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【ネット広告業界ES書き方ガイド】読まれるESのポイントを徹底解説!

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ネット広告業界ES書き方ガイド


広告費がテレビを追い抜くなど、デジタルシフトの波に乗って右肩上がりの成長を続けているネット広告業界。

今後も5Gの普及に合わせた事業展開が見込まれており、市場の明るい業界と言えるでしょう。


そのため、華やかな広告業界のイメージも相まって就活生からの人気も非常に高く、ESや面接試験の対策は必須と言えます。

この記事では、実際にネット広告業界の主要企業で出題された設問に対して、「どのように回答すればよいか?」などのポイントも合わせて解説します。


またネット広告業界全体の採用動向や面接対策などについて、下記で詳しく紹介しています。併せてチェックしてみてください。

ネット広告業界のESで実際に出た設問

ネット広告業界で頻出される設問例

1あなたのビジョンとその理由を教えてください。200文字300字以内(2020年 サイバーエージェント)

2人生で最も感銘を受けた出来事はなんですか(2020年 Google)

3自分自身を最も表しているエピソードや体験談を教えてください(2020年 Google)

4「周囲と協力をして”必死”に取り組み、そこで生じた”葛藤”や”挫折”などの経験から学んだこと」について教えてください。 400文字以下(2020年 デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム)

5学生時代に力を入れた学業を教えてください(2020年 デジタルHD)

6あなたならではのアイデアや工夫によって成果を上げたことを具体的に教えてください(2021年 ペクトル)

設問例1:実現したいこと

あなたのビジョンとその理由を教えてください。200文字300字以内(2020年 サイバーエージェント)

この設問では、就活生がその企業で実現したいことと企業の目指している方向性がマッチしているかという部分を見られています。


仮にミスマッチが生じていたり、その企業の業務内容をしっかりと把握していなかった場合、いずれ辞めていってしまうリスクが生じます。

そうならないためにも、業界や企業のイメージだけではなく、事前にリサーチをきちんと行ってから志望するようにしましょう。

回答例

貴社が誇る国内最大規模の既存顧客をターゲットとして、ビックデータを活用した新規事業の立ち上げに挑戦したいです。実現したい理由は二つあります。まず貴社がこれまで獲得してきた既存顧客をターゲットとすることで、売上の最大化が出来ると考えたことです。二つ目はビックデータ解析によって既存顧客の購買データなどによる消費者行動の傾向を分析することで、これまでにない独自の市場を構築できると考えました。

具体的には、二つの新規事業を考えており、独自の経済圏を形成していくための会員制のコミュニティ作りと、消費者行動のデータ分析に基づく新規顧客をターゲットにしたインターネット広告事業を行いたいです。(293文字)

 

☝️ワンポイント

その企業が強みとしている部分をピックアップし、その中で今後自身が身に着けていきたいスキルや実現したいことがマッチしているということをアピールしていきましょう。

設問例2:最も感動したこと

人生で最も感銘を受けた出来事はなんですか(2020年 Google)

この設問では、あなたがどんなことに興味を持ち、モチベーションが高まるのかといった人柄を知りたいと考えています。


自身の経験の中で感情が大きく動いた体験を自己分析し、なぜ感銘を受けたのか
採用担当者にも共感してもらえるように分かりやすく伝えていきましょう。

回答例

学園祭の出し物でSNSを使って発信し、例年の3倍となる150人以上の集客ができたことです。学園祭の3か月前から毎日欠かさず情報を発信したことで、当日たくさんの人に来てもらうことができました。「周囲をワクワクさせたい」それが幼い頃からぶれずに持っている私のモチベーションの軸です。

貴社ではまだ世の中に知られていない魅力的な商品やサービスを最新のマーケティング手法を用いながら発信することで、生活者の日常が明るくワクワクするような出会いを提供したいです。そのためにもデジタル広告の分野で業界をリードする貴社の環境下で、デジタルマーケティングに関する知見や最新のアドテクを学び、業界の成長とともに自身も成長していきたいと思い、貴社を志望しました。

 

☝️ワンポイント

エピソードをそのまま伝えるのではなく、どんな時になぜ心が動くのかを簡潔に伝えましょう。

さらに企業の行っている事業内容や風土とマッチしていることをアピールできると良いでしょう。

設問例3:自己PR

自分自身を最も表しているエピソードや体験談を教えてください(2020年 Google)

この設問では、強みや長所など自分自身のことをどれだけ理解しているかという自己理解力が問われています。

また、大切なのは自己理解だけでなく自身のことを採用担当者に理解してもらうための伝える能力です。


回答の構成を結論→エピソード→結論の構成で整理してまとめることを意識しましょう。

回答例

大学2年時にシアトルの大学に留学し、現地の大学で野球チームを立ち上げました。グローバル人材が求められる昨今の状況を考え、多様な価値観を持つ人たちと交流を行うのが効果的だと考えたからです。

しかし、チーム運営をするにあたって価値観が異なるメンバーをまとめて活動する難しさを感じました。立ち上げ当時にチームのルールや目標を決めていなかったことが原因でした。

「チーム全員が共有できる目標を掲げること」「メンバー間で信頼関係を築くこと」がチーム作りにおいて最重要であると考え、メンバー全員とコミュニケーションを図り、「試合で勝つ」ことをチームの目標として掲げました。また、指揮を高めていくにはキャプテンである私が率先して全員から信頼される必要があると考え、練習も授業も熱心に取り組み、相手の立場や異なる考え方を尊重し本音で対話することに努めました。

その結果、一か月に平均6試合もの練習試合を行うことができるようになりました。この経験を通して「チームでの取り組みにおいて共通した目標を持つことの大切さと、目標達成に向けて諦めない姿勢」がいかに大切であるかを学びました。

これらの経験から培ったことを活かし、様々な問題をあらゆる側面から考え抜き、仲間と共に目標を成し遂げることによって貴社に貢献していきたいです。(556文字)

 

☝️ワンポイント

立派な実績や体験をしたことを伝える必要はありません。採用担当者が知りたいのはエピソードや体験の中から何を感じ、どんな学びを得られたかです。


自身の価値観と企業の求める人物像にマッチしている部分を軸として、
簡潔に伝えるようにしていきましょう。

設問例4:チームワークを発揮した経験

「周囲と協力をして”必死”に取り組み、そこで生じた”葛藤”や”挫折”などの経験から学んだこと」について教えてください。 400文字以下(2020年 デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム)

この設問では「周囲と協力して物事を進められる協調性」「困難にぶつかった時にどう乗り越えてきたか」を見られています。


これまでの経験や就職活動の軸をもとに、どんな意図でチームに貢献していったのかわかりやすく伝えていきましょう。

回答例

ゼミ活動の一環で短期合宿を行い、研究活動のレポート作りに取り組みました。しかし、メンバーの一部にやる気が無く「周りに任せる」と参加を放棄するメンバーがいました。提出期限が3日後と時間がない中、積極的に取り組んでいたメンバーもそのような状況にモチベーションが低下していました。

私は状況を打開するために、一緒にレポート作りに取り組んでいたメンバーに、合宿の目的や今後のゼミ活動に生じるメリット、完成のイメージを具体的に伝え協力を求めました。さらに参加を放棄しているメンバーに協力してもらえるよう、手分けして説得を試みました。

結果、ゼミ生全員がレポート作りに参加し、期限内にレポートを提出することができました。役割を明確にすることで、作業の効率化を図ることができたからだと考えます。取り組む目的を明確にし、一人一人が当事者になることで、チームが活性化するという学びが得られました。(391文字)

 

☝️ワンポイント

自身がどのような働きをしたのか「集団活動の中での立ち位置」を明確に伝えていきましょう。

会社という組織に属する中であなたがどのようなポジションに適性があるのかを採用担当者は知りたいと考えているからです。

行動の結果、最後に何を学ぶことが出来たのかを簡潔にまとめられるとより良いでしょう。

設問例5:学生時代に力を入れたこと

学生時代に力を入れた学業を教えてください(2020年 デジタルHD)

いわゆるガクチカと呼ばれるものです。

この設問の意図としては、その学生が学生時代に力をいれたことからどのような目標や目的に対して頑張れるのかを知りたいと考えています。


企業がどのような人材を求めている傾向にあるのかをしっかりリサーチしたうえで、まとめていくようにしましょう。

回答例

私が最も力を入れた学業は英語力の向上です。「現地の人と気兼ねなくコミュニケーションをとれるようになる」という目標を立て、カナダへ1年間語学留学をしました。

現地のレストランでウェイトレスとして働き始めた頃は注文が聞き取れず注文ミスを繰り返し、お客様に「接客をするな」とまで言われてしまいました。当初は落ち込みましたが、私は留学に来た目的を思い出し「絶対に英会話をできるようになる」と自分の糧にし、邁進しました。

圧倒的なリスニング力不足を感じた私は、英会話のCDを毎日通学中に聴きながら復唱し、英単語も毎日2時間勉強し続けました。普段の会話中でも友人に間違いを指摘して貰うよう頼むなど、周りにも協力してもらいました。そして3ヶ月後、レストランでのお客様との会話が9割以上理解できるようになり、諦めずに粘り強く努力し続ける大切さを学びました。

 

☝️ワンポイント

エピソードや体験を通して「何を一番伝えたいのか」を明確にしてから書くことで構成がまとめやすくなります。

企業が求める人物像に沿って自身の体験からマッチするものを探していきましょう。

設問例6:創意工夫したこと

あなたならではのアイデアや工夫によって成果を上げたことを具体的に教えてください(2021年 ペクトル)

進化の早いネット広告業界では市場が常に変化し続けています。

そのため次々と新しいビジネスモデルの構築が各社で試みており、想像力に富んだ人材や創意工夫して成果を上げてきた経験のある人材が求められています。

回答例

3年間勤めていた地元の居酒屋でのアルバイトで売り上げ向上に貢献したことです。

売り上げ向上には新規のお客様を獲得する必要がありました。そこで私は来店するお客様の層をリサーチし、地元の方が多いことが分かりました。インスタグラム等のSNSの活用を店長に提案し、ストーリーや投稿をしてくれたお客様にサービスをすることや、地元の方に向けてリピート割などを提案し実行しました。

その結果、徐々に地元民の間でも認知が広まり、新規のお客様が1日2組以上に増え、売り上げを15%増加することが出来ました。

 

☝️ワンポイント

自身の考えやアイデアを具体的にどのように反映させたのかを伝えましょう。

なぜそのような行動をとったのか、その結果どのような成果が上げられたのかをまとめることで、明確にアピールすることが出来ます。

自己PRの書き方

自己PRの書き方

自己PRの本質

自己PRとは、企業に対して「自分を売り込む場」といえます。

自分の強みや長所をどのように企業で活かせるか、どのように企業へ貢献できるかをアピールし、企業に必要な人材と思ってもらえるように自分を売り込む事が自己PRでは求められます。


自己PRで評価されるには、自分の人柄や能力を具体的に伝えて企業が求める人物像に合わせてアピールすることが重要になります。


企業が自己PRを聞く意図は3
あります。


1応募者が活躍してくれるか見極める

応募者を採用することによって企業にプラスの利益をもたらす人材なのかを強みや長所を聞いて見極めています。

そのためただ単に自分の強みや長所をアピールするのではなく、企業が求めている強みや長所を意識してアピールすることが大切になります。


2企業に合った人材か見極める

企業の社風や考えに合った人材かを見極めることによって活躍してくれるか判断材料としています。例えば応募者の強みが既存社員と類似していたら企業とマッチする可能性が高く活躍が期待できます。

反対にいくら優秀な人材でも企業との相性が合わない場合は早期退職の恐れがあるため前向きに採用を検討しません。


3自分を客観視できているか

自己分析は就職活動において最も重視して行うものなので、自己分析が出来ていないと就職活動への姿勢が悪いものと評価されてしまい、企業への志望度も低いものだと判断されてしまいます。

自己PRは自分を売り込む場なので、自分自身について正しく理解する必要があります。そのためには自分を客観的にも理解することが大切となります。

自己PRを書くためのポイント

求める人材に即した「強み」を決定する

企業へ自身の強みを伝える場合、企業のビジネスモデルを理解した上でどのような強みを求めているかを考え、自分の経験などに結び付けて伝えるようにします。


自己PRは大きく分けて3つに分類することができます。

  • 個人として努力し、成果を上げることができる
  • 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行うことができる
  • 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲と協力しながら実現できる


アピールしたい「強み」を論理的に述べる

上記でまとめた自身の強みをより企業に対してわかりやすく伝えるために、下記の流れにまとめるとスムーズです。

(1)強み:あなたの強みは?

(2)強みの原点:強みが形成されたきっかけは?

(3)強みを表す具体的エピソードは?

(4)強みの方法論:強みを発揮するために意識していることは?

(5)強みの活かし方:その強みを入社後にどう活かすか?

引用:unistyle

※自己PRを書く際のポイント

・注意点 ・アピールする強みに再現性を持たせること
・学生時代に頑張ったことと混同しないこと
・書き出しと締めの部分を意識すること

ネット広告業界ではどんな人材が求められるのか

ネット広告業界の求める人材


ネット広告業界では、あらゆる企業や情報が顧客となるため、仕事をしていく上で世の中のニーズやトレンドを察知して汲み取っていく能力・スキルが求められます。

入社後に活躍していくためにも「どんな人物像が求められるのか」を理解し、ESや面接を突破していけるようにしていきましょう。


職種を問わず、ネット広告業界に求められる資質は以下の3つになります。

  • 世の中のトレンドを追いかけるのが好き
  • 顧客のニーズを正確に汲み取る質問力
  • 柔軟な発想をもとにした提案力

世の中のトレンドを追いかけるのが好き

日々成長し続ける市場のニーズやトレンドの変化に対して、自ら積極的に情報を取りにいくような向上心や好奇心の強さが必要です。

やみくもに情報を得るだけではなく、必要とする情報を取捨選択して自身の仕事に反映させていく分析力も求められます。


上手くアピールできると前向きに物事に取り組む姿勢や行動力など、積極性がありポシティブな性格であるというイメージを与えることが出来るでしょう。

顧客のニーズを正確に汲み取る質問力

ここでの質問力とは、顧客に対して不明点や疑問点がないかを問いかける能力です。


自身の考えだけでなく、顧客の求めるニーズを正確に汲み取って施策に反映させていく能力が求められます。

地頭の良さや相手の要望に対して寄り添っていく姿勢など、高度なコミュニケーション力が必要です。

柔軟な発想をもとにした提案力

発想に柔軟性のある人材は、視野を広く持ち、自分のやり方にこだわらないのが特徴です。

型に当てはめた提案をするのではなく、その企業やエンドユーザーの求めるものに対して、解決策となる柔軟なアイデアや発想が必要な資質の一つです。


提案を提示する時にロジカルに伝えることで、相手に納得してもらえるような能力も求められます。

 

☝️ワンポイント

上記で紹介したネット広告業界で求められる資質はあくまで一部です。

企業によって得意とする領域や専門分野が異なるので、自身の志望する企業の特徴を分析し、どのような人物像が求められているのかを把握したうえで、ESや面接対策を行っていきましょう。

 

監修者画像

監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。