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【非鉄金属業界ES書き方ガイド】読まれるESのポイントを徹底解説!

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現代の様々な産業で「材料・資源」として利用されている非鉄金属。

その原料となる鉱石の採掘、精錬・加工などを行っているのが「非鉄金属業界」です。


非鉄金属とは鉄以外の金属のことを指し、銅や亜鉛といったベースメタルに加え、合金や酸化物なども含まれます。ビジネスモデルは「上流」「中流」「下流」の3つの分野に分けられ、各分野で事業内容が異なる業界です。


非鉄金属業界を目指している学生の中には、ESで何をアピールしたらいいのか、質問へどのように答えればいいのかが分からないという人もいるのではないでしょうか?

そんな人のために実際に非鉄金属業界のESで出題された質問と、突破した人がどのように回答したのかをポイントと合わせてご紹介していきます。


3分野ごとに事業内容や特徴が異なる業界なので、それらを理解した上で、志望動機や入社後のビジョンなどを明確にしてESを仕上げる必要があります。

本記事では詳しい回答例なども紹介しているので、ご自身のES対策の参考にしてください。


非鉄金属業界の採用動向や面接対策については下記で詳しく紹介しています。併せてチェックしておきましょう!

非鉄金属業界のES設問例

1人生において最も悩んだこと(2021年 三菱マテリアル)

2企業選びのポイントと志望理由(2019年 住友金属鉱山)

3職種を選んだ理由(2021年 ENEOS)

4挑戦したことと学び(2022年 昭和電工)

5他人と協力して成し遂げたこと(2021年 古河電気)

設問例1:人生において最も悩んだこと

今までに経験した中で最も悩んだ(落ち込んだ、迷った)ことは何か、また、それにどのように対処したのか教えてください。(2021年 三菱マテリアル) 

この設問では、悩み事や困難を乗り越える力を持っているかどうか、これまでどんな経験を積んできたかなどが問われています。

回答のテーマは以下の3つの中から選ぶことが前提です。

  • 悩んだこと
  • 落ち込んだこと
  • 迷ったこと

上記のいずれかをテーマとして、「その状況になった理由」や「乗り越えた方法」、「そこから得られた学び」などを具体的に記載して回答を作っていきましょう。

過去の体験からエピソードを選択する際は、困難や悩みの大きさ (大変さ)を気にする必要はありません。

大きな困難を乗り越えた話は、インパクトもあり印象に残りやすいです。


しかし、この設問の本質は、困難の大きさよりも「乗り越えた方法」「得た学び」の部分にあります。 

どんな工夫や取り組みで乗り越え、その後どんな成長につながったのかが伝わるように意識しましょう。

回答例

私がこれまでの人生で最も悩んだことは、部活動のチームメイトとの人間関係だ。私はバスケ部の副部長を務めていたが、部長とのコミュニケーションが上手くとれず、退部を考える程悩んだ時期があった。

以前は良好だった関係が、責任感から衝突することが増え、相手が私を避けるようになってしまった。そこで「以前のように仲良く話したい」という個人的な感情をこらえ、「チームのために何ができるか」ということを考え行動することにした。

部長・副部長としてチームを統率するためのコミュニケーションを重視し、相手の考えや感情を尊重した上でチーム全体を良くすることに重きを置いて話すようにした。その結果、お互いが同じ方向を向いていることを再確認でき、協力してチームを引っ張ることができた。

この経験から、チーム内の人間関係に重要なのは「目的意識の共有」と「他者の尊重」であると学んだ。

チーム全体の方向性を踏まえた上で、互いの立場や感情を尊重し合いながら接することでまとまりのあるチームが実現できる。この教訓を社会における人間関係にも活かしていきたい。

 

☝ワンポイント

困難や悩みを乗り越えるためどのように行動したか、そこから何を学んだかを明確にしましょう。

困難を基に成長できたことをアピールするのが大切です。

設問例2:企業選びのポイントと志望理由

企業選びのポイントと、住友金属鉱山の志望理由について(800字以内)(2019年 住友金属鉱山) 

この設問では、 自分の中の一貫性が重要になります。

「企業選びで自分が重視しているポイント」と 「住友金属広山の志望理由」がしっかり結びついた内容の回答を考えましょう。

考え方としては、 企業選びのポイントか志望理由のどちらかを先に明確化し、それを基準にもう一方を考えるとスムーズです。


例えば、志望理由を「多くの職種を経験できるから」とする場合、 自分の企業選びのポイントは「多様な経験が積めるかどうか」となります。

もし、企業選びのポイントが「事業展開の広さ」であるなら、志望理由は「海外展開」や「関連企業・子会社」などに関係した内容となるでしょう。


このようにどちらか一方を明確にできると、もう一方も紐付けて考えやすくなります。意識する点は以下の通りです。

  • 企業選びのポイントと志望理由の一貫性 
  • 志望企業ならではの要素を交える

志望企業ならではの要素は回答の中に必ず交えましょう。


どれだけ一貫性のある回答でも「それなら他の企業でも良いのでは?」と思われてしまうと「志望度が低い」と判断されます。

企業のビジネスモデルや注力している分野などを詳しく調べることが大切です。

回答例

私は「事業展開の可能性」を企業選びの軸としています。近年は様々な業界でグローバル化、多角化が加速しています。社会全体の流れが早い中で利益を上げ続けるには、周囲の環境変化に適応していく必要があり、そのためには事業を展開できる可能性が多くあるかが重要だと考えています。

非鉄金属はあらゆる産業で資源としての需要があり、業界全体として今後もビジネスチャンスは増えていくと考えています。乗り物や家電、建築物やインフラ設備など、現代を支える技術、製品のほとんどが非鉄金属を必要とします。

社会にとって必要不可欠であり、事業展開の選択肢が広げやすい業界だと考え、非鉄金属業界に焦点を絞りました。

非鉄金属業界の中でも貴社を志望した理由は、貴社が資源事業に強みを持っているためです。鉱山権益を100パーセント保有している菱刈鉱山をはじめとし、6つの海外銅鉱山を保有している点に魅力を感じました。

非鉄金属業界における上流工程の資源開発で優位に立っている貴社は、今後の事業展開において他社より広い選択肢を確保できると考えています。

中流、下流工程を主軸とする企業も業界において重要な産業ですが、資源確保の面で外部に依存せざるを得ない状況があり、その点がビジネスの選択肢を狭める要素になると考えます。

貴社は海外資源メジャー企業との盤石なネットワークを持っているため、国内のみならずグローバルな事業展開が可能であり、幅広い選択肢の中からビジネスチャンスを創出できる環境にあると考えました。

特に、銅資源が存在しない日本にとっては、貴社のように銅鉱山の権益を保有することは大きな強みとなります。

業界における上流工程の事業を担っていること、銅鉱山の権益保有などを踏まえ、多様な選択肢がとれる貴社で資源事業に携わりたいと考えています。(765文字)

 

☝ワンポイント

この設問は回答の文字数が多くなるので、企業選びのポイントと志望動機は分けて書くのがおすすめです。

2点の一貫性を意識しつつ、内容を整理して伝えるように仕上げてみましょう。

​​設問例3:職種を選んだ理由

希望する職種を選んだ理由について記入してください。(2021年 ENEOSホールディングス)

この設問で注目されているポイントは、職種や仕事内容への「理解度・熱意」などです。

回答においては、職種についてしっかりと理解していること、具体的な仕事内容をイメージした上で応募していることをアピールすると良いでしょう。


新入社員が早期退社してしまう理由のひとつに、「実際の仕事内容がイメージと違っていた」というものがあります。

入社後に充実したワークライフを過ごすためにも、仕事のイメージを詳細にしておくことが大切なのです。


回答を考える際のポイントは以下の通りです。

  • 職種への理解、 熱意を示す
  • その職種でどのように働きたいのか明確にする
  • 「仕事を通じてこうなりたい」といった目標を交えてみる

職種を選んだ理由として考えやすいのは、どのように働きたいかという視点でしょう。

理想としている働き方を具体的に伝えることで、職種への理解度や熱意が伝わりやすくなります。


また、職種を通じた仕事によって「こうなりたい」「こんな能力 (知識) を得たい」といった目標を伝えるのも効果的です。

明確な目標に基づいた職種選択であれば、説得力のある回答に仕上がるでしょう。


ここでは、ENEOSホールディングスの金属事業における「研究開発職」を選択した場合の回答例をご紹介します。

回答例

私が研究開発職を選んだ理由は、非鉄金属の加工技術、処理技術の研究に取り組みたいと考えたためです。特に「アルミニウム」と「ニッケル酸リチウム」の分野の研究開発に興味があり、今後の需要拡大が期待されるEV自動車部品に最適な加工技術を実現したいです。

世界的に脱炭素の動きが強まる中、自動車産業から高い注目を集めている非鉄金属の研究は大きなチャンスと考えています。私の目標は、EV車に利用される部品の金属加工技術を確立することです。

非鉄金属は酸化物や合金などを含み用途が広いため、様々な製品が進化する度に最適な加工法も変化していきます。そうした中で、その時代をリードするような先進的な加工技術、処理技術を追求していく仕事に魅力を感じ、この職種を選びました。

 

☝ワンポイント

採用担当者が注目しているのは「何をしたいのか」という点です。

その職種でやりたいことや目標、魅力を感じているポイントなどを具体的に伝えましょう。

設問例4:挑戦したことと学び

今まで最も困難な目標に挑んだ経験と、その場面で考えたことや行動した内容を教えてください。(300文字以内)(2022年 昭和電工) 

この設問で注目されているポイントは、「困難な目標に挑戦した経験があるか」「困難な状況でどのように考え、行動ができるか」などです。

特に、「困難な状況でどのように考え、行動ができるか」は重要な要素で、入社後に困難に見舞われた際「どう向き合うか」という点 に関係してきます。


入社後に困難がひとつも無いという状況は考えづらく、成長していくためには困難と向きあって乗り越える必要があります。

そうした資質が備わっているか、経験があるかを問われる設問です。


回答を考える際のポイントは以下の通りです。

  • 困難だった点
  • 乗り超えるために考えたこと、行動したこと 
  • 挑戦から学んだこと、今後に活かせること

回答においては、「挑戦から学んだこと、今後に活かせること」について深く考えると良いでしょう。

「挑戦には失敗がつきもの」といわれるように、 簡単に上手くいく挑戦などありません。

大切なのは、挑戦における困難や失敗から何を学び、いかにして次につなげるかということです。


また、挑戦からの学びが「志望企業の業務にこんな形で活かせる」という構成で回答できると理想的です。

回答例

今まで最も困難だった目標は「高校入試合格」です。高校入試3ヶ月前の時点で成績が低かった私は、志望校を諦めなければならないような状況でした。そこで、自分の勉強法では成果が出ないと考え、成績の良い友人に相談して学習方法を真似ることにしました。

視野を広げ友人を参考にした結果、成績が一気に伸び志望校へ進学することができました。

自分独自のやり方に固執するのではなく、成果を出している人の方法を素直に受け入れることで良い結果に繋がりました。

この経験から、他者の成功例を自分に取り入れることの重要性を学びました。仕事においても視野を広く持ち、柔軟な対応をしていきたいと考えています。(292文字)

 

☝ワンポイント

この設問は300文字という短い文字数の中で挑戦内容と考えたこと、行動したことを的確に伝える必要があります。

挑戦内容はなるべく簡潔にまとめ、行動や考えの部分を詳しくすると良いでしょう。

​​設問例5:他人と協力して成し遂げたこと

あなたがこれまでの人生で、他人と協力して成し遂げた最も大きな出来事を教えて下さい。※改行せずに、ご記入下さい。(400文字以下)(2021年 古河電気工業) 

この設問では、チームワーク協調性の要素が問われています。

企業や組織などは様々な役割を担う人が協力し合うことで業務が回っているため、他人との協調性が重要となります。


実際に働く中では、どれだけ個人の能力が高い人でもチームメイトとの協力が必要な場面が少なからず出てくるでしょう。

そうした際に適切にコミュニケーションをとり、一緒に共通の目的を果たす能力が求められます。


回答では、他人と協力するために工夫したポイントなども記載してみると良いでしょう。

回答例

他人と協力して成し遂げた最も大きな出来事は、学園祭の企画運営です。私が学園祭の実行委員長を務め、総勢10名のメンバーと一緒に企画立案から実行までの学園祭運営を行いました。

リーダー経験が初めてだった私は、最初のうちはメンバーをうまくまとめられず、スムーズな進行ができませんでした。そこで一度メンバーを集めてミーティングを開きました。自分の経験不足で迷惑をかけていることを素直に謝罪した上で、「みんなで成功を収めたい」という本心を伝え、サポートしてもらえるようにお願いしました。

それからチームがまとまりはじめ、全体で助け合うようになりました。その結果文化祭は成功を収め、いい経験と思い出を得ることができました。

このことを通じ、チームメイトと正直に向き合い、自分の気持ちを伝えることの大切さを実感しました。他人と協力する際は、素直に助けを求めることが円滑に進める上で重要だと学びました。(397文字)

 

☝ワンポイント

その出来事を成し遂げられた理由や、協力する上で苦労したこと、成功のきっかけなどをエピソードに盛り込むと、具体的な印象を与えられます。

自己PRの書き方

自己PRイメージ

自己PRの本質

自己PRとは「自分の強みや長所を企業に伝える場」になります。

ただ単純に自分の強みや長所を伝えるのではなく、企業の求める素質を理解して自身の強みをどのように活かせるかを伝えることが重要となります。


評価の高い自己PRにするには、まず自分の強みや長所をきちんと理解することが大切になります。

また、自己PRを書く上で、企業がなぜ自己PRを聞くのか知っておくことが必要です。

企業が自己PRを聞く意図は2点あります。


1人柄を知る

企業は自己PRの内容から、企業に応募者の人柄を把握して企業と合った人材かどうか判断しています。

企業の社風にマッチした人材であれば活躍イメージが湧きやすく入社後の成長も期待できます。

逆に企業とのマッチ度が低い場合は早期退職の可能性があるため積極的な採用はされません。


2自己分析ができているか知る

自己PRは自分の強みや長所を伝える場なので、自分自身について理解していることが重要となります。

自己分析がしっかりしていればきちんと自分の強みを伝えることが出来ます。

しかし、自己分析ができていない場合は就職活動への真剣度は欠けると思われ、企業への志望度も低いものだと判断されます。

自己PRを書くためのポイント

求める人材に即した「強み」を決定する

企業へ自身の強みを伝える場合、企業のビジネスモデルを理解した上でどのような強みを求めているかを考え、自分の経験などに結び付けて伝えるようにします。


自己PRは大きく分けて3つに分類することができます。

  • 個人として努力し、成果を上げることができる
  • 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行うことができる
  • 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲と協力しながら実現できる


アピールしたい「強み」を論理的に述べる

上記でまとめた自身の強みをより企業に対してわかりやすく伝えるために、下記の流れにまとめるとスムーズです。

(1)強み:あなたの強みは?

(2)強みの原点:強みが形成されたきっかけは?

(3)強みを表す具体的エピソードは?

(4)強みの方法論:強みを発揮するために意識していることは?

(5)強みの活かし方:その強みを入社後にどう活かすか?

引用:unistyle

※自己PRを書く際のポイント

・注意点 ・アピールする強みに再現性を持たせること
・学生時代に頑張ったことと混同しないこと
・書き出しと締めの部分を意識すること

非鉄金属業界はどんな人材を求めているのか

業界求める人材イメージ


非鉄金属業界全般的に求める人材の特徴として下記が挙げられます。

  • どのように働きたいか明確になっている人
  • 挑戦から学べる人
  • 問題解決力がある人
  • コミュニケーション能力がありチームで活躍できる人

どのように働きたいか明確な人

非鉄金属業界は上流から下流工程でビジネスモデルが異なり、それに応じて職種ごとの仕事内容も変わってきます。


そのためどのように働きたいか明確にイメージできている人材を求める傾向が強いです。


自分が志望する職種についてリサーチする際は、良い面だけを見るのではなく、難しい点や厳しい側面についてもしっかり理解するようにしましょう。

仕事について事前に理解することで、入社後のギャップを減らすことができます。

挑戦から学べる人

仕事を覚えていく上では、初めての取り組みに挑戦する場面も出てきます。

特に研究開発などの職種では上手くいかない実験も予想され、試行錯誤を繰り返す根気が必要となります。


失敗も含め様々な経験から、少しでも多くの学びを得て次の挑戦に繋げていける人材を非鉄金属業界では求めています。


「挑戦は学びのチャンスである」という向上心をもって仕事に取り組める人は活躍が期待できそうです。

 

☝ワンポイント

近年の非鉄金属業界は、EV化や脱炭素化などで資源需要が高まっている分野もあり、今後の需要増が期待される業界です。

非鉄金属資源を材料として利用する産業の進化に対応することも求められ、ますます柔軟な事業展開が求められていくと予想されます。


企業研究やES対策に加えて、業界トレンド市場動向なども把握しておくと良いでしょう。

業界への理解を深めた上で、完成度の高いESに仕上げてみてください。

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監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。