【リース業界研究|2023年最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!
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「リース業界」と聞いて、皆さんはどんな仕事をイメージしますか?
金融や賃貸に関する業界という大まかなイメージはできていても、「レンタル業界との違い」や詳しい事業内容について理解している方は少ないのではないでしょうか。
この記事では「リース業界」に焦点をあてて、レンタル業界との違いや具体的な職種、ES・面接対策などを詳しく説明していきます。
リース業界の業務内容や特徴をしっかりと理解し、自分には何が向いているか、どのように働きたいかをイメージして悔いのない選択につなげていきましょう。
目次
リース業界とは
リース業界の事業内容
リース業界は、顧客に対して設備や器具、物件などを賃貸することにより収益を上げている業界です。
リース業界には多種多様な業界が参入しており、銀行をはじめとする金融機関から卸売・小売、運輸や通信業界など扱われる商材は様々です。
自社サービスの一つとしてリース事業を行う企業もあれば、個別でリース会社を設立して運営している企業もあります。
リース業界では、機械や設備などを利用したい顧客に対して、自社で購入した機械・設備を貸し出すことで利益を得ています。
サービスの流れとしては、最初に顧客が希望の商品を選択します。
次に、リース会社が顧客の代わりにその商品をサプライヤー(メーカー・販売者)から購入します。
そしてその商品を顧客へと貸し出し、対価として利用料や購入費用を受け取るという流れが一般的です。
リースの種類
リースの基本的なビジネスモデルは設備や機器の「賃貸」ですが、リースにも種類があり、「ファイナンス・リース」、「オペレーティング・リース」の2種類に分けることができます。
■ファイナンス・リース
ファイナンス・リースは金融取引におけるリース形態のことで、特徴として「中途解約ができない」ことや「フルペイアウト」というのがあります。
ファイナンス・リースは銀行の融資と似たような仕組みになっており、顧客企業の代わりにリース会社が設備を購入し、企業はそれを借用しながら購入代金の全てと金利をリース会社に支払っていく形になります。
また、購入代金に加えて「固定資産税」や「保険料」などの付帯費用も顧客企業が支払う「フルペイアウト」がファイナンス・リースの特徴です。
■オペレーティング・リース
オペレーティング・リースは、顧客が必要とする期間だけリースサービスを提供する契約形態で、提供される設備や機器は中古品である場合が一般的です。
リースした設備や機器は、リース期間終了後にそのまま顧客に買い取ってもらうか、中古市場に売却することで利益を得ます。
仕組みとしては「レンタル」と似たようなイメージです。
顧客企業からすると、短期間からリースできる点や中途解約が可能な点、低コストで利用できる点などがメリットになります。
ファイナンス・リースと比較して利用ハードルが低いのが特徴です。
リースとレンタルの違い
リースとよく似たサービスに、「レンタル」があります。
どちらも「物を借りる」という共通点がありますが、大きく分けると以下のような違いがあります。
- 契約期間の違い
- 利用開始までの流れの違い
- メンテナンス費用の違い
まず、リースサービスの一般的な契約期間は半年から10年で、中・長期であるのに対し、レンタルは1日から1ヶ月の場合が多く、契約期間に違いがあります。
さらに、リースとレンタルではサービス提供の流れにも違いがあります。
リースの場合は顧客が選んだ商品をメーカーから仕入れ、 それから顧客へ貸し出します。
そのためリース会社が在庫を抱えることは基本的にありませんが、レンタルではあらかじめ用意された在庫の中から希望の商品を選ぶスタイルが一般的です。
レンタルは在庫を使いまわす形で貸し出すので、 顧客が利用するのは中古品になります。
それに対しファイナンス・リースなどでは、新しい商品を顧客に代わって購入してから貸し出すので、 顧客は新品を利用することができます。
また、中古市場の商品を仕入れて貸し出すオペレーティング・リースはレンタルとよく似た仕組みですが、 メンテナンス費用の負担などに違いがあります。
レンタルの場合は貸し出す側がメンテナンス費用を負担しますが、リースではメンテナンス費用がリース料金に含まれる場合がほとんどです。
これはオペレーティング・リースとファイナンス・リースの両方で共通しています。
以上のように、リースとレンタルでは明確な違いがある点を理解しておきましょう。
リース業界の主な職種
営業職
リース会社の職種の中でも営業職の割合は多く、「総合職」として入社した場合でも営業職からキャリアスタートするのが一般的です。
営業職は自社が扱う分野ごとにチーム分けされる傾向があり、それぞれの担当分野で営業活動を行います。
主な業務はヒアリングと提案で、顧客が抱える課題やニーズを汲み取って最適なサービスを提案していきます。
営業職の目標はサービスの成約・販売ですが、 顧客の課題解決が最重要であるため、コンサルティングのような仕事を担当する場合もあります。
ヒアリングで必要な情報を引き出す 「聞き手としての能力」「優れた提案力」「コミュニケーション能力」などが求められます。
コミュニケーションの中で相手の意思や希望を汲み取るのが得意な人に向いている職種です。
資産管理職
資産管理職は、会社が保有する資産の運用を担当する職種です。
リースしている商品の契約期間や廃棄などを管理するのが主な仕事で、保有資産をどのように運用するかで会社全体の利益に大きな差が出ます。
リース商品を効率よく管理することが重要で、契約が終了した商品を中古市場に売り出すのも仕事の1つです。
会社内での金融的ポジションを担う職種であり、資産を守る重要な役割です。
商品の契約期間や残存価値を把握しておく必要があるため、スケジュール管理能力やマルチタスクをこなす力が求められます。
複数の業務や課題を並行してこなせる人は活躍が期待できます。
審査・法務職
審査・法務職の主な仕事は、顧客の支払い能力を調査することです。
リース契約の成約後は、借り手に滞りなくリース料金の支払いをしてもらう必要があるため、事前に支払い能力を調査することが重要になります。
慎重かつ正確に審査を進め、経営破綻などのリスクがないか調べていきます。
このプロセスで判断を誤ると自社に多大な損失が出る可能性もあります。
的確な与信調査をする冷静さ・正確性と、様々なリスクを想定する視野の広さが求められる職種です。
金融・財務に関する知識が豊富な人や、リスク分析などが得意な人に向いている職種です。
リース業界の市場規模
市場規模の推移
リース業界の過去9年間の業界規模の推移(出典:業界動向サーチ、グラフ作成:CareerMine)
2020年から2021年のリース業界の業界規模(主要対象企業17社の売上高の合計)は8兆6,074億円。
過去の推移を見ると、2017年まで増加傾向にあり、そこから2020までは横ばいおよびわずかな減少傾向で推移しているのが分かります。
長期的なスパンで業界推移を見てみると、リーマンショック以降の市場はほぼ横ばいの推移を続け、2019年で10年ぶりの4兆円台まで伸びを見せますが、2020年に再び減少に転じています。
この市場動向は、現在の国内市場がほぼ頭打ちの状態であることを示しています。
2020年は新型コロナウイルスの影響を大きく受けたこともあり、旅行者の減少で航空機やレンタカー需要も大幅に落ち込みました。
リース業界は景気の動向に左右される傾向が強いため、コロナ明けの需要増と海外展開による市場拡大に期待です。
現状・動向
リース業界の国内市場がほぼ頭打ちと見られる中、超低金利の継続や新型コロナが追い打ちとなり、業界全体の市況は厳しい状況にあります。
このような動向を受け、リース業界の各社では「成長分野への投資」が拡大しています。
「再生可能エネルギー」分野への投資や「事業の統合・提携」といった動きが強まっており、業界最古参のオリックスでは不動産や生命保険、環境エネルギー事業など多角的な取り組みが見受けられます。
業界大手の三井住友ファイナンス&リースにおいても、不動産や再エネ事業を成長産業として積極的に事業拡大に乗り出しています。
2021年1月には不動産投資ファンド最大手の「ケネディクス社」をグループ化しました。
以上のように、現在のリース業界ではグローバルに事業展開する動きが強まっており、特にエネルギー関連の事業進出に積極的な印象です。
今後は、海外事業や成長産業分野をいかに開拓していくかが、リース業界拡大のカギとなりそうです。
参考:業界動向サーチ
リース業界の歴史
日本で最初のリース会社
日本で最初のリース会社は「日本リース・インターナショナル」で、1963年に設立されました。
これを機に「リース」という概念が日本へ広まり、設備投資の手段として利用されるようになりました。
当時は高度経済成長期の最中で、多くの企業が生産性向上や競争力強化のために近代設備の導入を望んでいました。
そうした中で、設備投資における「資金調達手段」としてリースという考え方が米国より持ち込まれ、社会に浸透していきました。
国内でリースサービスが普及し始めた当初は、税務上・会計上の取り決めがなく、リースによる負債が決算書に反映されないというメリットもあり取引高が爆発的に増えました。
様々なメリットがあった当時のリースは、誕生から法整備がなされるまでの15年間で1兆円を超えるほどの大きな市場となりました。
短期リース、レバレッジド・リースの規制
リース業が発展・普及するに従い、商品やサービスプランも多様化しました。
その中でも、リースサービスを利用する顧客企業の間で特に流行したのが、「短期リース」と「レバレッジド・リース」です。
最初に流行したのは短期リースで、これは「リース期間を超短期にする」というもの。
当時の法律では、極端にリース期間を短くしてリース料金を費用化することで、会計上、損金処理をすることが可能でした。
これにより企業は大幅な節税効果を得られたため、節税手段として「短期リース」が流行しました。
しかし、短期リースによる巨額の節税効果が問題視されるようになり、国税庁が「昭和53年リース通達」を出し、このブームは過ぎ去りました。
次に流行したのはレバレッジド・リースというものです。
これは複数の企業(投資家)がリース会社を仲介して巨額の物件を購入し、超長期で貸し出すことによって原価償却による節税メリットを得るというものでした。
バブル経済の真っ最中だった日本では、レバレッジド・リースを利用した節税商品に飛びつく企業が多く、政府の税収に大きく影響を及ぼしました。
レバレッジド・リースも節税目的で広く利用されましたが、国税庁の「昭和63年リース通達」によって規制されました。
以上のように、「リース」という仕組みは実に画期的なもので、顧客企業にとって様々なメリットを享受できるものです。
特に金融面での恩恵が大きいのが特徴で、その分法律との兼ね合いが難しいサービスでもあります。
サービス誕生から現在に至るまで、幾度となく法改正や専門委員会による議論が重ねられ、今のサービス形態にたどり着いています。
近年のリース業界では様々なサービスが展開されていますが、今後の会計基準の見直しや法規制の動向と適切に向き合いながら価値提供をしていくことが重要です。
リース業界におけるトレンド・話題
iPadやMacを低価格でリース利用
iPhoneやMacなどの販売で知られる「Apple社」が提供しているリースサービスに、「Apple Financial Services」というものがあります。
このサービスは、MacやiPadなどの製品をあらかじめ設定した年間契約でリースし、契約終了後の返却時における残存価格を差し引いてリース料を支払う「残価設定型オペレーティング・リース」です。
通称AFSと称されるこのサービスは、法人や教育機関を対象としており、ハイスペックなデバイスをより安価で利用できるということで2021年頃から話題となっているサービスです。
近年ではテレワークやオンライン授業の増加でブレット端末などの需要が高まっている他、飲食店でもタブレットで注文するスタイルが主流になりつつあります。
こうした社会情勢を踏まえたリースサービスの提供は、需要を的確にとらえた合理的なサービスといえるでしょう。
今後の経済動向を考えると、「オンライン」や「非対面」を軸としたビジネスモデルはコロナ終息後も継続して発展していくと予測できます。
国内市場が飽和しつつあるリース業界においては、今後の需要の変化を細かくキャッチし、最適なリースモデルを提供していくことも必要となっていくでしょう。
参考:ITmedia NEWS
アビームコンサルティングがリース業界を支援
日本の総合コンサルティングファームとして知られるアビームコンサルティングが、共同利用型ビジネスプラットフォーム「ABeam Cloud Asset & Finance Platform」を発表しました。
このプラットフォームはリース業界全体のビジネス変革を支援するもので、従来の基幹システムでは捉えきれていない業務フローをデジタルにして可視化することができます。
これにより既存業務の効率化・高度化が促進され、業務フローの改善が期待されます。
本サービスでは、同社がリース業界各社の支援を通じて培った業種別業務プロセスモデルを活用できるということで、各業界から注目を集めています。
参考:BIGLOBEニュース
リース業界における主要企業の解説
オリックス株式会社(2022年現在)
社名 |
オリックス株式会社 (英語表記:ORIX Corporation) |
設立 |
1964年4月17日 |
本社所在地 |
〒105-5135 東京都港区浜松町2−4−1 世界貿易センタービル南館 |
資本金 |
3兆1176億5400万円 |
従業員数 |
33,139人(連結) |
平均年収 |
858万円 ➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK! |
事業内容 |
1.法人金融サービス事業 2.不動産関連ファイナンス事業 3.不動産事業 |
オリックス株式会社は日本の大手総合金融サービス企業で、大阪市と東京都港区に本社があります。
祖業であるリースをはじめ不動産や銀行、クレジット・事業投資など幅広く事業展開しています。
このほかにも環境エネルギー投資やプロ野球球団など多くの事業を手掛けており、グループ全体で多角的に金融サービスを提供しています。
設立は1964年で、3つの商社と5つの銀行の参加を経て誕生した「オリエント・リース株式会社」が源流です。
設立当初の資本金は約1億円、社員数は13人でした。
設立から6年後の1970年に大阪証券取引所の第二部へ上場、その翌年に東京証券取引所の第二部へ、さらにその翌年1972年には名古屋証券取引所の第二部へ上場しました。
そして1973年2月1日に東京・大阪・名古屋の3取引所で第一部に指定替えされました。
2004年からは水族館事業も手掛けており、金融のみならずPFI事業などへも取り組んでいます。
三井住友ファイナンス&リース株式会社(2022年現在)
社名 |
三井住友ファイナンス&リース株式会社 (英語表記:Sumitomo Mitsui Finance and Leasing Company, Limited) |
設立 |
1963年2月 |
本社所在地 |
[東京本社] 〒100-8287 東京都千代田区丸の内一丁目3番2号
[大阪本社] 〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場三丁目10番19号 |
資本金 |
150億円 |
従業員数 |
3,631人(連結) |
平均年収 |
883万円 ➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK! |
事業内容 |
1.各種物品の賃貸・延払事業 2.営業貸付事業 3.その他 4.各事業に関連するサービス等 |
三井住友ファイナンス&リース株式会社は、東京都千代田区に本社を置くリース事業者で、「SMFL」と略して呼ばれる場合もあります。
2018年にリース事業の再編を実施し、三井住友フィナンシャルグループと住友商事の持分法適用関連会社となり事業領域を大きく広げました。
SMFLでは、三井住友フィナンシャルの「金融」と住友商事の「商社」を掛け合わせた事業スタイルが最大の強みとなっています。
現在は、半導体や医療機器を扱う「プロダクト部門」や、設備投資関連の「コーポレートビジネス部門」をはじめとした8つの部門をもっており、グローバルにビジネス展開しています。
東京センチュリー株式会社(2022年現在)
社名 |
東京センチュリー株式会社 (英語表記:Tokyo Century Corporation) |
設立 |
1969年7月1日 |
本社所在地 |
〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3 富士ソフトビル |
資本金 |
811億2900万円 |
従業員数 |
7,565人(連結) |
平均年収 |
856万円 ➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK! |
事業内容 |
1.賃貸事業 2.割賦販売事業 3.営業貸付事業 4.その他事業 |
東京センチュリー株式会社は日本の大手総合リース会社で、東京都千代田区に本社を置いています。
2016年10月1日に旧社名の「東京センチュリーリース」から現在の社名に変更されました。
また、大手総合商社である伊藤忠商事の持分法適用会社でもあり、旧第一勧銀グループの一員です。
事業内容としては、パソコンやサーバーなどの情報通信機器の取り扱いに強みを持ち、2013年末にこの分野で業界一位のシェアを獲得しています。
現在は中国を中心として海外事業に注力しており、輸出手続きを簡素化できる「延払貿易取引」サービスなどを提供しています。
国内市場が成熟化しつつある現状で、積極的に海外市場を開拓しているリース会社です。
リース業界における主要企業の採用動向
オリックス株式会社
- 固定概念にとらわれず柔軟に思考できる人
- 専門性を磨きながらチャレンジし続けられる人
- 他者の価値観を尊重しチームで活動できる人
オリックスが人材育成に掲げる理念は大きく3つで、「Creativity」、「Challenge」、「Team Play」です。
オリックスは事業を通じた社会貢献を目指しており、その上で重要なのは世の中のニーズを察知して柔軟に新しいビジネスを追求する力であると考えています。
また、「柔軟性」に加えて、「高い専門性」と「チームワーク」が同時に求められ、仲間を尊重しチームでチャレンジしていける人材を必要としています。
実際の選考では次の3つのポイントをアピールできると良いでしょう。
・柔軟な発想力、創造性
・専門性を磨くための胆力、チャレンジ精神
・仲間を尊重する協調性
これら3つを、自己PRや志望動機に紐づけて伝えられると理想的です。
三井住友ファイナンス&リース株式会社
- 「どうしたらできるか」を追求できる人
- 未知の分野へ好奇心を持てる人
- 「自分なりの強み」を磨ける人
三井住友ファイナンス&リースの人事部が掲げるスローガンは、「未知の世界への好奇心と難題に立ち向かう意思を」です。
現在のリース業界では、グローバルに展開する企業や新たなファイナンススキームなどが増えており、既存のビジネス戦略だけで勝ち抜いていくのが難しくなりつつあります。
そうした中で、新しい分野へ好奇心を持ち、積極的にチャレンジしていける人材が求められています。
また、難題に対して「できない」ではなく、「どうしたらできるか」と考え、自分なりの強みを活かしながら取り組んでいく力も必要となります。
選考を受ける際は、次のポイントを意識すると良いでしょう。
・「どうしたらできるか」を基準に考えるプラス思考
・新しいもの、知らないことへの好奇心
・「自分なりの強み」について
特に、「どうしたらできるか」と「自分なりの強み」については自己PRと合わせてアピールしやすい項目になるので、積極的に取り入れて準備を進めてみてください。
東京センチュリー株式会社
- 挑戦心を持った人
- 失敗を恐れず、「次」を見据えて行動できる人
- 常に目標を持って行動できる人
東京センチュリーが採用に掲げるスローガンは、「その挑戦に、力を」です。
人材採用において「挑戦」というキーワードを特に重視しており、失敗した際は「また次がある」と立ち上がり、常に目標を持って邁進していけるような人材を求めています。
着実に前進していくためには目標設定が必須であるとし、失敗や挫折を乗り越える挑戦心を持った人を理想としています。
これらを踏まえ、選考では次のようなポイントを意識してみましょう。
・「挑戦」についての過去の経験、実績
・失敗を糧に再挑戦する姿勢
・入社後の目標、日頃の行動目標など
東京センチュリーが特に重視しているのは「挑戦」というキーワードです。
自身の過去の経験や実績から挑戦に関するエピソードなどを伝えられると良いでしょう。
リース業界の採用スケジュール
オリックスの採用フロー
ES
WEBテスト
筆記試験
一次面接
二次面接
最終面接
内々定
オリックスの選考は選考フロー自体が早く進む特徴があり、ES提出から最終面接まで2週間以内に終了したという受験者もいるようです。
選考基準は「人柄重視」の傾向が見受けられ、採用に関しては「内定拘束」や「承諾期限」がなく受験者に寄り添った形式となっています。
面接の質問では、ESに記載した内容の深掘りが予測されますが、オリックスのESでは「主体性」について問われる場合が多いです。
過去の実績や経験から、主体性をアピールできる話をいくつか準備しておくと良いでしょう。
なお、過去3年間の採用実績は次の通りです。
・2020年 計229名(男性100名、女性129名)
・2019年 計244名(男性118名、女性126名)
・2018年 計233名(男性99名、女性134名)
3年間の平均採用者数は男女合計で約235名、男女比で見ると女性の採用者数が例年多い印象です。
三井住友ファイナンス&リースの採用フロー
WEBテスト
ES
一次面接
二次面接
最終面接
内々定
三井住友ファイナンス&リースの選考は、試験を担当する人事部職員の印象が良いと定評があり、最終面接ではお茶を出してもらえた受験者もいるようです。
事前準備をしっかりとしておくことで、必要以上に緊張せず明るい雰囲気で選考を進められるでしょう。
面接の質問では「なぜリースなのか」というポイントを深掘りされる傾向が強く、複数回の面接でそれぞれ逆質問の機会が与えられるようです。
リース業界を志望する明確な理由と、有意義な逆質問を準備して選考に臨むと良いでしょう。
なお、過去3年間の採用実績は次の通りです。
・2021年 計62名(男性36名、女性26名)
・2020年 計83名(男性49名、女性34名)
・2019年 計83名(男性47名、女性36名)
3年間の平均採用者数は男女合計で約76名、例年共通して男性の採用者数が多い印象です。
2021年は全体の採用者数が前年より2割減少しています。
東京センチュリーの採用フロー
ES
一次面接
WEBテスト
二次面接
最終面接
内々定
東京センチュリーの選考は変わった質問をされる場合が多く、選考中に「自己分析」をさせられるケースもあるようです。
実際の面接では予想外の質問をされる場合も珍しくないため、「柔軟に対応する」というのがとても大切になります。
志望動機や自己PRといったピンポイントの準備はもちろん必要ですが、「働く上での理念」や「仕事に対する価値観」、「仕事に求めるもの」などの根本的な自身の考えも明確に定めておくようにしましょう。
基本的な考えがまとまっていると、予想外の質問に対してもはっきりとした回答を返しやすくなります。
なお、過去3年間の採用実績は次の通りです。
・2021年 計17名(男性8名、女性9名)
・2020年 計13名(男性9名、女性4名)
・2019年 計16名(男性8名、女性8名)
3年間の平均採用者数は男女合計で約15名、オリックスや三井住友と比較すると採用者数は控えめな印象で、男女比の人数差はほとんどありません。
リース業界のインターン情報
オリックス
オリックスのインターンは、「ORIX BUSINESS SPRINT」というコースがあります。
このコースは、オリックスの事業投資と法人向けコンサルティングについて2日間にわたり学習する内容となっています。
詳しい採用情報についてはオリックスのホームページをご覧ください。
「ORIX BUSINESS SPRINT」
<インターン応募から参加までの流れ(2021年実施)>
開催日程:2021年夏季以降、複数回実施予定(詳細は採用MY PAGEより案内)
実施日数:2日間
開催場所:東京本社、大阪本社(場合によりWEB開催)
参加人数:各回30~40名程度
選考フロー:採用MY PAGE登録→ES→WEB適性検査→参加
<インターン内容>
法人向けコンサルティング営業体験ワーク(1日目)
フィードバック
事業投資体験ワーク(2日目)
フィードバック
WEB適性検査のフィードバック(2日目)
キャリアの考えかたについて(2日目)
このコースでは、オリックスのビジネスの基本である「法人向けコンサルティング」と、「事業投資」について実践的な業務体験を通して学んでいきます。
実施日数は2日間で、1日目に法人向けコンサルティングの体験とフィードバック、2日目に事業投資の体験とフィードバックを行います。
体験ワークは実際のプロジェクトを基にした内容なので、オリックスの仕事への理解度を深めると共に、市場分析やニーズ把握などビジネスの基本スキルを学ぶことができます。
また、2日目の最後には、インターンの選考で受験した「WEB適性検査」のフィードバックもあり、今後の自己分析に活かせるようになっています。
オリックスの業務内容を学べる点に加えて、自己分析のフィードバックがある点が魅力的なインターンです。
興味のある方は積極的に参加してみてください。
三井住友ファイナンス&リース
三井住友ファイナンス&リースのインターンでは、「ビジネスフィールドを体感!SMFLインターンシップ・仕事体験」というコースがあります。
このコースでは法人顧客向けの提案業務を体験し、金融知識や物流ノウハウなどを学ぶことができます。
最新の採用情報については三井住友ファイナンス&リースのホームページをご覧ください。
「ビジネスフィールドを体感!SMFLインターンシップ・仕事体験」
<インターン応募から参加までの流れ(2022年実施)>
開催日程:「2021年8月~2022年1月」(予定)
実施日数:1日、2~3日
開催場所:東京本社、大阪本社、オンライン
応募期限:2022年1月31日
参加人数:各回30名程度
選考フロー:マイナビよりエントリー→WEB適性検査→WEB面接→参加
その他:報酬・各種費用の支給なし
<インターン内容>
オリエンテーション
課題解決ワーク
フィードバック&振り返り
(上記は3日間参加時の日程、1日間参加は上記日程の短縮版になります。)
このコースでは、三井住友ファイナンス&リースの強みである銀行の金融知識と、商社のモノ・物流に関するノウハウを学ぶことができます。
幅広いビジネスフィールドを実感しながら、自身のアイデアをプラスして課題解決に取り組んでいきます。
実践ワークの課題は、第一線で活躍する現役社員が取り組んだ課題と同じもので、実践的な内容となっています。
このインターンは、参加者のアイデアやアプローチを重視する形で進行するため、「参加者主体」の傾向が強いコースです。
あらかじめ決められた正解を探すのではなく、「自身で新しい答えを作っていく」というスタンスで業務体験ができるので、主体性や発想力を磨きながら業界理解を深められるインターンとなっています。
興味のある方はぜひ参加してみてください。
東京センチュリー
東京センチュリーのインターンは、「TC1day仕事体験【入門編】」などがあります。
このコースは東京センチュリーの営業職として課題解決ワークに取り組むインターンで、業界の大枠や事業内容、特徴などを全体的に学ぶ内容となっています。
詳しい採用情報については東京センチュリーのホームページをご覧ください。
「TC1day仕事体験【入門編】」
<インターン応募から参加までの流れ(2021年実施)>
開催日程:「2021年2月4日~2月9日」(期間内で複数回実施予定)
実施時間:4時間15分
開催場所:オンライン(ZooM)
参加人数:各回36名程度
その他:私服・またはリクルートスーツで参加
<インターン内容>
業界・事業説明
グループワーク(各事業分野について考察)
グループワーク(課題解決ワーク)
フィードバック
このコースでは、東京センチュリーの営業職として企業の経営課題解決ワークに取り組んでいきます。
ワーク内容は過去の案件を基にした実践的なもので、企業課題の発見、ニーズ調査をしてソリューションを提供する業務を体験します。
コンセプトは「東京センチュリーについての入門プログラム」なので、業界についてあまり知らないという方にもおすすめのコースで、実施時間は4時間15分と比較的短い時間で受講できます。
実施期間中は複数回実施され、オンライン開催なので気軽に参加できる点も魅力の1つです。
東京センチュリーの基本を短時間で学べる貴重な機会なので、興味のある方はぜひ参加してみてください。
業界研究のやり方
業界研究においては大きく3つのステップで行っていくことで理解を深めることができます。
(1)業界全体を知る
世の中にある様々な業界ではどのような企業がどのような役割を担っているのかを大きく把握することで業界の概要を理解することができます。
代表的な企業名や職種についても調べて、自分が志す方向性を考えることがおすすめです。
(2)業界の深掘り
業界内のさらに詳しい現状や課題を調べます。
業界内の各企業の違いや、企業相互の資本関係・提携関係、業界内での業績推移、業界全体の成長の見込みなどをリサーチして、志望企業を絞り込みましょう。
(3)業界の動向把握
業界の動向をさらに細かく調べていくことで、各企業の状況を知り、自己分析と照らし合わせて具体的な志望企業・職種をまとめていきましょう。
リース業界の業界研究
(1)業界全体を知る
リース業界の業界研究においては、2020年から2021年で業界トップの売上高を誇る5つのリース会社について大まかに理解しておきましょう。
<2020年の売上高ランキング>
1位 |
オリックス |
22,927億円 |
2位 |
三井住友ファイナンス&リース |
14,382億円 |
3位 |
東京センチュリー |
12,001億円 |
4位 |
三菱HCキャピタル |
8,943億円 |
5位 |
芙蓉総合リース |
7,402億円 |
参考:業界動向サーチ
上記5社はリース業界の中でも特に売上高が大きく、市場全体をけん引する主要企業になります。
特に、業界首位のオリックスは2位のSMFLと売上高で8,000億円以上の差をつける最大手で、事業規模が大きく手掛けている領域も幅広いです。
リース業界の中心ともいえる企業なので、業界研究の際は他の4社と合わせて積極的にリサーチしておくと良いでしょう。
(2)業界の深掘り
リース業界の基本的なビジネスモデルは、設備や機器などの「商材」を賃貸サービスとして提供するものです。
リースモデルは大きく2種類で、「ファイナンス・リース」と「オペレーション・リース」に分けられます。
ファイナンス・リースは原則として中途解約ができず、利用に伴う「税金」や「保険料」もリース料に含める「フルペイアウト」の特徴があります。
顧客がリース商品として提供されるのは新品である場合が一般的で、購入代金・金利・付帯費用を合算したものが最終的なリース料金となります。
オペレーション・リースは、中古市場の商品をリースする場合が多く、ファイナンス・リースとは違い契約期間を顧客が選ぶことができます。
希望に応じて中途解約も可能で、「レンタル」とよく似た性質を持つリースモデルです。
ただし、レンタルの契約期間が短期・一時的であるのに対し、リースは中・長期的であるという違いがあります。
また、レンタルではメンテナンス費用を貸主が負担するのが基本ですが、リースの場合は顧客が負担するといった違いもあります。
リース業界を志望する際は、「リースとレンタルの違い」や「リースの種類」はしっかりと覚えておきましょう。
(3)業界の動向把握
近年のリース業界は、新型コロナウイルスの影響や国内市場の頭打ちにより市況が伸び悩んでいるのが現状です。
既存のサービスだけでは市場拡大は厳しいと考えられ、リース業界各社では「成長産業への投資」に積極的に取り組んでいます。
特に「再生可能エネルギー」や「環境エネルギー」などの分野は注目度が高く、業界トップのオリックスやSMFLなども事業投資を進めています。
また、コロナ禍によるテレワークや非対面需要の増加によって、新たに発生したリース需要に柔軟に対応するリースサービスなども登場しています。
今後のリース業界では、あらゆる業界でDXやオンライン化が進む近年だからこそ生まれる細かいニーズの変化をキャッチしていくことも重要と見られます。
ESのまとめ方
エントリーシートを書く際は、「自分が伝えたいポイントをしっかり絞る」ことが大切です。
よく見られる傾向として、「アピールしたいポイントが多いために、内容を詰め込みすぎている」ということがあります。
幅広く書くために1つ1つの内容が浅くなってしまっては、あなたの良さは伝わりません。
学生時代に様々な経験をしていて伝えたいことが複数ある場合でも、アピールポイントはしっかりと絞りましょう。
ポイントを絞る際のコツは、そのアピールポイントが「業務にどのように役立つのか」を考えることです。
業界研究を深く進めていくと、各業務に求められる人柄や能力が見えてくるはずです。
そこに自分の得意なことや過去の経験・実績などを結び付けて伝えるように意識してみてください。
リース業界のES対策・攻略法
リース業界のエントリーシート(ES)を書く際のポイントとして、「リース業界で何がしたいか」、「リース業界への自分の適性」を強調して伝えるように意識すると良いでしょう。
この他にも「誠実さ」や「コミュニケーション能力」なども共通して重要視されているので一緒にアピールできるとなお良いです。
「リース業界で何がしたいか」について
ESを記入する際は、「志望度の高さ」をアピールすることがとても重要です。
リース業界の志望理由を伝える上で、「どうしてもこの分野のリース事業に携わりたい」というような強い志望動機をアピールできれば、業界に対するやる気や熱意がより強く伝わります。
実際に記入する際は次のポイントを意識しましょう。
・実際に入社したら「どんな仕事がしたいか」
・なぜその仕事がしたいのか、他のリース会社では叶わない理由について
ポイントは、入社後にやりたいことをより詳細に伝えることです。
数あるリース商材の中で「どうしてもこの分野・この商品のリースに携わりたい」という熱意を伝えるといいでしょう。
そして、なぜその仕事を望むのかしっかりとアピールすることも大切です。
「その商材のリースなら他の企業でもできるのでは?」と切り返されないように、よく考えて志望理由を記入しましょう。
例えば、特定の設備や物件を扱うリース市場への熱意を示し、「こんなリース需要が存在する」といった具体的な見解などを持っていると、そのリース会社を志望する十分な理由になるので、志望動機を組み立てやすいはずです。
このあたりはレンタルサービスとの比較や、近年のオンラインサービスのトレンドなどを含めて考えると、潜在的なニーズを見つけやすいかもしれません。
「リース業界への自分の適性」
リース業界への熱意をしっかり伝えることができたら、次は「自分の適性」をアピールしましょう。
どんなに気持ち・熱意がある人材でも、「将来性」を感じてもらえなければ採用は難しいでしょう。
自分の長所や特技などがどのように業務に活かせるか、詳しくイメージしてもらえるように自己PRを考えてみてください。
ポイントは以下の2点です。
・まずは自分の特技や長所を具体的に伝える
・それらがどのように業務に活かせるか、「実際の業務」を例にアピールする
重要なのは、特技や長所の表現が抽象的にならないようにすることです。
より具体的に過去の実績や成果を交えてアピールするようにしましょう。
リース業界であれば、中古市場やレンタル市場に関する知識や興味、自分なりに思うリース需要などを軸に話をすると将来性を感じてもらいやすいでしょう。
例えば、オペレーション・リースへの熱意を軸にアピールする場合は、競合となり得るレンタル市場で「まだ成熟していない分野」などをリースサービスとして展開するなど、「自分なりのアイデア」を提案できると、知識や思考力をアピールできるでしょう。
リース業界の筆記試験対策・攻略法
リース業界をはじめとした金融サービスに関連した業界では、筆記試験として「SPI」や「玉手箱」を採用する傾向が見て取れます。
対策としては、SPIや玉手箱は一般的な対策本や練習サイトなどを活用すれば問題なく準備ができるでしょう。
ただし、一部の企業では「TAL」を採用しているケースもあるようです。
TALについては特定の対策法がありませんが、適性検査に近い形式である場合が多いです。
TALは「能力」をテストするのではなく「適性」を見極めるためのテストで、質問に対してあらかじめ用意されている7つの選択肢から1つまたは2つを選ぶ形式になっています。
質問の内容も非常に抽象的なものが多いようで、「明確な正解」があるわけではないので対策のしようがありません。
しかし、適性を見る上で重要視されるポイントは人柄や責任感、向上心などの部分なので、「それらを持っている人はどんな回答をするか」と自分なりに想像を膨らませて回答してみると良いでしょう。
リース業界の面接対策・攻略法
面接の回答では「質問の意図を理解した上で答えること」が重要です。
面接官の質問には必ず「意図」があります。
十分にリサーチをして「回答の準備」をしておき、面接官が「その質問から何を読み取ろうとしているのか」、「重視しているポイント・知りたがっていることは何か」を理解して返答することを心がけましょう。
リース業界の面接でよく聞かれる質問と回答のポイントを紹介していきます。
- リース業界にとっての最大のリスクは何か
- 企業がリース会社を利用するメリットは何か
- リースは世の中に必要だと思うか
- 銀行ではなくリースを選んだ理由について
- リースとレンタルの違いはなにか
上記は業界を志望する際は優先的に対策しておきたい質問になります。
どの企業の面接においても質問される可能性が高い項目になるので、それぞれ詳細に答えられるように準備しておきましょう。
この他にも、「学生時代に頑張ったこと」や「自己PR」など一般的な質問についても対策しておきましょう。
本記事では「リース業界にとっての最大のリスクは何か」、「企業がリース会社を利用するメリットは何か」、「リースは世の中に必要だと思うか」について回答のポイントを詳しく解説します。
「リース業界にとっての最大のリスクは何か」
この質問で面接官が知りたいのは、「業界理解度」と「リスクを想定する力」だと考えられます。
リース業界のビジネスモデルは、自社で購入したものを賃貸することで利用料を受け取る仕組みのため、リースの際には一定のリスクが存在します。
例えば、リース先の顧客の事業がうまくいかず、購入代金の支払いが滞ってしまう可能性や、オペレーション・リースで商材の残存価値がほとんどなくなるリスクなどもあります。
リース業界では様々なリスクを想定・許容した上でサービスを提供することが重要なので、この質問ではできるだけ多くのリスクを挙げて回答できると良いです。
想定リスクの例としては次のようなものがあります。
・顧客の支払い能力が失われる
・オペレーション・リースで残存価値がほとんどなくなってしまう
・レンタル市場やサブスクリプション市場の影響
・法改正
以上のように想定されるリスクは様々ですが、重要なポイントは「多角的に考える」ことです。
意表を突くような鋭い視点で回答できると効果的なアピールになりそうです。
「企業がリース会社を利用するメリットは何か」
この質問で面接官が知りたいのは「リース会社の強みを理解しているか」だと考えられます。
会社内の職種の大多数が「営業職」であるリース業界では、自社の強み・サービスの価値を理解していることは非常に重要といえます。
ヒアリングから成約に繋げるためには、顧客にとって魅力的な商品・サービスは何かを顧客視点で考え、そこから逆算した提案をする必要があります。
これらを踏まえ、回答の際は次のようなポイントを意識しましょう。
・リースのメリットを「顧客視点で」述べる
・複数の顧客像を例に考える
ここで大切なのは、複数の顧客を想定してメリットを考えることです。
リースの形態が「ファイナンス・リース」と「オペレーティング・リース」に分かれているのは、それぞれ異なる需要が存在するからです。
理想としては、「こんなメリットがあるから、こういったサービスがおすすめである」というように、それぞれの顧客像に適したサービスプランなどを添えて答えられるとなお良いです。
「リースは世の中に必要だと思うか」
この質問で面接官が知りたいのは「客観的な視点を持っているか」だと考えられます。
ポイントなるキーワードは「世の中」です。
「自分からして」や「企業からして」という一元的な視点ではなく「世の中全体からして必要かどうか」という広い視点で考えてみましょう。
考え方の軸としては、世の中のあらゆるサービス・消費者を含めた上で、リースの存在価値を探していくのが良いでしょう。
例えば、次のようなポイントで探してみましょう。
・「類似サービス」と比較した際の代替性
・経済全体にどのように貢献しているか
・社会的な貢献度はあるか
仮に「社会的な貢献度はあるか」を中心に考えてみます。
とある企業にリースサービスを提供して貢献したとして、その企業がどこかほかの企業に違った価値を提供しているとしたらどうでしょうか。
関わる企業が様々な所で多様な価値を生んでいるとしたら、その一端を担う「リース」も十分に価値のある産業だといえます。
このように、「顧客から広がっていく経済圏」という視点で見ると、リースの価値が見えてきやすいです。
以上、各質問の回答ポイントと対策について解説しました。
面接対策をする際は「自分が面接官だったら」という視点を持って考えてみると、必要な対策が見えてきます。
リサーチで得た情報をもとに、想像力を働かせながら業界研究を進めてみてください。