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【製薬業界研究|2022年最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!

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製薬業界研究


年収が高く、ホワイト企業のイメージを持たれることが多い製薬業界


理系学生からは研究職として、文系学生からはMRなど各職種において根強い人気があります。

一方で、製薬会社の仕組みや業務内容についてきちんと理解できている人は少ないのではないでしょうか。


この記事では「製薬業界」に焦点をあてて、具体的なビジネスモデルや医薬品メーカーの種類に加え、職種やES・面接対策などを詳しく説明していきます。


製薬業界の業務内容や特徴をきちんと理解し、自分には何が向いているかどのように働きたいかをイメージして悔いのない選択につなげていきましょう。 


関連する「医療機器業界」や「ヘルスケア業界」などの記事は下記よりご確認ください。

製薬業界とは

製薬業界とは


製薬業界は、ハイリスク・ハイリターンなビジネスモデルの「新薬メーカー」、ジェネリック医薬品でコツコツと売り上げを立てる「後発医薬品メーカー」のふたつに分けられます。

新薬メーカー

新薬メーカーは、多くの人に必要とされる新薬を開発して特許を取ることで、ライセンス収入による「不労所得」を得ています。

ライセンス収入が全体収益の大半を占めており、新薬の開発に成功すると莫大な利益が見込めます。


ただし、その分開発にも膨大な費用をかけており、万が一特許が取れなかった場合は開発費が全て無駄になってしまうリスクがあります。

また、現在日本の新薬メーカーの多くは、過去に発明した新薬の特許が切れるタイミングに差し掛かっており、相次いで特許切れが起こっています。


そのため「需要の高い新薬の開発」を急いでいる他、失われるライセンス収入を埋め合わせるため、
後発医薬品(ジェネリック)への参入など幅広い事業展開に積極的になっています。

後発医薬品メーカー

後発医薬品とは「ジェネリック」のことを指し、ジェネリック専門の医薬品メーカーを「後発医薬品メーカー」と呼びます。


新薬メーカーのような特許を持たないためライセンス収入はなく、 新薬開発の研究開発費がかからないという特徴があります。

不労所得はありませんが、その分ローリスクなビジネスモデルといえます。


また、ジェネリックは特許が切れた医薬品のため「設備さえあればどのメーカーでも作れる」という大きなデメリットがあり、競合メーカーとの価格競争を避けられません。

そのため利益を上げづらく、新薬メーカーに比べ従業員の年収が全体的に低い傾向にあります。

その他医薬品メーカー

上述の「新薬メーカー」、「後発医薬品メーカー」の他にも、「一般医薬品(OTC医薬品)」などを製造するメーカーも存在します。


「一般医薬品」とは薬局やコンビニで「処方箋なし」で買える医薬品を指し、風邪薬やサロンパスのような鎮痛剤が代表的で、生活に密着した医薬品です。

「OTC医薬品」と呼ばれる場合もあります。


一般医薬品の製造は新薬メーカーや後発医薬品メーカーが行う場合もありますが、一般医薬品専門で事業を行っている企業もあります。


また、「漢方薬メーカー」などもあります。

現代の医療は「西洋医学」が主流で、漢方薬の「東洋医学」は西洋医学で説明がつかないため長らく放置されてきました。


しかし、「根治」を目指す東洋医学も効果が見直されてきており、「対症療法」が基本である西洋医学と同様に注目されつつあります。

近年は研究者も増え、病院で漢方薬を処方されるケースも増えてきました。


このように、製薬業界の中でもメーカーごとに事業形態が異なります。

自分のやりたいことや希望に合った企業を見つけるため、製薬業界について入念に調べておきましょう。

製薬業界の主な職種

製薬業界の職種


製薬業界の職種は、医薬品を扱うために一般的な業界よりも専門性が高くなり、就活生が実際に希望する職種と大学の学部には以下のような傾向があります。

  • 全学部→MR職
  • 薬学部、農学部、理学部修士→研究職・開発職
  • 文系学部→事務職

全体的な傾向を見ると、上記のような選択をしている学生が多いようです。


研究職開発職は学部指定での採用募集が多い一方で、MR職事務職などは学部に限らず採用を行っているため、どの学部でも応募することができます。

MR職(営業)

一般企業でいう「営業職」にあたる職種です。

ただし、商品の販売や流通、価格交渉には関与せず、製品紹介から症例提案、契約後のフォローまでを担当します。


主に「医療現場」に対して自社製品を紹介し、販売へつなげることで売上げに貢献します。


取り扱う薬が多いため、内服薬から外用薬、注射や点滴といった輸液についてなどあらゆる情報を知っておく必要があります。

医療現場から副作用などの報告があればすぐさま自社に報告し、被害を最小限に抑えるのもMR職の重要な役割です。


MR職は、一般的な企業の営業と比較して、顧客との信頼関係が特に重要な職種のため、医薬品に関する知識やコミュニケーション力など、高いスキルを身につける必要があります。


研究職や開発職に比べると地味に見られがちですが、MRの努力次第で医薬品の売上も変わるため、優秀なMRの育成に力を入れる企業も多いです。

また、MR職は勤務地が全国の支店や営業所になるため、全国転勤の可能性があります。


営業手当などがつくため給料が高く、実績を積み重ねることで階級も上がり、ボーナスや昇級に反映されます。


一般的に他の職種よりも採用人数が多く設けられていますが、文系でも求人に応募ができること、さらに理系の学生も応募してくるため、競争率が高いのが特徴です。

研究職

新薬の合成実験やその結果や成分の分析など、さまざまなジャンルの研究に取り組むのが研究職です。

勤務地は研究所がメインで、チームを組んで業務を行います。


新薬の製作には膨大な時間と費用がかかりますが、取り組みの全てが成功する保証はなく、候補物資が新薬になる確率は10,837分の1とも言われています。

そのため製薬企業にとっては非常にリスクの高い仕事であり、それを担う研究職は企業の命運を握っているといっても過言ではありません。


そういった環境で働く研究者には高い能力が求められ、実際に研究職の募集要項には「修士以上」と記載している企業も多くあります。

学士取得だけでは研究職への就職は厳しい点は注意が必要です。


研究職といえば黙々と地道に作業するイメージが持たれがちですが、コミュニケーション能力も求められます。

新薬開発はスピード勝負な部分もあり、各部門と連携を取りながら作業を進めていかなければいけません。


リスクを伴う責任重大なポジションですが、自分の能力を存分に発揮できる分やりがいも感じられます。

そのため就活生からの人気が高く、倍率も非常に高い職種です。

開発職

治験計画の立案や治験のモニタリングなどが開発職の主な業務となります。

さらに医薬品を販売するためにデータをまとめ、厚生労働省に提出するという大切な役割も担っています。


実際に患者に薬を投与して試験を行うため責任が大きく、医薬品の安全性や効果を確立するために無くてはならない職種です。


また研究職と同じく創薬に関わる仕事でもありますが、研究職のように班によって作業内容が変わるのではなく、部署ごとに作業内容が決まっています。

開発職は外部での作業も多く、治験に関わる医療機関を訪れて検査データの確認や治験の進歩報告、医師との面談などを行います。


そのため専門性の高い知識が必要で、コミュニケーション能力なども求められます。

また、説明書類や報告書類の作成なども行うため事務作業能力も必要です。


近年は臨床研究及び臨床開発への注目が高まっていることから、毎年優秀な学生が集まる傾向にあります。

事務職

事務職に関しては、一般企業と業務内容はほとんど変わりません。

経理や人事、法務などの職種がありますが、本社勤務以外にも、支店で営業のサポートを任されることもあります。


製薬会社の事務職は、他の業界と比較して安定した給与や充実した福利厚生などを受けられる場合が多く、就活生からの人気も高いです。

そのため文系学生の応募も多いです。


以上が製薬業界の主要な職種ですが、
全ての職種に共通しているのが「高い専門性」が求められるということです。

どの職種においても医薬品の知識を正しく持つことが重要であり、日々アップデートされていく情報への対応力も必要となります。


また、製薬業界はグローバル化が進んでいるため、英語力も必要となっています。

外資系企業・内資系企業を問わず英語の研究論文を元に情報収集する場合もあります。


実際に、採用基準として一定のTOEICスコアを義務付けている企業もあるため、TOEICの点数が高い学生はアピールポイントの1つになるでしょう。

製薬業界の市場規模

製薬業界の市場規模

市場規模の推移

製薬業界の過去11年間の業界規模の推移

製薬業界の過去11年間の業界規模の推移(出典:業界動向サーチ、グラフ作成:CareerMine)

 

国内の製薬業界市場は、薬価改定による価格引き下げで縮小傾向にあります


新薬企業は収益の柱である主力薬の特許が切れ始めたことで利益が低下、さらに膨大なコストと時間をかけた新薬も薬価低下により収益を上げるのが難しい状況です。

後発医薬品メーカーも開発コストは低いものの、ジェネリック薬品は新薬の半分以下の価格になるため、薬価抑制策は企業利益に大きく影響しています。


さらに、製薬メーカー各社はコスト削減に積極的になっており、特許切れの薬剤事業や中核以外の事業売却、早期退職者の募集などを進めています。

また、特許が切れた収益性の低い生活習慣病分野から、希少疾患薬などの高収益が見込める薬の開発にシフトしています。


加えて、国が後押ししている後発医薬品(ジェネリック医薬品)は2020年9月時点で使用率が78%にまで拡大しており、後発薬に参入する企業が増えたことで市場競争が激しくなっています。


そして2020年は新型コロナウイルスの感染が世界で拡大。

これを受け、海外の大手製薬会社のみならず、武田薬品工業など国内の企業も相次いでワクチンや治療薬の開発に取り組んでいます。

現状・動向

2020年のコロナ禍により製薬会社がワクチンや治療薬の開発を進める中、人々の健康・予防意識の向上も高まっています。


健康需要の高まりに伴い各社でヘルステック領域への投資が活発になっており、医療用医薬品・医療機器に続く第三の治療である「治療用アプリ」の開発が盛んになっています。


適用疾患としては、「糖尿病、肥満、心血管疾患、メンタルヘルス、消化器疾患、呼吸器疾患、禁煙等」が考えられており、米国では10年前に世界初の糖尿病治療用アプリがFDAの承認を受けました。


欧米と比較すると日本は遅れをとっている状況ですが、国内では2020年末に国内ベンチャー企業が開発した禁煙治療用アプリの保険適用が了承され、保険収載されています。

近年の欧米では、製薬企業とベンチャー企業が協働で治療用アプリを開発する動きが見られますが、日本でも同様の取り組みが見られます。


このような連携により、製薬企業がもつ治験設計の知見や医療現場とのネットワークと、ベンチャー企業がもつデジタル技術を合わせて効率良く開発を進められます。

そうすることで、開発から実用化までの期間を短縮することが狙いです。


禁煙治療用アプリをはじめとする「治療用アプリ」は新しい治療法になるため、保険適用などの際に新たな分類が必要となりますが、現状は既存の類似区分で対応されています。


新しい治療法に関する正式な区分などは今後の治療報酬改定で創設される予定です。


なお、治療用アプリの開発コストは数億円程度と想定されており、医療用医薬品と比べるとはるかに安価になります。

そのため低価格の薬価が期待されており、医療費の適正化に寄与する治療法になりえると考えられます。


医薬品の売り上げが減少する現状で、このようなデジタルテクノロジーを活用した医療ツールの開発が、新たな収益柱として注目されています。

日本の医薬品市場と生産規模の歩み

日本の医薬品開発は1960年代の抗生物質開発を皮切りに、1976年に制定された物質特許制度によって、1980年頃から一段と活発化しました。

これに伴って医薬品市場規模も増大し、1980年から3兆円台に達し世界第2位の市場を占有することになりました。


さらに1990年には日本発の新薬の登場により5兆円台に達し、これらの主要な国内発新薬がブロックバスターとなった21世紀初めごろには8兆円台になり、2009年には10兆円の大台に乗りました。

このように、日本の医薬品市場規模はこの30年間でほぼ3倍にまで増加してきました。


この間、1990年代後半に勃発したエイズ薬害問題や2000年代半ばの大幅な薬事法改正などの影響により一時期に停滞した時期もありましたが、 他産業に比べれば大きな変動は少なく概ね順調に市場規模を伸ばしてきたといえます。


医薬品全売上額のうち「医療用医薬品」がほとんどを占めています。

そのシェアは 1980~2000年までは70~80%前後で推移していましたが、2000年に入ると徐々に増え、2002年には 85%強に達しました。

それ以降も徐々に上昇し、2009年には医療用医薬品が約9割を占める状況になっています。


この伸びは、医療用医薬品の伸びに加えて、2005年に施行された改正薬事法や大手製薬会社の企業買収・合併(M&A)などによって、一般用医薬品(OTC 大衆薬)部門が整理・縮小されたことによる影響も一因とみられます。


このように日本の医薬品産業が順調に成長してきた背景には、1961年の国民皆保険制度の施行をはじめとして、国民の強い健康志向、それに伴った医療関連産業の発展などが関係しています。


加えて、医薬品が人の命や健康を守る生命関連商品であることから、「景気変動の影響」をあまり受けないという特殊な産業環境もあります。


しかし、日本は公的な医療保険制度を採用しているため、薬価改定や医療制度改革といった「国策の影響を」受け易い構図となっています。

そのため、薬剤費に関連した国民医療費と密接な関係にあるといえます。


日本の国民医療費は1980年の12兆円から1990年の20.6兆円にほぼ倍増し、1999年には30兆円の大台に乗りました。

その後も超高齢化社会を迎えて毎年2~3%の伸率で増大し続け、2010年には37.4兆円になり、2015年には40兆円規模に到達しています。


そのため、政府機関は国民医療費の増大を抑制する一策として、医療費の2~3割を占める薬剤費の比率を下げる施策を推し進めており、この結果として日本の医薬品市場の伸びは鈍化し世界第2市場も危ぶまれている状況です。


さらに、新薬創出の低下、2010年問題(大型医薬品の特許切れ)に加え、レギュレーションの厳格化抗体医薬品といったバイオ医薬品の海外からの輸入増などで日本の医薬品産業を取り巻く環境は一段と厳しくなってきています。


また、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の増加により国民の負担が減る一方で、そのしわ寄せが医薬品メーカーにかかっている現状もあります。


こうした動向を受けて、製薬各社は高い費用対効果が期待できる「治療用アプリの開発」に積極的に取り組んでいるのです。

製薬業界におけるトレンド・話題

製薬業界のトレンドニュース

日医工の不正製造による業務停止命令

国内最大手クラスの後発医薬品メーカーである日医工が、製造や品質管理に問題があるとして富山県から業務停止命令を受けました。

日医工は、医薬品の出荷試験における査察工程で本来の手順とは異なる試験を行い、不正な試験対応を10年近く続けていました。


後発医薬品メーカーは価格競争が激しく、各社が利益を上げるために様々な工夫に取り組んでいますが、利益優先により医薬品の品質を下げることは許されず、ジェネリック医薬品の全体的なイメージダウンにもつながります。


2010年以降、後発医薬品メーカーによって製造される医薬品の種類が増加しており、人々が利用する機会も増えています。

今後の後発医薬品メーカーの姿勢が問われる事案となりました。


後発医薬品メーカーを志望する学生は、後発医薬品メーカーとしての価値をいかに上げるか、有効な取り組みなどについて自身の考えをアピールできると効果的でしょう。

参考:東洋経済オンライン

新型コロナウイルス「国産ワクチン」第一三共など最終治験へ

新型コロナウイルスの国産ワクチンの開発が最終段階まで進んでいます。


世界的なコロナ禍が問題になってから約1年半が経過し、いまだ国産ワクチンの提供はほとんど行われていませんが、国内では現在、アンジェス、塩野義製薬、第一三共、KMバイオロジクス、武田薬品工業が国産ワクチンの治験を進めています。


その中で、現段階で一番実用化に近いのが武田です。

同社が開発しているのは米ノババックスが創製した「組み換えたんぱくワクチン」と呼ばれるタイプで、遺伝子組み換え技術を用いて作った「コロナウイルスのスパイクたんぱく質」をワクチンとして接種するものです。


ノババックスが米国などで行った最終治験では、変異株を含む新型コロナウイルスに対して90%を超える有効性が確認され、日本でも治験が行われました。

このワクチンは冷蔵庫の温度で保存ができるため、扱いやすさも期待されているポイントです。


製薬会社ではこのような不測のウイルス流行などにもスピーディに対応することが重要です。

海外頼みのワクチン供給にはリスクがあり、安全保障の観点からも国内での生産体制を整えておくことは必要といえます。

コロナワクチンの開発を通じて新技術を蓄積しておけば、今後起こり得るパンデミックへの備えにもなります。


しかし、最終治験の結果を待たずに承認を可能とするような動
には、医療従事者を中心に疑問の声も上がっています。

高い有効性と安全性が確認されたワクチンが使用可能な状況で、「特例を使ってまで国産ワクチンの承認を急ぐ必要があるのか」という指摘です。


現在は、既に海外製のワクチンを接種した国民が多いこともあり、なおさら治験を行いづらい状況もあります。

人間を使わなくても新薬の効果が実証できるような治験方法の開発など、医薬品の開発フローの見直しも求められています。


「医薬品開発を取り巻く環境」についても着目し、自分なりの意見を持っておくと良いでしょう。

参考:科学工業日報

製薬業界における主要企業の解説

製薬業界の主要企業解説

武田薬品工業(2022年現在)

社名

武田薬品工業株式会社

(英語表記:Takeda Pharmaceutical Company Limited)

設立

1781年 ( 天明元年 ) 6月12日

本社所在地

〒540-8645

大阪市中央区道修町4−1−1

資本金

1兆6435億円

従業員数

4,966人(単独)、47,099人(連結)

平均年収

1,076万円
(参照:
yahoo!ファイナンス 

➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

医薬品等の研究開発・製造・販売・輸出入

武田薬品工業は、国内製薬企業のリーディングカンパニーです。


また世界の医薬品企業の売上順位(2019年度)は9位で、グローバル製薬企業としてのリーダーシップも発揮しています。


経営の基本精神であるタケダイズム(誠実=公正・正直・不屈)を事業運営の根幹に据え、「優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する」ことを目指した事業活動を行っています。

大塚ホールディングス(2022年現在)

社名

大塚ホールディングス株式会社

(英語表記:Otsuka Holdings Co.,Ltd.)

設立

2008年(平成20年)7月8日

本社所在地

〒108-8241

東京都港区港南2−16−4 品川グランドセントラルタワー

資本金

816億9千万円

従業員数

111人(単独)、33,151人(連結)

平均年収

991万円
(参照:
yahoo!ファイナンス 

➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

医薬品・臨床検査・医療機器・食料品・化粧品の製造、販売、輸出入

大塚ホールディングスは、大塚製薬や大塚製薬工場、大鵬薬品工業を主要事業会社とする持株会社で、グループ各社で密に連携しながら事業を推進しています。


中でも中核企業の大塚製薬は、家庭用医薬品「オロナイン軟膏」の発売元でその名を知られ、その後に発売したビタミン入り炭酸飲料「オロナミンCドリンク」やスポーツドリンク「ポカリスエット」、栄養食品「カロリーメイト」「SOYJOY」などの企画・開発・発売で、製薬会社の域を越えた事業を展開しています。


家庭薬だけでなく、創薬や再生医療など高度な研究開発にも力を入れています。

アステラス製薬(2022年現在)

社名

アステラス製薬株式会社

(英語表記:Astellas Pharma Inc.)

設立

1939年(昭和14年)3月20日

本社所在地

〒103-8411

東京都中央区日本橋本町2−5−1

資本金

1,030億100万円

従業員数

15,133人(連結)

平均年収

1,051万円
(参照:
yahoo!ファイナンス 

➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

医薬品の製造・販売および輸出入

アステラス製薬は、先端・信頼の医薬で世界の人々の健康に貢献する「日本発のグローバル製薬企業」になるという志のもと、2005年に、山之内製薬藤沢薬品工業が合併して誕生した会社です。


主要製品は前立腺がん治療剤や急性骨髄性白血病剤、膀胱治療剤などで、国内だけでなく世界約70カ国で事業展開しています。

2020年3月時点で、日本以外の地域の売上比率は73%と世界での売り上げ比率が高くなっています。

第一三共(2022年現在)

社名

第一三共株式会社

(英語表記:Daiichi Sankyo Company, Limited)

設立

2005年(平成17年)9月28日

本社所在地

〒103-8426

 東京都中央区日本橋本町3−5−1 

資本金

500億円

従業員数

16,372人(連結)

平均年収

1,116万円(参照:yahoo!ファイナンス

 

➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器・食品・飲料水などの製造および売買他

第一三共は、それぞれ100年の歴史をもつ三共と第一製薬が統合して生まれた会社です。

両社は、薬になる物質を新たに発見・開発し、医薬品として実用化する創薬型企業として、日本の創薬をリードしてきました。


また、第一三共は国内だけでなく世界各地に拠点を有し、積極的にグローバル展開を行っています。

全世界のグループ会社は49社で、24カ国に拠点を展開しています。

エーザイ(2022年現在)

社名

エーザイ株式会社

(英語表記:Eisai Co., Ltd.)

設立

1941年(昭和16年)12月6日

本社所在地

〒112-8088

東京都文京区小石川4−6−10

資本金

449億8,600万円

従業員数

3,057人(単独)、11,373人(連結)

平均年収

1,042万円
(参照:
yahoo!ファイナンス 

➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

医薬品の研究開発、製造、販売および輸出入

1941年に設立されたエーザイは、医師の指示で処方される医療用医薬品を中心に研究・開発、生産・物流・販売などの事業をグローバルに進めている製薬会社です。


特に、今なお十分な治療法が確立していない疾病が多くある「神経領域」と「がん領域」を重点領域としており、新薬の開発に力を注いでいます。


また1970年代から積極的に海外進出に取り組んでおり、バリューチェーンのすべての機能を自社で持つ、グローバルカンパニーとしています。

製薬業界における主要企業の採用動向

製薬業界主要企業の採用動向

武田薬品工業

求めている人材
  • 物事に対し誠実に向き合える人
  • 正直、公正な行動ができる人
  • 失敗から学び再挑戦できる人

武田薬品は「タケダイズム」という理念のもと、会社全体の行動指針を定めています。

タケダイズムは、「誠実、公正、正直、不屈」の4つのキーワードを軸とした理念で、これを基に以下の4つのポイントを重視しています。

・患者さんに寄り添い (Patient)

・人々と信頼関係を築き (Trust)

・社会的評価を向上させ (Reputation)

・事業を発展させる (Business)

以上から、武田薬品が求める人材は、「患者(人)に寄り添った行動で信頼関係を築き、自社の繁栄に貢献できる人」だと考えられます。


選考を受ける際は、「人間関係」「他者との向き合い方」についての自身の価値観や行動基準を示し、「タケダイズム」に即した人材
になれることをアピールすると良いでしょう。

大塚ホールディングス

求めている人材
  • 自由で創造的な発想ができる人
  • 既成概念に縛られず、新しいことへ挑戦できる人
  • 物事を多角的に捉え、広く思考できる人

大塚ホールディングスが人材育成に掲げる理念は、「頑固な先入観を取り除き、創造的な人材を育成すること」というものです。


この理念の軸にあるのは「創造性」であり、創造性をテーマにした3つのモニュメントを社内に設置しているほどです。

モニュメントにはそれぞれ意味が込められており、まとめると以下のようになります。

・既成概念に縛られず存在能力を引き出す(巨大なトマトの木)

・表面的な見た目にとらわれず、本質理解を意識する(曲がった巨大杉)

・常識にとらわれず自由に発想し、多角的に思考する(水に浮かぶ石)

以上を踏まえ、選考では「自由な発想力」と「柔軟性」をアピールするように心がけると良いでしょう。


アピールの仕方としては、「こんな取り組みをしてみたい」「この課題をこんな風に解決してみたい」というような自分の考えを志望動機に交えると自然にアピールできます。

3つのモニュメントについては、下記リンクより確認できます。

参考:大塚ホールディングス企業理念(3つのモニュメント)

アステラス製薬

求めている人材
  • 新しい挑戦を継続できる人
  • 高い品質の追求で信頼を築ける人
  • 可能性の追求に熱意を注げる人

アステラス製薬では、「アステラスの存在意義」として次のような理念を掲げています。

・生命科学の未知なる可能性を、誰よりも深く究めたい。

・新しい挑戦を続け、最先端の医薬品を生み出したい。

・高い品質を確かな情報と共に届け、揺るぎない信頼を築きたい。

・世界の人々の健やかな生活に応えていくために。

・世界で輝き続ける私たちであるために。

以上から、「可能性を信じて挑戦を続け、品質を追求できる人」を求めていると読み取れます。


また、アステラスの信条として、「視野を広く持ち、新しい価値の創造に挑戦すること」「高い倫理観で顧客満足に向けて行動すること」も重視しています。


選考を受ける際は、以下のポイントを意識すると良いでしょう。

・倫理観、創造性のアピール

・品質を追求する継続力や忍耐力

志望動機や自己PRと一緒にアピールするようにすると自然な形で伝わります。

第一三共

求めている人材
  • 情熱と思いやりを持った人
  • 多様な個性、価値観を尊重できる人
  • 好奇心、冒険心あふれる人

第一三共は、「イノベーションに情熱を。ひとに思いやりを。」という理念を掲げています。


革新的医薬品の創出には、既存の枠組みにとらわれず、複雑な課題にも挑戦していく好奇心や冒険心を持った人材が必要であるとしています。


また第一三共では、グローバルな事業展開においては「多様な個性・価値観」を尊重して自らの成長に繋げる力や、自身の仕事で世界に貢献する意識が不可欠だと考えています。


これらを踏まえ、選考では以下の点を意識しましょう。

・仕事に対する情熱、意欲

・他者の個性や価値観についての自分の考え

・新しいものへの積極性

上記の中でもアピールしづらいのは「他者の個性や価値観についての自分の考え」ですが、これについては、自己PRなどで「協調性」をアピールし、そこで自身の価値観について触れると自然な流れで伝えられそうです。

エーザイ

求めている人材
  • 環境変化にいち早く適応できる人
  • 期待された成果を出せる人
  • 課題、問題を的確に解決できる人

エーザイは、「プロフェッショナルな人財」でありたいと考えており、その上でプロフェッショナルとは「単に専門性の高い人ではない」としています。


エーザイが思い描くプロフェッショナルとは、「環境変化に先取適応」し、「期待された成果を出す」、「課題や問題を解決する」人です。


選考において、これら3つのポイントに当てはまる人材が評価されやすいと考えられため、アピールすべき点は次のようになります。

・課題、問題に対するチャレンジ精神

・成果、結果に対するモチベーション

・環境適応力、柔軟性

チャレンジ精神やモチベーションは志望動機でアピールし、環境適応力や柔軟性は自己PRで伝えるのが自然でしょう。

製薬業界の採用スケジュール

製薬業界主要企業の採用スケジュール

武田薬品工業の採用フロー

1.ES提出
2.WEBテスト
3.一次面接
4.リクルーター面談
5.最終面接
6.内々定

武田薬品の選考では、WEBテスト複数回の面接が行われます。

面接回数は人によって異なり、場合によってはリクルーター面談も実施があります。


面接の質問では「入社後のキャリアプラン」について深堀りされた受験者が多いようなので、将来のキャリアについてあらかじめイメージを固めておきましょう。

希望職種の先にあるキャリアがどんなものなのか、どんな社会人を目指したいのか、より具体的にイメージできると理想的です。


なお、過去3年間の採用実績は次の通りです。

・2021年 計19名(男性6名、女性13名)

・2020年 計49名(男性18名、女性31名)

・2019年 計39名(男性16名、女性23名)

3年間の平均採用者数は男女合計で約35名、例年で女性の採用者数が多い印象です。

大塚ホールディングスの採用フロー

1.ES提出
2.WEBテスト
3.グループディスカッション
4.一次面接
5.最終面接
6.内々定

大塚ホールディングスの選考で特徴的なのは、グループディスカッションです。

複数回の面接を経て内定が決まる流れですが、一次面接の前にグループディスカッションが行われる場合があります。


グループディスカッションでの印象がその後の面接に影響する可能性もあるので、複数人での議論や意見交換の進め方について事前に理解しておきましょう。

自分の存在感や強みをアピールしつつ、周囲への気配りなどで協調性を示すことが重要です。


なお、過去3年間の採用実績は次の通りです。

・2021年 計110名(男性68名、女性42名)

・2020年 計109名(男性68名、女性41名)

・2019年 計114名(男性72名、女性42名)

3年間の平均採用者数は男女合計で約111名、例年の採用者数は男性比がわずかに大きく、合計採用者数は安定している印象です。

アステラス製薬の採用フロー

1.ES提出
2.WEBテスト
3.一次面接
4.最終面接
5.内々定

アステラス製薬の選考は、特別変わった試験は無いようです。

過去の受験者が面接で聞かれた質問には以下のようなものがあります。 

  • どんなMRになりたいか
  • 自身の「明日を変えた経験」について
  • どんな社会人になりたいか、どんな人生を送りたいか

特に多かったのは、自身の「明日を変えた経験」についてで、複数人の受験者が共通して質問されています。

ここでは、「変化」や「進歩」のためにこれまでどんな取り組みをしてきたかを問われていると考えられます。


「先を見据えた取り組みができる」ということが伝わるような回答ができると良いでしょう。


なお、過去3年間の採用実績は次の通りです。

・2021年 男女計63名

・2020年 男女計66名

・2019年 男女計103名

3年間の平均採用者数は男女合計で約77名、2019年の採用者数が突出しています。

男女比率は公開されていませんが、2020年2021年の男女合計が近い人数であることを踏まえると、2022年も60名~70名の採用が予測されます。

第一三共の採用フロー

1.ES提出
2.WEBテスト
3.筆記試験
4.一次面接
5.二次面接
6.最終面接
7.内々定

第一三共の面接では、3回以上の面接を経て内定に至った受験者が多く、面接で「英語での自己紹介」を要求された人もいます。


これは無茶な質問のようにも思えますが、「チャレンジ精神」「アドリブ力」「対応力」などを試すには適した質問といえます。

もし自身の面接でこのような質問を受けた際は、実力に関係なく前向きにチャレンジすると良いでしょう。


また、過去の受験者の中には、「面接前に社員から応援電話が来た」という人も一定数いるようです。

こういった社員とのつながりは、セミナーやインターンで生れるものなので、第一三共を志望する人は積極的にイベントに参加してみてください。


なお、過去3年間の採用実績は次の通りです。

・2020年 計103名(男性54名、女性49名)

・2019年 計142名(男性76名、女性66名)

・2018年 計132名(男性73名、女性59名)

3年間の平均採用者数は男女合計で約125名、例年で男性の採用者数が女性よりもわずかに多い印象です。

エーザイの採用フロー

1.ES提出
2.WEBテスト
3.一次面接
4.二次面接
5.最終面接
6.内々定

エーザイの選考フローは、特別変わった試験はないようです。

ただし、ESの文字数が多いという特徴があり、内容をよく考えて記入する必要があります。


エーザイでは、ESに記載した内容が面接内容に影響する可能性が高く、実際の面接でもESの深堀りのような質問が中心だった受験者が多数います。

また、「研究において大切にしていること」「主体的な活動経験について」「そこから学んだことについて」などの質問が多く見られます。


全体的な傾向として、「回答への深堀り」が多いので、質問に対する最初の回答が浅くならないように気を付けましょう。


なお、過去3年間の採用実績は次の通りです。

・2021年 計197名(男性92名、女性105名)

・2020年 計130名(男性67名、女性63名)

・2019年 計97名(男性50名、女性47名)

3年間の平均採用者数は男女合計で約141名、直近3年間では2021年の採用者数が突出して多い印象です。

2021年は例年と比較して男女共に採用者数が増えており、この傾向が続けば2022年、2023年においても男女で各100名近くの採用が期待できます。

製薬業界のインターン情報

製薬業界主要企業のインターン情報

武田薬品工業

武田薬品工業のインターンには、「総合職インターンシップ」というコースがあります。

このコースは2日間にわたる実習で、武田薬品のグローバルな総合職について学べるインターンとなっています。


詳しい採用情報については
武田薬品工業のホームページをご覧ください。

「総合職インターンシップ」

<インターン応募から参加までの流れ(2021年実施)>

1.開催日程: 
 1回目「2月10日~2月11日」
 2回目「2月17日~2月18日」
2.実施日数:2日間
3.開催場所:WEB
4.応募期限:2020年12月8日
5.参加人数:計40名程度
6.選考フロー:エントリー→適性検査→動画選考→参加決定
7.その他:報酬、交通費の支給なし

<インターン内容>

1.オリエンテーション
2.仕事理解セッション(業界比較。仕事理解ワーク)
3.キャリアセッション(キャリア開発・イメージワーク)
4.自己成長セッション(プレゼン&フィードバック) 

このコースは、230年以上の歴史をもつ武田製薬の総合職について学ぶコースです。

2日間でステップごとに様々なワークへ挑戦し、製薬業界の「総合職」に対するキャリアイメージを明確にしていきます。


仕事理解セッション、キャリアセッションでは、自由度満載な武田製薬独自の働き方を体感することができ、入社した際のワークライフについて理解を深められるでしょう。


製薬業界の総合職に興味のある方武田製薬独自のワークスタイルを体感したい方は是非参加してみてください。

アステラス製薬

アステラス製薬のインターンには、「臨床開発・プロジェクト推進コース」というのがあります。

このコースは、アステラス製薬の開発業務を体感できる内容となっており、2日間にわたり業務体験や社員との交流を行っていきます。


最新の採用情報については
アステラス製薬のホームページをご覧ください。

「臨床開発・プロジェクト推進コース」

<インターン応募から参加までの流れ(2021年実施)>

1.開催日程:
 1回目「11月20日~11月21日」 
 2回目「1月15日~1月16日」
2.実施日数:2日間
3.応募期限:2021年8月23日
4.選考フロー:応募者多数の場合に選考実施
5.募集対象:理系大学の学部・修士課程・博士課程に在学中の方
6.その他:全日程参加必須

<インターン内容>

1.企業説明、製薬業界の現在と未来について
2.先輩社員との交流
3.開発戦略立案、臨床試験計画作成体験
4.発表 

このコースでは、アステラス製薬の開発業務について総合的に学習していきます。

開発戦略立案の業務体験では、効率的かつ実践可能な開発戦略およびスケジュールの立案を体験します。


基本的にはグループディスカッションメインで進み、発表やフィードバックを通して開発業務全般への理解を深めます。

また、先輩社員と交流する時間も用意されているので、業界やアステラス製薬について気になることを直接聞ける貴重な機会でもあります。


製薬業界の研究職に興味のある方は是非参加してみてください。

第一三共

第一三共のインターンには、「MR 第一三共インターンシップ」というコースがあります。

このコースは製薬業界のMR職について理解を深められる内容となっており、薬学部生対象のコースです。


詳しい採用情報や最新のインターン情報については
第一三共のホームページをご覧ください。

「MR 第一三共インターンシップ」

<インターン応募から参加までの流れ(2022年実施)>

1.開催日程:「1月8日~1月9日」
2.実施日数:2日間
3.開催場所:オンライン
4.応募期限:2021年10月24日(日)
5.参加人数:50名程度
6.選考フロー:ES→WEBテスト→WEB面接→参加
7.募集対象:6年制薬学部の学部生(学年不問)
8.その他:報酬なし

<インターン内容>

1.製薬業界、第一三共について
2.MR体験ワーク
3.MRに必要なスキルについて
4.現役MRとの交流 

このコースでは、「MR職」に焦点を絞った体験ワークやロールプレイングを実施します。


インターンは2日間の実施で、1日目の最初は製薬業界のMR、第一三共について理解を深めるセミナーからスタートします。

その次に「求められるMR像」をテーマにワーク体験を行い、2日目の「MRのスキル」についてのレクチャーやワーク体験へと進んでいきます。


最後には第一三共の現役MRへインタビューする時間も設けられており、現場のリアルを知ることができる2日間となっています。


第一三共について、MR職について興味のある方は参加してみてください。

なお、4年制学部や大学院の学生は参加できない点に注意しましょう。

業界研究のやり方

業界研究のやり方


業界研究においては大きく3つのステップで行っていくことで理解を深めることができます。

業界研究の3STEP

 

(1)業界全体を知る
世の中にある様々な業界ではどのような企業がどのような役割を担っているのかを大きく把握することで業界の概要を理解することができます。

代表的な企業名や職種についても調べて、自分が志す方向性を考えることがおすすめです。


(2)業界の深掘り
業界内のさらに詳しい現状や課題を調べます。

業界内の各企業の違いや、企業相互の資本関係・提携関係、業界内での業績推移、業界全体の成長の見込みなどをリサーチして、志望企業を絞り込みましょう。


(3)業界の動向把握
業界の動向をさらに細かく調べていくことで、各企業の状況を知り、自己分析と照らし合わせて具体的な志望企業・職種をまとめていきましょう。

製薬業界の業界研究

製薬業界の業界研究


製薬業界についても上記で紹介した3つのステップで分析していきましょう。

(1)業界全体を知る

医薬品メーカーは、医薬品の研究開発から効果の確認、販売までを手掛けています。


医薬品は大別すると、医師の処方箋が必要で、薬局や病院で処方される「医療用医薬品」と、処方箋が不要でドラッグストアや薬局などで売られる「一般用医薬品」の2つに分けられます。 


医療用医薬品は、それまでになかった薬効成分を持つ「先発医薬品(新薬)」と、先発医薬品の特許が切れた後に製造される「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」に分けられます。


国内医薬品市場のうち、9割程度は医療用医薬品によって占められており、さらにそのうちの9割程度が先発医薬品です。


アメリカのヘルスケア情報サービス会社であるIMSヘルス(現クインタイルズIMS)によれば、2015年における日本国内の医療用医薬品市場規模は、北米に次ぐ世界第2位の10.6兆円

2000年以降、増加を続けており、世界市場の1割近くを占めています。


同社の発表によれば、2014年における世界の医薬品市場規模は1兆571億ドル(当時のレートで換算すると日本円で約112兆円)。

前年より8.4パーセント増で、2005年以降は右肩上がりの傾向にあります。

(2)業界の深掘り

先発医療品の開発は「ハイリスク・ハイリターン」の構造になっています。

研究や開発に膨大な時間と費用がかかる上に特許が取れず売り上げが立たないリスクを抱えています。


また、2010年から過去特許をとっていた医薬品の特許が続々と切れるタイミングとなっていることと、政府が医療費の削減を進めていることから各社売り上げが減少している状況となっています。


その中で、新薬の開発以外にもベンチャー企業と協業での治療アプリ開発など「選択と集中」を進めています。

(3)業界の動向把握

業界全体の動向を把握するため、PEST分析を行うことが重要となります。

PEST分析とは、政治、経済、社会、技術といった4つの観点からマクロ環境(外部環境)を分析すること。

不動産業界のイメージをより具体的にしていきましょう。

PEST分析

Politics(政治)

超高齢化にともなって国民の医療費が年々増加する中で、医薬品にかける費用も抑えることが目標とされています。

そこで注目されているのがジェネリック医薬品への移行です。

先発医薬品は、一般的に10年以上の歳月と数百億円以上の費用をかけて開発される一方、ジェネリック医薬品は、特許期間が終了した後に同じ有効成分を使用して他社が製造・販売するもので、先発医薬品に比べて短い期間と少ない費用で開発できるため安価に提供でき、医療費削減に寄与すると期待されています。

Economy(経済)

ドラッグストアや薬局などで市販されている一般用医薬品のことを「OTC(Over The Counterの略)医薬品」と呼ぶことがあります。

近年、医療用医薬品の成分を転用した「スイッチOTC」(解熱・鎮痛剤のイブプロフェン錠、ロキソニン錠などが有名)が増えつつあります。

Society(社会)

【Unmet Medical Needs】有効な治療法が確立されていない疾患に対する医療ニーズのことを指します。

例えば、ガン、関節リウマチなどの免疫疾患、アルツハイマー病といった神経系の難病などが該当し、これらに対する治療方法の開発も進められています。

Technology(技術)

ゲノム(遺伝子情報)を分析し、病気の原因になる遺伝子やその遺伝子が作るタンパク質の情報を予測して、薬の候補を絞り込む「ゲノム創薬」が注目を浴びています。


副作用が少ない新薬を開発できたり、開発期間を短くできたりするなどのメリットがあるとされます。

現在の膨大なコストのかかる新薬開発の改善が期待されます。


製薬業界の今後においては、
データやテクノロジーとの掛け合わせによる新たなサービスの開発などが想定されるため、新しい情報をキャッチアップするようにしましょう。 

ESのまとめ方

ESのまとめ方


エントリーシートを書く際は、「自分が伝えたいポイントをしっかり絞る」ことが大切です。

よく見られる傾向として、「アピールしたいポイントが多いために、内容を詰め込みすぎている」ということがあります。

幅広く書くために1つ1つの内容が浅くなってしまっては、あなたの良さは伝わりません。


学生時代に様々な経験をしていて伝えたいことが複数ある場合でも、アピールポイントはしっかりと絞りましょう。

ポイントを絞る際のコツは、そのアピールポイントが「業務にどのように役立つのか」を考えることです。


業界研究を深く進めていくと、各業務に求められる人柄や能力が見えてくるはずです。

そこに自分の得意なことや過去の経験・実績などを結び付けて伝えるように意識してみてください。

製薬業界のES対策・攻略法

製薬業界のES対策

 

製薬業界のエントリーシート(ES)を書く際のポイントとして、「製薬業界で何がしたいか」、「製薬業界への自分の適性」を強調して伝えるように意識すると良いでしょう。


この他にも「誠実さ」「コミュニケーション能力」なども共通して重要視されているので一緒にアピールできるとなお良いです。

「製薬業界で何がしたいか」について

ESを記入する際は、「志望度の高さ」をアピールすることがとても重要です。


製薬業界の志望理由を伝える上で、「どうしてもこの薬品の研究に携わりたい」というような強い志望動機をアピールできれば、業界に対するやる気や熱意がより強く伝わります。


実際に記入する際は次のポイントを意識しましょう。

・実際に入社したら「どんな仕事がしたいか」

・なぜその仕事がしたいのか、他の製薬会社では叶わない理由について

ポイントは、入社後にやりたいことをより詳細に伝えることです。


数ある製薬会社の中で「どうしてもこの会社の研究に携わりたい」という熱意を伝えるといいでしょう。


そして、なぜその仕事を望むのかしっかりとアピールすることも大切です。

「その薬品なら他の製薬会社でも扱っているのでは?」と切り返されないように、よく考えて志望理由を記入しましょう。


例えば企業ごとにそれぞれ強みを持っている薬品、研究分野などがあるはずです。

「特定の薬品や研究事業」に関する具体的な熱意などがあればその企業を志望する十分な理由になるので、志望理由を組み立てやすいはずです。


このあたりは新薬メーカーの開発動向などをリサーチしてみるとイメージしやすいでしょう。

「製薬業界への自分の適性」

製薬業界への熱意をしっかり伝えることができたら、次は「自分の適性」をアピールしましょう。


どんなに気持ち・熱意がある人材でも、「将来性」を感じてもらえなければ採用は難しいでしょう。

自分の長所や特技などがどのように業務に活かせるか、詳しくイメージしてもらえるように自己PRを考えてみてください。


ポイントは以下の2点です。

・まずは自分の特技や長所を具体的に伝える

・それらがどのように業務に活かせるか、「実際の業務」を例にアピールする

重要なのは、特技や長所の表現が抽象的にならないようにすることです。

より具体的に過去の実績や成果を交えてアピールするようにしましょう。


製薬業界であれば、医薬品に関する知識や興味、現状の生産体制の課題や改善策などを軸に話をすると将来性を感じてもらいやすいでしょう。


例えば、後発医薬品メーカーを希望している場合は「医療用アプリ開発」などのトレンドについて自分なりに考え、「こんなアイデアがある」
「こんな取り組みが必要だと思う」というようないくつかのアイデアを提案できると、知識や思考力をアピールできるでしょう。

製薬業界の筆記試験対策・攻略法

製薬業界の筆記試験対策


製薬会社の筆記試験について、どのような試験を実施しているのかを事前に把握して対策を行いましょう。

SPIなどの適正テストはもちろんのこと、研究職や開発職においては専門知識を問われるテストも実施されているため事前学習が重要です。

製薬業界の主要企業では以下のような筆記試験が実施されています。

企業名 筆記試験
武田薬品工業 SPI,Web-GABSPI,Web-GAB
大塚製薬​​ 玉手箱
アステラス製薬 SPI(テストセンター)構造的把握力も実施
第一三共 SPI(WEBテスティング)
エーザイ SPI(WEBテスティング)、玉手箱、職種により論文

製薬業界の筆記試験ではSPI時事問題も出題されますが、それよりも重要となってくるのが専門知識を問うテストです。


時間は60分、分子生物学、薬理学、物理化学、薬物動態学、薬剤学、有機化学などから幅広く出題されます。

大問5~6問から、2~3問を選択回答形式。

必須問題もあり、大学一般教養レベルの科学の知識が問われます。


専門外の範囲の対策は難しいですが、その分専門分野の問題は満点を狙う勢いで臨みましょう。

大学の研究を行う立場からすれば、常識的で難しくはない問題が多いようです。

実際の出題例

実際の筆記試験では以下のような、問題が出題されました。

  • 次の語句の中から2つ選択し、説明せよ(200程度) <語句:RNAi, iPS細胞, セントラルドグマ, PCR. >
  • iPS細胞を作成するために必要な4つの遺伝子を挙げろ 
  • ミカエリス-メンテン式の導出過程の穴埋め 
  • アンモニアの代謝物である尿素の構造を書け 
  • 薬剤の賦形剤として用いられる化合物は何か 
  • 細胞内におけるリソソームの役割について説明せよ

製薬業界の面接対策・攻略法

製薬業界の面接対策


面接の回答では「質問の意図を理解した上で答えること」が重要です。

面接官の質問には必ず「意図」があります。


十分にリサーチをして「回答の準備」をしておき、面接官が「その質問から何を読み取ろうとしているのか」、「重視しているポイント・知りたがっていることは何か」を理解して返答することを心がけましょう。


製薬業界の面接でよく聞かれる質問と回答のポイントを紹介していきます。

  • 研究で壁にぶつかったらどうするか
  • 製薬業界の社員に対してどんな印象を抱いているか
  • なぜ医薬品に関わりたいのか
  • MRはどんな職業だと思うか
  • 教授や先輩と衝突したらどうするか

上記は業界を志望する際は優先的に対策しておきたい質問になります。

どの企業の面接においても質問される可能性が高い項目になるので、それぞれ詳細に答えられるように準備しておきましょう。


この他にも、「学生時代に頑張ったこと」「自己PR」など一般的な質問についても対策しておきましょう。


本記事では「研究で壁にぶつかったらどうするか」、「製薬業界の社員に対してどんな印象を抱いているか」、「なぜ医薬品に関わりたいのか」について回答のポイントを詳しく解説します。

「研究で壁にぶつかったらどうするか」

この質問で面接官が知りたいのは、「忍耐力」「継続力」だと考えられます。


研究というのは「技術」や「学術」について新たな領域を探求するものです。

そのため思い通りにいかないことも多く、ストレスと上手く向き合い、成果を求めて継続する力が求められます。

新薬の開発などに携わる場合は特に重要となってきます。


これらを踏まえると、回答のポイントは次のようになります。

・解決策の「探し方」について

・自身のリフレッシュ法について

課題にぶつかった際に重要となるのは、「解決方法」「リフレッシュ方法」です。

問題を解決するか、気持ちを入れ替えることができれば、取り組みを継続して前に進むことができます。


実際の回答では、「人に相談する」や「他分野の知識を取り入れる」といった解決方法や、自身の気持ちを切り替える方法などを具体的に伝えてみましょう。

「製薬業界の社員に対してどんな印象を抱いているか」

この質問で面接官が知りたいのは「製薬業界への理解度」だと考えられます。


この質問の回答で重要なのは、表面的なイメージではなく本質的な印象を伝えることです。

製薬業界の業務内容や現状の課題、職種ごとの特徴などを踏まえて、自分なりの考えを伝えるようにしましょう。


回答ポイントは以下の通りです。

・製薬業界の業務の特徴について

・その業務に求められる能力について

・その能力を持つ人を自分はどう思うか

重要なのは、「業務内容の理解」「必要な能力の理解」です。


製薬業界で働く上で求められる能力を理解し、その能力を用いて働く現役社員をどのように思うか伝えましょう。


例えば、「こんな能力があり、こういった業務に取り組む点を尊敬している」というように、「自身の抱く理想」と重ねて考えてみても良いでしょう。

「なぜ医薬品に関わりたいのか」

この質問で面接官が知りたいのは「志望度の高さ」だと考えられます。

ここでは、「具体的な業務」と「将来のイメージ」を軸に志望動機をアピールしましょう。


例えば、「新薬の開発工程における課題を解決したい」や「製薬業界にこんなビジネスモデルを取り入れたい」といった具体的な志望理由があると、説得力が増します。


考え方の基準は次のようになります。

・どんな仕事がしたいのか

・なぜその仕事がしたいのか

・その仕事を通じてどんな人間(社会人)になりたいのか

自分の志望動機をもう一度見つめなおして、「なぜ?」と考えることで、より洗練された力強い志望動機に仕上がるはずです。

以上、各質問の回答ポイントと対策について解説しました。

面接対策をする際は「自分が面接官だったら」という視点を持って考えてみると、必要な対策が見えてきます。

リサーチで得た情報をもとに、想像力を働かせながら業界研究を進めてみてください。

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監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。