アマゾンが高齢者介護のサブスクサービス「Alexa Together」を開始

Amazonが高齢者介護のサブスクサービスである「Alexa Together」を開始しました。

これは自立した生活を送っているものの、特別なサポートが必要となる可能性がある高齢者がいる世帯向けのサービスとなります。


このサービスは、Amazonがすでに提供している「Alexa Care Hub」という製品を広げたものです。

Alexa Care Hubとは、簡単にいうと高齢者の日常の活動をモニターしたり、各人に合わせたアラート(警告)を設定したりすることができるサービスです。


デジタル化の進展に伴い、スマホやAlexaなどと連携できるような便利なシステムは介護業界においても求められています。

そのため、Amazon以外にも介護の際に役立ちそうなデバイス・システムがないか目を見張っておく必要があります。

参考:TechCrunch Japan

介護ベンチャーが排泄センサー・ロボット・AIで挑む業界改革

介護業界においても、DXは重要なテーマの1つとなっています。その中でも株式会社abaは、要介護者の排泄を「におい」で検知する「シート型排泄センサー」を手掛けており、業界の改革に挑んでいます。


このシート型排泄センサーを手掛けた背景には、介護職員の方に「おむつを開けずに中の状態が知りたい」と言われたことがきっかけとなったそうです。

介護業界は機械やPCに疎い方も少なくなく、あまり知識がない方でも使いやすい設計にする必要があります。


これから介護業界を目指す方で特に「技術職」に就こうと思っている方は、「誰でも使いやすい仕様にする」「不満をきっかけに新しいサービスを考える」という2点を意識するといいでしょう。

参考:リクナビNEXTジャーナル

介護業界における主要企業の解説

介護業界の主要企業解説

ニチイ学館

社名

株式会社ニチイ学館

設立

1973年8月

本社所在地

東京都千代田区神田駿河台2丁目9番地

資本金

非公開

従業員数

非公開

平均年収

394万円

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

・医療関連事業

・介護事業

・保育事業

・ヘルスケア事業

・教育(語学)事業

・セラピー事業

グローバル事業

ニチイ学館は、介護サービス・医療サービス・保育サービスなど、医療・介護を中心に様々なサービスを提供している企業です。

介護に焦点を当てると、主に「介護サイト」「家事代行サービス」「紙おむつ・吸水ケア用品の販売」などを対応しています。


介護サイトでは、介護の基本や空いている介護施設の検索・介護のお仕事状況について掲載しています。

その他にも介護の専門家による「介護のポイント」や「介護施設の選び方」など、役立つコラムを隔週で配信しています。


家事代行サービス家事・育児が大変な世帯に向けて家事を代行するサービスです。「お掃除代行」や「シニアお手伝いサービス」など、様々なニーズに合った家事代行サービスを提供しています。


また「紙おむつ・吸水ケア用品の販売」は、大人用の紙おむつや尿もれを防ぐための「吸水ケア用品」を主に提供しています。

総じてニチイ学館は、介護に関する様々な事業を展開している総合型の企業といえます。

ツクイホールディングス

社名

株式会社ツクイホールディングス

設立

1969年

本社所在地

〒233-0002

神奈川県横浜市港南区上大岡西1丁目6番1号

資本金

300,000,000円

従業員数

21,700名

平均年収

409万円

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

・デイサービス事業

・住まい事業

・在宅事業

・福祉車両

ツクイホールディングスは、介護を要とした事業展開をしている企業です。

主に「デイサービス事業」、「住まい事業」、「在宅事業」、「人材事業」、「リース事業」の5つに力を入れた取り組みをしています。


デイサービス事業では、自宅までの送迎・入浴・食事・機能訓練など、日帰りで介護サービスを提供しています。外出とコミュニケーションの機会を提供し、家族の負担を減らすように取り組んでいます。


住まい事業自宅から住み替え、施設や住宅で生活をしながら受ける介護サービスのことです。有料老人ホームの「ツクイ・サンシャイン」やサービス付き高齢者向け住宅「ツクイ・サンフォレスト」を提供しています。


在宅事業では、直接介護者の自宅に訪問し介護サービスを提供します。訪問入浴・訪問看護・居宅介護支援など、様々なプランを提供しています。


人材事業は、「ツクイスタッフ」という転職・派遣などの人材サービスを提供しています。また、福祉施設を対象に、ビジネスマナーや育成に関する研修プログラムを提供する「研修+(けんしゅうプラス)」という事業も展開しています。


最後にリース事業は、福祉車両・福祉機器のリースとメンテナンスの提供をしています。介護浴槽や介護用のベットなどを提供しています。こちらは主に法人向けのサービスです。


ツクイホールディングスは、介護サービスを提供して35年以上の実績を誇ります。

SOMPOケア

社名

SOMPOホールディングス株式会社

設立

2010年(平成22年)4月1日

本社所在地

〒160-8338 

東京都新宿区西新宿1-26-1

資本金

1,000億円

従業員数

381名

平均年収

1,109万円

(参照:yahoo!ファイナンス

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

・国内損害保険事業

・国内生命保険事業

・海外保険事業

・介護・シニア事業

・ヘルスケア事業

SOMPOホールディングスは、国内損害保険事業や生命保険事業などの保険に関する事業と、介護・シニア事業やヘルスケア事業など様々な分野で事業展開している企業です。

SOMPOホールディングスの中のSOMPOケアという企業が事業の中核を担っています。


介護事業に関しては、主に「老人ホーム・事業所の提供」「介護サービスの提供」の2つに取り組んでいます。

老人ホーム・事業所に関しては、全国に拠点を構えておりどこにいてもサービスが取り組めるように配備しています。


また、1人ひとりに合った介護に関連するサービスを提供していることもポイントです。

例えば、2019年度9月に「SOMPOケア ラヴィーレ入間」で、認知症のご入居者の方が販売員を務めるなど、地域の人との交流を図るような取り組みがありました。

総じて、1人ひとりにしっかり向き合い、最適な介護サービスを提供している企業だといえます。

介護業界における主要企業の採用動向

介護業界主要企業の採用動向

ニチイ学館

求められる人材
  • 困っている人がいたら放って置けない人
  • 思いやりをもって相手と接することができる人
  • 「優しさ」という価値観を大事にしている人

ニチイ学館は、「もしも世の中にやさしさの専門家があるなら、それは私たちでありたい」という言葉を新卒採用で記載しています。

このことからも、人に思いやりを持って接することができる人や、相手のことをしっかり気遣える人がニチイ学館に向いているといえます。


また、介護を受ける方は何かができなくて困ってしまうということが度々起こりえます。

そのため、困っている方がいたら真っ先に助けの手を差し伸べたいという方や、困っている人を放って置けない方にはうってつけです。


総じて「優しさ」という価値観をしっかり大事にした上で、介護の仕事に取り組もうと考えている学生の方には向いている仕事だといえます。

ツクイグループ

求められる人材
  • 仕事をする上で誠実に対応できる方
  • 挑戦する姿勢を大事にしている方
  • 感謝の気持ちを忘れずに業務に取り組むことができる方

ツクイグループの代表である高畠氏は、介護において「誠実さ」「挑戦する姿勢」「感謝を忘れない」の3つを重要視しています。


特に介護は人と人とのコミュニケーションが頻繁に発生します。そのため、介護を必要としている人に対して誠実に仕事に取り組むことが求められています。

また、挑戦する姿勢もツクイグループには求められています。これは少子高齢化が進むにつれ、世代や当事者の数も増えると同時にニーズも多様化してくるからです。

そのため、求められているニーズをもとにサービスを進化させる必要があるというのが1つの理由です。


介護においては人と人のやりとりが非常に増えます。そのため、感謝の気持ちを持った上で仕事に取り組むことができることが前提として重要になってきます。

SOMPOケア

求められる人材
  • 真摯にものごとに向き合うことができる方
  • 従業員・介護者問わず、チームワークや協調性を大事にする方
  • 素直に受け入れることができる方

    SOMPOケアが重要視している価値観として「誠実さと高い倫理観」 「協調性」 「素直さ」の3つが挙げられます。


    「誠実さと高い倫理観」に関しては、介護において最も求められることの1つでもあります。
    なぜなら、介護者の方を対象に1人1人に対してしっかりと向き合っていく必要があるからです。


    また、協調性も介護をする上では重要になってきます。介護は他の従業員の方と連携することもありますし、相手がいてこそ成り立つ仕事です。

    そのため、ひとりよがりではなく相手やチームと協力しながら対応しなくてはなりません。


    また、同様に素直さも重要視されます。具体的には、SOMPOケアグループの方針に共感でき、取り組めることを上げています。

    ただ、それ以外にも仕事をする上で素直に物事を聞く姿勢は重要になります。そのため自分の考えを主張するだけでなく柔軟に聞く姿勢がある方が求められているといえるでしょう。

    介護業界の採用スケジュール

    介護業界主要企業の採用スケジュール

    ニチイ学館

    1. 会社説明会(Web・対面)
    2. エントリーシート提出
    3. 適性検査
    4. 面接(個別・グループ)
    5. 内定

    適性検査に関してはSPI試験が課されています。そのため市販のものを1冊仕上げて試験に取り組むとよいでしょう。

    面接に関しては、思ったよりもラフ・堅苦しくなかったという声が多いです。そのため、過度に緊張せず、適度にリラックスした状態で臨めるよう事前に面接練習を行いましょう。

    実際に面接を受けた人の意見をみると、「将来的に成し遂げたいこと・ビジョン」などが聞かれる確率が高いので、事前に用意しておくといいです。

    ツクイホールディングス

    1. エントリー
    2. 会社説明会+座談会「291カフェ」
    3. 書類選考・リクルーター面談
    4. 一次面接
    5. 最終面接
    6. 内々定・リクルーター面談

    会社説明会が開催された後、座談会が開催されます。そのため、会社の概要のみならず、会社の雰囲気や実際に働いている人の声などについても聞くことができます。

    その後、書類選考を挟んだ上でリクルーターの方と面談ができます。会社説明会や座談会で聞きそびれたことなども含め、なんでも気軽に相談することが可能です。

    働くイメージを持つためにも気になることやキャリアアップなど積極的に質問しましょう。

    面接は2回です。自己PRや自分のビジョンなど、聞かれそうな質問に対してしっかり準備しておくようにしましょう。

    SOMPOケアグループ

    1. エントリー
    2. 会社説明会
    3. 面接(複数回)
    4. 内定

    SOMPOケアグループの選考フローはオーソドックスです。

    ただ、応募する職種によってグループディスカッションが発生したり、試験が課されたりすることがあるので、応募する職種の採用フローを確認しておくようにしましょう。

    また、面接では自己PRやこれまで頑張ったことなど、標準的な質問が聞かれます。

    それに加えて、介護業界のイメージを変えるにはどのような取り組みが必要かというような、介護業界特有の質問もされているので、こちらに対する回答もしっかり作成しておくようにしましょう。

    参考:「ONE CAREER

    介護業界のインターン情報

    介護業界主要企業のインターン情報

    ニチイ学館

    ニチイ学館のインターンは、企業理解を目的とした「1dayインターン」を開催しています。Webでの開催となっています。


    「介護」「医療関連」「保育」
    など、3つの業界研究ができるコースとなっています。

    加えて、職場を想定したグループワークも開催され、業界自体・業界の今後についても理解を深めることが可能です。

    グループワークに関しては、人事からのフィードバックもあるため、積極的に発言したりどんどん挑戦してみましょう。

    ツクイホールディングス

    ツクイホールディングスは、「業界理解型」のインターンシップと「体験型」のインターンシップの2種類を開催しています。

    共に1dayで短期のインターンです。


    業界理解型のインターンシップ
    は、初級・中級・特別編の3つに分かれます。

    種類

    内容

    初級

    ・今のカイゴを学べるミニ講座

    ・カイゴの『魅力特集』 を作成

    中級

    ・お客様を笑顔にするためのサービスプランを考える

    ・実際にあったお客様の事例

    特別編

    ・認知症サポーター養成講座

    一方、もう1つの「体験型」のインターンシップは、認知症のVRを実際に体験するという内容です。

    その他にも事業所・車いす・レクリエーション体験など、実際に介護職員の仕事を体験するという内容のプログラムが組まれています。


    まだ介護業界について理解が深まっていないという方は「業界理解型」を、ある程度理解はしている方は「体験型」のインターンシップにそれぞれ応募してみるといいです。

    SOMPOケアグループ

    SOMPOケアでは、「Nonfictionプログラム」と「Connectプログラム」という2種類のインターンシップが開催されています。

    共に1dayタイプのインターンシップです。


    「Nonfictionプログラム」では企業概要・座談会・グループワークなどの1dayインターンが開催されています。

    オンラインで2時間30分にわたって開催されます。こちらはどちらかというと全く業界について知らない人向けのインターンです。


    もう1つの「Connectプログラム」は、主に介護業界の現状について、パネルディスカッションを通して社員の方がレクチャーしてくれる内容になっています。

    かつ、介護クイズや未来創造ワークなど、学生が参加できるプログラムもあるため、参加型のプログラムでもあります。


    介護について1から知っておきたいという方は「Nonfictionプログラム」に、介護業界の現状について知っておきたいと思う方は「Connectプログラム」に参加してみるといいでしょう。

    業界研究のやり方

    業界研究のやり方


    業界研究においては大きく3つのステップで行っていくことで理解することができます。

    業界研究の3STEP


    (1)業界全体を知る
    世の中にある様々な業界ではどのような企業がどのような役割を担っているのかを大きく把握することで業界の概要を理解することができます。

    代表的な企業名や職種についても調べて、自分が志す方向性を考えることがおすすめです。


    (2)業界の深掘り
    業界内のさらに詳しい現状や課題を調べます。

    業界内の各企業の違いや、企業相互の資本関係・提携関係、業界内での業績推移、業界全体の成長の見込みなどをリサーチして、志望企業を絞り込みましょう。


    (3)業界の動向把握
    業界の動向をさらに細かく調べていくことで、各企業の状況を知り、自己分析と照らし合わせて具体的な志望企業・職種をまとめていきましょう。

    介護業界の業界研究

    介護業界の業界研究


    前述した上記の3つのステップで分析を進めていきましょう。

    (1)業界全体を知る

    まずは介護業界の全体を知ることが重要です。

    介護業界は介護をすることが中心の仕事です。ただし、介護施設の形態によって若干役割が異なってきます。

    種類

    施設

    施設介護

    施設で介護をする方式

    要介護認定によって、入る施設が異なる

    →老人ホーム・特別養護老人ホームなど

    訪問介護

    訪問介護員が直接自宅に訪問して介護すること

    →ホームヘルパー

    通所介護

    自宅から介護施設へ通う方式

    →デイケア・デイサービスなど

    要介護認定は、介護サービスがどれくらい必要とするかを判断するものです。大きく1から5段階にわたって判断されます。


    その他にも「介護用品関連会社」が、大人用紙おむつや吸水ケア用品など介護に役立つ製品を作成しています。

    (2)業界の深掘り

    介護業界の全体を知ったら次はどのような職種があるか知っておきましょう。

     

    介護業界の職種は、大きく「看護師」、「ケアマネージャー」、「ホームヘルパー」、「介護福祉士」の4つに分かれます。


    これらの職種につくためには、試験に合格して資格を取得しなければなりません。

    職業によって出題傾向も違ってくるので、自分がなりたい職業について確認しておくようにしてください。もちろん、介護に関する商品を製造する企業であれば、資格は必要ないです。


    職種の特質上、日中の勤務はもちろんのこと、夜勤が発生することもあり得ます。
    そのため、事前に夜勤があるかどうかを施設・企業に確認しておくと就業のイメージがより具体的に見えるでしょう。

    (3)業界の動向把握

    最後に飲料業界の動向把握です。PEST分析を行うことが重要となります。

    PEST分析


    PEST分析とは、政治、経済、社会、技術といった4つの観点からマクロ環境(外部環境)を分析すること。

    介護業界のイメージをより具体的にしていきましょう。

     

    Politics(政治)

    令和3年度に向けて介護報酬制度の改定が進んでいる。また、2025年度を目処に地域包括ケアシステムの構築を実現するために動いている。

     

    Economy(経済)

    賃金の低さが介護業界で嘆かれていたが、政府の意向により賃金がアップする方向性。

    ただし、需要に他愛する供給が追いついていないため、いかに労働者を確保するかが鍵。

     

    Society(社会)

    少子高齢化がどんどん進んでいることから、介護が必要となってくる人も増えることが想定される。

    そのため、労働人口を増やすことはもちろん、テクノロジーを利用して労働のカバーをすることも必要。

     

    Technology(技術)

    寝返りの予測やバイタルの測定など、テクノロジーによる業務の効率化が進んでいる。

    ただ、デジタルに疎い人が介護業界には少なくないため、いかにわかりやすく使いやすい設計にするかが重要。

    介護業界のES対策・攻略法

    介護業界のES対策

    ESのまとめ方

    エントリーシートを書く上では、大きく次の2点を意識して書いていくようにしましょう。

    • なぜその会社を志望しているのか
    • 自分の人物像

    エントリーシートは、その人物を表す情報が詰まっている書類です。

    そのため、「他の就活生と違って自分は何が得意か」「他の就活生と比べて何ができるか」ということを端的に記載する必要があります。


    もっとも重要なのは、できるだけ簡潔に分かりやすく記載することです。

    面接官は1日に何枚ものESを目にすることになるので、難しい単語ばかりや分かりにくい文章だとそもそも内容が伝わらない可能性が非常に高いです。

    最悪の場合、ESの時点で最後まで読んでもらえずに落とされるということもあります。そのため、できるだけ平易な文章で記載するようにしましょう。

    介護業界におけるESのポイント

    介護業界においては、「人間性」がかなり重要視されます。なぜなら、介護職という特質上、人と関わることが必須だからです。

    ここでいう人間性とは誠実さ・優しさ・人を思いやる気持ちなどがあるかどうかです。


    ただし、人間性について直接ESで記載するのは難しいため、熱意・想いをESに書き込むといいでしょう。具体的には、介護職に就こうと思ったきっかけと組み合わせてESを記載するといいです。

    例えば、「祖母の足の具合が悪化して介護が必要な状態に陥った。そこで祖母の介護をするようになったのだが、介護をするたびに感謝の言葉をかけられてこの仕事にやりがいを感じた。そのため介護が必要な方を助けたい信念の元、この仕事を志望した。」などです。


    以上のことから、「ある程度自身の人間性がわかるように記載すること」と「介護職に就こうと思ったきっかけ」の2つを組み合わせて書くようにするといいでしょう。

    介護業界の筆記試験対策・攻略法

    介護業界の筆記試験対策


    介護業界の筆記試験の内容は、いわゆるSPIやWebテストといった形式ではないところが多数派です。

    もちろん、SPIに関する試験を課すところもありますので、過去の問題形式を確認する必要があります。


    その代わり、時事問題介護業界に対する筆記試験や作文が課されることがあります。そのため、SPIはやるに越したことはないですが、まずは過去の問題形式を踏まえた上で、対策をしていくようにしましょう。


    介護業界においては、採用終了が事業所や企業によってまちまちです。通年採用しているところもあれば、一般的な業界のように6〜7月を目処に採用を終了する企業もあります。

    いずれにせよ間に合わなかったということがないように、採用のスケジュールを確認することが先決です。

    筆記試験対策は、できれば1〜2ヶ月前からじっくり準備を進めていくようにしましょう。

    介護業界の面接対策・攻略法

    介護業界の面接対策

    介護業界の面接でよく聞かれる質問とポイントを紹介していきます。

    • なぜ介護業界を選んだのか
    • なぜ介護業界の中でも〇〇なのか・他の施設と違って〇〇を選んだ理由は何か
    • 自己PRについて
    • 自身の強み・弱み
    • これまで頑張ってきたことについて
    • 介護業界のイメージをよくするためにはどのような取り組みが必要か
    • どんな時にストレスを感じるか・その発散方法は何か

    介護業界を選んだ理由について

    最も聞かれやすい質問の1つです。なぜ介護業界を選んだのかは、どこの企業の面接を受けても聞かれやすいことなので、しっかり答えられるようにしておきましょう。


    答える際のポイントとしては、「介護職になりたいと思ったきっかけ」と絡めてエピソードを話すことです。

    他にも介護を通じて自分が感じたことを簡単にまとめ、なぜその業界を選んだかを答えられるようにしておきましょう。

    <回答例>
    介護の体験プログラムに参加したことがきっかけです。とある施設で1日介護職の体験をすることになったのですが、何かをするたびに感謝の言葉をかけられ、自分自身が貢献できている感覚があり、やりがいを感じました。そのため介護職を志望するに至りました。

    介護業界のイメージをよくするためにはどのような取り組みが必要か

    ニチイ学館で過去に聞かれた質問です。介護業界は「3K」という言葉があるように、何かときつい業界でもあります。


    まずは課題となっているものを先に洗い出すことが先決です。

    例えばワンオペ・重労働など様々な課題があります。その課題をどのように解決するかということを考えます。上記の課題に対してであれば、「テクノロジーの活用」が1つ挙げられるでしょう。

    以上のことを踏まえて、話す内容をまとめておくといいです。


    色んな課題が想定できるため、切り口は無限にあり、あらゆる対処法が考えられます。自分だったらどのようにイメージアップの戦略を練るか、しっかり考えておきましょう。

    <回答例>
    介護業界のイメージをよくするためには、3Kの固定観念をできるだけなくすよう、テクノロジーを活用することが有効だと考えます。なぜなら、夜勤のワンオペや介護者の持ち上げなど、テクノロジーを利用することで負担を大きく軽減することができるからです。これによって特に「きつい」という業界のイメージを和らげることができ、業界全体のイメージアップにつながると考えます。

    どんな時にストレスを感じるか・その発散方法は何か

    介護業界にはストレスがかかる仕事が他の業界に比べて多いことから、ストレス耐性があるかどうかが見られます。ゆえに介護業界では非常に聞かれやすい質問の1つです。

    重労働の仕事をこなす必要もある上に、介護者と頻繁に接触することから人間関係のトラブルも起こる可能性があるからです。


    基本的に自分がストレスに思うことと発散方法を素直に後述して問題ありません。ただし、人間関係に関してストレスを感じやすいということは言及を控えた方がよいでしょう。


    人間関係が非常に重視される業界ですので、人間関係にストレスを抱えやすいと介護の仕事をする上では致命傷になる可能性が高いからです。

    結果として落とされてしまう率も上がります。そのため、人間関係以外のことで訴求するよう心がけましょう。

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    監修者gen

    1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。