【トイレタリー業界ES書き方ガイド】読まれるESのポイントを徹底解説!
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トイレタリー業界で取り扱う商品には、身体を洗う石鹸や髪の毛を洗うシャンプー、洗濯の際に使用する柔軟剤など、身嗜みや身体を手入れするためのものを扱っています。
実際に生活の中で触れる機会が多いため、身近な存在としてイメージがしやすいかと思います。
また、CM等で商品や企業を目にすることも多いので認知度が高く、就活生から人気のある業界となっています。
就活を有利に進めていくためにも、まずは業界研究をきちんと行い、基礎知識を身に付けて、質の高いESを書き上げられるように準備をしていきましょう。
トイレタリー業界の採用動向や面接対策について、詳しくは下記で紹介しています。併せてチェックしておきましょう!
目次
トイレタリー業界のES設問例
1志望理由(共通)
2自身が成長するためには何が大切だと思いますか。 また学生時代の中で自身が成長したと思うことがらについてご記入ください。(2022年 花王株式会社)
3心がけている事柄、自己啓発として取り組んでいる事柄についてご記入ください。(2022年 花王株式会社)
4あなたのセールスポイントと、それがうまく発揮できたエピソードを教えてくださ(400字以内)(2022年 ライオン株式会社)
5あなたがユニ・チャームで実現したい自身の夢を教えてください。(300字)(2022年 ユニ・チャーム株式会社)
設問例1:志望理由(共通)
この質問は応募者の考え方や価値観、人柄など様々な情報を知ることが出来る質問となるため、企業にとって重要な質問となります。
企業が志望理由を聞く意図をしっかり把握して、好印象を与える回答ができるようにしていきましょう。
この質問では下記がみられています。
■企業とのマッチ度を知る
志望理由を通して応募者が企業とマッチする人材かどうか見極める意図があります。
マッチ度が高い応募者は入社後の活躍をイメージすることができます。
■企業への志望度を知る
志望理由がその企業ではなくてはならないことが明確に記述されていれば、企業についてしっかりと調べていることが把握でき、志望度が高いと判断されます。
志望理由を書く際には、企業研究を徹底し「その企業でしかなし得ないこと」や「その企業だからこそ」の理由を書きましょう。
回答例
私は商品を通して「人の心を豊かにしたい」です。私には1歳半になる姪っ子がいます。姉におむつの買い物を頼まれた際に貴社製品を指定されました。たくさんの種類がある中でなぜ貴社製品なのかを聞いたところ、「漏れが少ないのでストレスがない、安心できる」と言う回答を聞いて、ストレスが少ないということは、ママにとっても赤ちゃんにとっても笑顔でいれる時間が増えることだと気付きました。
手のかかるおむつ替えや歯磨きなど、快適に使える商品を提供することで心に余裕が生まれ、親子の時間をもっと密なものにできると考え、トイレタリー業界を志望しました。
中でもベビーケア製品でアジア1位を誇る貴社だからこそ、今までの知見を活かし、子育てに奮闘する家族に寄り添う製品の開発を行いたいです。また著しい少子高齢化により、ベビー用品だけではなく、成長に伴うキッズ用商品の展開や高齢者をターゲットとした新たな商品も展開していくことが考えられます。
貴社製品の特許技術を活かすことで、ベビーだけに止まらず、幅広いターゲットに喜んでいただける商品を作り出すことができます。多くの人の心を豊かにする商品を作り、貴社製品の魅力を世に伝えていきます。
大切な事は「企業のみに当てはまる理由づけ」です。
企業研究をきちんと行い、その企業ではなくてはならない熱意を明確に記述しましょう。
設問例2:自身の成長のために大切なもの
自身が成長するためには何が大切だと思いますか。 また学生時代の中で自身が成長したと思うことがらについてご記入ください。(2022年 花王株式会社)
この質問では、応募者がどのような人物なのか把握するため、成長した結果よりも成長したと感じるまでに学んだことや取った行動を知る狙いがあります。
この質問では下記がみられています。
■応募者の人柄を知る
どのような考えでどのような行動を取ったのかを把握することで、応募者の人柄を知る意図があります。
人柄を知った上で、企業と合う人材なのか見極めています。
■応募者の価値観を知る
企業と似た価値観を持っている人材は企業とのマッチ度が高くなり、活躍が期待できます。
回答例
私は「挑戦する行動力」が大切だと考えます。学生時代に、語学力を身に付けたいと思い、英会話コンテストへ挑戦しました。まだまだレベルが低い私は、平日は2時間、土日は5時間勉強することを計画実行しました。勉強だけでは足りないと思い、外国人が集まるカフェでバイトをし、バイトの時間は一切日本語を話さずに英会話することに励みました。
その結果、コンテストにおいて7位入賞の成績を収めることができ、語学力を身に付けることが出来ました。この経験から、何かに挑戦することで達成に向けて試行錯誤や努力することができ、自身の成長に繋がることを実感しました。入社後も、挑戦する行動力を大切にし、貴社のエースとして働けるように尽力していきたいと考えています。
成長のために大切だと思うことを企業でどのように活かせるのか伝える事で入社後のイメージを抱きやすくなり好印象を与えられます。
設問例3:心がけている事、自己啓発として取り組んでいること
この質問を通して応募者の人柄を把握して、企業に合う人材か活躍できる人材か見極める意図があります。
この質問では下記がみられています。
■応募者の人柄を知る
心掛けていることを知ることで応募者がどのような考えを持っているのか知り、企業の方針や風潮に合うのか見極める狙いがあります。
■向上心があるか知る
自らの意志で自分の能力を高めたり、スキルアップを目指したりするマインドを持つ人材は企業での活躍が期待できるため重宝されます。
回答例
私が心がけている事は「客観的な視点で物事を見ること」です。何事も自分の考えだけでなく、第三者の視点で物事を見ることで、新しいアイデアが生まれたり、自分とは異なる考え方を持つことができます。
また、他人からの意見やアドバイスも積極的に問い入れるようにしています。たくさんの人の意見や考え方を知ることで、考え方の幅が広がり、自身の成長にも繋がると考えてるからです。
入社後も客観的な視点を持ち続け、多方面から提案を出来る人材になりたいと考えています。
企業が求める人物像に沿って自身の心がけを伝えることができれば好印象を与えられるでしょう。
設問例4:セールスポイントとそれがうまく発揮できたエピソード
この質問は応募者の強みを把握して、どのように活躍してくれるか見極める意図があります。
この質問では下記がみられています。
■応募者の強みを知る
強みを知ることで応募者が企業でどのように活躍できるか、どのようなポジションが適しているのかを見極める材料としています。
■自己分析ができているか知る
自分の強みを把握するにはまずは自己分析を行う必要があります。
自己分析は就活をする上で欠かせない工程であり、自己分析がきちんとできている応募者は就活へ真剣に取り組んでいると判断されます。
回答例1
「周りを巻き込むリーダーシップ」です。所属していた野球部において、全国大会で3位圏内を目指すことに挑戦しました。当部は例年全国大会出場も、良い成績を収められずにいました。そこで自分の代になり、チーム目標を3位圏内に入ることに設定しました。まずは信頼を得るために行動で示すことが必要だと考え、準備や片付け、掃除を率先して行いました。
また、部員の意識が同じ方向へ向くように話し合いを定期的に開催したり、勝つチームを作るために練習メニューを見直しました。少しずつ練習試合等で勝つ回数が増え、部員の信頼を得ることができ、全員が同じ方向を向き活動に取り組めるようになりました。
その結果、大会では3位の成績を収めることが出来ました。この経験から改めて、周りを巻き込むには信頼構築がいかに大切かが分かりました。入社後も信頼構築に励み、周りにプラスな影響を与える人材になりたいと考えています。(392文字)
回答例2
私のセールスポイントは「一人一人に合わせたコミュニケーションをとれる」ことです。飲食店のアルバイトにて、老若男女様々なお客様と接することから人に合わせたコミュニケーションの取り方が身に付きました。
特にこの強みを活かせた場面は、地域清掃のボランティア活動です。ボランティア活動では、毎回30名程が集まるのですが、毎回1/3程度の方が初参加の方です。年齢も性別も異なるメンバーで活動を行うのですが、一人一人に合わせたコミュニケーションを取ることですぐに打ち解けることができ、チームを組む時や全員で話し合うときなどにはチームのまとめ役に抜擢されることが多いです。これは相手の気持ちを汲み取りながら会話をすることが身に付いているからだと受け止めています。
貴社においても、商品を使用するお客様の気持ちを考えた商品開発を行い、相手のニーズに答えられる商品を提供していきたいと考えています。(392文字)
自身の強みを企業でどのように活かせるかを伝えることが大切になります。
設問例5:実現したい自身の夢
この質問は就活を進めていく上でよくされる質問のひとつになります。
その企業で実現したいことを聞くことで、応募者とのマッチ度や企業理解度を知る意図があります。
この質問では下記がみられています。
■企業とのマッチ度を知る
応募者の実現したい夢と企業の方向性が一致していれば、価値観や人柄のマッチ度が高いと予測することができます。
マッチ度が高い人材は活躍が期待できるので企業にとってこの質問は重要なものになります。
■企業について調べているかを知る
実現したい夢が企業の方向性や業務とかけ離れていないか確認する意図があります。
企業についてきちんと調べているという事は就活へ熱心な気持ちや志望度が高いことを予測できます。
回答例1
ペット事業部にて、犬の健康食品を開発し、ペットとの生活がより幸せな日常となるような商品を提供していくことが夢です。
数ある商品の中でも「おやつ」に着目し、与える時に抵抗を感じない商品を開発したいと考えています。私はペットにトイレの場所を覚えてもらうためにおやつをあげてましたが、与えすぎて体重に影響があることを懸念し、おやつをあげる頻度を減らしました。その結果、ペットと触れ合う時間が以前よりも減ってしまい、寂しい思いをさせてしまっているのではと感じるようになりました。
このようなことを起こさないためにも、自身でおやつの商品開発に取り組み、ペットが幸せでいられる日常を創りたいと考えています。(299文字)
回答例2
海外マーケティング部において、生理用品の使用率が低い国へ快適に過ごせる商品を提供し、貢献することが夢です。「パッドマン」という映画を観たときにインドでは生理用品を使用することへ抵抗があり使用率が低いことを知りました。国によって文化は異なりますが、生理における不安や不快を抱くことなく女性の暮らしを豊かにしたいと考えるようになりました。
貴社の商品は自身も必ず使用しており、便利で使いやすく進化していることを実感しています。この経験から私もこのような商品を生み出したいと強く思いました。各国で自身が関わった商品を広めていくために先手を打ったマーケティング戦略を考えて夢の実現へ尽力したいと考えています。(300文字)
実現したいことと企業での事業にズレが生じないことが大前提になります。
企業研究をきちんと行ってから記述に入りましょう。
自己PRの書き方
自己PRの本質
自己PRとは「自分の強みや長所を企業に伝える場」になります。
ただ単純に自分の強みや長所を伝えるのではなく、企業の求める素質を理解して自身の強みをどのように活かせるかを伝えることが重要となります。
評価の高い自己PRにするには、まず自分の強みや長所をきちんと理解することが大切になります。
また、自己PRを書く上で、企業がなぜ自己PRを聞くのか知っておくことが必要です。
企業が自己PRを聞く意図は2点あります。
1人柄を知る
企業は自己PRの内容から、企業に応募者の人柄を把握して企業と合った人材かどうか判断しています。
企業の社風にマッチした人材であれば活躍イメージが湧きやすく入社後の成長も期待できます。
逆に企業とのマッチ度が低い場合は早期退職の可能性があるため積極的な採用はされません。
2自己分析ができているか知る
自己PRは自分の強みや長所を伝える場なので、自分自身について理解していることが重要となります。
自己分析がしっかりしていればきちんと自分の強みを伝えることが出来ます。
しかし、自己分析ができていない場合は就職活動への真剣度は欠けると思われ、企業への志望度も低いものだと判断されます。
自己PRを書くためのポイント
求める人材に即した「強み」を決定する
企業へ自身の強みを伝える場合、企業のビジネスモデルを理解した上でどのような強みを求めているかを考え、自分の経験などに結び付けて伝えるようにします。
自己PRは大きく分けて3つに分類することができます。
- 個人として努力し、成果を上げることができる
- 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行うことができる
- 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲と協力しながら実現できる
アピールしたい「強み」を論理的に述べる
上記でまとめた自身の強みをより企業に対してわかりやすく伝えるために、下記の流れにまとめるとスムーズです。
(1)強み:あなたの強みは?
↓
(2)強みの原点:強みが形成されたきっかけは?
↓
(3)強みを表す具体的エピソードは?
↓
(4)強みの方法論:強みを発揮するために意識していることは?
↓
(5)強みの活かし方:その強みを入社後にどう活かすか?
引用:unistyle
※自己PRを書く際のポイント
・注意点 ・アピールする強みに再現性を持たせること
・学生時代に頑張ったことと混同しないこと
・書き出しと締めの部分を意識すること
トイレタリー業界はどんな人材を求めているのか
トイレタリー業界全般的に求める人材の特徴として下記が挙げられます。
- 創造力が豊かな人材
- チームワークを大切にする人材
- コミュニケーション能力が高い人材
- 挑戦心が高い人材
- 柔軟性が高い人材
創造力が豊かな人材
今後さらなる商品開発に向けて、顧客のニーズを的確に捉えた創造力が求められます。
世の中の環境が変化し続ける中で本質を見極め、価値創造に努める人材が重宝されます。
トイレタリー業界の商品は生活に欠かせない物だからこそ、より良い商品の探求が必要とされており、新たな道を切り拓く力が大切になります。
チームワークを大切にする人材
同じ目標に向かって多様な価値観を尊敬し合い、協働できる人材が求められます。
より良い商品を提供するためには、一人の価値観だけでなく様々な意見をぶつけ合いながら、皆で作り上げていくことが大切となります。
相手を尊重しながら、自分の意見を伝えることが出来る価値観が重宝されます。
コミュニケーション能力が高い人材
商品を作りあげていく過程で、多くの人と関わることは必要不可欠になります。
相手の意見を的確に理解し、自分の意見も的確に伝えるコミュニケーション能力が求められます。
固定観念に囚われることなく、その場に必要な意見や情報を発信していく能力が、より良い商品を提供することに繋がります。
挑戦心が高い人材
新たな道を開拓するために、果敢に挑戦する人材が求められます。
自ら高い目標を掲げ、失敗を恐れることなくチャレンジしていく姿勢が大切になります。
常に変化する環境や世の中のニーズに対応していくために、行動を起こして変化を進化するチャンスに変える価値観が重宝されます。
柔軟性が高い人材
先述した通り、環境や世の中のニーズはものすごいスピードで変化しています。
どんなに良い商品を提供しても世の中や顧客が認めなければ意味がありません。
変化し続ける状況に瞬時に的確に対応出来る人材が求められます。
トイレタリー業界は常に変化するニーズに真剣に向き合い、果敢に挑戦していく姿勢が大切になります。
自律性を持ち、探求し続ける人材が業界、企業にとって重宝されるでしょう。
上記でご紹介した求められる人材は、あくまでも業界全体での話となります。
ご紹介した内容にすべて当てはまる必要はありません。
企業や職種によってはそれぞれ求めている人物像には違いがあるでしょう。
また、大切なことは他のどの企業でもなく、その企業だからこそ志望する理由、他の企業ではダメな理由を加えて採用担当者へアピールできるとより高評価を得られるでしょう。