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【ビール業界研究|2023年度最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!

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ビール業界研究


テレビのCMでも良く見かけることの多いビール。

ビールを扱うビール業界のシェアはアサヒキリンサッポロサントリーの4社による寡占状態です。

シェア争いの激しい業界ですが、ビールの需要が高かった約20年前と比べると消費者のニーズにはあらゆる変化が起きており、今後の動向も気になります。


競合が少ないので業界研究に加えて、それぞれの企業についてもしっかりと企業分析することが大切です。

ビール業界や企業への理解を深めて、就職活動に取り組みましょう。


また、ビールを扱う企業では、清涼飲料水も扱っている企業も多いです。

清涼飲料水については「飲料業界研究」で詳しく紹介していますので、併せてチェックしましょう。

ビール業界とは

ビール業界の概要

取扱商品

ビール業界で取り扱われているビールには種類が多く、酒税法によって「ビール」「発泡酒」「その他の発泡性酒類」に大きく分けられビール類とされています。


酒税法で「ビール」とされるものは、使っている
原料や副原料、麦芽の使用割合が決まっており、アルコール分が20度未満のものです。


「発泡酒」は麦芽又は麦を原料の一部とした、発泡性のあるアルコール分が20度未満の酒類です。


「その他の発泡性酒類」とは、ビール・発泡酒のどちらにも分類されていない発泡性のもので、アルコール分は11度未満、原料としては麦芽を使っていなかったり、別のアルコールを混ぜていたりとさまざまです。

新ジャンル第3のビールとも呼ばれているものになります。


近年種類が増えており、「アサヒザリッチ」「クリアアサヒ」などCMでよく目にするのは、こういった新ジャンルと呼ばれるビールのCMが多いです。

ビール

アサヒスーパードライ、キリン一番搾り生ビール、ザ・プレミアム・モルツ、サッポロ生ビール黒ラベル

発泡酒

アサヒスタイルフリー、淡麗シリーズ

その他の発泡性酒類

アサヒザリッチ、クリアアサヒ、本麒麟、のどごし、金麦、麦とホップ、GOLD STAR

存在の大きい主要企業4社

現在日本のビール市場はアサヒ、キリン、サントリー、サッポロの大手4社で寡占状態となっています。


長らくキリンが日本のビール業界のトップでしたが、1987年にアサヒが「スーパードライ」を発売し、大ヒットを生み出して以来、アサヒとキリンの2強となりました。

10年ほどはアサヒビールが首位だったものの、新型コロナウイルスが流行した2020年、キリンが再びビール類のシェアで1位になったとされています。


現在アサヒ、キリン、サントリーは売上高が1兆円を超える企業です。

さらに世界の食品・飲料企業のトップ100にも主要企業の4社がランクインしています。

海外のメーカーではペプシコやネスレ、コカコーラなど名だたるメーカーがランクインしている中で、日本のビール業界を寡占している4社も名前を連ねているのです。


100年以上もの歴史を持ち、力もある主要企業4社は、ビール業界のシェアのほとんどを有しています。

小売店や飲食店における各メーカーのシェア争いは、とても激しいものであるといえるでしょう。

ビール業界の職種

ビール業界の職種

営業部門

ビール業界の営業は大きく2つに分けられます。

飲食店などの外食企業や酒販店へ業務用ビールの営業を行う仕事と、スーパーやコンビニなどの量販店へ家庭用ビールの営業を行う仕事です。


営業職は取引先に自社商品を置いてもらうために、様々な取り組みを行います。

ただ単に自社の商品を扱ってもらうだけではなく、自社商品を置くことで取引先の売上げにも貢献できるよう考えて提案する必要があるのです。


例えば、家庭用ビールの営業であれば、売り場を作ったり、売り方の提案を行います。

飲食店を担当している場合はビールを置くだけではなく、店舗自体が抱えている問題の解決も大切な仕事の一つです。


取引先とのやり取りも多く、営業職にとってコミュニケーション力は特に大切な力と言えるでしょう。

研究・開発部門

自社製品の品質の担保、ビールの魅力を伝えるための研究や技術の開発をする仕事です。


科学的根拠を持って安全性美味しさを証明するために、分析技術の開発などを行う必要があるので、理系の学生が対象となります。

近年「健康」が注目されており機能性のあるビールの人気も高まっており、商品の味や香り、のどごし、品質に加えて機能性素材の研究も行っています。


研究した成果を学会で発表することも研究職の仕事の一環です。

マーケティング

市場調査や分析を通して、自社の商品を売り出す新しい市場を開発したり、既存商品のリブランディング、新商品を売るための販売戦略などを考える仕事です。


近年では食品や酒類のEC化が進んでおり、どのような取り組みをすれば、消費者が自社の商品をECで購入してくれるのかといったことも考えます。

消費の傾向ニーズなどを分析し、世の中に新しい価値を提供したり、前例のないことも提案したりしていかなければなりません。


発想力はもちろん、新しい挑戦を面白いと思えるような人に向いてる仕事であるといえるでしょう。

製造

製造に関わる工程の改善や新しい技術の導入、製造ラインの設計、管理などに携わるエンジニアの仕事があります。


安全な環境で商品を製造できることや、製品の品質の維持効率の良い製造のために仕事を行います。


理系の中でも機械工学、電気工学、化学工学、電子工学、その他類する学科に所属していた人が対象となっています。

ビール業界の市場規模推移

ビール業界の市場規模

酒類課税移出数量の推移

酒類課税移出数量の推移

酒類課税移出数量の推移(出典:国税庁「酒のしおり」、グラフ作成:CareerMine)

 

課税移出数量は​​​​出荷された酒類の数量のことで、平成6年(1994年)が最もビールの課税移出数量が多かった時だということがわかります。

徐々にビールの数量が減少していっており、代わりに発泡酒の量が増加しました。


平成15年度(2003年)頃までは、ビールと発泡酒を合わせた数量にそこまで大きな変化はなかったものの、リキュールやその他の醸造酒の数が増え、ビールや発泡酒から新ジャンル、カクテル、チューハイといったお酒へと需要が変化してきています。


令和元年度の数量を見てみると、リキュールの割合が最も多くなっており、ビールや発泡酒などよりも需要が大きいです。


大手ビールメーカーでもビール・発泡酒・新ジャンルといったビール類を製造しているだけではなく、近年はカクテルやチューハイ、ハイボールなどのRTD(Ready To Drinkという栓を開けてそのまま飲める商品で、低アルコールのチューハイやカクテルなど)の商品も発売しています。

特にレモンを使用した商品は人気が高いです。


ここ10年ほどはビールへの需要が減っており、リキュールを使った商品へと消費者のニーズが変化してきています。


酒税の改正や新商品などによる新しい「ビールを選ぶことへの価値」の提供によって、今後のビール業界に対する需要を回復していくことができるのかがポイントです。

ビール業界の現状

ビール業界の現状


ビール業界は新型コロナウイルスの影響を大きく受けています。緊急事態宣言の発令によって、飲食店には営業時間短縮等の要請がなされました。

大手ビールメーカーはスーパーやコンビニなどの小売店での販売以外に、飲食店へ業務用ビールの販売も行っているので、新型コロナウイルスの影響を受けてしまいます。


2021年8月大手ビールメーカーの中間決算が発表されました。各社の資料によると、去年に引き続き業務用ビールの売り上げは低迷

1月以降、緊急事態宣言が再発出されたことで、飲食店は再び休業したり、酒類の提供を取りやめたり、営業時間を短縮したりしました。

これによって業務用ビールの売上げが減少したようです。


一方
各社とも家庭用ビールやRTD商品の売上げが好調でした。


アサヒビールは4月に発売した「スーパードライ生ジョッキ缶」が売れたことによって、4月のビール売上げが好転。


キリンでは「一番搾り」缶や、「発酵レモンサワー」「麹レモンサワー」といったRTD商品の売上げが伸びました。


サッポロビールでもビール缶やRTDの売上げが良く、3月に発売された「サッポロ 濃いめのレモンサワー」はサッポロビールが過去に発売したRTDの単一フレーバーにおいて史上最速の約1カ月間で2,500万本を突破しました。


サントリーは家庭用の缶製品や「金麦〈糖質 75%オフ〉」やノンアルコールの「からだを想うオールフリー」といった機能性、ノンアルコールの売れ行きが良かったようです。


今後も新型コロナウイルスによる影響や、消費者の新しい需要との向き合い方が課題となります。

ビール業界の動向

ビール業界の動向

ビール・発泡酒の縮小と新ジャンルの台頭

市場規模推移でのグラフにもある通り、ビールの出荷数は1994年がピークとなっており、以降は毎年のように減少傾向です。

バブルが崩壊した1991年以降、消費者の低価格志向が進み、ビールの風味を保ちながらもビールよりも安く手に入れられる発泡酒が求められるようになります。

各メーカーは発泡酒に力を注ぎ、発泡酒の酒税が改正される2003年頃まで順調に市場を拡大していきます。

 

酒税が改正されて以降のビール業界に起きた変化は、ビールにも発泡酒にも当てはまらない「新ジャンル」の台頭です。


サッポロビールの「ドラフトワン」が2004年に全国展開され大ヒットを生み出します。各社も新ジャンルのビールを売り出し、ビール市場に貢献してきました。


例えば、サッポロビールの新ジャンルにはドラフトワンの他に「麦とホップ」がありますが、2020年2月に黒ラベルとヱビスとサッポロの2大ブランドを融合させた、「ゴールドスター」を発売します。

アサヒビールも7種類の新ジャンル商品を販売しており、キリンビールには「濃い味」「本麒麟」「のどごしシリーズ」があります。

サントリーでは「金麦シリーズ」のラインナップだけでも6種類と豊富です。


しかし、ここ10年ほどはリキュールの消費量が大きく伸びており、カクテルやチューハイを飲む人が増えてきていることが分かります。

酒税の一本化

ビール系飲料に係る酒税

ビール系飲料に係る酒税(出典:財務省「酒税に関する資料」、グラフ作成:CareerMIne)

 

2026年に酒税が完全に一本化されます。

ビール系飲料では「ビール」「発泡酒」「新ジャンル」の酒税が2020年、2023年と段階的に改正され、最終的に2026年の10月には完全に一本化される予定です。


一足先に酒税が改正された、「新ジャンル」市場は売り上げが伸び悩んでいます。


アサヒビールの決算資料に記載されている、ビール缶・新ジャンル缶市場の前年比推移のグラフでは、2020年10月の酒税の改正以降、新ジャンルの販売規模がマイナスで推移していることが分かります。


新ジャンルの税率が上がる一方でビールの酒税は安くなるため、ビールにとっては追い風とも言えます。

しかし、消費者のビールに関する価値観にも変化が生じたり、健康志向節約志向アルコール飲料への需要の変化が起きていたりと、ビール市場は目まぐるしく変わっています。


2026年の酒税の改正や、各社の今後の戦略がビールの売上げに与える影響に注目です。

ビール業界の歴史

ビール業界の歴史

ビールの歴史

ビールの始まり

ビールが誕生したのは、紀元前8000年〜4000年と言われています。


記録に残っているビールづくりの製法は、麦を乾燥させて粉にしたものをパンに焼き上げ、パンを砕き水を加え、自然に発酵させるというものだったようです。

「ハンムラビ法典」にもビールに関わる法律が定められており、大昔から人々はビールを飲んでいたことが分かります。


日本におけるビール醸造の起源は江戸時代の後期で、オランダ商館の商館長だったヘンドリック・ドゥーフが醸造したことにあるといわれています。

日本人で初めてビールを醸造したのは蘭学者の川本幸民で、ドイツの農芸化学書を読んでビール製造を行なったようです。


国内でのビールの広がり

日本で最初のビアガーデンは1875年にスプリングバレー・ブルワリーで開かれました。

またこの時期から「ビール」という言葉が普及し始め、1887年頃には国産ビール会社の数はピークに。


約15年後、麦酒税法が公布され、ビールに初めて税金が課されるようになります。

1940年にはこの麦酒税法は廃止、酒税法が公布され、翌年になると酒税の増税によって酒類の値上げが行われました。


缶ビールというアイデアは1935年にアメリカで生まれたとされており、日本初の缶ビールは1958年に発売されました。

この頃まではビールの供給量のうち約半分が家庭外で飲まれていたそうです。

翌年ビールの消費量が初めて清酒を上回り、日本で初めての「ビールかけ」が行われました。


昭和の中頃には缶ビールの自動販売機の登場、屋上ビアガーデンの盛り上がり、冷蔵庫の普及、缶切りのいらない「プルトップ缶ビール」が発売されました。

参考:ビール酒造組合「ビールの豆知識」
キリン「日本ビール史」

メーカーの歴史

1876年9月、北海道開拓のために設置された開拓使は「開拓使麦酒醸造所」を完成させ、翌年に「札幌ビール」と呼ばれる北海道初のビールを発売しました。

これがサッポロビールの始まりとされています。


1887年に日本麦酒醸造会社が設立され、3年後エビスビールの販売を開始。


「キリンビール」は1888年に誕生しており、1907年にはキリンビールの製造をしていたジャパン・ブルワリー・カンパニーから事業を引き継ぎ、麒麟麦酒株式会社が創立しました。


大阪では朝日麦酒株式会社の前身となる大阪麦酒株式会社が1889年に設立し、1892年に「アサヒビール」は発売されます。

朝日麦酒株式会社(アサヒビール株式会社)は1954年になると、ニッカウヰスキー株式会社に資本参加し、2001年には完全子会社化。

ニッカウヰスキーでは竹鶴やブラックニッカといったウイスキー、その他ブランデーなどが取扱商品です。

アサヒビール発売から90年以上経った1987年にアサヒの看板商品「アサヒスーパードライ」が誕生しました。


サントリーの創業者である鳥井信治郎は、1899年に鳥居商店を大阪市に開業。1907年に「赤玉ポートワイン」を発売します。

「サントリーウイスキー白札」が日本最初の本格ウイスキーとして1929年に売り出され、8年後「サントリーウイスキー角瓶」が発売。

1963年には社名がサントリー株式会社へと変更され、「サントリービール」の製造販売も行われました。

西暦 出来事
1876年 政府の開拓使が北海道札幌市に「札幌麦酒醸造所」を設立。
1877年 現在の「サッポロビール」となる「札幌ビール」が発売。
1887年 「日本麦酒醸造会社」が設立。
1888年 キリンビールの誕生。
1889年 大阪で「朝日麦酒株式会社」の前身となる「大阪麦酒株式会社」が設立。
1890年 エビスビールの販売を開始。
1892年 アサヒビールの販売を開始。
1899年 現在の「サントリー」の創業者である鳥井信治郎は、1899年に鳥居商店を大阪市に開業。
1907年 鳥居商店(現在のサントリー)より「赤玉ポートワイン」を販売開始。
1929年 「サントリーウイスキー白札」が日本最初の本格ウイスキーとして1929年に売り出される。
1937年 「サントリーウイスキー角瓶」が販売開始。
1954年 朝日麦酒株式会社(アサヒビール株式会社)は1954年になると、ニッカウヰスキー株式会社に資本参加し、2001年には完全子会社化。
1963年 鳥井商店が「サントリー株式会社」へと社名を変更。
1987年 「アサヒスーパードライ」が誕生。

ビール業界におけるトレンド・話題

ビール業界のトレンドニュース

微アルコール

今後、市場の拡大が注目されているのが微アルコールの飲料です。

微アルコールは1%未満のアルコール分を持つ飲料とされています。


以前からチューハイやカクテルには低アルコールの商品がありましたが、ビールはノンアルコールか普通のビールの2種類でした。

これまでのビールに新たな選択肢が加わったのです。

消費者の健康意識の向上や、コロナ禍による自宅での飲酒機会が増加したことで新しい価値観が生まれつつあります。


アサヒビールは新しい飲み方として「スマートドリンキング」を提案しています。

「お酒を飲みたい時、飲めない時、そして、あえて飲まない時、飲む人も、飲まない人も、ひとりひとりが、自分の体質や気分、シーンに合わせて、適切なお酒やノンアルコールドリンクをスマートに選べる時代へ。」というメッセージが込められており、昔からの変化を感じる提案です。


また微アルコールという市場が拡大していくことで、若者のアルコール離れが進む中、メーカー側は日常的にお酒を飲まない新しい層
の取り込みをすることもできます。


実際にアサヒビールとサッポロビールでは微アルコールのビールが2021年に発売されました。

さらにアサヒビールは9月以降、業務用の小瓶や、350mlの用意だけだった缶に500mlも加えて販売しています。


日本に先駆けて、欧州などでは​​​​​​低アルコールビール市場の売上が2013年以降成長を見せていたり、大手ビールメーカーでもRTDなど低アルコールの新商品の発売が進んでおり、さらにコロナ禍での売上げも好調です。

近年ビールやカクテル、チューハイ、ワインに至るまでのお酒を、シチュエーションや自分の体に合わせて選べる選択肢が増えました。


海外ではすでにアルコールの低いビール市場が成長していることなどからも、日本でも今後のビールの微アルコール化に注目が集まります。

参考:Jcast

自宅で楽しむ本格ビール

自宅でお店のようなビールを楽しめる商品が販売されています。

コロナ禍で自宅時間を過ごすことが増えたり、飲食店が休業したりしたことから「自宅で本格的なビールを飲みたい」というニーズがさらに注目を集めました。


大手メーカーでは、キリンが2017年より全国展開を開始した「ホームタップ」が挙げられます。

月額料金を支払うことで月に2回ビールが届けられ、専用サーバーを使って自宅でビールを楽しめるサービスです。

2020年の決算時点では2021年末までの会員数10万人を目標としていましたが、わずか半期で10万人を突破するなど、自宅で飲む本格ビールの人気ぶりが伺えます。


サントリーでも以前よりサーバーを提供していましたが、2018年からはハンディタイプのサーバーが誕生するなど進化を続けており、2021年4月にも新しくなって発売しています。


アサヒビールは2021年4月に蓋を開けると泡ができる「生ジョッキ缶」を発売、5月からは「THE DRAFTERS」という家庭用ビールサービスも開始しました。


自宅でお店のようなビールを楽しめる商品は、生ビールが好きな人や、家でちょっと良いものを飲みたいといった人達に受け入れられ、広がっています。

メーカー側は、ビールを飲む機会を新しく生み出すことで得られる、売上げの向上に期待ができます。

ビール業界における主要企業の解説

ビール業界の主要企業解説

アサヒグループホールディングス

社名

アサヒグループホールディングス株式会社

Asahi Group Holdings, Ltd.

設立

1949年(昭和24年)9月1日

(吸収分割を行ったアサヒビール株式会社が、2011年7月1日商号変更を行い、純粋持株会社のアサヒグループホールディングス株式会社になりました)

本社所在地

〒130-8602 東京都墨田区吾妻橋1-23-1

資本金

220,044百万円(2020年12月31日現在)

従業員数

29,850名(連結、2020年12月31日現在)

平均年収

1325万円
(参照:yahoo!ファイナンス

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

グループの経営戦略・経営管理

(アサヒビール(株)はビールをはじめ発泡酒、焼酎、チューハイ、洋酒、ワイン等の製造・販売を行っています。)

アサヒビールではビール類以外にもウイスキー、ワイン、焼酎、チューハイなどを取り扱っており、最近ではアルコール度数0.5%の微アルコールという新しいビールテイスト商品を発売しました。


アサヒホールディングスにおいて、酒類事業の売上収益は全体の約4割を占めており、その中でもビールが約半分を占めています。

次いで新ジャンルも売り上げに貢献している商品です。


現在アサヒグループでは「アサヒスーパードライ」「Peroni Nastro Azzurro」「Kozel」「Pilsner Urquell」「Grolsch」の5つのビールのブランドを「グローバルプレミアム5ブランド」と設定し、国際的な評価を高めるための取り組みを行なっています。

キリンホールディングス

社名

キリンホールディングス株式会社

Kirin Holdings Company, Limited

設立

1907年(明治40年)2月23日

本社所在地

〒164-0001 東京都中野区中野4-10-2

中野セントラルパークサウス

資本金

1020億4579万3357円

従業員数

31,151人

(キリンホールディングス連結従業員数、2020年12月31日現在)

平均年収

873万円
(参照:yahoo!ファイナンス

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

グループの経営戦略策定及び経営管理

(キリンビール(株)は酒類の製造、営業、販売)

食領域、医療域、ヘルスサイエンス領域からなるキリンホールディングスは192社ものグループ企業を有しています。

キリンビールは清涼飲料水の製造、販売を行うキリンビバレッジなどと共に食領域を担っている一社です。


約110年前から始まったキリンのビール事業。

ビール事業を進めていく中で生まれた発酵・バイオテクノロジーを活用し、医療領域・ヘルスサイエンス領域へと事業拡大してきました。


キリンホールディングスではノンアルコール・低アルコール商品の販売数量が2018年比115%、健康機能のエビデンスのある素材を使用した商品の開発、販売拡大も2018年比115%となっています。


またCMでも目にする、家庭用ビールサーバー「ホームタップ」の拡大はキリンビールの事業戦略の取り組みの一つです。

サントリーホールディングス

社名

サントリーホールディングス株式会社

Suntory Holdings Limited

設立

2009年2月16日

本社所在地

〒530-8203 大阪市北区堂島浜2-1-40

資本金

700億円

従業員数

40,044人(2020年12月31日現在)

平均年収

1185万円

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

グループ全体の経営戦略の策定・推進、およびコーポレート機能

(サントリービール(株)国内・海外のビール事業)

食品事業、スピリッツ事業、ビール事業、ワイン事業、中国事業、健康食品事業、外食・加食・花・サービス関連事業、機能会社、研究開発などたくさんの事業を持つサントリーホールディングス。

他の大手ビールメーカーと異なり、非上場の企業です。

グループ会社は303社で、アイスクリームで有名なハーゲンダッツジャパン株式会社もサントリーホールディングスの傘下となっています。


サントリーは1899年にぶどう酒の製造販売を始め、1907年には「赤玉ポートワイン」を発売し大ヒットしました。

ウイスキーが有名なサントリーですが、ビール事業でも存在感を見せます。

サントリービールの主力商品は「ザ・プレミアム・モルツ」です。

サッポロホールディングス

社名

サッポロホールディングス株式会社

設立

1949年9月1日 (創業1876年9月)

本社所在地

〒150-8522

東京都渋谷区恵比寿4-20-1

資本金

53,887百万円

従業員数

連結7,592人 単体151人

平均年収

811万円
(参照:yahoo!ファイナンス

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

持株会社

(サッポロビール(株)はビール・発泡酒・新ジャンル・ワイン・焼酎などの製造販売、洋酒の販売、他)

サッポロホールディングスの2026グループビジョンは”サッポログループは世界に広がる『酒』『食』『飲』で個性がかがやくブランドカンパニーを目指します”です。


酒類事業にはエビスや黒ラベル、食品飲料事業ではポッカレモンやじっくりコトコトシリーズ、不動産事業も行っており、サッポロファクトリーなどがあります。


ポッカレモンには60年以上の歴史があり、サッポロファクトリーでは開拓使時代の歴史を感じられる施設などさまざまな施設が集まっており、個性のある事業内容です。

2020年に発売された、黒ラベルとエビスビールの良いところを融合した新ジャンルビールの「ゴールドスター」が人気です。

ビール業界における主要企業の採用動向

ビール業界主要企業の採用動向

アサヒグループホールディングス

求められる人材
  • 目標や課題を自ら定めて、やり抜いた経験のある人
  • チームワークやコミュニケーションを大切にできる人
  • 周囲を巻き込むことができる人

生ジョッキ缶や微アルコール飲料の提供など新しい商品を提供し続けているアサヒビール。


酒税や消費者の志向によって変革が求められるビール業界で、アサヒビールの商品を通し、新しい市場や価値観を創造したいと考えられる人が求められています。


アサヒビールではチームを大切にしている傾向があるので、部活やアルバイト、課外活動などで他人を巻き込み何かをやり遂げた経験がある人は伝えられるようにすると良いでしょう。

周囲からの信頼を得られたり、影響を与えられたりする人が求められているので、結果のみではなく人柄が伝わるエピソードも大切です。

キリンホールディングス

求められる人材
  • 会社やブランドに誇りを持ちながら、熱い気持ちや意志でお客様・社会に価値を提案できる人
  • 周囲の人々に対する感謝、謙虚の気持ちを持ち、誠実に対応できる人
  • 人々の持つ「違い」を認め、違いが持つ力を信じられる人

キリンビール単体での新卒採用ではなく、キリンホールディングスでの採用です。

初期配属はキリンホールディングス・キリンビール・キリンビバレッジ・メルシャンのいずれかとなります。


キリングループが次に目指す姿は「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となる」というもの。

上記のことからビールだけではなく、幅広い領域で価値を提供しようとしていることが分かります。


キリングループ共通の「熱意、誠意、多様性」の価値観に共感し、これまでのキリンにこだわらず、新しい価値の創造に挑戦したいという人が求められています。

キリンの“One KIRIN” Valuesをチェックしておくようにしましょう。

サントリーホールディングス

求められる人物像
  • 「誠実」である
  • 「課題を探究する力」を備えた人

企業ホームページを見てみると、あらゆることは「誠実さ」の上に成り立つと考えていることが分かります。


周囲から信頼を得たり、円滑なコミュニケーションを取れる人、受け身ではなく、仕事を自分ごとと捉え、課題意識を持って取り組める人が求められています。


サントリー創業者の「やってみなはれ」という言葉があり、挑戦する人の背中を押す社風の会社です。

新しいことに挑戦するのが好きな人は、やり切るという気持ちを持っていることも合わせて伝えられるようにすると良いでしょう。

ビール業界の採用スケジュール

ビール業界主要企業における採用スケジュール

アサヒグループホールディングス

下記は、2021年の例になります。

WEB提出 3月

(適性検査、ES、顔写真、設問の写真の提出になります)

面接(複数回)6月

内々定 6月

事務系技術系に分かれており、事務系には通常選考No.1選考があります。

二次募集は事務系の通常選考でのみ行われますが、通常選考とNo. 1選考は併願することができません。

選考でのグループワーク・グループディスカッションはありません。

キリンホールディングス

人によって選考ステップが異なります。

一例として、実際にあった流れをご紹介します。

プレエントリー

ES 3月締切

一次面接

二次面接

最終面接

内々定 6月

基本的にESの提出は必ずありますが、適性検査や面接、その他については人によって異なります。

エントリー後に選考ステップの案内があるので、見逃さないようにしましょう。

選考におけるグループワーク・グループディスカッションはありません。

エントリーシートの他に成績表などの提出が必要です。

サントリーホールディングス

選考の一例を紹介します。

ES 3月

※部門によってESの締切は異なりますが、概ね3月下旬であることが多いようです。

早い部門では2月の中旬です。

WEBテスト

一次面接

二次面接

内々定

SHD /SBF合同採用のご案内や各種セミナーが開催されます。

選考ステップは人によって違いがあり、座談会などがある人もいるようです。

なお面接は複数回行われる予定です。

ビール業界のインターン情報

ビール業界主要企業のインターン情報

アサヒグループホールディングス

■事務系インターンシップ(2Days)

事務系総合職向けのインターンシップです。

アサヒビールや職種を知ることに加えて、課題解決の提案やプロセスについて、グループワークを通し学ぶことができます。


企画立案や企画書作成、プレゼンが体験でき、社員からのフィードバックをもらうことができます。

他にも社員との交流もあるので、より企業や職種への理解が深められます。


「量販営業コース」「経営企画コース」「デジタルマーケティングコース」の3つから選ぶことができます。

 

上記概要は昨年の実施内容で、今年は変更を加えながら実施される予定とのことなので、最新の情報はアサヒビールのホームページを確認してください。

開催日時:2022年2月(予定)

開催場所:オンライン開催

実施日数:1日、2〜3日

 

◇選考ステップ

インターンに参加するにあたって選考があります。

ESを提出した後に決定されます。応募受付終了は2021年12月31日。

キリンホールディングス

■KIRIN INTERNSHIP 2023 ~WINTER~

キリンホールディングスでは下記の4コースから選ぶことができます。

マーケティング・営業戦略コース

マーケティングやセールスプロモーションについて学びます

ICT価値創造コース

ICT技術を活用し、新規事業の加速・開発に向けたデジタルの取組みを学びます

「飲みもの」の生産・技術開発を知るコース

「ものづくり」や「技術開発」を学び、社会課題の解決への貢献を体感するコースです

「ものづくり」のエンジニアリングを知るコース

エンジニア職を体験することができます

また社員からのフィードバックがもらえるインターンシップとなっています。

キリンホールディングスとしてのグループ募集となっていますのでご注意ください。

開催日時:2022年1月〜2月頃

開催場所:オンライン開催

実施日数:2、3日

 

◇選考ステップ

ES、WEB適性検査提出

エントリー締切

選考

インターンシップへの参加

 

応募締切は2021年11月11日、選考方法はコースによって異なります。

夏に実施された際には2021年6月30日が応募締切、3日フル参加必須、東京・神奈川・WEBで開催されました。

サントリーホールディングス

■基盤研究/エンジニアインターンシップ2021

サントリーの基盤研究について理解を深めることができ、研究所の訪問やグループワーク、座談会が行われます。

またエンジニアのインターンシップでは技術開発実験、工程改善案検討、データ解析などの実際に行われている仕事を体験することができます。

開催日時:

<基盤研究>2021年11月28日(日)〜2021年11月30日(火)

<エンジニア>8月下旬~9月中旬


開催場所:

<基盤研究>オンライン開催予定ですが、コロナウイルスの状況によっては京都での実施の可能性あり

<エンジニア>神奈川、京都、全国の生産拠点等


受入人数:

<基盤研究>10〜20名

<エンジニア>最大20名程度


実施日数:

<基盤研究>3日

<エンジニア>1~2週間程度(週休2日)


◇選考ステップ

書類・動画選考

ES1枚と研究概要をA4で1枚、30秒〜45秒の動画をアップロード

 応募締切:<基盤研究>10月4日<エンジニア>6月29日

面接一回


※インターンシップは生産研究部門のみで実施しており、ビジネス部門では実施されていません。

業界研究のやり方

業界研究のやり方


業界研究においては大きく3つのステップで行っていくことで理解することができます。

業界研究の3STEP


(1)業界全体を知る
世の中にある様々な業界ではどのような企業がどのような役割を担っているのかを大きく把握することで業界の概要を理解することができます。

代表的な企業名や職種についても調べて、自分が志す方向性を考えることがおすすめです。


(2)業界の深掘り
業界内のさらに詳しい現状や課題を調べます。

業界内の各企業の違いや、企業相互の資本関係・提携関係、業界内での業績推移、業界全体の成長の見込みなどをリサーチして、志望企業を絞り込みましょう。


(3)業界の動向把握
業界の動向をさらに細かく調べていくことで、各企業の状況を知り、自己分析と照らし合わせて具体的な志望企業・職種をまとめていきましょう。

ビール業界の業界研究

ビール業界の業界研究

(1)業界全体を知る

ビールは大きなカテゴリーでは食品業界に属している業界です。

流れとしてはビールに使われる原料を調達し、メーカーがビールを製造、飲食店もしくはスーパー、コンビなどの小売店を経由して消費者の元に届きます。

最近はEC化も進んでおり、ネットショップを経由して購入する人も増えてきています。


ビール業界はアサヒ、キリン、サントリー、サッポロの4社による寡占状態となっており、シェアの争いが激しいのも特徴です。

(2)業界の深掘り

ビール業界の課題には、若者のビール離れや国民によるビール消費量の減少、リキュールを使ったカクテルやチューハイの人気、消費者の健康志向・節約志向などが挙げられます。


2026年には酒税が一本化
されることも、今後のビール業界に影響を与える要因となりえるでしょう。


コロナ禍で飲食店の休業や時短営業が相次ぎ、業務用ビールによる売上の割合が大きいアサヒビールは大きな打撃を受けました。

主要企業では各社とも家庭用ビールと、RTDと呼ばれるすぐに飲める低アルコールのカクテルやチューハイ商品の売れ行きが良かったようです

(3)業界の動向把握

ビール業界は4社で大半のシェアを占めており、各企業の違いを明確にするためにもPEST分析を行うことが重要となります。

PEST分析とは、政治、経済、社会、技術といった4つの観点からマクロ環境(外部環境)を分析することです。

ビール業界のイメージをより具体的にしていきましょう。

 

PEST分析

 

Politics:政治的環境要因

酒税が2026年までに段階的に改正され、「ビール」「発泡酒」「その他の発泡性酒類」と三段階あったビール類の酒税は一本化されます。


ビールに対する酒税が増税されたことで、メーカーはより酒税が安く、ビールにも限りなく近い風味の商品を開発し販売してきました。

最初に開発されたのはビールの風味を味わえる発泡酒でしたが、発泡酒の酒税も高くなったことで新ジャンル・第3のビールとも呼ばれる新しいタイプの商品が誕生したのです。


このようにメーカーの企業努力とともに新しい市場が広がっていましたが、酒税が一本化されると「ビール」は値下げされ、「発泡酒」はわずかに増税、「新ジャンル」は最も値上がりする商品となります。


この酒税の改正がビール業界にどれくらい影響をもたらすのか注目です。

 

Economy:経済的環境要因

バブル崩壊以降、不況が続く日本では節約志向が高まっています。

ビールはタバコと同じく嗜好品であるため、節約する場合は真っ先に切り詰められるジャンルです。

そのため価格が安く手に入れられるPB商品の人気は年々高まっており、ビールにもPB商品の勢いが迫っています。


イオングループで販売されている「バーリアル」というビールの売れ行きが好調で、2021年9月にもリニューアルが行われました。

バーリアルの製造元が韓国からキリンに変わったということもあり、他の大手メーカーの動きも気になります。


Society:社会的環境要因

コロナ禍で飲食店へ飲みにいく機会が減少しました。業務用ビールの売り上げは激減し、家庭用ビールが売れています。

家庭で本格ビールを楽しめるビールサーバーや商品の需要も高まりました。


また健康志向の人が増えており、ビールにも糖質オフやプリン体カット、カロリーオフなどの機能性を求める傾向が強くなってきています。

消費者のビールに対するニーズにも変化が起きています。

 

Technology:技術要因

ビールの製造にIoTやAIがもっと活用されると、安定した品質や効率の良い製造などのメリットが得られます。

コストが抑えられたり、今までにない新しい商品を作れるようになったりすることで、ビール業界にも影響が与えられます。


他にも昔と異なり、インターネットが普及しました。

オンライン飲み会を経験した人も増え、アサヒビールでは2021年9月にもゲストを招いての「ASAHI SUPER DRY VIRTUAL BAR」というオンライン飲み会のイベントが開かれています。

ビール業界のES対策・攻略法

ビール業界のES対策


ESは選考を受ける上で最初の選考です。

人気企業になればなるほど、ESでのふるい落としも起きますし、面接時にESの内容から深く質問されることも多いです。

大量のESの中で選ばれ、自分の良いところを正確に伝えられるようなESを作成するようにしましょう。

ESには字数制限があったり、動画の場合でも30秒と決まっていたりするなど、長々説明することはできません。


書くときのポイントは分かりやすく、的確に伝えたいポイントを詰め込み、結論から書くという事です。


ビール業界ではビールの消費量が減っている中で、新しくビールを飲む機会価値観の創造が求められています。

近年カクテルやチューハイを好む人も増加していますが、消費者にいかにビールを飲みたいと思わせられるかが大切です。


ビール業界は寡占状態でライバルも手強いですが、自分たちが選ばれる必要があります。

ビールの歴史も長く、新しいことへの挑戦には苦しい場面も出てきますが、乗り越えていくことが必要となります。


達成させるために社内の人を納得させたり、周囲との協力も必要不可欠となるので、下記ポイントを意識してESを書くようにしましょう。

・新しいことへの挑戦を楽しめること

・周囲の人と協力してやり遂げたこと

・自分で目標を決めて挑戦した経験

・論理的に的確に説明できる力

上記のような力や経験を、自分なりに考えた事を交えてまとめられるようにしておきましょう。

ビール業界の筆記試験対策・攻略法

ビール業界の筆記試験対策


ESと同様に選考の初期で課せられるのが筆記試験です。

専用の参考書もたくさんの種類が販売されており、選考の中で唯一、具体的な対策がしやすいと言えるでしょう。


ビール業界で使われる筆記試験は難易度が高い独自の問題が出題されるというよりは、WEBテストの玉手箱を利用していることが多いようです。

他にはSPITG-WEBCAB・GABが出されたことがありました。


対策としてはSPIの参考書を買って対策していれば、知識としては十分なようですが、自分の志望する企業に合わせたWEBテスト用の参考書を活用するなど、工夫をしてみてください。

年度によって出題する形式に変化があったり、コロナ禍ではWEBテストの開催が増えたりと、必ずしも一つの傾向がずっと続くとは限りません。


余裕がある人はいろんな企業の試験を受けてみたり、SPI以外の参考書も使ってみたりすると良いですね。

大学受験のような難易度ではなさそうだからと何も対策をしていないと、いざ本命の企業を受けた際に初めての形式が出て、焦ってしまいかねません。

早い段階でできることから対策していきましょう。

ビール業界の面接対策・攻略法

ビール業界の面接対策


ビール業界で実際にあった質問と回答のポイントを紹介していきます。

  • なぜ弊社を志望したのですか?
  • 若者のビール離れについてどう考えているか
  • 入社して行いたいことは何ですか?
  • お酒はどれくらい飲みますか?
  • どんなビールを作ってみたいか

若者のビール離れについてどう考えているか

近年ビール業界が抱える問題の一つです。

業界としてもこの問題にどう立ち向かっていくのかが問われています。


ビールメーカーを志望する場合はビール好きである人の方が多く、ビールが苦手な人の考えは想像することしかできないので、知人や親戚などでビールを飲まない人の意見を聞き、自分なりに解決策を考えてみることがおすすめです。


また業界研究をすればすぐに出てくる業界の課題であるため、業界・企業分析を行いながら、「自分がビールメーカーで働いていたらどう考えるのか」という視点を持つと、分析も深まり上記の質問に答える際にも自信を持って回答できるでしょう。

お酒はどれくらい飲みますか?

正直に自分が飲む量を答えると良いでしょう。

世の中にはビール好きかつアルコールに強い人もいれば、ビールは好きだけれど量はあまり飲めない人、毎日少量のお酒を飲む人、ワインやハイボールも好きで飲む人など様々な人がいます。


アサヒビールでは体質や気分に合わせてお酒を飲む「スマートドリンキング」を提案していることからも、現代では必ずしもお酒を大量に飲むという回答が必要なわけではありません。


たくさん飲む人も飲まない人も、あなただからこそ提案できることがあるので、嘘をつかず、正直な答えることが好ましいです。

どんなビールを作ってみたいか

商品開発の仕事を志望していた人に問われたケース多いようです。


ビールに対する思いや知識、日頃考えていることを活かして回答できると良いでしょう。

志望する企業で既に販売している商品と、同じことを答えてしまうのは避けたいところ。

企業分析が甘いと捉えられてしまいます。


各社とも商品のブランドサイトには力を入れていることが多く、
開発の秘話やこだわりなどが載せられているので、面接を受ける前には必ず確認してから臨むようにしましょう。

 

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監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。