【カルビー|面接攻略ガイド】採用傾向から実際に聞かれた質問まで徹底解説!
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カルビーは国内スナック菓子市場シェアNo.1の企業です。社名の由来は「カルシウム」と「ビタミンB1」を組み合わせた造語になっています。
「私たちは、自然の恵みを大切に活かし、おいしさと楽しさを創造して、人々の健やかなくらしに貢献します。」という企業理念を掲げています。
カルビーには25年以上前に発売された商品も多く、「かっぱえびせん」や「ポテトチップス」「フルグラ」「じゃがりこ」などがロングセラー商品として未だに人気を誇っています。中でもかっぱえびせんは発売から60年近く愛され続けています。
カルビーは就職人気ランキングにも例年ランクインする人気企業の1つ。徹底した面接の対策に取り組み、選考に臨みましょう。
本記事では、「カルビーの面接対策」として、傾向や過去に出題されれた質問などを解説しています。
菓子業界の「業界研究」や「ESの書き方」などは、下記記事を参考にしてください。
カルビーの面接の傾向
カルビーでは数年前から、1次選考として「動画選考」が取り入れられています。
指定された質問に対する回答動画を最大2分以内で撮影し、投稿する仕組みになっているようです。
対面での面接時に動画選考で聞かれた質問の深掘りをされることもあるので、追加質問を想定しながらしっかりと準備しましょう。
現在確認できる情報では、面接官に対し、学生が1人、もしくは2人といった少人数での面接が多いようです。
質問内容は定番の質問が多いですが、学生時代の経験や志望動機などを深掘りされたという情報が散見されました。
また、趣味や部活などについても「なぜ始めたのか?」「なぜその競技を選んだのか」と聞かれたり、質問への回答に対し「なぜその行動をしようと思ったのか」と聞かれたりするなど、「なぜ?」が問われる傾向があると言えます。
過去の自分の行動や決断に対して「何を考えて行ったのか」を見つめ直してみましょう。
カルビーの求めている人材
- チャレンジングマインドを常に持ち、現状に満足することなく、お客様のために新しい価値を創造する人財
- 未知なる領域の変革に果敢に挑戦し、未来を創り出していくという意欲を持った人財
- グローバルを相手に活躍したい、という意欲のある人財
- カルビーで元気に楽しく良い仕事をしたい人
カルビーでは人材を「人財」と表記しています。
「人は会社の財産であり、”財=たから”である」という考えに基づいており、また「カルビーの成長をつくる従業員一人ひとりが、”財”だと思われるような人物に成長してほしい」という期待が込められているそうです。
上記の求めている人材から、カルビーでは「チャレンジングマインド」を大切にしていることが分かります。
例えば、カルビーには「チャレンジ制度」という社員が募集されている職種・部署に挑戦することができる制度があります。
他にもカルビーは「じゃがりこ」という新しい工法、今までにないパッケージを採用した商品や、朝食の1つとして提案した「フルグラ」など、今までになかったことへの取り組みによって生み出された商品をたくさん有しています。
選考を通して、「チャレンジ精神や新しいことへ挑戦できる力」をアピールできると良いでしょう。現状に甘んじることなく前進していける学生であることが伝わると好印象です。
また、2030年に売上高比率40%超を目指すなど、現在海外事業の展開を強化している企業なので、海外事業に興味のある人はなぜ海外にチャレンジしたいのか考えをまとめ、積極的にアピールするのもおすすめです。
参考:FAQ | RECRUIT(採用サイト)カルビー株式会社
オンリー Calbee(採用サイト)カルビー株式会社
THE CALBEE
カルビーの面接の攻略法
今までになかった新しいこと」に挑戦した経験を振り返ろう
カルビーは袋入りのお菓子が主流の時代に、カップ入りの「じゃがりこ」をつくったり、発売当時は日本での認知度が低かったポテトチップスやシリアルの普及に影響を与えたりした、革新的な企業です。現在はスナック菓子やシリアル以外の新しい食領域を生み出そうとしています。
前例のない新しいことに挑戦した経験を持つ人はカルビーにマッチする学生といえるのではないでしょうか。
今までになかったことに取り組んだ経験はないか、一度振り返ってみましょう。チャレンジングマインドがある学生である、というアピールにもつながります。
どのような方法で従来になかった新しいことに挑戦してきたのか、なぜ挑戦しようと思ったのか、結果や学びは何だったのか、など深掘りしていきましょう。
自分の言葉で素直に話す
働く社員を「財=たから」と考えているカルビーは、「人」に重きを置いている会社であると考えられます。選考においても学生の人柄に注目しているといえるでしょう。
あなたの人柄を適切に伝えるために取り繕った言葉で「正解」を意識した回答をするよりも、自分の言葉で素直に回答することがおすすめです。
役職呼びをしない文化があるなど、従業員個人の意見や考えを尊重している企業であると考えられるため、本音で素直に話せると好印象に繋がるでしょう。
「そもそもなぜカルビーに応募しようと思ったのか」といったことから過去の経験、将来のことまでを正直に振り返ってみて、あなたの熱意がしっかりと伝わるよう対策をして挑みましょう。
また回答の内容以外にも表情や話し方によってあなたの人柄を伝えることができます。声のトーンやリラックスした状態での受け答えを意識するなど、話す内容以外にも気を配ってみてください。
カルビーで実際に聞かれた質問
- カルビーでやりたいことは何か
- なぜカルビーに興味を持ったのか
- 菓子メーカーが担うべき役割とは何ですか
- カルビーの好きな商品
- 自分らしさ
- 残りの学生生活はどのように過ごしていきたいか
- 工場見学はどうだったか
- 大切にしている考え
- 仕事をしていくうえで大切にしなければいけないこと
- 将来どのような人になりたいか
- カルビーに来年入社した場合の自分を想像できるか
- 企業選びの軸
- 自己PR
- PRされた強みが活きたエピソード
- 部活以外で自身の強みを発揮したエピソード
- 強みを発揮したエピソードは他にもあるか
- 乗り越えるのが困難だったエピソード
面接での回答時間は1分程度が良いとされています。簡単な質問に対しては30秒程度が目安となります。
1分で話すことができる文字数は約300字程度。面接対策として文字に起こす場合は、300字を目安に考えると良いでしょう。質問内容によっては、1分以上かけてしっかりと説明する必要がある質問も多くあります。
臨機応変に対応することはもちろん、面接対策を行う際には1分の時間間隔を身につけることも大切です。
実際に聞かれた質問の中から今回は3つ、回答例と併せてポイントをご説明します。
「最も乗り越えるのが困難だと思ったエピソード」について、その時の状況や内容も含めて具体的にお話しください。
<回答例>
「ゼミ合宿の幹事を務めたこと」です。
準備中、支払い金額の問題やゼミ員とのキャンセル料に関する認識の齟齬、宿泊先とのトラブル対応などが発生し疲弊していました。ゼミ長の私は「自分が解決しなければならない」と1人で抱え込んでいたことが大きな原因でした。
しかし、このままでは合宿自体が成り立たなくなってしまう可能性もあることに気付き、自分の考えを改め、積極的に仲間に頼ることにしました。
作業を細かく洗い出し、ゼミのメンバーに担当を振り分け、協力を仰ぎました。また定期的に進捗報告のミーティングを設定し、確認の漏れや進行の遅れがないことを確認しながら、トラブルを乗り越え、無事に合宿を終えることができました。
本当のリーダーとは「目標を達成するためにどう動くかを考えること」が大切であり、自分が業務を抱え込むのではなく「周りを信頼して仕事を任せること」が必要だと学びました。
働く上でも、優先すべきことは「目標を達成すること」であるという認識を忘れず、自分がどういう役割で何ができるのかを念頭におき、周りと協力しながら業務に取り組んでいきます。(475文字)
回答する際は、ただ「困難だったこと」を話して終わってしまわないよう気をつけましょう。どのようにして乗り越えたのかまで伝えるようにします。
「乗り越えるために取った具体的な行動」や「乗り越えた時に何を学び、感じたのか」といったことを自問自答することでエピソードが具体的になります。
乗り越えるための行動に結びつく、「困難の原因」まで明らかにすることができれば、内容に一貫性を持たせられるでしょう。
入社後カルビーでやりたいことを教えてください。
<回答例>
定番となるような商品の企画に携わりたいです。
きっかけは御社の商品である「ミーノ」を定期的に購入するようになったことにあります。
間食が習慣の自分にとって、食べることに気が引ける商品や甘いお菓子が多い中で、ミーノはバランスの良い商品だと感じました。
自身の働く姿を想像した時に、お菓子に限定せずミーノのような「ヘルシーでありながら満足感を得られる商品」を自分で考えてみたいと考えるようになりました。健康意識が高まっている今だからこそ人々の体を気遣った、長く愛される商品を企画し、世に提供していきたいです。
自身が企画に携わった商品が、人々の生活に密着していく過程を目にすることは大きなやりがいになると考えています。(311文字)
実際に働いてみなければ、自分が本当にやりたいことを明らかにするのは難しいです。
しかし、入社する前に「入社後にやってみたいこと」を真剣にイメージしてみることで、自分が理想とする働き方に気づくきっかけになります。
「やりたいこと」は入社後に変わってゆくことも大いにあるので、まずは企業への理解を深め、今の自分で考えられる入社後にやりたいことを考えてみましょう。
仕事をしていくうえで大切にしなければいけないこと
<回答例>
私は「柔軟性」が大切だと考えています。理由は2つあります。
1つめは、自分以外の考えを素直に受け入れ取り入れていくことで、大きく成長することができるからです。常に新しい考え方や方法をアップデートしていくことで、多くの情報を蓄積することができます。
2つめは、状況に応じた対応を行うことができるからです。柔軟性が高い人は、今のやり方に固執することなく、その時々で最適な方法ややり方を選択し行動することができます。そのため、未知のことにチャレンジする力も持ち合わせています。
このことから、柔軟性があるということは、新しいことにどんどん挑戦し、成長することが見込める人材であると考えています。よって、仕事において「柔軟性」は非常に大切だと考えています。(327文字)
仕事をするうえで大切だと考えていることを話す時には、大切だと考える理由も忘れずに伝えましょう。
また考えに至った背景を深掘りしておくことで、回答した「仕事をする上で大切だと考えていること」により説得力が増します。
背景は自分の過去の経験から得た考え方、本などから得た考え方、周囲の人に言われて響いた言葉など人によって様々です。
個性のあるエピソードが出てくるきっかけにもなるので、「考えのもと」まで振り返りましょう。
カルビー面接前にチェックすべきこと
カルビーの新卒情報
募集職種 |
「プロダクト開発コース(生産技術/研究開発等)」 「ビジネス総合コース(営業/企画/コーポレート等)」 総合職として採用され、入社後の希望キャリアパスに合わせて「営業/企画系」「生産技術/研究開発系」の2コースでのコース別選考。 |
募集人数 |
21〜25名 |
採用フロー |
エントリー →会社説明動画 →コース別セミナー →選考コース選択 →適性テスト →1次選考(動画/ES提出) →2次選考 →最終選考 |
面接 |
1次選考は動画、2次面接・最終面接は個人面接 |
カルビーの事業内容
【カルビーの事業】
”カルビーグループは、主として、ポテト系、小麦系、コーン系・豆系のスナック菓子及びシリアル食品の製造・販売等を行っております。”
引用:カルビー(事業内容)
カルビーグループの売上高の中で最も大きな割合を占めているのは「国内スナック菓子」で6割以上。主力商品は、ポテト系スナックです。ついで「国内シリアル食品」が1割ほど。
「海外」での売上は全体の2割近い割合となっています。
海外で展開している商品としては「土豆棒(じゃがりこ)」「MY POTE」「Guribee」「Loaded Fries」などが挙げられます。北米、中華圏、英国、インドネシアが重点4地域。
2030年に向けて「海外事業の強化」やスナック菓子やシリアル以外に「新しい食の領域確立」を目指しています。
カルビーはお菓子やシリアルのイメージから、新しいカルビーに向かう変革の途中です。海外売上高比率については、2030年の目標を「40%超」と定めています。
カルビーの社風
カルビーは先輩後輩、役職の上下関係にこだわらない文化、挑戦がしやすい社内風土の企業であると考えられます。
例えばフリーアドレス制を採用しており、役員も固定席を持っていません。また「○○部長」などのように役職名で呼ぶのではなく、名前に「○○さん」と付けて呼ぶ文化となっています。
他にも働きやすさを考慮した「社”無い”(しゃない)文化」がいくつか採用サイトで紹介されていますので、チェックしてみてください。
カルビーは役職や年齢に関わらず、社員同士の距離感が近い企業であることが伺えます。
またカルビーには希望の職種や部署にチャレンジすることができる「チャレンジ制度」があったり、「チャレンジングマインド」を有する人材の育成に力を入れていたりするなど、「挑戦」を重要視している企業であると言えます。
社員インタビューからも「挑戦」を喜んで受け入れる風土であることが分かります。
研究開発本部 研究部
増冨 裕文さん
商品企画の仕事にはさまざまな発想やアイデアを求められますが、アイデアの時点では「本当にうまくいくかな…」と不安に思うこともあります。そんな時に「挑戦してみなよ」と後押しやサポートをしてくれる環境があることが、とても心強いのです。
マーケティング本部 商品2部
冨本 奈津美さん
「挑戦してくれ。失敗したら戻せばいい」。この言葉が、私の心に残っている一言です。(後略)
カルビーの過去実績
採用難易度
カルビーの採用難易度に関する情報は見当たりませんでした。
しかし、2021年10月1日から2022年3月15日までの間に調査され、2023年卒の大学生や大学院生、約2万5000人が回答した「就職人気ランキング」によるとカルビーは215位でした。
去年の同時期でも206位となっており、去年に引き続きランクインしているカルビーは人気の企業であることが伺えます。
男女別で見てみると、男子では279位、女子では171位と100位以上の差が出ており、女子学生からの人気が高い企業です。
採用人数については例年15名程度と少人数でしたが、2023年4月入社では25名程度の予定となっています。
参考:東洋経済オンライン
採用大学
過去の採用大学の一例です。
【大学院】
神戸大学、東京農業大学、東京理科大学、九州大学
【大学】
明治大学、日本女子大学、法政大学、立教大学、神戸大学、横浜市立大学、早稲田大学、京都大学、同志社大学、東京農業大学
幅広い大学から採用されていることが分かります。よって、学歴フィルターは存在しないと考えられます。
徹底した対策と自分のやりたいことや志望度を十二分に伝えることができれば、選考を突破することができるでしょう。
採用人数
過去の入社実績は下記の通りです。
採用年度 | 男性 | 女性 | 合計 |
2019年 | 8名 | 11名 | 19名 |
2020年 | 7名 | 11名 | 18名 |
2021年 | 9名 | 6名 | 15名 |
2022年 | 16名予定 |
これまでカルビーの新卒採用者は毎年15名程度でしたが、長期ビジョンの達成に向けて2023年4月入社からは新卒採用の人数が増え、25名程度の採用となる予定です。
人柄も伝えられるよう回答しよう
カルビーは「変革」と「挑戦」がキーワードとなっている企業です。
回答するエピソードの中に、今までになかったことに挑戦した経験や、チャレンジを楽しめることが伝わるようなエピソードを交えられると良いですね。
またカルビーでは働く人を「財=たから」と考えており、「人」を大切にしている会社であると言えます。
回答する際には自身を取り繕わず、本音を素直に話すことであなたの人柄が伝わるでしょう。
出会った先輩社員の雰囲気や人柄などを意識して見てみることで、カルビーで働く人に関する理解を深められる良い機会になります。
ぜひこの記事を参考に面接対策に取り組んでくださいね。