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【バイク業界ES書き方ガイド】読まれるESのポイントを徹底解説!

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バイク業界ES書き方ガイド


移動手段のみならず、ツーリングなどの娯楽産業としても親しまれているバイク業界


日本のバイク業界は世界シェアで見ても業界全体の4割を誇るなど、二輪車市場を牽引する存在です。


この記事では日本のバイク業界でほとんどのシェアを占める「ホンダ」「ヤマハ」「スズキ」「川崎」の4社に焦点をあてて、ESの書き方やポイントについて詳しく説明していきます。

バイク業界の業務内容や特徴を理解した上で、自分には何が向いているか、どのように働きたいかイメージできるようになるでしょう。


また、バイク業界全体の採用動向や面接対策などについて、詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてください。

バイク業界のES設問例

バイク業界で頻出されるES設問例

1志望動機(各社共通)

2あなたが仕事を通じて成し遂げたいことは何ですか。 その根底にある想いや理由をあわせて入力してください。500文字以内(2021年 本田技研工業)

3現在取り組んでいることや過去に取り組んだことを踏まえ、ご自身のアピールポイントや人柄について教えてください。500字以内(ヤマハ発動機)

4あなたが企業を選ぶ際に大切にしている事を教えてください。200文字以下(2020年 川崎重工業)

5スズキが社会に提供している”価値”は何だと考えますか、それを踏まえてあなたが上記職種を志望する理由を教えてください。400字以内(2021年 スズキ)

設問例1:志望動機

志望動機を教えてください。(各社共通)

この設問は、ほとんどの企業で出題される定番の設問です。

企業がこの設問を出す意図としては、ESの内容からその企業に対する理解度や志望度を図る狙いがあります。


志望理由がその企業の特徴業務内容を的確に捉えた内容に仕上がっていれば、企業についてきちんと調べていることが予想できるため、入社意欲を強くアピールすることができます。


書類選考を突破するためにも、質の高いESを書き上げていきましょう。

回答例

私が貴社を志望した理由は2つあります。

1つ目は私自身が日常的にバイクを主な交通手段として活用しており、その利便性やバイクを通じて得てきたコミュニティの素晴らしさや、初めてバイクを操縦したときの感動をより多くの人に伝えたいと思ったからです。

2つ目は、インドを中心としたアジア圏でのグローバル展開に力を入れられている貴社でなら、学生時代に身につけた語学力と、インド留学の経験で得られた現地の人の価値観やニーズに合わせた提案を営業職として活かすことができると考えたからです。

私は学生時代に、中国語と英語をメインに外国語の習得に力を入れてきました。就職するにあたり、日本のみならずアジア圏の人々にも貴社の独創的なバイクづくりに対するこだわりと魅力を伝え、さまざまな国の人の生活をより豊かにしていきたいと考え、貴社を志望しました。

 

☝️ワンポイント

大切なポイントは「その企業だからこそ志望する理由」を明確に伝えることです。

企業研究をきちんと行い、「入社したい」という気持ちが伝わる志望動機に仕上げていきましょう。

設問例2:実現したいこと

あなたが仕事を通じて成し遂げたいことは何ですか。 その根底にある想いや理由をあわせて入力してください。500文字以内(2021年 本田技研工業)

この設問では応募者の目標を聞いて、企業が考えるビジョンや方向性と応募者の実現したいことのマッチング度を知りたいと考えています。


実現したいことが入社前の段階でずれてしまっては、入社後の業務や成長性の面でもモチベーションの低下が危惧されるところがあるからです。

そのため、企業は実現したいことを聞いて、この会社で活躍できる人材だと判断する材料にしています。


志望企業の社風や事業内容をしっかりと理解したうえで、自身の目標とよりマッチした企業に応募していくようにしましょう。

回答例

私はインドでの海外インターンの経験から、バイクを通してアジア圏の新興国の発展に貢献していきたいです。特に、ものづくりの分野でこれまでにない市場価値を生み出し、その技術をグローバルに展開していけるような仕事に携わりたいと考えています。

その上で、実現したいこととして、自らが開発に携わった製品やサービスを手に取った人の生活がより豊かでワクワクするような日常を生み出すことに貢献したいです。

私は学生時代にインドで1年間を過ごし、現地の人たちとバイクを通じて交流を深めた経験から、将来はアジアと日本をバイク産業でつなぎ、人々の生活に根ざした技術の発展に貢献したいという目標ができました。

アジア圏の新興国を支援や援助の対象としてではなく、対等な関係としてビジネスでwin-winの関係を築くことが、その思いの実現に必要であると考えています。

そのために現地の文化やその土地にマッチしたニーズをくみ取り、課題をしっかりと理解して同じ目線でものづくりに向き合い、行動できる姿勢を身に着けることが重要であると考えます。

 

☝️ワンポイント

漠然とした夢や目標を伝えるのではなく、将来をしっかりと見据えて伝えることが大切です。

目標に対する熱意をしっかり伝えるために「具体的な考えやアイデア」「その企業の強みや事業内容」に沿って伝えることが重要になります。

設問例3:自己PR

現在取り組んでいることや過去に取り組んだことを踏まえ、ご自身のアピールポイントや人柄について教えてください。500字以内(ヤマハ発動機)

この質問は自身の強みやこれまでに達成してきた成果についてアピールする場となります。


この設問のポイントとしては、
自身の強みや成果が企業に評価されることでなければ意味がありません。


バイク業界や志望企業で必要とされる人材がどんなものかを、しっかりと考えたうえで自己PRできると好印象です。

採用担当者は応募者が今どれくらいのスキルや実績があるかどうかよりも、将来その企業で活躍できるイメージが湧くかを確認しています。


能力
だけでなく人柄も含めて見られているため、物事に対してどのように考え、どのような行動を取るのかといった考え方の部分も明確に順序立てて伝えていきましょう。

回答例

私は、【粘り強い行動力】【チャレンジ精神】を持つ人間です。

大学1年時にカナダへ半年留学した際、思うように現地の言語を通してコミュニケーションを図れなかった悔しさから、英語学習を継続しました。当時TOEIC500点ながらもグローバルに働きたい目標があった私は、大学卒業までにTOEIC800点という目標を掲げました。

しかし、大学の研究と並行しながら英語の勉強時間が上手く取れなかったため、当時の勉強方法を大きく変える決断をしました。

小さい時から私のモチベーションの根源は人と関わり合う所にあったので、学習方法を座学から人との交流をするやり方にシフトさせました。実際に、英語コミュニティへの参加やオンライン英会話等の行動をした事で、実際の対話の中から英語習得に繋げる努力を重ねました。

大学3年時に再びカナダに留学した際は、20軒の現地のレストランオーナーに履歴書を手渡す行動を取り、ウェイターとして2カ月間就労する事に成功しました。

その結果、英語力も格段に向上してTOEIC850点を取得できました。以上のように、私は粘り強くチャレンジングな行動を取り続けられることが強みであると考えています。

 

☝️ワンポイント

まずは自分にはどのような強みがあるかを明確に伝えましょう。

そのためには、具体的なエピソードを盛り込んで説得力を持たせたり、どのように考えてそのような行動をとったのかを伝えることが重要となります。

設問例4:就職活動の軸

あなたが企業を選ぶ際に大切にしている事を教えてください。200文字以下(2020年 川崎重工業)

企業側がこの質問をする目的は、応募者の考え方や人柄を知ることが挙げられます。


採用担当者は就職活動の軸がない学生は採用されればどの企業でも良いという考え方だと判断します。

そのような軸を持たない就活生は企業に求められる可能性は低いです。


しっかりと就職活動の軸を持つことで「自分の意見や考え方を持っており、入社後も意欲的に頑張ってくれそう」という評価を得ることが出来ます。


応募する企業を選ぶ前に、しっかりと自身の就職活動の軸を持ちましょう。

回答例

私が大切にしている点は「大きな規模感で社会貢献できるか」と「それを直接実感できるか」です。

大学で所属したモータースポーツ新聞サークルの活動で最もやりがいを感じた瞬間は、取り上げた選手方から直接感謝の声を頂けたことでした。

この経験から、さまざまなニーズに応えられる規模感のバイクメーカーで、より多くのお客様からの感謝を実感し、社会貢献していける企業に務めたいと考える様になりました。

 

☝️ワンポイント

「就職活動における軸」はESだけでなく、面接でも聞かれることが多いです。

しっかりとリサーチして会社の求める人物像をより正確に知ることが、内定獲得への近道です。

設問例5:企業理解

スズキが社会に提供している”価値”は何だと考えますか、それを踏まえてあなたがを希望する職種を教えてください。400字以内(2021年 スズキ)

この質問では、あなたが思う「その企業だからこそできること」を聞かれています。


各企業は「これからバイク業界でどういった特性を活かして生き残るのか」ということを考え、事業を進めています。

つまり、現時点でそのような視点で考えられる学生を採用したいのが企業側の本音であり、この設問ではあなた自身の考えをアピールするチャンスであるとも言えます。


こうした問題はしっかりと業界研究や企業の特徴を研究することで答えられるようになるため、しっかりとリサーチして自分なりの回答を用意するようにしましょう。

回答例

「高品質な製品を消費者が求めやすい価格で市場に投入し、多くの人の日常を豊かにしていること」が貴社が社会に提供している価値だと思います。貴社は多様なニーズに合わせた製品作りを一つずつ丁寧に行い、各地域に工場を設けて現地での雇用確保にも貢献することで人々の生活を多方面から支えています。

私は日本の高い技術力を用いて、一人でも多くの人に快適さを届けることが目標であり、貴社の製品をグローバル展開していく一助になることで実現したいと考えています。希望としては海外営業の業務に携わり、日本と海外を繋ぐ架け橋となる役割を目指し、まだバイクが普及していない地域で貴社の製品を広めることで人々の生活を豊かにしたいです。

新たな地で海外展開を行うに当たって、様々な困難や課題に直面するかと思いますが、貴社独自の多種多様なグローバルモデルを提案して、現地のニーズに合った製品を提供したいと考えています。

 

☝️ワンポイント

志望企業の理念や業界関連のニュースなどを交えることで、研究をしっかり行っているという印象を与えます。

自己PRの書き方

自己PRの書き方

自己PRの本質

自己PRとは「自分の強みや長所を企業に伝える場」になります。

ただ単純に自分の強みや長所を伝えるのではなく、企業の求める素質を理解して自身の強みをどのように活かせるかを伝えることが重要となります。


評価の高い自己PRにするには、まず自分の強みや長所をきちんと理解することが大切になります。

また、自己PRを書く上で、企業がなぜ自己PRを聞くのか知っておくことが必要です。

企業が自己PRを聞く意図は2点あります。


1人柄を知る

企業は自己PRの内容から、企業に応募者の人柄を把握して企業と合った人材かどうか判断しています。

企業の社風にマッチした人材であれば活躍イメージが湧きやすく入社後の成長も期待できます。

逆に企業とのマッチ度が低い場合は早期退職の可能性があるため積極的な採用はされません。


2自己分析ができているか知る

自己PRは自分の強みや長所を伝える場なので、自分自身について理解していることが重要となります。

自己分析がしっかりしていればきちんと自分の強みを伝えることが出来ます。

しかし、自己分析ができていない場合は就職活動への真剣度は欠けると思われ、企業への志望度も低いものだと判断されます。

自己PRを書くためのポイント

求める人材に即した「強み」を決定する

企業へ自身の強みを伝える場合、企業のビジネスモデルを理解した上でどのような強みを求めているかを考え、自分の経験などに結び付けて伝えるようにします。


自己PRは大きく分けて3つに分類することができます。

  • 個人として努力し、成果を上げることができる
  • 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行うことができる
  • 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲と協力しながら実現できる


アピールしたい「強み」を論理的に述べる

上記でまとめた自身の強みをより企業に対してわかりやすく伝えるために、下記の流れにまとめるとスムーズです。

(1)強み:あなたの強みは?

(2)強みの原点:強みが形成されたきっかけは?

(3)強みを表す具体的エピソードは?

(4)強みの方法論:強みを発揮するために意識していることは?

(5)強みの活かし方:その強みを入社後にどう活かすか?

引用:unistyle

※自己PRを書く際のポイント

・注意点 ・アピールする強みに再現性を持たせること
・学生時代に頑張ったことと混同しないこと
・書き出しと締めの部分を意識すること

バイク業界はどんな人材を求めているのか

バイク業界の求める人材


バイク業界全般的に求める人材の特徴として下記が挙げられます。

  • 過去にとらわれず、新しい発想に挑戦できる人材
  • コミュニケーション能力が高く、信頼関係を築ける人材

過去にとらわれず、新しい発想に挑戦できる人材

バイク業界は近年、海外市場での需要は増加しているものの、国内では若者のバイク離れが進んでおり、ユーザーの高齢化が問題となっています。


将来的にバイクを利用するユーザーが減ってしまうとバイク業界時代が衰退する原因となってしまうことから、今後はいかに過去にとらわれず、新たな発想で挑戦してバイク業界を盛り上げていくかが求められています。

コミュニケーション能力が高く、信頼関係を築ける人材

バイク業界では国内外問わず、さまざまな市場を開拓して販路を拡大していくことが求められます。

そのため、新規の販売会社や代理店にも営業をかけていく必要があるため、信頼関係を構築していく高度なコミュニケーション能力が必要になってきます。


また、海外で未開拓の地域に営業をかけることも多いため、語学力が求められることもあるでしょう。

 

☝️ワンポイント

上記でご紹介した求められる人材は、あくまでも求められる人物像の一部です。

企業や職種によってそれぞれ求められる能力や人物像には違いが出てくるでしょう。


大切なことは、その企業だからこそ志望する理由や、自身が活かせる強みを採用担当者が入社後に活躍してくれるイメージを持ってもらえるようにアピールすることです。


そこをしっかりと伝えられることによって、志望企業への内定獲得に一歩近づくことができるでしょう。

監修者画像

監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。