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【ペット業界ES書き方ガイド】読まれるESのポイントを徹底解説!

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ペット業界ES書き方ガイド


日本はペットの人気が高く、犬や猫以外にも小動物、観賞魚、鳥類など多くの生き物がペットとして飼育されています。

近年は新型コロナウイルスの影響による巣ごもり時間が増えたことで、ペットを飼い始める人が増えるなど、好調に業績が伸びている業界となります。


ペット業界の事業は生体販売、ペット保険・サービス、ペットフードの製造など、専門事業を手掛けており、それぞれの市場で国内企業外資系企業が混在しているのが特徴になります。

ペットに関連した仕事に就きたいと考えた際に、自分がどのような事業を通して働きたいのか考えることが大切になります。


就活をスムーズに進めるためにも、業界研究をきちんと行い基礎知識を身に付けた上で質の高いESを書き上げられるように準備していきましょう。

ペット業界の採用動向や面接対策について、詳しくは下記で紹介しています。併せてチェックしておきましょう!

ペット業界のES設問例

ペット業界で頻出されるES設問例

1志望動機(共通)

2自己PR(100字)(2021年 ドギーマンハヤシ株式会社)

3あなたがユニ・チャームで実現したい自身の夢を教えてください。1文字以上300文字以下(2022年 ユニ・チャーム株式会社)

4これまでに取り組まれた中で最も難しかった問題解決の経緯について教えてください。 どのように課題設定を行い、どのようなプロセスで解決策を考えられたか教えてください。1文字以上300文字以下(2022年 ユニ・チャーム株式会社)

5当社の基盤となる事業・サービスは何か、また、今後新たにどのような事業やサービスを当社として提供していくべきかご記入ください。(2022年 イオンペット株式会社)

設問例1:志望動機(共通)

この質問は就活において定番の質問ですが、企業にとって合否の判断に影響を与える質問になります。


志望動機を聞く意図をきちんと理解し、企業が求める回答を記述して高評価を得られるように攻略していきましょう。


この質問では下記がみられています。

■企業への志望度を知る
数ある企業の中でなぜその企業なのか明確な理由があれば、企業についてよく調べていると思われ志望度が高いと判断されます。

優秀な人材だけでなく、志望度が高い人材は入社後の活躍が期待できるため積極的に採用されるでしょう。


■企業とのマッチ度を知る
志望動機から応募者がどのような人柄でどのような価値観を持っているのか把握し、企業と合う人材なのかどうか見極める狙いがあります。

回答例1

私は商品開発を通して「飼い主とペットがより幸せに生活を送るサポート」を実現したいと考えています。日本はペットを飼う人が多いこともあり、動物と共存することが当たり前になってきていると感じます。だからこそ、動物を飼うことに負担を一切感じず、お互いが幸せに共存できる環境を商品を通して創りたいと考えています。

貴社はメーカーベンダーシステムによって生活者の声がダイレクトにフィードバックされるため、より細かいニーズに対応するオンリーワン商品を開発できることが強みだと考えます。小さな意見も見逃すことなく真摯に受け止め、どう活かすことができるかを考えることで、今市場にはない新しい商品を生むことができると考えています。私は学生時代に所属していた空手部において、何事にも目的意識をもって取り組む姿勢を身に付けてきました。入社後この強みを活かし、私が関わった商品でより多くの飼い主とペットが幸せを感じられるように尽力したいです。

回答例2

私はペット保険を通して多くのペットを救いたいです。飼っていた犬が怪我を負い、手術をした際に「ペット保険」の存在を知り、興味を持ちました。我が家は加入していましたが、調べてみるとペットを飼っている人に比べて保険未加入者が圧倒的に多いという現実を知りました。

私は保険契約の最前線を担う営業部で、ペット保険の認知度を広め、言葉を発することができない動物だからこそ安心に備えた保険の必要性をより多くの人に伝える働きをしたいと考えています。貴社は獣医師資格を持つ社員が100名以上在籍し、日本で最も獣医師が集まる企業のため、動物に関して的確なアドバイスを伝えることができ、飼い主へより安心感を与えることができると考えます。

私はコールセンターのアルバイトにて「相手の話をきちんと聞いてニーズを的確に捉え、提案する力」を身に付けてきました。この経験を活かし、顧客の不安や悩みに寄り添い、安心して治療を受けられる環境を創りたいと考えています。

 

☝ワンポイント

志望動機では「その企業でなくてはならない理由づけ」が重要になります。

企業研究をきちんと行い、明確な理由を記述して企業への熱意を伝えましょう。

設問例2:自己PR

自己PR(100字)(2021年 ドギーマンハヤシ株式会社)

この質問は応募者がどんな人なのか知るためのダイレクトな質問になります。


自己PRを通して企業に合う人材なのか判断材料としているため、企業が求めている人柄やスキルに関することを伝えられるとよいでしょう。


この質問では下記がみられています。

■応募者の人柄を知る
応募者の人柄を知ることで、企業とマッチする人材なのかどうか見極める狙いがあります。

マッチする人材は入社後の活躍が期待できるため、企業にとって大切な質問となります。


■応募者の能力を知る
応募者の強みを知ることで、企業にどのような利益を得ることができるのかイメージ材料としています。

回答例1

私の強みは行動を起こす速さです。幼い頃から何でも挑戦させてくれた家族のおかげで「これがやりたい!」と思った事に対してすぐ行動に移すことができます。いち早く動ける行動力を貴社でも活かします。(94文字)

回答例2

私は「人と違う角度で物事を考えること」が好きです。ピカソの作品に衝撃を受け、広い視野で物事を考える大切さに気付きました。以来、多角的視点を持つように心がけています。入社後もこの視点を活かし活躍します。(100文字)

 

☝ワンポイント

ただ自身の強みをアピールするのではなく、企業に沿った強みをアピールすることが重要になります。

設問例3:ユニ・チャームで実現したい自身の夢

あなたがユニ・チャームで実現したい自身の夢を教えてください。1文字以上300文字以下(2022年 ユニ・チャーム株式会社)

この質問を通して応募者の志望度仕事への意欲・取り組み姿勢を把握する狙いがあります。


企業についてよく調べてから記述することが大切になります。


この質問では下記がみられています。

■応募者の志望度を知る
実現したい夢が企業で成し遂げることができる内容であれば、企業研究をきちんと行っていると窺えて、志望度が高いと判断されます。

企業についてよく調べ、企業の方向性や価値観に沿った内容を記述することが重要になります。


■仕事への意欲・取り組み姿勢を知る
実現したい夢に向かって、どのような考えでどのような行動を取るのかを知ることで応募者の仕事への取り組み姿勢を把握する狙いがあります。

自主的に行動する人材は活躍が期待できるため、仕事への意欲を把握することは企業にとって重要なポイントとなっています。

回答例1

私の夢は「ペットの健康を維持できるフード」を開発することです。子供の頃、犬を飼っていましたが、寿命を迎えてお別れしたことをきっかけにペットと過ごす時間を1日でも長く保つために「ペットの健康維持」が重要だと考えるようになりました。

30年に渡ってペットの健康を支えてきた知識と経験、人の清潔な暮らしを支えてきた技術力を持ち合わせている貴社だからこそ、今までの常識を覆すような商品開発に挑戦できる環境があると考えます。

入社後は大学で学んだ動物に関する知識や栄養学を活かしつつ、まずは既存の製品できちんと貴社のノウハウを学んで、最終的に美味しさと健康維持を兼ね備えた製品開発に向けて尽力したいと考えています。(300文字)

回答例2

私は商品を通して「保護されるペットをなくしたい」と考えています。

学生の頃に動物愛護施設でボランティア活動を行った際に、ペットが捨てられる理由として「世話やしつけが面倒」という声があることを知りました。そこで私は飼い主が排泄で感じるストレスを少しでも軽減できる商品を開発したいと考えるようになりました。

例えば、トイレシーツの排泄した部分だけをめくり繰り返し使用できるような商品を作りシーツ購入のストレスを軽減したり、排泄の臭いが一切しない消臭効果のある紙おむつを開発したいです。その結果「世話やしつけが面倒」という理由で保護されるペットがなくなる社会を実現したいと考えています。(292文字)

 

☝ワンポイント

企業についてきちんと調べていることを伝えるために、実現したい内容が企業の価値観や事業内容に沿っていることが大切になります。

設問例4:これまでに取り組まれた中で最も難しかった問題解決の経緯について

これまでに取り組まれた中で最も難しかった問題解決の経緯について教えてください。 どのように課題設定を行い、どのようなプロセスで解決策を考えられたか教えてください。1文字以上300文字以下(2022年 ユニ・チャーム株式会社)

この質問は応募者の人柄課題に対してどのように乗り越えることができるのかを把握する意図があります。


この質問では下記がみられています。

■応募者の人柄を知る
問題に対して、前向きに解決へ向けて行動できる人材なのか、それとも諦めてしまう人材なのか、応募者がどのような人なのかを把握する狙いがあります。

企業は前向きに問題を解決する人材を欲しいと考えているので、積極的に行動を起こし、最後までやり抜く人物像を記述していきましょう。


■問題解決力を知る
問題をどのように解決したのかを把握することで、応募者のスキルを知る狙いがあります。

解決までの過程において応募者の考え方や行動が企業の価値観や求める人物像にあてはまるのか判断材料となります。

回答例1

学生に向けて就活イベントの案内を行う架電業務のインターンシップでの経験です。当初、他のインターン生が月10名を案内していたのに対して、私は5名の案内数でした。

この結果に悔しさを感じ、月に13名以上を案内することを目標にしました。契約上位者の架電の仕方と自身を比較し弱点を見つけ、改善を繰り返しました。中でも、私は相手が断りやすい会話をしていたことに気付き、イベント日を選択式で伝えることや先回りしてスケジュールを確認することで、優位に案内を進めることができるようになり、目標の13名を超えて月15名案内することができました。

この経験から、原因を追究することが解決への近道だと実感することができました。(300文字)

回答例2

飲食店のアルバイトにて接客サービスの向上に尽力しました。

バイトリーダーとして働いていた際に、接客サービスに対するクレームが1日に3、4件届いていました。クレームを無くすためにクレーム内容とスタッフからのヒアリングを行った結果、混雑時の接客が雑になっていることが判明しました。

そこで、混雑時は接客が得意なスタッフをメインに配置し、他のスタッフは裏方でサポートする役割を指示しました。その結果、各スタッフが持ち場に集中して働くことができ、余裕を持って接客ができるようになり、クレームを無くすことができました。

この経験から、性格や能力に応じて適材適所な役割を任すことの大切さを学ぶことができました。(299文字)

 

☝ワンポイント

この質問は結果よりも過程を重要視しているため、どのような行動を起こしてどのような結果になったのかを具体的に記述するようにしましょう。

設問例5:基盤となる事業・サービスは何か、また、今後新たにどのような事業やサービスを当社として提供していくべきか

当社の基盤となる事業・サービスは何か、また、今後新たにどのような事業やサービスを当社として提供していくべきかご記入ください。(2022年イオンペット株式会社)

この質問は企業についてどれだけ調べているのか、応募者の就活への真剣度を知る狙いがあります。


この質問では下記がみられています。

■就活への真剣度を知る
企業についてきちんと調べていることは就活への真剣度が窺えます。

就活に真剣な応募者は入社後の活躍が期待できるため企業にとってこの質問は重要なものとなります。


■応募者の仕事への意欲を知る
新たにどのような事業やサービスを考えているのかを知ることで、応募者が入社後どのような姿勢で取り組むのか見極めています。

回答例1

基盤となる事業は「動物病院事業」だと考えます。専門診療科を設けているため、紹介症例が多く、高度医療を提供することができるのが貴社の強みであり、飼い主の安心を支え、安定したニーズを提供していると考えます。

また、新しく提供するサービスとしては、「訪問医療サービス」の充実を提案します。ペットの高齢化が進み、中でも高齢で病気を患っているペットの移動は簡単なものではないと思います。また都市部では自家用車を持っていない世帯も多いので、受診することに大変さを感じている飼い主も多いと考えます。

そこで訪問医療サービスを展開することで、より多くのペットを救えるのではないかと考えています。

 

☝ワンポイント

企業の事業をきちんと把握することが重要です。企業研究をきちんと行ってから記述していきましょう。

自己PRの書き方

自己PRの書き方

自己PRの本質

自己PRとは「自分の強みや長所を企業に伝える場」になります。

ただ単純に自分の強みや長所を伝えるのではなく、企業の求める素質を理解して自身の強みをどのように活かせるかを伝えることが重要となります。


評価の高い自己PRにするには、まず自分の強みや長所をきちんと理解することが大切になります。

また、自己PRを書く上で、企業がなぜ自己PRを聞くのか知っておくことが必要です。

企業が自己PRを聞く意図は2点あります。


1人柄を知る

企業は自己PRの内容から、企業に応募者の人柄を把握して企業と合った人材かどうか判断しています。

企業の社風にマッチした人材であれば活躍イメージが湧きやすく入社後の成長も期待できます。

逆に企業とのマッチ度が低い場合は早期退職の可能性があるため積極的な採用はされません。


2自己分析ができているか知る

自己PRは自分の強みや長所を伝える場なので、自分自身について理解していることが重要となります。

自己分析がしっかりしていればきちんと自分の強みを伝えることが出来ます。

しかし、自己分析ができていない場合は就職活動への真剣度は欠けると思われ、企業への志望度も低いものだと判断されます。

自己PRを書くためのポイント

求める人材に即した「強み」を決定する

企業へ自身の強みを伝える場合、企業のビジネスモデルを理解した上でどのような強みを求めているかを考え、自分の経験などに結び付けて伝えるようにします。


自己PRは大きく分けて3つに分類することができます。

  • 個人として努力し、成果を上げることができる
  • 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行うことができる
  • 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲と協力しながら実現できる


アピールしたい「強み」を論理的に述べる

上記でまとめた自身の強みをより企業に対してわかりやすく伝えるために、下記の流れにまとめるとスムーズです。

(1)強み:あなたの強みは?

(2)強みの原点:強みが形成されたきっかけは?

(3)強みを表す具体的エピソードは?

(4)強みの方法論:強みを発揮するために意識していることは?

(5)強みの活かし方:その強みを入社後にどう活かすか?

引用:unistyle

※自己PRを書く際のポイント

・注意点 ・アピールする強みに再現性を持たせること
・学生時代に頑張ったことと混同しないこと
・書き出しと締めの部分を意識すること

ペット業界はどんな人材を求めているのか

ペット業界の求める人材


ペット業界全般的に求める人材の特徴として下記が挙げられます。

  • チャレンジ精神がある人材
  • 柔軟に対応できる人材
  • 成長意欲が高い人材
  • ペットと人が好きな人

チャレンジ精神がある人材

人と同じように動物を取り巻く環境も日々変化しています。


その中で、現状に満足することなく常に新しいことへ挑戦する気持ちを持つ人材が求められています。

柔軟に対応できる人材

ペットや飼い主の要望はそれぞれ違うため、ニーズの変化に柔軟に対応できる人材が求められます。

また、よりよい商品を提供するために何度も試行錯誤を重ねて開発や研究を行います。


小さな変化にも的確に対応する能力
が必要になります。

成長意欲が高い人材

よりよい商品やサービスを提供するために、常に自身の成長を志す人材が求められています。


成長意欲のある人材は積極的に行動を起こすことができ、企業にとってプラスな影響を及ぼす可能性が多いにあるため、成長意欲のある人材が重宝されています。

ペットと人が好きな人

ペットが好きな人がペット業界で働くことは当然と考えられています。

ペットだけでなく、人と関わることが好きな人こそが、業務において重要なポイントとなります。


ペットだけでなく、飼い主に寄り添いながら人とペットの共存に貢献する姿勢が求められます。

 

☝ワンポイント

ペット業界は若いうちから挑戦させてくれる環境がある企業が多い傾向にあります。

ペットと人の共存に向けてより良い社会を築くために、果敢に挑戦できる人材が重宝されるでしょう。

 

上記でご紹介した求められる人材は、あくまでも業界全体での話となります。

ご紹介した内容にすべて当てはまる必要はありません。企業や職種によってはそれぞれ求めている人物像には違いがあるでしょう。


また、大切なことは
他のどの企業でもなく、その企業だからこそ志望する理由、他の企業ではダメな理由を加えて採用担当者へアピールできるとより高評価を得られるでしょう。

監修者画像

監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。