logo

【資生堂|面接攻略ガイド】採用傾向から実際に聞かれた質問まで徹底解説!

公開日:
最終更新日:

面接攻略ガイド

かつては女子からの人気が高かった化粧品業界ですが、現在は男性コスメ市場の拡大もあり、男女問わず人気の業界となっています。そのため、これまで以上に業界研究や企業研究が必要になります。

 

現在の化粧品業界、またこの業界の今後の展望をしっかり学び、自分が入社した後のイメージを膨らませ、今後の就職活動にも役立てていきましょう。

 

この記事では、化粧品業界でも圧倒的な認知度と人気を誇る「資生堂」を取り上げます。資生堂の面接対策として、面接の傾向や実際に出題された資生堂の面接を具体的な回答例を元に解説していきます。

資生堂の面接の傾向

面接の傾向

一次面接

一次面接ではグループインタビューが行われます。採用担当者1人5~6人の学生に対してインタビュー形式で話を聞いていきます。面接という雰囲気ではなく、その学生の人柄や考え方などを見極めようとした質問が多く聞かれる傾向にあります。

 

質問内容や質問の仕方も採用担当者によるので、多種多様です。「学生時代に取り組んできたことの中から、最も成果を出したことは?」や「資生堂の商品の売り上げを伸ばす方法は?」といった具体的な質問が多く、1人5分程度の質問時間の中で、会話中に追加質問をされたり、短い意見を求められるといった進め方が見られます。

 

どのような質問でも、まずは自分の考えを素直に伝えることが重要になるので、日頃から自分の意見をしっかり相手に伝えられるように練習しておくことがよいでしょう。

二次面接

1対1の面接とグループディスカッションが行われます。

30分程度の面接で、「大学時代での成果」や「自分の強み」、「5年後、10年後の化粧品はどうなっていると考えるか」など、しっかりと自己分析や企業研究を行うことで答えられる質問が多いようです。

 

そのため、面接前に業界の情報や動向などをもう一度しっかり確認しておくと焦らずに面接に臨めるでしょう。

 

グループディスカッションでは、7~8人程のグループで、1つのテーマについて議論をし、発表を行います。個人の意見をしっかり持ち、グループ内での自分の役割を考えた上で参加していくようにしましょう。

最終面接

「自己PRをしてくだい」「資生堂を志望した理由」「(ESを踏まえて、)ここを具体的に教えてほしい」など、これまで以上に、その人自身の人柄を見ようとする質問が多くなるでしょう。

 

資生堂の社員として相応しい人を選ぼうとしているので、社会に出ていくのに必要なマナーはもちろんのこと、資生堂に入りたいという熱意をしっかり伝えられるようにすることが重要です。

資生堂の求めている人材

求めている人材

資生堂の求めている人材
  • コミュニケーション能力のある人
  • 挑戦し続けられる人
  • 常に新しいことを学び自分を高める努力のできる人
  • 広い視野を持って物事を考えられる人
  • 最後まで責任を持ってやりきることができる人
  • 資生堂の製品を愛せる人

どの業界のどの職種に就いても、コミュニケーション能力は必須です。常にチーム内で情報を共有し、仕事を進めていく必要があるからです。

 

また新型コロナウイルス感染拡大による、外出制限や店舗の営業自粛などの措置により、化粧品業界にも大きな影を落とすこととなりました。

 

そのため、新たなニーズにアプローチした新しい商品を生み出す必要がありました。このような日々変わる世の中の情勢を見極めて、それに沿った新しいことを生み出せる人材、また、広い視野で物事を考えられる人材が求められていると言えるでしょう。

 

☝️ポイント

資生堂では、「OUR PRINCIPLES」という、すべての資生堂社員が、日々ともに仕事をするうえで大切にしている心構えが存在します。
これらの8つの心構えを頭にしっかりと入れ、面接に臨みましょう。

資生堂の面接攻略法

「THE SHISEIDO PHILOSOPHY」私たちは100年先も輝きつづけ、世界中の多様な人たちから信頼される企業になるべく、企業理念「THE SHISEIDO PHILOSOPHY」を定義しました。

私たちは国・地域・組織・ブランドを問わず、THE SHISEIDO PHILOSOPHYを常によりどころとして、世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニーを目指します。

 

「THE SHISEIDO PHILOSOPHY」は、以下で構成されています。

1.私たちが果たすべき企業使命を定めた OUR MISSION

2.これまでの150年を超える歴史の中で受け継いできた OUR DNA

3.資生堂全社員がともに仕事を進めるうえで持つべき心構え OUR PRINCIPLES

引用:資生堂HP|会社案内

 

資生堂の会社案内のTHE SHISEIDO PHILOSOPHY」にもあるように、資生堂には全社員共通の企業理念があり、これを読むことで、資生堂社員がどうあるべきかが分かります。これは、そのままどのような人材を求めているかということに繋がります。

面接前には必ず確認しておくようにしましょう。

 

世界経済が引き続き見通し困難な状況にあるなか、当社は、「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指し、スキンビューティー領域をコア事業とする経営改革を実行し、2030年までにこの領域における世界No.1の企業になることを掲げています。

中長期経営計画「WIN2023 and Beyond」において、「再び成長軌道へ」の年と位置付けた本年、当社の強みであるスキンケア領域のブランド革新とマーケティングの集中強化を行い、グローバルな成長を目指します。

引用:資生堂HP|CEOメッセージ

 

資生堂代表取締役社長CEO 魚谷雅彦氏のメッセージにもあるように、今後資生堂は世界で勝てる企業を目指していくため、まずは自社のブランドに自信と誇りを持ち、柔軟な考え方で新しいことへチャレンジできる人材を求めていくでしょう。

 

この点を意識して、資生堂の面接で重要なポイントを2つご紹介します。

資生堂でなければいけない理由は何か

どの企業を志望しても必ず問われるこの質問ですが、特に資生堂では自社のブランドを愛し、しっかりアピールできる人材を求める傾向にあります。

 

他社と比較した時に、どのポイントに惹かれて志望したのか、入社した際に資生堂でしかできないと思うことをしっかりと伝えられるようにしおきましょう。

過去の失敗談や成功体験

多くの資生堂面接経験者が、これまでの経験で失敗から学んだことや成功体験を聞かれています。

 

これまでの学生生活、アルバイトなどの経験から具体例を挙げて、「失敗からどう反省して活かせたか」や「自分なりにこう工夫したら成功できた」などの失敗談や成功体験をしっかり伝えられるようにしておくとよいでしょう。

資生堂で実際に聞かれた質問

実際に聞かれた質問
  • 志望動機
  • 化粧品業界を選んだ理由
  • 学生時代に挑戦したこと、そこから何を学んだか
  • 学生時代の困難と解決法
  • 最近一番困難だと感じたこと
  • ここ2、3年でした大きな失敗から学んだこと
  • 自分の性格を一言で表すと?
  • 今までの人生で自分を変えた経験は何か?
  • 資生堂に入ってしたい仕事
  • 資生堂に入社したら、自分には何ができると思うか?
  • 5年後10年後のキャリアビジョン
  • あなたにとって魅力ある人とは?

面接での回答時間は1分程度が良いとされています。簡単な質問に対しては30秒程度が目安となります。

 

1分で話すことができる文字数は約300字程度。面接対策として文字に起こす場合は、300字を目安に考えると良いでしょう。質問内容によっては、1分以上かけてしっかりと説明する必要がある質問も多くあります。

臨機応変に対応することはもちろん、面接対策を行う際には1分の時間間隔を身につけることも大切です。

 

実際に聞かれた質問の中から、今回は3つの質問について回答例と併せてポイントをご説明します。

化粧品業界を選んだ理由

<回答例>

私は美しさを手に入れることで、人々に自信と笑顔を与えられる化粧品に関わりたいと思い、化粧品業界を志望しました。多くの人はコンプレックスを持ちながら生活しています。私もその一人で、元々自分の目にコンプレックスがあり、人の目を見ることが苦手でした。

大学生になり、初めて化粧品売り場でプロの方に化粧をしてもらった時、いつもと違う自分になれ、化粧をしてもらっただけなのに急に自信が持てた気がして、嬉しくなったのを鮮明に覚えています。

コンプレックスが無くなった訳ではありませんが、化粧品のお陰で自然と笑顔になれ、新しい友達も増えました。以前は話しかけにくかったと言われ、化粧品のお陰だと化粧品の虜になりました。

以前の私のような、コンプレックスのせいで自分を出せずにいる人たちを救い、世の中の人々が笑顔になれるように、化粧品を広めていきたいです。(373文字)

 

まずは、その業界を志望した理由を明確に示すことが大切です。過去に経験したエピソードなどを絡めて、なぜその業界を選んだのかをアピールできれば、好印象に繋がるでしょう。

 

また、その業界で何をして将来どういった風に活躍したいのか、といった自分の将来像を思い描けるようにしておくことも採用したいと思わせる重要なポイントです。

資生堂に入社したら、自分には何ができると思うか?

<回答例>

私は留学によって培った英語力と留学時代に得た化粧品紹介の経験を活かし、御社の目指す「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を実現するため、御社の製品を世界に発信する「ブランドマーケティング職」の一員として活躍できると考えています。

アメリカで自分の肌の色に合う色を探すのがとても大変だと言っていたメイク好きの友達に、私自身が使っていた御社の製品をおすすめしたところ、発色の良さと使い心地がとても良いと喜ばれたことがありました。

外国では買えない製品だったので、「アメリカや自国でも買えたら」と言っていたのがとても印象的でした。そこから、より日本の化粧品に興味が沸き、これを世界に発信できないかと考えるようになりました。

その後、SNSで外国の方向けに日本の化粧品を数多く紹介するようになり、多くのフォロワーから「私も欲しい!」「どこで買えるの?」とのコメントを貰い、日本の化粧品を外国の方にも使ってほしいという思いが強くなりました。このような留学やSNS発信の経験は、マーケターとしても役立つと考えています。(465文字)

 

自分の持っているスキル強みをアピールしましょう。説得力を持たせるためには、具体的に伝えることが必要です。自分の強みによってその企業の仕事でどのように活躍できるかをイメージさせるようなエピソードを交えて伝えることができると良いでしょう。

 

また、現時点では持っていない能力に関しては、就職してからどのような努力でその能力を身につけていくか、将来の計画を伝え、向上心をアピールするのもおすすめです。

5年後10年後のキャリアビジョン

<回答例>

私は10年後、担当のグローバルブランドを日本と海外で「誰でも知っているブランド」にするブランドマネージャーとなっていたいです。

そのために、まずはブランドマーケティングの部署で働き、SNS等でのブランド発信に注力します。そして、5年後までにマーケティングの一連の流れである商品開発からプロモーション立案までをこなせる人材になっていたいです。

5年後以降は、全国各地、更には海外のあらゆる都市を周り、ブランドの周知に尽力します。「ブランドを育てる」をモットーにたくさんのアイデアを出し、1つでも多く採用される努力をしていきます。

美の力で多くの人に生きる喜びと幸せを与える、そんな化粧品を世界に広め伝えていける自分になります。(315文字)

 

企業が何を求めてこの質問をするのかを考えてみましょう。

この質問で知りたいことは、「どれだけ企業のことを勉強し、具体的に働いている自分を想像できているか」という点です。具体例を挙げて、この会社に入った自分を思い描き、回答できるようにしましょう。

 

面接官に自分が入社した場合を想像してもらい、会社とマッチしていると思わせることが重要です。

しっかりと企業研究を行い、実際の社員へのインタビューやその社員の現在までのプロセスを見て、自分もこんな風になりたいと思うこともよいでしょう。

面接前にチェックすべきこと

面接前にチェックすべきこと

資生堂の新卒情報

募集職種(総合職)

Sales

Research & Development 

Brand Marketing

Supply Chain

募集職種(地域限定職)

国内工場(製造系・技術系・事務系)

ビューティーコンサルタント

募集要項(障がい者採用)

総合職・全国コース

総合職・事業所コース

特定職(一般職スタッフ)

美容職、ビューティーコンサルタント

事業所限定職 国内工場(製造系・技術系・事務系)

選考方法

エントリーシート/筆記試験/面接

筆記試験

Webテスト(TG-WEB)あり

事務系(マーケティング)は選考途中で筆記試験が出題される場合があります。

※年度によって変わっている場合がありますので、最新の情報をご確認ください。

面接

グループ面接、グループディスカッション、個人面接

※特記事項が常に更新されていくため、最新の採用情報を確認してください。現在募集されている職種や専攻学部が限定されている職種の情報が変更されている場合があります。

資生堂の事業内容

化粧品、業務用化粧品、石鹸、トイレタリー商品、医薬品、ヘルスケア商品などの製造販売、輸出入

参考:資生堂HP|事業概要

 

資生堂の2021年12月期におけるEC売上高は、3500億円規模に達しました。今後もDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させます。EC売上高の比率は2019年の13%から、2020年は25%、2021年は34%と拡大しています。

 

2022年下期からオンライン肌診断プログラムのグローバル展開を行います。また、先端デジタルテクノロジーの活用も推進しており、ゲームの世界や仮想空間でのブランドコミュニティを共創し、次世代の参加型マーケティングを展開させます。

各部署が協力、連携しながら、デジタル時代における顧客体験のさらなる価値向上に取り組んでいきます。

 

例えば、ARを活用したバーチャルメイクでは、消費者がデジタル上で疑似的にメイクを再現できたり、肌測定アプリ「肌パシャ」ではスマホのカメラで撮影した肌の画像をもとに肌の状態の測定と美肌作りのサポートをしたりと、さまざまなデジタルコンテンツを活用したコミュニケーションを推進しています。

 

更には、オンラインカウンセリングやデジタル接客も取り入れ、利便性を高めています。ビューティーコンサルタント(BC)によるライブ配信やZoomによるオンラインカウンセリングの機会を増やすなどして、デジタルでも的確に情報を伝えられるような工夫もしているようです。

 

資生堂は今後、デジタルコンテンツの活用を進めていきます。

上記のように、コロナ化で実際に店舗に行くことなく化粧品を試し、カウンセリングをしてもらい、ECサイトから購入ができるという仕組みを根付かせることができるように様々な戦略を立てています。

参考:ネットショップ担当フォーラムより

 

☝️ポイント

今後資生堂は、「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指し、スキンビューティーへと力を入れていきます。肌と健康についての資生堂の考え方もHPに記載されているので、読み込み、理解してから面接へと臨むこともよいでしょう。

資生堂の社風

プレステージブランド事業本部
K.A.さん

社員の話や雰囲気に大いに惹かれたことはもちろん、特に印象に残っているのは、説明会で耳にした「Love the Differences」という価値観です。多様性を謳う企業はいくつもありますが、資生堂の受容力の大きさは本当に魅力的でした。

引用:資生堂|RECRUITING SITE

ブランド価値開発研究所
T.S.さん

自発的に動けば、「ここまで任されるのか」というほどの裁量が1年目から与えられます。上司や先輩にも堅苦しい雰囲気はまったくなく、チャレンジを後押ししてもらえます。

引用:資生堂|RECRUITING SITE

大阪茨木工場 技術部
K.S.さん

重要な仕事を任せつつ、いざという時には手を差し伸べてくれる上司や先輩に恩返しができればと思っています。

引用:資生堂|RECRUITING SITE

掛川工場 製造部
M.I.さん

同じ職場のメンバーは、親のような年代の方も多いのですが、とても温かく迎え入れてくれました。先輩社員は、仕事においても人としても、お手本にしたくなるような尊敬できる方ばかり。

引用:資生堂|RECRUITING SITE

 

資生堂は、実際に働いている人の言葉でも分かるように、立場や年齢にとらわれることなく、意見を出し合いチャレンジできる環境があるようです。

 

また、多くの社員がLove the Differencesという価値観について述べているように、多様性を認めるということがしっかりと根付いている会社であることも分かります。

 

すべての資生堂社員が日々ともに仕事をするうえで大切にしている心構えであるOUR PRINCIPLES (TRUST 8)」のように、仲間と共に自分の強みを活かし、若手社員であってもチャレンジできる社風であると言えるのではないでしょうか。

資生堂の過去実績

採用倍率

資生堂の採用倍率は、正確に公表されていないものの約80倍と言われています。

資生堂のエントリー数が1万1,000人~1万2,000人だとされており、その際の採用人数は150人程度です。

 

ただし、ここ数年採用人数が少なくなっているため、倍率が100倍を超えているという情報も。今後もどうなるかは読めない状況ですが、毎年人気の高い資生堂ですので、倍率が高くなると予想されます。

 

採用大学

過去の採用大学の一部です。

東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、京都大学、一橋大学、成蹊大学、成城大学、東京女子大学、日本女子大学、津田塾大学、日本大学、東洋大学、駒澤大学、近畿大学、大阪大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学 など

様々な大学から採用していることが分かります。

しかし、応募職種によっても異なるため、OB・OG訪問やインターンシップなどで早めに情報を集めることが重要です。

自ら課題を見つけて進んでいくチャレンジ精神が大切!

徹底した面接対策をしよう

メンズ化粧品などの台頭などにより、これまで以上に人気となっていくであろう資生堂。内定を勝ち取るために、資生堂の事業内容、目指していくことを確認した上で、自分の強みや自分のやりたいことで合致する点を徹底的に調べてください。

 

資生堂の求める人物像は、強みを活かして新しいことへチャレンジできる人材です。この記事も参考に、どれだけ資生堂で働きたいのか、面接の場でアピールできるように準備を進めてくださいね。

 

監修者画像

監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。