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【第一生命|面接攻略ガイド】採用傾向から実際に聞かれた質問まで徹底解説!

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面接攻略ガイド

生命保険会社は、毎年、学生から人気のある業界です。給与水準は高く、金融機関でもある信頼性による安定感も人気の要因なのでしょう。

採用人数は他の業界と比べると多いといえます。

 

大手生保会社には、「日本生命」「第一生命」「住友生命」「明治安田生命」「かんぽ生命」などが挙げられますが、中でも「日本生命」「第一生命」保険料収入において他の保険会社を大きく引き離しています。

生命保険会社を志望するとしても、各社特徴が異なるため、「なぜその生命保険会社なのか?」を明確に自分の言葉で話せるようにするための企業研究が重要です。

 

また、生命保険会社での業務は多岐に渡りますので、将来的にどのように会社に貢献していきたいのか」といったビジョンを考えておくことも大切です。

本記事では、「第一生命の面接対策」として、傾向や過去に出題された質問などを解説しています。

 

生命保険業界の「業界研究」や「ESの書き方」については、下記記事を参考にしてください。

第一生命の面接傾向

面接の傾向

第一生命では、ES提出とSPIテストを通過した方に、面接を3回行うのが例年の流れとなります。

しかし、近年では「Career3rd」という座談会形式の選考も取り入れられているようです。「Career3rd」では逆質問が中心となる場合もあるため、5つ程度、質問を用意して望むようにしましょう。

一次面接・二次面接

一次面接は個人面接のケース集団面接のケースがあるようです。ご自身の選考フローではどちらのケースになるのか、あらかじめ確認しておきましょう。

いずれにしても、一次面接ではESに基づいて「志望動機」「学生時代に力を入れたこと」などオーソドックスな質問を受ける傾向が高いです。

 

面接時間も短く、深掘りをされる可能性も高くないため、ESに記載したことについては簡潔に答えられるよう準備が必要です。

 

二次面接以降でもオーソドックスな質問傾向は変わりはありません。各質問についての深掘り、価値観を問われる質問もあるため、より深い人間性を見極められることになります。

定番の質問についても一貫性を持たせるような内容になっているかを確認し、より深い自己分析をしておく必要があります。

最終面接

最終面接では、入社意欲を改めて確認されます。「なぜ第一生命なのか」、「キャリアビジョンをどう考えるのか」について質問されます。

第一生命の強みについて企業研究を行い、自分が第一生命でどのようにキャリアを積み上げていきたいのか、自信をもって答えられるように準備をしておきましょう。

第一生命の求めている人材

求めている人材

第一生命の求めている人材
  • 目標に向かってチャレンジができる人
  • ストレス耐性のある人
  • 当事者意識がある人

第一生命の採用HPにおいて、「目標を掲げる勇気」「目標に向かって一歩踏み出す勇気」「途中でダメなら引き返す勇気」「何度でもチャレンジする勇気」を期待していると社長がメッセージを伝えています。

 

人口減少に伴い、日本国内の生命保険料収入も減少傾向にあります。金融機関という信頼性に魅かれて生命保険会社を志望する人も多いかと思いますが、新たな発想や取り組みが求められている業界でもあります。

 

第一生命は、他の日本の生命保険会社に先駆けて「株式会社化」に踏み切ったり、外資系保険会社とのアライアンス海外の生命保険事業の展開を行ったりと、大手生命保険会社という地位に甘んじることなく、チャレンジを重ねている会社です。

 

その風土の中で、目標を掲げてチャレンジを重ねていくためには、チャレンジ精神のみならず、当事者意識や失敗にくじけないストレス耐性も求められると考えておきましょう。

参考:第一生命|社長メッセージ

第一生命の面接の攻略法

若い頃、社内研修で「陽転思考」という言葉を知りました。単に元気に明るく振る舞うということではなく、「物事をありのまま受け止め、最善を尽くす努力をする」という考え方です。例えば、コップの中に入っている水を見て、「半分しかない」と捉えるのではなく、「半分もある」と肯定的に捉えることです。私は、この考え方を拠り所とし、これまで自分自身の置かれた状況で常にベストを尽くしてきました。

生命保険事業を取り巻く環境は決して明るいものばかりではありません。加えて、コロナ禍がもたらした社会・生活様式の変化は、生命保険事業のビジネスモデルにも変革を迫りました。そうしたなかで、最先端テクノロジーを用いて、これまでは提供できなかった領域でサービスを提供できるようになったほか、アフターコロナの新たなニーズに対応していくことで、お客さま・社会のお役に立てる領域は広がり続けていると感じています。

経営環境がめまぐるしく変化するVUCA時代だからこそ、若い皆さんには「陽転思考」を持ち、変化を絶好のチャンスと捉えて何事にも挑戦し、大きく成長してほしいと思います。

引用:第一生命新卒採用|社長メッセージ

 

第一生命の代表取締役社長、稲垣精二のメッセージからもわかるように、生命保険業界は変革の時期を迎えているといっても過言ではありません。その変化をチャンスと捉えられる前向きな姿勢が求められています。

 

面接設問へ回答する際は、先にふれた第一生命が求める人材像や「変化を楽しむことができる前向きな姿勢」を意識するのがポイントです。

なぜ第一生命なのかを明確にする

生命保険の存在意義は生命保険会社各社に共通であっても、それぞれの生命保険会社の戦略は異なります。

変革の時期にある生命保険会社の中でも、第一生命が掲げる戦略や方向性のどこに共感し、魅力的に感じたのかを考えてみましょう。

 

第一生命で行われている「Career3rd」という座談会形式の選考の中では、和やかな雰囲気の中で、クイズ形式や逆質問を通じて第一生命の目指すものについて、理解を深めることもできます。

 

そのような機会も存分に活用して、数ある生命保険会社の中で「なぜ第一生命なのか」を明確に答えられるように企業研究を行いましょう。

第一生命でのキャリアビジョンを具体的にイメージする

生命保険会社での業務は、多岐に渡ります。選択されるキャリアパスの中にある業務について知るとともに、どのようにキャリア構築を行っていくのか具体的にイメージしてみることが大切です。

 

面接の質問においても、キャリアビジョンについて問われる可能性もあるため、具体的にイメージするとともに、チャレンジしていきたいことを考えておきましょう。

 

第一生命では3つの職種があり、「基幹職」「機関経営職」「ライフプロフェッショナル職」それぞれの職種ごとに詳しい事業内容やキャリアプラン、働く人の声などを掲載しています。隅々までチェックし、参考にしましょう。

第一生命で実際に聞かれた質問

実際に聞かれた質問
  • 志望動機
  • 第一志望かどうか
  • 第一生命に入社したらやりたいこと
  • 自分の強みと弱み
  • 生命保険という仕事への抵抗感
  • 興味のある仕事および分野
  • 協調性の有無(苦手な人との付き合い方)
  • 10年後のキャリアビジョン
  • ストレス耐性はあるか
  • 他に見ている業界

面接での回答時間は1分程度が良いとされています。簡単な質問に対しては30秒程度が目安となります。

 

1分で話すことができる文字数は約300字程度。面接対策として文字に起こす場合は、300字を目安に考えると良いでしょう。質問内容によっては、1分以上かけてしっかりと説明する必要がある質問も多くあります。

臨機応変に対応することはもちろん、面接対策を行う際には1分の時間感覚を身につけることも大切です。

 

実際に聞かれた質問の中から、今回は3つの質問について回答例と併せてポイントをご説明します。

生命保険という仕事への抵抗感

<回答例>

生命保険の仕事への抵抗感はありません。家族や友人にも自信を持って貴社の生命保険を勧め、加入してほしいと考えています。

生命保険は、大切な人に万が一の事態が生じたときに、生活基盤を支える大きな役割を有しています。そのため、社会的にも責任が生じる30代以降は9割近い方が加入しています。しかし、きめ細やかな保障が日々誕生しているからこそ、加入している保障内容を正確に理解し、ライフステージに合わせてアップデートできている人は少ないのではないかと考えています。

だからこそ、既に生命保険に加入している方も含めた、あらゆる方に、生命保険の必要性とその方に必要な保障ををお伝えし、万が一の事態が生じたときに安心をお届けするために、矜持を持って生命保険の仕事に取り組みたいと考えています。(340文字)

 

「家族や友人に保険に加入してもらうことになりますが、抵抗はありませんか?」という質問のされ方をする場合もあります。

実際、生命保険会社に入社すると、家族や友人など身近な人へ、生命保険の販売を求められる場面もあるため、生命保険会社に特有の質問です。

 

一般的に生命保険にあまり良い印象を持っていない人も多いため、生命保険を身近な人に販売するのに及び腰になるかもしれません。しかし、自ら生命保険の意義をどう考えているのか、自分の言葉で伝えつつ、自信をもって、「抵抗はない」と言い切ると、良い印象を与えられます。

ストレス耐性はありますか?

<回答例>

サークルのイベントで、会計リーダーを任されたことがありました。しかし目標とする資金が集まらず、他のメンバーから責められてストレスを感じました。

私はサークルイベントを成功させたいという思いで、2つの対策を講じました。まず、消極的なメンバーでも資金集めをしやすいスクリプトを作り、メンバーと一緒に読み合わせをしました。また、以前に資金提供を下さった企業などのリストを作って、担当を割り振り、具体的な訪問日時と結果の報告をしてもらいました。この対策を提案し、メンバーのフォローも行いながら、資金集めに取り組んだところ、目標を上回る資金を集めることができました。

この経験から、ストレスを感じた時は漠然と悩むのではなく、具体的にその対策を講じていくことが大切であると学びました。仕事でも、ストレスを感じる場面はあると思いますが、周りに相談しながら、試行錯誤しながら乗り越えていきたいと思います。(396文字)

 

生命保険の対象は、死亡やケガおよび疾病に関するセンシティブなものであり、保障内容も複雑になっているため、顧客からのクレームが比較的多い業界でもあります。それは、必ずしも自分のミスによるものとは限らず、理不尽なクレームもあります。

 

この質問は、そのように、ストレスを感じる場面でも、適切に対応できる人であるかどうかを見極めるものです。

ストレス耐性の有無だけを答えるのではなく、具体的に「どのような場面でストレスを感じるのか」、「そのストレスにどのように対応するのか」などのエピソードとセットで回答するのが望ましいでしょう。

10年後のキャリアビジョン

<回答例>

10年後には、販売促進の企画に取り組みたいと考えています。

貴社を志望し、生命保険について理解を深める中で「生命保険はわかりづらい」と考えている人が多いことを知りました。生命保険は、私たちの生活にとって大切な意義をもつものなのに、大変残念に思います。

そのような「わかりづらさ」を解消するために、まずは自分自身が生命保険についての知識を高めていきます。その上で、生涯設計デザイナーの方々と一緒にお客様のもとに出向き、お客様の声や生涯設計デザイナーの方々の疑問など、ひとつひとつ丁寧に蓄積していくことが重要であると考えています。

その声の蓄積をヒントに、私に何ができるかを常に考えて参ります。お客様に生命保険を身近に感じてもらえるアイディアを実現し、お客様の幸せに貢献していきたいと強く思います。(350文字)

 

第一生命の採用HPには、様々な職種が紹介されています。まずは、そのひとつひとつに目を通して、自分が第一生命のどのような職種に興味があるのかを考えてみましょう。

 

ただし入社当初から、その職種に携われるとは限らないため、限定的な回答は極力避けましょう。その職種にチャレンジするために、どのようなキャリアや経験の積み重ねが必要であると考えているかを論理的に回答できるかが大切です。

第一生命の面接前にチェックすべきこと

面接前にチェックすべきこと

第一生命の新卒情報

募集職種

「基幹職」

「機関経営職」

「ライフプロフェッショナル職」

募集人数

200~300人

採用フロー

ホームページよりエントリー
→会社説明会(Webにて実施)
→エントリーシート提出

筆記試験

なし(webでのSPIテストはあり)

面接

個人面接/集団面接
職種により異なるため、確認が必要。

第一生命の事業内容

生命保険事業および付随事業

・リーテイル分野

・ホールセール分野

・アンダーライティング分野

・資産運用分野

・海外事業分野

・企画・管理分野

・窓販・代理店分野

・IT・システム分野

 

第一生命ホールディングスの2021年度(2021年4月1日~2022年3月31日)決算を見ると、経常収益は4兆4,508億円 (前年度比116.8%) 、当期純利益1,997億円 (前年度比101.9%)となっています。

新型コロナウイルスの影響で行動制限が繰り返され、個人消費の回復が遅れる中においても、堅実に増収増益を維持しています。

 

2010年には、従来の「相互会社」から「株式会社」に組織形態を変更。その後、第一フロンティア生命、ネオファースト生命を加え、多様な保障ニーズに的確に応える3ブランド体制を構築。現在はさらにブランド体制が拡大しています。

 

また、人口増加や経済成長によって生命保険市場の拡大が見込まれるアジア・パシフィック地域を中心に積極的な事業展開を行っています。2007年には第一生命ベトナムが最初の海外生命保険事業の取組みとして営業を開始し、目覚ましい成長を遂げました。

 

2015年には、グループの一員に迎え入れた米プロテクティブが世界最大の生命保険市場である米国に本格進出。その後も海外の保険会社をM&Aすることにより、海外事業が急拡大しています。

 

今後も国内外問わず、グローバルに経営基盤の強化を図りながら、顧客の「クオリティ オブ ライフ(QOL)」向上に貢献していくことが見込まれます。

参考:第一生命|アニュアルレポート
第一生命|基幹職採用ページ

第一生命の社風

第一生命グループは、すべての人々が安心に満ち、豊かで健康な人生を送れるwell-being(幸せ)に貢献し続けられる存在となることを目指しています。その実現の原動力は、70,000名のグループ社員です。より一層お客さまに寄り添い、最良の商品・サービスをお届けしていくために、また、持続的社会の実現に向けて地域・社会に貢献していくために、グループ社員が働きがいを持ち、イキイキとモチベーション高く仕事に取り組める職場風土が必要です。多様な個性を活かし、最大限に能力を発揮していくことが企業の持続的成長につながると考えています。そのような観点から、第一生命グループでは、ダイバーシティ&インクルージョンの推進に力を入れて取り組んでいます。

引用:第一生命|ダイバーシティ&インクルージョン

 

第一生命が常に新たな挑戦をし続けているのは、その社員一人一人が、圧倒的な当事者意識を持ちながら、新しい価値創造にチャレンジしていく社風があるからだと考えられます。

 

そして、その社風を支えているのは、性別や年齢、ライフスタイルに囚われず、社員一人一人を大切にする第一生命の姿勢です。

既成概念に囚われず、新しい生命保険の姿を創造していきたいと考える人にとっては、無限のフィールドが広がっているでしょう。

第一生命の過去実績

 採用倍率

第一生命は、採用人数は多い傾向にあります。しかし、就活生が選ぶ人気企業ランキングでも、常に30位以内にはランクインしている人気企業であるため、志望人数も多いのが実情です。

正確に公表はされていませんが、採用倍率は約100倍以上になると考えられます。

 

採用大学

採用実績校は下記になります。

早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、東京理科大学、学習院大学、明治学院大学、成蹊大学、成城大学、日本大学、東洋大学 など

第一生命のホームページにもあるように、第一生命に学歴フィルターは存在しないと考えられます。

例年MARCH以上の大学出身者が多く占めていますが、中堅大学以下の出身者も採用していることが分かります。

キャリアビジョンを描こう

徹底した面接対策をしよう

第一生命の採用選考は、当事者意識をもってチャレンジができる人であるかという「人間性」に重点をおいて行われます。

第一生命の採用選考をクリアするためには、自己分析を徹底的に行い、第一生命でどんなキャリアビジョンを持つのかを描くことが、まず大切になります。

 

そして、チャレンジ精神を発揮してきたエピソードを踏まえて、変化を楽しむことができる印象を与える必要があるでしょう。

この記事を参考に、面接対策に取り組んでみてくださいね。

監修者画像

監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。