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【JTB|面接攻略ガイド】採用傾向から実際に聞かれた質問まで徹底解説!

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最終更新日:

面接攻略ガイド

JTBは、2022年に創業110周年を迎える、事業ドメインが「交流創造事業」の企業です。 

グループの経営理念は「地球を舞台に、人々の交流を創造し、平和で心豊かな社会の実現に貢献する。」です。

 

個人や法人の旅行だけでなく、出版や商事、MICE、BTM、地域交流など幅広く取り扱っています。JTBは就活生からの人気も高い企業です。内定をもらうためにも、しっかりと面接対策をしていきましょう。

 

旅行業界の「業界研究」や「ESの書き方」などは、下記記事を参考にしてください。

JTBの面接の傾向

面接の傾向

過去の面接に関する口コミ情報を見てみると、JTBの面接は学生が1人の個別形式で行われています。時間は20分〜30分程度、コロナ禍ではオンライン面接も行われていました。

 

面接は複数回行われ、過去に選考を受けた人の中にはOB訪問の機会が与えられたり、面談の場が設けられたりしたとのこと。面談のタイミングや回数は人によって異なります。

 

面談でも良い印象を残せるよう、あらかじめ質問したいことを用意しておく、緊張感を忘れずにコミュニケーションを取るなどを意識しましょう。

 

面接では入社後に関する質問をされることがあるので、入社してから携わりたい業務やキャリアプランなどは深掘りされてもすぐに返答できるよう、前もって準備しておくことが大切です。

 

また選考を受けた学生の口コミの中には、想定外の質問を受けたという声もありました。定番の質問や旅行関連以外の質問であってもスムーズに答えられるよう、自己分析や業界・企業研究は随時進めていきましょう。

JTBの求めている人材

求めている人材

JTBの求めている人材
  • マーケットや外部環境の変化をチャンスと捉え、自ら課題をたて、迅速に行動し、挑戦し続ける人
  • 自らの意思と努力で専門性を磨き、夢と好奇心で未来を描き、自己成長し続ける人
  • 国際的な視野をもち、多様性を持つ社内外のメンバーと協働し、新たな価値を創造し続ける人

引用:JTB(求める人財像)

 

JTBグループでは上記のような人を「自律創造型人財」とし、社員の目指すべき人財像としています。自律創造型人間を目指すにあたって必要な、「マインド」「スキル」「行動」が実行できるような人を求めています。

 

これらはグループ共通の要素なので、JTBを受ける方は押さえておきましょう。して自分がアピールできるものを明らかにし、面接など選考を通じて伝えられるように準備します。

 

JTBグループにはたくさんのグループ企業があり、企業ごとに「求める人財」が定められています。JTBグループの企業サイト内にある「グループ企業を知る」から気になる企業の情報をチェックしておきましょう。

JTBの面接の攻略法

面接攻略法

インターンシップやOB訪問を活用する

JTBはグループ企業も多く、展開している事業も幅広いです。

そのため適切な情報を得るためにも、企業の採用ページを見るほかに、インターンシップへの参加やOB訪問をしておくことがおすすめです。

 

実際に、かつてJTBの選考を受けた学生の口コミからも、先輩社員から得た情報が役に立ったとの声が複数見受けられました。

 

インターネットでは得られなかった情報を多く持っていることで、企業に対する理解度や志望度のアピールにも繋がったり、入社後のキャリアビジョンを描く際にも活かすことができます。

 

また、JTBの事業や担当する可能性のある業務の理解度を高めておくことで、配属に関する質問をされた際にもスムーズに回答できるでしょう。

やりたいことを明確にする

1次面接から入社後にやりたいこと、キャリアビジョンなどを聞かれていたので、ESの提出前や面接が始まる前までに具体的な回答を用意しておくようにしましょう。

 

どの事業でどんなことがしたいのか具体的に考えていきます。イメージが湧きづらい時には、実際のインターンシップやOB訪問を通じて、先輩社員に仕事について聞いてみると良いでしょう。

 

ちなみに直近で確認できた1Dayインターンには「広告・マーケティング」「地域交流」「デジタル」の3テーマが用意されていました。気になるテーマに参加してみてください。また、グループ企業でもインターンシップが行われています。

 

JTBは事業の幅が広いので、事業や業務の内容を理解し、先輩社員のキャリアなども参考にしながら、やりたいことを明確に話せるように準備しておきましょう。

JTBで実際に聞かれた質問

実際に聞かれた質問
  • 自己PR
  • 志望動機
  • なぜ旅行業界?
  • なぜJTB?
  • どんな事業に関わりたいか
  • 学生時代に力を入れていたこと
  • 学生生活の中で一番失敗したことは?
  • 自分の強みが活かされたエピソードについて
  • 集団で行動する際に意識すること
  • これまでに挑戦してきたこと
  • 今後のインバウンド産業の展望

学生時代に力を入れていたこと

<回答例>

学生時代に力を入れたことは「留学」です。

留学してすぐの頃は「英語を間違えたら恥ずかしい。」と無意識に考え、殻に閉じこもってしまっていました。

しかし、他国の学生が拙い英語でありながらも、授業中に積極的に自分の意見を伝えようとする姿に刺激を受け、自分も自信を持って堂々と立ち振る舞わなければならないと感じました。

自分に自信を持つことで会話が怖くなくなり次第に友人が増え、完璧を求めないことで自分の心は軽くなり、周囲から話しかけられる機会も増えるなど、変化が起きていきました。

この経験を経て、海外で人との関係性を築くために重要なのは英語力ではなく、伝える姿勢と自信を持つことであるということを肌で実感しました。

御社に入社して国際的な仕事をする際にも、「自信を持って行動すること」を忘れずに業務に取り組んでいきたいと考えています。(361文字)

 

学生時代に力を入れていたこと(ガクチカ)は定番の質問の1つです。

学生の価値観や学生が持っている力をアピールする材料の1つなので、自分の魅力が伝えられるエピソードを選ぶようにしましょう。

 

志望企業の求める人物像や企業の理念、事業内容、今後の方針、先輩社員の雰囲気などと自分がマッチしていることが伝わる内容になると好印象です。

JTBで関わりたい事業は

<回答例>

ツーリズム事業に携わり、地域の魅力を伝えるイベントやツアーを行うことで日本の各地域を盛り上げていきたいです。

きっかけは自身の地元にあります。

地元には興味深いものや面白い所があるにも関わらず、魅力が十分に伝えられていないことで、東京や京都、大阪などと比べて旅行の満足度が低いように感じています。

まずは国内の人向けに、自身の地元のような魅力が隠されている地域をアピールできる商品を企画し、満足度の向上に貢献していきたいです。そして国外からの旅行者にも目を向け、大都市以外にも面白い地域があると伝えられる、インバウンド向けのイベントやツアーを企画していきたいです。

私の地元のような都会から少し離れた地域にも足を運んでもらい、「行ってよかった」「また行きたい」と思ってもらえるような企画を考えていきたいです。(350文字)

 

JTBは旅行業界で大手の企業です。学生からの人気も高く、ライバルも多いので入社後に取り組みたいことやキャリアプランなどが明確になっていると、差別化にも繋がると考えられます。

 

JTBの事業や実際の業務を知ることで、具体的な入社後のイメージを描くことができるでしょう。深掘りされても答えられる内容にしておくことがポイントです。

 

具体的なイメージを膨らませるために、インターネットでJTBの仕事について調べるほか、インターンシップへの参加やOB訪問、JTBに関連するニュースのチェックもおすすめです。

集団で行動する際に意識することは?

<回答例>

集団で意識していることは「周囲に気を配ること」です。周りをよく見ることで、周囲の人の考えや感情の変化に気づくことができ、自己主張が苦手な人の意見もキャッチすることができるようになります。

周囲の状況を広く把握することで、課題の早期解決やさまざまな意見の活用、リーダーとの橋渡しなどをスムーズに行うことができ、集団の中において中心的な役割を担うことが多いです。そのため、できる限り多くの人が心地よく過ごせるよう、リーダーというポジション以外の時でも周囲に気を配るよう心がけています。(239文字)

 

集団、チーム、グループの中でどのような立ち振る舞いをするのか聞かれている質問です。回答内容によって、同じ会社の人だけでなく他企業の人も含め、周囲の人と協力して行動することができるのか想像することができます。

 

部活やサークル、アルバイト、ゼミ、研究室、友人関係などさまざま場面で集団に属するシーンはあるので、自分が意識していること、心がけていることは何か振り返りましょう。

JTB面接前にチェックすべきこと

面接前にチェックすべきこと

JTBの新卒情報

募集職種

【総合コース】総合職/デジタル総合職/エリア限定職

【基幹コース】基幹職 
 コース1:職種限定あり×転居なし(1首都圏、2中部、3関西)
 コース2:職種限定あり×転居あり(九州)

採用フロー

プレエントリー

→コース選択/Webエントリーシートの登録

→Web適性検査

→選考

面接

個別面接

 

グループ各社間の併願は可能ですが、1社での複数コースへの併願については、企業やコースによって条件が異なるので確認が必要です。

JTBの事業内容

  • ツーリズム事業(企画提案、Web販売、リテール、訪日インバウンド、商品企画など)
  • エリアソリューション事業(地域交流、商事、出版など)
  • ビジネスソリューション事業(MICE、プロモーション、BTMなど)

引用:マイナビ2023

 

JTBの事業ドメイン「交流創造事業」「ツーリズム事業」「エリアソリューション事業」「ビジネスソリューション事業」の3つの領域に分けられています。

さまざまな事業に取り組んでいるJTBでは、2021年度の決算において、「旅行」の売上高2,109億円「旅行以外」の売上高3,713億円が上回りました。旅行以外の事業の中でもBPOサービスが特に貢献したようです。

 

JTBはオンライン接客にも力を入れており、2022年9月にはハワイ旅行オンライン相談専門デスクを開設しています。

 

また、地域活性化と持続可能な地域づくりの実現をめざすJTBは、JAL、JALUXと「御翔印」「御翔印帳」という”空の御朱印”を販売しました。

他にも地域の魅力を伝えるためのイベントやワークショップ、「JTBアグリワーケーション」など、さまざまな取り組みを行なっています。

参考:JTBグループ 2022年3月期 連結決算概要
JTB(ニュースリリース)

 

JTBの社風

JTBグループのキャリアサイト内の「働く人を知る」を見てみると、明るく優しい、元気な社員が多いようです。

 

選考やインターンシップなどでは明るく元気な印象を持ってもらえるよう意識してみて下さい。

社員の方とのコミュニケーションは、緊張から表情も硬くなりがちですが、リラックスを心がけると良いでしょう。

 

また社内では、困ったときには相談をしたり、アドバイスをもらったりするなど、互いに支え合う雰囲気があるとのこと。年次や役職、部署を超えたコミュニケーションも活発なようです。

 

やはり旅行業会の企業ということもあり、旅行好きな人が多く、プライベートの時間も楽しんでいる人が多いとの声もありました。

JTBの過去実績

採用倍率

JTBの採用倍率は公開されていません。

そこでリクナビ2023のプレエントリー数と、マイナビ2023に記載されている過去の新卒採用者数を元に倍率を計算しました。

 

プレエントリー数 9,0262人
2021年新卒採用者数 253人
2020年新卒採用者数 532人

 

上記の数字を参考に計算すると約357倍(2021年採用者数)、約169倍(2020年採用者数)となりました。

算出された数字に変動はありますが、100倍は軽く超えていることが分かります。

 

また、朝日新聞EduAの「『企業入社難易度ランキング2020』 通信・コンサル・旅行・サービス」でJTBグループは30位となっており、旅行業界の中では最上位でした。

 

他にも、「2023卒版就職企業人気ランキング 業種別ランキング」においてJTBグループは「ホテル・旅行」内の2位となっています。JTBは業界内での人気や入社難易度が高い企業であることが分かります・このことからも、非常に高い採用倍率であると考えられます。

参考:リクナビ2023
マイナビ2023

 

採用大学

早稲田大学、慶応義塾大学、法政大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、上智大学、関西学院大学、同志社大学、関西大学、関西外国語大学、愛知大学、日本大学、成城大学、東海大学、大阪大学、北海道大学、筑波大学、東洋大学 など

過去にJTBグループに採用された大学の一部をピックアップしています。MARCH以上の大学からの採用者が多いようですが、中堅大学からの採用もありますので、対策をして選考に臨みましょう。

参考:大学通信ONLINE
朝日新聞EduA

 

採用人数

JTBグループの新卒採用について2022年度は採用がありませんでした。2021年度と2020年度のグループ全体の採用人数を見ていきます。

2021年度 253名(男性:94名、女性:159名)
2020年度 532名(男性:183名、女性:349名)

 

JTBには複数のグループ会社がありますが(株)JTBでの採用がほとんどです。なお23卒での募集人数について、現時点では未定とのことでした。

参考:マイナビ2023
リクナビ2023

徹底した対策を!JTBの選考を有利に進めよう

徹底した面接対策をしよう

JTBは事業の範囲が幅広いことも特徴の1つです。

業務内容や事業が分かりづらい時は、リアルなJTBを理解するためにも、先輩社員に話を聞いてみると良いでしょう。

リアルで具体的な「ビジョン、やりたいこと」を描く手助けにもなります。

 

人気企業なので、他の学生に埋もれてしまわないためにも、インターンシップに積極的に参加したり、OB訪問を活用したりするなどして、自分なりの回答を用意しておくことを意識しましょう。

監修者画像

監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。