【カゴメ|面接攻略ガイド】採用傾向から実際に聞かれた質問まで徹底解説!
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カゴメ株式会社は食品や飲料、調味料を扱う食品業界の企業です。
食品業界そのものが人気の高い業界となっており、カゴメはその中でも内定倍率が高いと言われています。
この狭き門である選考を突破するためには、徹底的な業界研究・企業研究は欠かせません。
そのため、選考の事前準備として、求められるスキルや人物像、面接で聞かれる質問などをしっかりと把握しましょう。
本記事では、「カゴメの面接対策」として、過去に出題された質問や企業の特徴などを解説しています。
食品業界の「業界研究」や「ESの書き方」などは、下記の記事を参考にしてください。
カゴメの面接の傾向
カゴメの面接は三次まであります。
質問はオーソドックスなものが多く、主に面接者に関するパーソナルなものとカゴメで将来何がしたいか、他との違いは何かといった企業に絡んだもので構成されています。
選考が進んでいくほどに企業に絡んだ質問の割合が多くなっていく傾向にあるようです。
変わった質問はあまり聞かれないようなので、その分、定番の質問への対策に注力することができるといえます。
学生時代の経験の振り返りなどからの自己分析や業界・企業研究、他の食品企業との比較を抜かりなく行いましょう。
そしてカゴメでの自身の目標を見つけ、それについて詳細に答えられるようにしておくと、自身の熱心な態度をアピールすることができます。
カゴメは面接で普段着の着用が可能となっています。
緊張している人には面接官が「緊張しなくても大丈夫」と声を掛けてくれることもあり、リラックスして面接に臨んでもらえるような気遣いをしているようです。
安心して肩の力を抜き、自然体の自分を目一杯アピールしましょう。
カゴメの求めている人材
- 理念やカゴメの抱く将来像に共感してくれる人
- 顧客のことを大切に想える人
- 新しいことにチャレンジできる人
- 失敗しても踏ん張って頑張れる人
- カゴメの挑戦に貢献したいと思っている人
- 自律性が高く、常に問題意識を持って課題形成・解決していける人
カゴメの代表的な製品といえばトマトケチャップであり、「トマトの会社」という印象が強いでしょう。
しかし、消費者の健康志向が多様化した現在では様々な野菜を使った製品を提供する「野菜の会社」を目指す方針にシフトしており、新しい試みに前向きに挑戦できる人がより一層求められています。
顧客への新たな製品の提供には、他社がやっていないことを思いつく発想力だけでなく、顧客のニーズを徹底的に分析し、顧客が求めているものが何かを突き止めるための努力も必要です。
挑戦を続けるカゴメでは、その精神に共感した仲間たちと協調し、目標に向かって忍耐強く尽力できる人材が求められているといえます。
そのため面接では、これまでの経験で挑戦したこと、努力したことをアピールできると良いでしょう。
カゴメの面接攻略法
企業理念「感謝」「自然」「開かれた企業」という私たちの原点に共感してくれる人。
加工飲料や加工食品だけでなく、生の野菜にもチャレンジする。
家庭用や業務用中心から、海外も含めた新たな市場を開拓していく。
こうした試みに対して共感し、ともに挑戦してくれる人。
たくさんチャレンジして、たくさん失敗して、それでもまた踏ん張って立ち向かえる人を求めています。
なんでもやってみたい、自分なりに貢献したいと思ってくれる人を歓迎します。
10年後のカゴメをいっしょに作りましょう。
カゴメの人事部のメッセージから「企業理念や試みへの共感」と「挑戦」がカゴメの求める人材の軸になっているといえます。
面接で質問に回答するときは、カゴメが求める人材の軸への適性をアピールすると良いでしょう。
ここではカゴメの面接で重要となる2つのポイントについてご紹介します。
なぜカゴメなのかを明確化する
「なぜ他社ではなくカゴメなのか」を、食品業界の競合企業と比較して明確にしましょう。
先ほどの人事部のメッセージからもわかる通り、カゴメは企業姿勢への共感を重要視しています。
そのため面接で「なぜカゴメなのか」を問われた場合には「製品に対しての○○というこだわりに惹かれたから」というような企業努力や考え方への感心を示している回答が好まれるといえます。
徹底した企業研究と業界研究により、カゴメならではの強みや特徴を捉え、本番ではそれらへの感心や共感をしっかりと言葉にし、熱意を伝えられるようにしましょう。
カゴメで挑戦したいことを具体的にイメージする
カゴメは「挑戦」を大切にしている企業です。そのため「カゴメで挑戦したいこと」を具体的に考えましょう。
面接では「カゴメでどんな仕事をしたいか」という質問がなされる場合があります。
ここでは「カゴメが現在挑戦している分野でこういう風に力になりたい」または「カゴメで新たにこういうことをやりたい」というような、カゴメへの貢献や野心をアピールできると良いでしょう。
そのためにはまず、カゴメがどのような信念のもとにどのような事業を行っているのかを深く知っておく必要があります。
面接でいきなり聞かれて容易に答えられることではないので、企業研究をしっかりと行い、具体性のある答えを見つけ出しておきましょう。
カゴメで実際に聞かれた質問
- 志望動機を一分程度で
- 自己PRを一分程度で
- 学生時代に力を入れたこと
- カゴメでどんな仕事をしたいか
- カゴメを知ったきっかけについて
- 自分をどのような人間だと考えているか
- 周りにどんな人間だと思われていると考えているか
- 集団の中でのあなたの立ち位置について
- カゴメと他社の違いは何か
- 一番壁にぶつかったと思う経験をどう乗り越えたか
面接での回答時間は1分程度が良いとされています。簡単な質問に対しては30秒程度を目安となります。
1分で話すことができる文字数は約300字程度。面接対策として文字に起こす場合は、300字を目安に考えると良いでしょう。
質問内容によっては、1分以上かけてしっかりと説明する必要がある質問も多くあります。
臨機応変に対応することはもちろん、カゴメでは制限時間が指定された質問を聞かれることがあるため、面接対策を行う際には1分の時間感覚を身につけることが非常に大切です。
実際に聞かれた質問の中から、今回は3つの質問について回答例と併せてポイントをご説明します。
カゴメを知ったきっかけについて
<回答例>
カゴメをはっきりと認知したきっかけは小学生の頃に見たテレビコマーシャルです。「野菜生活 100」などの飲料を題材としたものがよく流れていたと記憶しています。キャッチ―なCMの締めに大きく社名が表示されるため、商品とともに印象に残りやすかったのだと思います。(127文字)
この質問はカゴメについての自社調査を兼ねた雑談であると考えられます。
しかし、入社した暁にはカゴメブランドを世間により認知させるための努力が必要になる場合もあるため、その時にはっきりと認知した理由も分析して答えられると、自身の分析力もアピールできて好印象に繋がる可能性があります。
雑談のような質問でも自身についてアピールできることがあれば、質問から逸れない範囲で回答に織り交ぜられると良いでしょう。
集団の中でのあなたの立ち位置について
<回答例>
私は自分の仕事を全うしつつ、他の役割の人のサポートを率先して行う、枠にとらわれない立ち位置にいることが多いです。
私は大学でゲーム制作のチーム演習をしていました。本来はゲームの遊びをどのようなものにするかアイデアを出し考える役割でしたが、デザインやプログラミングなど人手が足りない仕事の手伝いも積極的に行いました。他の人のサポートに入ることで、視野が広がり、知識も増えます。また専門性の高い作業のフォローを行うためには、自身も勉強しなくてはならず苦労しましたが、より良い作品を作りたいとの思いで努力しました。
そうしてさまざまな立場から作品に関わった結果、広い視野で物事を考えられるようになりました。制作上の課題が発生しても、全体を見渡し、あらゆる角度からの解決案を提案でき、制作の円滑な進行に貢献できたと考えています。
御社に入社した暁には、他者に目を配り、サポートし合って多角的な視点から仕事の円滑化に貢献したいです。(408文字)
- 自分の立ち位置は何か
- 実際にその立ち位置にいた経験
- その経験で何が得られたか
- その立ち位置から企業にどう貢献したいか
上記のような4段構えの構成でわかりやすく伝えるのがおすすめです。
はっきりとした順序を立てて話すことで、聞き手が話の内容を整理しやすくなります。つまり、あなたがどんな人材であるかをより効果的にアピールできるといえます。
カゴメは社員の「多様性」を重んじています。そのため、この質問では集団の中でのあなたの「個性」を見ていると考えられます。
選考前に過去の経験を振り返り、自身の中で「これだ」と思える個性を探し出しておきましょう。
カゴメと他社の違いは何か
<回答例>
御社と他社の違いは、豊富な種類の野菜をパック飲料から自社栽培のこだわり抜かれた生鮮食品までさまざまな形で提供し、お客様の健康をサポートすることに尽力している点であると考えます。
特に野菜飲料は他社と比較してもラインナップが充実しており、手軽にさまざまな味を楽しみながら健康的な生活を続けられるようになっています。
私たちが健康に暮らしていくうえで野菜は欠かせません。その野菜にこれほどまでに焦点を当てて健康的で美味しく、続けやすい食生活を広く提案している企業は他にないと思います。
御社の新たな提案に挑戦し続ける姿勢には大きな共感を覚え、私も貢献したいと思っています。(281文字)
この質問は企業に関連した質問の中でも定番の質問になります。そのため、あらかじめしっかりとした回答を作成しておくことを強くおすすめします。
他社との違いはその企業の強みやこだわりなどから表れます。
業界・企業研究によってカゴメにおいての強みやこだわりが何かを理解し、本番で明確に答えられるようにしましょう。
商品ラインナップを見て傾向を掴んだり、商品ページで語られる各種商品ごとのこだわりを読み解くのもおすすめです。
話の締めとして、「その違いに惹かれているために入社したい」という趣旨の文を添えられると、カゴメへの熱意を伝えることができ、好印象でしょう。
面接前にチェックすべきこと
カゴメの新卒情報
募集職種 |
研究技術系総合職(研究) 研究技術系総合職(工場) 事務系総合職(営業) 事務系総合職(広告) 事務系総合職(財務経理) |
募集人数 |
非公開(2022年4月入社予定者は31名) |
採用フロー |
ホームページよりエントリー →一次面接 →二次面接 →最終面接 ※年度によってグループワークが加わっている場合がありますので、最新の情報をご確認ください。 |
筆記試験 |
あり(Webテスト) |
面接 |
個人面接 |
カゴメの事業内容
調味食品、保存食品、飲料、その他の食品の製造・販売
種苗、青果物の仕入れ・生産・販売
カゴメの昨年(2021年1月1日〜21年12月31日)の決算を見ると、売上高は1,896億5200万円。前期比3.6%増、当期純利益97億6300万円、同31.5%増で収益はあまり変化しなかったものの、利益は大幅に増加する結果となりました。
新型コロナウイルス感染症の拡大の影響による内食需要及び顧客の健康意識の高まりによって野菜飲料の売上が好調となったことや、海外の外食需要が回復したことが大きな要因とされています。
しかし、製品の原材料費の高騰により、2022年度は減益の見通しであるなど、コロナ禍において不安定な立場にあるようです。
コロナ禍と食品業界は密接な関係にあります。コロナ禍の動向を推察し、カゴメがどう乗り切っていくべきかを考察してみましょう。
カゴメの社風は?
カゴメはあらゆる社員の前向きな「挑戦」を大事にする社風であると考えられます。
採用ページを見ると「挑戦」「前向き」「個性」「多様性」という言葉がよく見受けられます。
社員インタビューからも上記のワードを大切にしていることがわかります。
生産調達本部
生産技術部
窪田諒さん
引用:キャリアパス 生産調達本部 | カゴメ株式会社カゴメは、明らかに他の会社と雰囲気が違って、明るく活気があり、やりたいことに前向きになれる印象を受けました。
営業本部
神奈川支店
増田瑠美子さん
チームには新入社員からベテランの先輩まで、年齢や性別、経験値などが異なるメンバーがそろっています。多様な価値観をもつ個々の能力を最大限に活かし、成果を上げることに日々奮闘しています。
上野工場
管理課
新美奈那さん
カゴメは「これがやりたい!!」と手をあげれば、やらせてくれる会社です。
台湾可果美有限公司(海外子会社)
菅野翔太さん
引用:カゴメの人 | カゴメ株式会社海外個社は資源が限られる為、なんでも自分でゼロから始めることが多くあります。もちろん文化や言葉の壁もあります。正直くじけそうにもなりますが、パッションを持ち挑戦していれば、新規事業が認められ会社を動かすこともありますし、企画した案件がお客様に採用されることもあります。
またカゴメには自己申告制度や社内公募制度などがあります。
「自己申告制度」で自分が挑戦したい仕事を会社に伝えられたり、「社内公募制度」で企業内で仕事の求人を募集しチャレンジしたい社員がそのチャンスをもらえたりする制度があるようです。
このように社員の「挑戦」を応援し、後押しする姿勢はまさに社風の通りであるといえるでしょう。
社員インタビュー「カゴメの人」では、社員がどのような仕事をしているのか、どのような社内制度があるのかなどを幅広い年齢の社員たちの声から垣間見ることができます。企業研究の参考にしてみましょう。
カゴメの過去実績
採用倍率
カゴメは高い知名度と長い歴史を誇るだけあり、採用倍率が非常に高い企業として知られています。
正式な公表はされていませんが、その採用倍率は約150倍以上ともいわれています。
カゴメの採用人数は、例年、25名から40名ほどであり、これが各募集職種の総計であることを考慮すると、非常に狭き門であることが分かります。
採用大学
2021年度の採用大学は下記になります。
難関大学からの採用が多く見受けられますが、中堅大学からの採用もいくつか見受けられます。
高い学歴でなくとも、求める人材像と合致していれば採用されるチャンスがあるといえるでしょう。
入念な対策をして、自分の挑戦したいことや求める人材に合致していることをしっかりと伝えることができれば、選考を進めていけるでしょう。
「挑戦」に前向きであることを簡潔にアピールして、選考を進めよう!
カゴメの面接は10分から15分程度と非常に短いです。
その中で「1分で」など制限時間が課せられた質問もなされるため、短く簡潔に回答する力がより求められるでしょう。
定番の質問が多いので、事前に質問を想定し、その回答を考え磨き、より簡潔な表現で伝えたいことを伝えられるようにしておくのがおすすめです。
定番の質問ばかりといえど自己分析、業界・企業研究は欠かせません。
カゴメは「挑戦」というワードを非常に重要視しています。あなたがカゴメの求める「挑戦」に前向きな人材であるということを最大限アピールできるように準備は抜かりなく行いましょう。
ぜひこの記事を参考にしてカゴメの面接対策に取り組んでくださいね。