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【医療機器業界研究|2023年最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!

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最終更新日:

医療機器業界研究


医療機器業界と耳にしても、何を扱っている業界なのかはあまりピンと来ない人も少なく無いでしょう。

注射器メスレントゲン装置CTMRIからコンタクトレンズなどが医療機器に当たります。


医療機器を手掛ける企業の中には、もともと医療機器と関係のない事業からスタートした企業もあるのです。

少しイメージがしづらい医療機器業界についてご紹介します。

 

関連する「ヘルスケア業界」「製薬業界」についても併せてチェックしておきましょう。

医療機器業界について

医療機器業界とは

医療機器とは

薬機法による医療機器の定義は下記の通りです。

”人若しくは動物の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人若しくは動物の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことが目的とされている機械器具等(再生医療等製品を除く。)であって、政令で定めるものをいう。”


医療機器業界ではさまざまな医療機器を取り扱っており、「診断系医療機器」「治療系医療機器」「その他医療機器」に大きく分けられます。


診断系医療機器としては内視鏡やCT、MRI、超音波診断装置などが挙げられ、治療系医療機器としてはメスやカテーテル、注射器、心臓ペースメーカー、人工肺システムなどがあります。


またその他医療機器にはコンタクトレンズや電動マッサージチェア、手術用手袋、歯科材料が含まれています。

 

日系企業は診断機器において高い国際競争力があるようです。

経産省の資料によると、超音波画像診断装置とCTで30%以上を、MRIでは20%以上内視鏡においては約99%世界シェアを持っていることが分かります。


一方で治療機器での国際的な競争力は弱いようです。

参考:経産省 参考資料(我が国医療機器産業について)

医療機器業界の仕事

医療機器業界の仕事は大きく分けると営業やマーケティングなどの事務系と、研究開発などを行う技術系に分けることができます。


事務系

職種としては営業、マーケティング、広報、人事、総務、経理、法務、知的財産(特許)などが挙げられます。


事務系の仕事として、営業職は病院やクリニックなどに自社の製品を取り扱ってもらえるよう提案などを行ったりするのが主な仕事です。

医療機器メーカーは海外と取引することも多く、海外からの問い合わせへの対応、輸出入に関わる業務を行う貿易事務もあります。


また自社の技術を守る特許の出願などを行う知的財産(特許)にまつわる業務は、医療機器メーカーにとって重要な技術力に関わることができる仕事です。


技術系

職種としては研究開発、品質保証・管理、製品開発、製造技術、設備技術などが挙げられます。

技術系の職種には理系の学生が応募できるものが多いです。


例えば新しい商品のコンセプトを考えたり、安全性などを含む性能を研究・評価する仕事や、医療機器製品を設計したり、製品の仕様を考える仕事があります。


他にも実際に製品を生産する際に使われる機械設備の設計や開発、実現したい商品を製造できるように生産に関する技術を研究・開発、医療機器の安全性など品質に関わることができるのも技術系の仕事です。

医療機器業界の市場規模

医療機器業界の市場規模

医療機器業界の市場規模推移

日本の医療機器の市場規模と対前年伸び率の推移

日本の医療機器の市場規模と対前年伸び率の推移(出典:経産省「経済産業省における 医療・福祉機器産業政策について」、グラフ作成:CareerMine)

 

医療機器の市場規模は2004年(平成16年)以降拡大しており、2017年(平成29年)には約3兆円規模にまで成長しました。


医療機器は診断系
治療系その他と分けることができ、金額ベースで考えた際には治療系医療機器の市場が最も大きく、約6割近くを占めています。


また世界の医療機器市場についても、高齢化や新興国の需要によって拡大しているようです。

世界の市場規模ではアメリカが最も大きく、医療機器市場が成長し続けるなか、10年前と比較してもアメリカの市場が大きいことに変わりはありません。


日本は2番目に大きい市場規模を持っているとされており、2016年時点では市場の約8%を担っていたようです。

しかしながら平均予想成長率は他国と比べて低くなっており、今後2位をキープすることは難しくなる可能性が高いです。


ちなみに2016年〜2021年の平均予想成長率について、中国が9.6%、他アジアで7.4%、全世界では5.2%ですが日本は3.0%です。


日本でも高齢化が進んでいくことや、癌や糖尿病、心臓病など慢性疾患の増加、体への負担が少ない治療へのニーズなどによって医療機器市場は今後も伸び続ける市場であることが考えられます。

参考:経産省「我が国医療機器・ヘルスケア産業における競争力調査 調査報告書」
経産省「経済産業省における 医療・福祉機器産業政策について」

経産省「参考資料(我が国医療機器産業について)」

現状と動向

コロナ禍での医療機器業界

世界中で感染症が拡大していますが、2020年度は医療機器業界も影響を受けています。

2020年度上期は受診控えや、手術の延期などによりマイナスの影響を受けていました。


下期に入り、コロナウイルスが落ち着きを見せてたことや、パルスオキシメーター人工呼吸器酸素濃縮装置など医療機器への需要が高まったことでマイナスをカバーする動きとなりました。


またオンライン診療に関して、2020年に時限的・特例的に初診が認められるようになったり、診療報酬改定によって市場が大幅に伸びているようです。


輸入過多な医療機器業界

日本の医療機器市場は輸入過多であると言われています。

実際に2018年時点では輸出額6,676億円輸入額16,206億円となっており、輸入額の方が約9,529億円多くなっているのです。


しかしながら医療機器が全てにおいて輸入過多であって、日系企業の医療機器が持つ国際競争力が低いというわけではありません。

例えば日系企業でも生産拠点を海外に置いている場合は輸入品としてカウントされてしまったり、輸出額の方が上回っている分野があったり、内視鏡やMRI、超音波画像診断装置などで日本の世界シェアが大きかったりと、医療機器はいろんな要素を持っています。


政府の医療機器産業への取り組みの中では、2020年までの達成目標の1つとして医療機器の輸出額を倍増させるというものがありました。

また重点分野を定めて開発・事業化を促進していくとのことです。


今後も高い技術力を備えた医療機器の開発や事業化が期待されます。

参考:厚生労働省「革新的医薬品・医療機器・再生医療等製品創出のための官民対話【参考資料】」
経産省「経済産業省における 医療・福祉機器産業政策について」
米国医療機器・IVD工業会(AMDD)

医療機器業界におけるトレンド・話題

医療機器業界のトレンドニュース

低侵襲治療

医療機器業界で注目されている言葉の1つに「低侵襲治療」というものがあります。

低侵襲治療とは患者の体への負担をできる限り軽くして行う治療のことを指し、例えば手術の場合、これまでであれば体に大きな傷跡が残っていたところが、小さな傷跡で済むようになります。

術後の回復が早くなったり、入院期間が短く済んだりと体への負担が少ないことから、高齢者の治療としても需要が高いです。


手術で用いられる医療機器としては、内視鏡や腹腔鏡・胸腔鏡、カテーテル、メス、鉗子などが挙げられます。

医療機器を手がけているオリンパスは2019年に発表した新経営戦略の中で、「次世代の低侵襲手術を牽引する製品・手技開発」を掲げています。


手術と言えば体を大きく切り開いて治療されるイメージが大きいですが、内視鏡外科手術が誕生したおかげで侵襲の少ない治療が選択肢として増え、今では多くの場面で活用されているのです。


高齢者でも体への負担を少なくしながら治療を受けられるということもあり、今後も低侵襲治療への需要は高まり、市場は拡大していくでしょう。

遠隔医療

医療・ヘルスケア分野におけるIoT関連の国内市場医療・ヘルスケア分野におけるIoT関連の国内市場(出典:富士キメラ総研プレスリリース、グラフ作成:CareerMine)

 

ネットワークを介して行う医療行為・業務を遠隔医療としており、前年比7.9%増の260億円が見込まれ、2025年には2019年比で79.3%拡大すると予測されている市場です。


撮影された画像を離れた場所から放射線科医が診断したり、オンラインで医師が診療したり、カンファレンスをWebで開催するなどが行われています。

遠隔診療自体は約50年前から始まっていましたが、しばらく画像診断サービスに留まっていたようですが、2021年の現在ではオンラインでの診療も普及しはじめているのです。


2019年の遠隔医療関連の市場は「画像解析ソリューション」が半分以上を占めており、次に「オンライン医療ソリューション」
「遠隔医療システム」はわずかでした。

2020年以降は画像解析ソリューションとオンライン医療ソリューションの割合は同程度となり、市場を拡大していくと見込まれています。


新型コロナウイルスが流行し始めた2020年、オンライン診療の診察報酬が改定されたことや、初診でもオンライン診療が可能になったこと、オンラインでの服薬指導が予定よりも早く認められたことなどから、オンラインでの診療・服薬指導・医療相談などの市場が伸びているようです。


また2021年にキヤノンマーケティングが提供する遠隔モニタリングパッケージの1つに新型コロナウイルス感染症患者を映像でモニタリングというものもありました。


今後5Gの普及により、遠隔地からのオンラインでの手術が期待されるとともに、オンライン診療についても、遅延がなくリアルタイムと遜色のない診療が発展していくと考えられています。


市場の拡大とともに時代に合わせた医療機器が必要とされるでしょう。

参考:メディアスホールディングス株式会社
富士キメラ総研プレスリリース

医療機器業界における主要企業の解説

医療機器業界の主要企業解説

オリンパス株式会社

社名

オリンパス株式会社(Olympus Corporation)

設立

1919年(大正8年)10月12日

本社所在地

〒163-0914 東京都新宿区西新宿2-3-1 新宿モノリス

資本金

1,246億円(2021年3月現在)

従業員数

31,653人(2021年3月末現在)

平均年収

869万円
(参照:
yahoo!ファイナンス

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

精密機械器具の製造販売

経営理念は「世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現」という【Our Purpose 私たちの存在意義】と、「誠実、共感、長期的視点、俊敏、結束」からなる【Our Core Value 私たちのコアバリュー】で構成されています。


1919年に創業し、100周年を迎える前の2018年に今の経営理念に改定されました。

またオリンパスは2012年から2020年の間、世界で最も革新的な企業トップ100に選出されている企業です。


消化器内視鏡のシェアは2020年11月時点で70%。オリンパスの売上においても約半分が内視鏡事業によるものです。


特許の保有件数は17,000件
40の国や地域に拠点を持っています。


オリンパスはといえばカメラの印象が強いですが、カメラなどの映像事業は2021年に売却しており、医療事業に力を入れています。

テルモ株式会社

社名

テルモ株式会社

設立

1921年 9月

本社所在地

〒151-0072 東京都渋谷区幡ヶ谷2-44-1

資本金

387億円

従業員数

5,426名

(テルモグループ 28,007名: 2021年9月末現在)

平均年収

744万円
(参照:
yahoo!ファイナンス

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

医療機器・医薬品の製造販売

企業理念は「医療を通じて社会に貢献する」です。

優秀な体温計の国産化をめざして1921年に設立され、2021年で100周年を迎えています。


1955年には体温計の生産量が国内第1位に。体温計の専業メーカーでしたが、1960年前後に医療へと方向転換しました。


テルモには「心臓血管カンパニー」「ホスピタルカンパニー」「血液・細胞テクノロジーカンパニー」という3つのカンパニーがあり、合計7つの事業を展開しています。

2020年度の売上においては心臓血管カンパニーが最も大きい割合となっており、この事業では海外の売上が8割を超えています。


2020年度末時点の特許保有件数は約5,900件となっています。


160以上の国と地域に製品やサービスを提供しており、その数は50,000点以上です。

注射器や医薬品、カテーテル、人工肺システムなど多岐に渡ります。

富士フイルムHD株式会社

社名

富士フイルムホールディングス株式会社

(英語表記名:FUJIFILM Holdings Corporation)

設立

1934年1月20日

本社所在地

〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7番3号

資本金

40,363百万円(2021年3月31日現在)

従業員数

73,275名(2021年3月31日現在)

平均年収

970万円
(参照:
yahoo!ファイナンス

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

ヘルスケア(メディカルシステム、化粧品、サプリメント、医薬品、バイオCDMO、再生医療)、マテリアルズ(高機能材料、グラフィックシステム・インクジェット、記録メディア)、ビジネスイノベーション(オフィス・ビジネスソリューション)、イメージング(フォトイメージング、光学電子映像)に関わる製品・サービスの提供

富士フイルムグループは1934年に設立され、国産の映画用ポジフィルムの販売から始まりました。

医療分野への事業拡大はX線フィルムの販売によるものです。


富士フイルムHDの事業領域は「ヘルスケア」「マテリアルズ」「イメージング」「ビジネスイノベーション」の4つとなっており、幅広い事業を展開しています。


インスタントフォトシステムやデジタルカメラから機能性化粧品、タッチパネル用センサーフィルム、内視鏡システム、三次元医療用画像情報システムなど様々な製品やサービスは様々です。

ヘルスケア事業は2020年度の売上高において26%を担っています。


医用画像情報システムの世界シェアはNo.1
となっており、特許保有件数は2021年3月末時点で58,208件だそうです。

ニプロ株式会社

社名

ニプロ株式会社

設立

昭和29年7月8日

本社所在地

〒531-8510 大阪市北区本庄西3丁目9番3号

資本金

84,397,840,000円

従業員数

4,150名(連結従業員数 35,251名)

平均年収

618万円
(参照:
yahoo!ファイナンス

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

医療機器事業、医薬事業、ファーマパッケージ事業

1947年に創業し、1954年に日本硝子商事(株)(現ニプロ(株))を設立しました。

電球再生事業に始まり、1965年の輸血セットの販売から医療機器事業を展開していきます。2004年から医療分野に資源を集中しているようです。


現在は「医療関連事業」「医薬関連事業」「ファーマパッケージング事業」で構成されており、売上の約8割近くが医療関連事業となっているのです。


医療関連事業では医療機器とジェネリック医薬品、細胞医薬品の開発・製造・販売を行なっています。

医療機器の主力製品はダイアライザなどの透析関連製品


そしてニプロは透析患者数の増加が見込まれている中国での販売網の拡大に力を入れています。

自社透析センターについて、新興国における医療格差をなくすことなどのために、2025年には300か所、2030年にはより多くのセンターを開設する計画だそうです。

医療機器業界における主要企業の採用動向

医療機器業界主要企業の採用動向

オリンパス

求める人物
  • 学ぶことや新しい経験に対してオープンであり、挑戦する人
  • 自ら考え主体的に動き最後までやり抜く人
  • どのような環境においても、周囲を巻き込むリーダーシップで組織を動かす人

オリンパスは「世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現」することが存在意義であるとしています。

こういった考えに共感できる人が求められており、心身の健康と豊かさの重要性を実感した時の経験談など、共感したきっかけを話せるようにしておくと良いでしょう。


オリンパスは革新することで今まで続く、息の長い会社となっており、オリンパスのキーワードは「イノベーション」であると考えられます。

最近であれば映像事業を手放したことも大きな変化です。


新しいことや状況の変化、時代の変化を受け入れ、楽しみながら働いていけるということを伝えましょう。

学生時代の部活やアルバイトなど変化が起きたときに自分がどのように対処したのか、行動や考えたことをまとめておきます。


他にも周囲を巻き込んで何かをした経験自分自身で考え諦めずに取り組んだ経験についても掘り起こしておきましょう。

テルモ

求める人物像
  • 失敗を恐れず挑戦、自ら成長し続ける人
  • 目標高く、周りを巻き込む行動を起こす人
  • 柔軟な発想で、新たな価値を生み出す人

「自分の仕事は自分で掴む」という考え方を持つテルモには、人財公募制度が用意されており、多くの人がチャンスをものにしています。


自らの行動でチャンスを掴みたい、常に成長しながら働きたいと考える人に合う風土ではないでしょうか。


求める人物にある「目標高く、周りを巻き込む行動を起こす人」であると伝えたい際には目標を立てて行動したときに、達成するために具体的に起こした行動や考え方を伝えます。

例えばやるべきことをできる限り細かく噛み砕くことを重視している、などです。


周囲を巻き込むに関しては、リーダーという役職でなかったとしても、相手の立場に立って物事を考えるようにしている、みんなで集まって話す際に自分が気をつけているポイントなど、が挙げられます。


自分の言動によって周囲の考えや動き方に生じた変化を伝えられると良いでしょう。

富士フイルム

求める人物像
  • 何事からも謙虚に学ぼうとすることができる、成長意欲の高い人材
  • 仕事への「自分の強い想い」を人に十分伝えることのできる人材
  • 本質を考える力をもち、多様な価値観をもつ周囲を納得させ、まとめることのできる人材
  • 不確実な状況でも、勇気をもって行動し、最後までやり抜ける人材

本業のフィルム市場が縮小するなかで、2006年富士フイルムは社名を「富士写真フイルム」から「富士フイルム」へと変更し、企業理念も変更しました。

富士フイルムはこれを第二の創業と呼んでいます。富士フイルムは挑戦することで成長し続けているのです。


窮地に追い込まれた時や、今までにないことにチャレンジする場面で求められるスキルは様々ですが、特に周囲に働きかけたり、勇気を持って粘り強く取り組んだりといった力は大きな強みであると考えられます。


価値観や考え方が異なる人と何かに取り組む際に、苦労したことや、壁にぶつかった時のことを思い返してみましょう。

の際に何を考えながら周囲の人と接し、どのように伝えたいことや成し遂げたいことを共有した結果、納得させられたのか伝えるようにすると良いでしょう。


具体的に取った行動と合わせて、考え方のプロセスを伝えられるとより自分の価値観を伝えることができます。

また困難にぶつかっても諦めないという面もアピールできるでしょう。

医療機器業界の採用スケジュール

医療機器業界主要企業の採用スケジュール

オリンパス

◆採用ステップ

エントリー

説明会(WEB)

面接(複数回)

内々定

GDやグループワークは無いようですが、個別面接では学生時代のこと今後やりたいことなどを話す必要があるようなので、しっかりと対策をして臨みましょう。

22卒の場合、当初対面を予定していた説明会や選考がWEBに変更されました。今後も情勢によって変更があるかもしれません。

テルモ

◆採用ステップ

<企画営業コース>

エントリー

説明会

ES、適性検査①

面談(数回)

プラネックス見学、適性検査②

最終選考

<技術開発コース>

エントリー

説明会

ES、研究概要、適性検査①

面談(数回)、プラネックス見学、適性検査②

最終選考

テルモの選考ではプラネックス見学というものがあります。

プラネックスはテルモメディカルプラネックスという医療従事者を対象とした医療現場を忠実に再現し、展示室などもある施設です。


また開発技術コースとSEコースの学生については、研究概要という提出物があります。

富士フイルム

◆採用ステップ

マイページへの登録

ES提出、WEB適性検査

SPI

面接(複数回)

内々定

選考中にGDやグループワークは無いようです。

務系職種技術系職種で応募が分かれていますが、学部不問なのは事務系職種のみとなっています。


それぞれの仕事については
公式サイトで確認できます。


また技術系の仕事に関しては自由応募推薦応募の2種類があります。

推薦応募があるかどうかは、大学の就職担当部署・就職担当の教授に確認してみて下さい。

医療機器業界のインターン情報

医療機器業界主要企業のインターン情報

オリンパス

【オリンパス専攻別セミナー】

専攻ごとにセミナーが開催され、専攻内容と合う職種についてや、オリンパスに入社したあとの活躍の場について知ることができます。

先輩社員との座談会も行われるようです。

・機械/電気系向けセミナー

・情報系向けセミナー

・物理/生物/薬学/化学/理系ALL向けセミナー

・グローバル(文系・技術系)向けセミナー 


◆概要

実施期間:2022年2月頃(変更の可能性あり)

実施場所:オンライン

実施日数:ワンデー


◆選考ステップ

選考なしの先着順です。


■過去に行われたインターンシップの例

・2WEEK職場体験(技術系)

・1DAY専攻別社員座談会(技術系)

・1DAYソフトウェアワークショップ(技術系)

・5DAYSビジネスソリューション体験(事務系)

実施内容は年度によって異なり、さらに実施されない年もあるとのことなので、志望度が高い人は特に開催された場合は積極的に参加することをおすすめします。

テルモ

【開発技術コース対象 仕事理解コース】

医療機器業界を知ることができるコース、職種・専門ごとのコース、デザイン思考グループワーク、製品分解を通して製品開発を体験するコースなど様々なコースが開催されているようです。


◆概要

実施期間:6月中旬〜2月中旬

実施場所:オンライン

実施人数:30名程度/各回

実施日数:ワンデー、2〜3日、1週間程度


◆選考ステップ

ES提出

適性検査受験

面接

インターンシップ参加


■その他のインターンシップ

【企画営業コース対象 仕事理解コース】

東京、神奈川、WEBにて2〜3日間行われるインターンシップとなっており、MRとして必要なことを学ぶことができます。

上記は開発技術コースを志す理系の高専、大学生、大学院生が対象のインターンシップとなっています。

複数のコースが用意されており、詳細も異なるようなのでエントリーをして情報を受け取るようにしましょう。


なおインターンシップは採用選考と関係ないと言われていますが、少しでも興味のある人は積極的に参加してみましょう。

富士フイルム

【技術系 冬季職務理解インターンシップ】

生産技術系、社内コンサルティング/経営工学系、知的財産系の技術系総合職のインターンシップです。

富士フイルムの事業領域について理解を深められます。また個人ワークを通して課題解決プロセスを体験することができたり、社員からのフィードバックをもらうことができたりもするようです。


◆概要

実施期間:2021年12月〜2022年2月

実施場所:オンライン

実施人数:30名程度/各回

実施日数:2日間


◆選考ステップ

ESの提出

SPI適性検査(WEB)

 

■その他のインターンシップの例

<事務系>

【One Month Internship】

夏季、冬季、春季での開催情報がありました。

【 WEB社員トークセッション】

第1弾〜第5弾まで行われたワンデーのインターンシップです。各回によって内容が異なるので、興味のあるものに応募してみると良いでしょう。


<技術系>

【体験型ハッカソン】

情報系に興味がある人

【MI アカデミー】

化学系および情報系に興味がある人

インターンシップと採用選考は関係ないとのこと。

また様々なインターンシップを開催しており、興味のある分野によってインターンシップが分かれるのでマイページなどで詳細を確認しましょう。

業界研究のやり方

業界研究のやり方


業界研究においては大きく3つのステップで行っていくことで理解することができます。

業界研究の3STEP

(1)業界全体を知る
世の中にある様々な業界ではどのような企業がどのような役割を担っているのかを大きく把握することで業界の概要を理解することができます。

代表的な企業名や職種についても調べて、自分が志す方向性を考えることがおすすめです。


(2)業界の深掘り
業界内のさらに詳しい現状や課題を調べます。

業界内の各企業の違いや、企業相互の資本関係・提携関係、業界内での業績推移、業界全体の成長の見込みなどをリサーチして、志望企業を絞り込みましょう。


(3)業界の動向把握
業界の動向をさらに細かく調べていくことで、各企業の状況を知り、自己分析と照らし合わせて具体的な志望企業・職種をまとめていきましょう。

医療機器業界の業界研究

航空業界の業界研究

(1)業界全体を知る

医療機器には注射器やカテーテル、内視鏡、CT、レントゲン装置、超音波装置など様々なものがあります。

コンタクトレンズや補聴器なども医療機器です。


また医療機器は大きく分けると「治療系機器」、「診断系機器」、「その他機器」と分けることができます。


医療機器メーカーが製造した医療機器を使うのは、病院やクリニックで働く医師や看護師など医療従事者です。

医療機器は種類が幅広く、各企業ごとに強みや特徴があります。

 

世界的にシェアされている企業もあり、オリンパスは消化器内視鏡において世界シェア7割を保持しています。


医療機器業界の企業としてはオリンパス、テルモ、ニプロ、富士フイルム、オムロン、シスメックス、メニコン、日本光電工業、フクダ電子、HOYA、島津製作所などが挙げられます。

(2)業界の深掘り

【医療機器市場】

医療機器業界は成長中の業界です。20年近く右肩上がりを続けています。


診断系、治療系、その他と分けられる医療機器ですが、金額ベースでは治療系の医療機器の市場が最も大きく、医療機器市場の約6割を占めているのです。


世界市場で見た場合、アメリカが最も大きな市場となっており、日本は2番目ですが、平均予想成長率が他国と比べて低いことから今後2番目ではなくなる可能性もあります。


医療機器市場自体は高齢化や慢性疾患の増加、より体への負担が少ない治療への需要などから、拡大が続いていくと予想されています。

日本の医療機器市場は成長しているものの、輸入過多な状態であると言われており、政府も2020年までの達成目標の1つとして医療機器の輸出額倍増を掲げています。


【現状】

新型コロナウイルスが流行し始めた頃は病院の受診控えや、手術の延期などによりマイナスの影響を受けましたが、徐々に人工呼吸器などの医療機器への需要が回復していきました。


近年注目を集めているのが、体への負担を抑えた治療である「低侵襲治療」です。

内視鏡外科手術が発展したおかげで低侵襲な手術を選択できるようになりました。

高齢者への負担も軽く、高齢化が進む社会での需要はますます高まると考えられます。


またコロナ禍でオンライン診療も注目され、市場が大きく拡大しました。

(3)業界の動向把握

医療機器業界は医薬品医療機器等法や薬事法などの法制度からも影響を受けるため、PEST分析を行うことが重要となります。

PEST分析

 

PEST分析とは、政治、経済、社会、技術といった4つの観点からマクロ環境(外部環境)を分析すること。

医療機器業界のイメージをより具体的にしていきましょう。

 

Politics:政治的環境要因

平成28年に「国民が受ける医療の質の向上のための医療機器の研究開発及び普及の促進に関する基本計画」が閣議決定されました。


先進的な医療機器の研究開発の促進や、日本で開発された医療機器の海外展開など、国民が最先端の医療を受けられるようにするとともに、医療機器産業が国内経済を牽引、成長、発展していくための取り組みです。


Economy:経済的環境要因

世界でも日本でも医療費は増加傾向であり、政府の負担分も増えています。医療費を抑えるために医療機器の低価格化が望まれているようです。

日本では国民所得に対する医療費の割合が増え続けています。


また医療機器業界は2000年以降、全体の約1割にあたる企業が入れ替わっているようです。

成長市場である医療機器業界は、異業種などから新しい企業の参入障壁が低い業界といえます。


Society:社会的環境要因

日本だけではなく世界的に高齢化が進んでいます。高齢化にともなって医療機器への需要はますます拡大していくと考えられています。


また2020年以降に流行している新型コロナウイルスの影響で、オンライン診療が広がっています。

これまで初診でのオンライン診療ができませんでしたが、時限的・特例的に認められるようになると活用する人が増えたようです。

 

Technology:技術要因

医療機器分野でのテクノロジーの活用はめざましいです。

AIの活用によって診断や治療を手助けすることができたり、手術支援ロボットにより複雑で難しい手術も低侵襲で手術できるようになったりといったことが挙げられます。


また今後は5Gの普及は遠隔地から遅延のないリアルタイムでの手術が可能になったり、より正確なオンライン診療が発展したりといった可能性を秘めています。

医療機器業界のES対策・攻略法

航空業界のES対策


ESに記入する際は設問に対して最も伝えたいこと、
結論から記入するようにしましょう。

最初に伝えたいことのポイントを持ってくることで、その後に続く文章が読みやすくなります。


文字数が400字などで限定されている場合は、簡潔にまとめて伝え漏れの無いような文章にしましょう。

選考において最初に見られるのがESです。

ここをまずは突破できるよう、自分の考えや気持ちをしっかりと伝えられるように対策していきましょう。


医療機器業界に属する複数の企業が求める人物像として、成長への意欲や、自分自身で考えられる力、最後までやり抜く力などを挙げており、ESに記入するポイントといえるでしょう。

ESのポイント

■成長への意欲

医療機器メーカーの中には創業当時の本業は医療機器ではなかった企業もあります。

中には企業理念を変更していたりと、大きく変化していくことで長い間事業活動を続けてこられているということが分かります。


また医療機器業界は、今後も高齢化や、世間の医療に対する新しいニーズに対応していかなければなりません。

大きく変化していく企業や業界の中では、常に成長し続ける姿勢を持っていることが大切です。


例えば入社後のキャリアプランを職種や事業分野、志望企業のキャリアパスなどを調べることで明確にしておくと、志望度と合わせて入社後も成長していこうとする意志を感じられます。


他にも学生時代の部活やアルバイト、サークル活動、ゼミなど学生時代に自分が成長するために取り組んだ体験を記入するのも良いでしょう。

数値的な目標を立て、実現のために動いたことや、自分自身が成長するために日頃心がけている習慣や言葉は何か思い出してみるのもおすすめです。


■やり切る力

粘り強く挑戦した時の経験談を記入して、最後までやり切る・やり抜くことができることを伝えましょう。


最後まで諦めない、やり切る、やり抜くことができる人というのは、医療機器業界の企業が求める人物像の中で度々言及されていました。


実際に働き新しいことに挑戦したり、大きな変化を起こす際には、なかなか思うように物事が進まないことも多く発生します。

そんな時にも諦めずにやり抜こうとする、持っている力を発揮しようと考えられる人が求められます。


諦めずにやり抜いたことで得られた結果や、その時の考え方なども併せて伝えるとより具体的な内容になるでしょう。


■自分の頭で考えられる力

物事をやり抜いたり、自分が成長していったりするためには他人に相談して意見を聞くことも大切ですが、自分自身で物事を考える力が重要です。


壁にぶつかったり、スランプに陥ったり、うまくいかないシチュエーションは人によって異なり、解決方法も人それぞれです。

他の人のESやエピソードは参考程度にとどめておいて、一度自分自身の言葉で文章にしてみましょう。


入社してからは学生時代に経験したことのない悩みや壁がたくさん出てきます。

そんなときに自分自身で原因や課題を見つけ出して、乗り越えていける人であると伝えられると良いでしょう。


自己分析を繰り返して過去の困難を乗り越える際に起こした行動や、心の持ち方など自分の考え方や気持ちを表現できるようにします。

医療機器業界の筆記試験対策・攻略法

航空業界の筆記試験対策


医療機器業界で出題された筆記試験の例としてはSPIのテストセンターや玉手箱、eF-1Gが挙げられています。

また企業によって出題傾向に違いがあるようですが、基本的にはSPIの対策本や、Webテスト用の対策本をやり込むことで対応できるとのこと。


富士フイルム構造把握を問う問題がここ数年で確認されています。

時間内に特にあたり、スピード勝負、頭の回転が必要とされると感じる問題だそうです。スピード感を持って解くことが大切とのこと。


中には構造把握問題をネットで調べて解いて対策をした人や、eF-1Gを調べて対策していた人も見受けられました。


他の企業では説明会やインターンで課されたテストの結果が流用されたという声もあったので、自分が志望する企業の筆記試験について一度調べてみるのがおすすめです。


早い段階からSPIやWebテスト用の参考書を活用して対策したり、筆記試験に特色のある企業であれば、情報を集めたりしてから選考を受けるようにしましょう。

医療機器業界の面接対策・攻略法

医療機器業界の面接対策


医療機器業界の面接では基本的にESの内容の深掘りが多いようです。

学生時代に力を入れて取り組んだことや、長所と短所、自己PRなどESで記入した内容について、自信を持って話せるように自己分析を深めておくことが最も大切な要素になります。


医療機器業界で実際に聞かれた質問と回答のポイントを紹介していきます。

  • 志望動機
  • 入社後に実現したいこと
  • 学生時代に力を入れて取り組んだこと
  • 周りから持たれている印象は
  • 長所と短所
  • 自己PR

周囲との関わり方

周囲の人からどう思われているか?自分と合わない人とどのように関わって乗り越えたか?といった他者との関わり方に関する質問があったようです。


面接でいきなり苦手な人や合わないと感じる人との関わり方を聞かれると、どのように答えれば良いか悩んでしまいますが、自己分析の段階で自分で深掘りしておきましょう。

苦手な人のことを考えるのは苦痛かもしれないですが、思わぬところに自分の価値観を発見することができるかもしれません。


例えば「苦手な人と何かを一緒にしなければならない時は、マイナスな感情が相手に伝わってしまわないよう、相手の良いところを1つでも多く見つけてから接するようにしている」など、自分が意識している中でもポジティブな方法を伝えるようにすると良いでしょう。

人柄など学生自身に関する質問

周りからどんな印象を持たれているか、趣味や特技、長所と短所などの人柄や個人的な考えに関する質問を深掘りされたという声も見受けられました。

深掘りとしては短所はどう直すか、部活や習い事をやめた理由、学部や大学を選んだ理由、趣味など様々です。


ESや面接で話そうと考えているエピソードの深掘りをすることはもちろん、過去に行った選択に関して、自分はどのような考えを持って決断してきたのか共通点を探しておくのも良いでしょう。


過去に周囲の人から言われたことを思い返してみたり、就活をしている間は自分の印象について耳にしたことを忘れないようにメモをしておいたりといったこともおすすめです。

他の人からの印象は友人や家族を通して他己分析をすることで伝えることができます。


深掘りされた際は答えに矛盾が生じないよう正直に答え、一貫した価値観が伝わることで、誠実な印象や自己分析をしっかり行ったことを感じてもらえるでしょう。

ガクチカ

ESに書くことも多いガクチカですが、医療機器業界の企業では学生時代に取り組んだことに関して深掘りされることが多いようです。


取り組んだことと自分が持つ強みとの関係、取り組んだことから学んだこと、取り組んだことがもたらした結果、苦労したこととその乗り越え方などが挙げられます。


ESに記入する段階から、面接で深掘りされても困らないようなエピソードを用意しましょう。

考えられるエピソード一つ一つを深掘りしておくと、自分が最も自信を持って話すことができる内容がわかるようになります。


良い印象を与えるかどうかよりも、胸を張って力を入れて取り組んだと言えることを選ぶのがおすすめです。

細かい質問にも答えられることで、取り組んだことの詳細を伝える以外にも、自分自身で考える力をしっかりと持っていること価値観を伝えられるでしょう。


考える力については医療機器業界の企業が求める人物像として挙げられる要素でもあります。

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監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。