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【ソフトウェア業界ES書き方ガイド】読まれるESのポイントを徹底解説!

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ソフトウェア業界ES書き方ガイド


AIビッグデータといった最新技術の発達など、近年ますます盛り上がりを見せているソフトウェア業界


昨今は多くの企業がITへの投資に積極的になっており、ソフトウェア開発の分野を得意とする人材のニーズは高まってきています。


ソフトウェア業界への就職を検討する他の就活生に差をつけるためにも、業界に関する研究やES対策をしっかりと行って就活に臨んでいきましょう。


ソフトウェア業界の採用動向や面接対策に関しては、下記記事をチェックしてください。

ソフトウェア業界のES設問例

ソフトウェア業界で頻出される設問

1ITソリューション〈またはIT技術)が、どのような可能性を社会にもたらすと思うか。自由な発想で記述しなさい。400文字(2021年 日本オラクル)

2あなたらしさを最もよく表すエピソードを教えてください。580文字以内(2021年 トレンドマイクロ)

3学生時代に力を入れたこと。300字以内(2020 オーピック)

4経験、特技などで、周りと比較し上位10%にランクインしているのではないかと推測できることを上げてください。1000文字以下(2021年 ジャストシステム)

5サイボウズはチームワークあふれる会社を創るために「理想への共感」「多様な個性を重視」「公明正大」「自立と議論」を大切にしています。 この4つにまつわる、あなた自身の過去のエピソードを教えてください。 ※4つのうち、少なくとも1つに触れていれば構いません 選んだ項目(複数選択可)(2021年 サイボウズ)

設問例1:ITへの興味度

ITソリューション(またはIT技術)が、どのような可能性を社会にもたらすと思うか。自由な発想で記述しなさい。400文字(2021年 日本オラクル)

ここでは、あなたが具体的に興味を持っているITソリューションや技術について問われています。


その企業が開発しているソリューションや関連技術に合わせ、あなたが志望する企業で取り組みたいと考えている社会貢献のあり方について述べると良いでしょう。

回答例

今後、IT技術は企業の営利目的のサービスにとどまらず、水道やガスのような公共インフラの基盤になると考えます。これからの時代はITを使いこなせるかどうかであらゆる面において格差が生じると言われていますが、やがては日々の生活に当たり前の存在となり、情報格差による人々が受けられるサービス面の差は無くなって行くと考えます。

貴社ではすでに学生向けのプログラミング教育を無償で提供するプロジェクトに取り組んでおり、学生がコンピューターに関する興味を持つきっかけづくりや、IT人材の育成といった面からITに関する知識やスキルの習得など、将来を見据えたIT社会の基盤づくりに注力しています。

ITをハードとソフトの両面からアプローチし、より暮らしやすい社会の実現を目指す貴社の一員として社会に貢献していきたいです。(353文字)

 

☝️ワンポイント

この設問では「あなたがどんな発想で物事を考えているのか」「実際の事業や業務イメージに相違がないか」を見られています。


ITソリューションや技術の選び方としては、「対象をどのように理解しているか」「実際の事業や業務への結びつき」を意識して書いていきましょう。

設問例2:あなたらしさを表すエピソード

あなたらしさを最もよく表すエピソードを教えてください。580文字以内(2021年 トレンドマイクロ)

この設問では、企業が求める人物像に沿った回答をしていくことで担当者にも「当社で活躍できそうな人材だ」と実際に社員として働いているイメージがしてもらいやすくなります。

まずは志望する企業の求める人材像を知り、どんな「あなたらしさ」を伝えれば人間的な魅力が伝わるかを考えていきましょう。


特にソフトウェア業界では、ロジカルな思考力で課題解決をしていく能力が求められる機会が多いので、論理的思考力や課題達成力を発揮したエピソードを用いて「あなたらしさ」をアピールするのが良いと思います。

回答例

私は地道な努力を続けることができます。高校生3年間、勉強において地道な努力を重ね、自身の目標を達成することができました。

私は中学生の時の勉強の成績は常に上位5%以内に入っていましたが、高校1年生の時に部活と勉強の両立が上手くできず、勉強の成績が低迷して550人中240位になってしまいました。その原因を突き詰めたところ、大きく2点原因があると考えました。

1つは中学生の頃と比べると周囲のレベルが上がっており、同じような勉強のやり方では成績上位には入れないという点と、部活の練習量が増え、勉強に向き合う時間が中学生の時と比べて取れていないという状態に言い訳をしていたことだと判断しました。

その後、「学年順位10位以内」という目標を立て、日々勉強に励みました。具体的には朝の時間を有効に使おうと考え、毎日欠かさずその日の予習を行うことで学校での学習の効率化を図りました。部活との両立で時間も限られていたので勉強時間は1日2時間と決め、メリハリをつけて努力を重ねました。

その結果、2年生では18位まで順位を上げました。その後も継続して勉強を続け、3年生では最終的に8位まで順位を上げられたことで自身の目標を達成しました。この経験が自分の中で大きな自信となり、今でも日々の勉学の励みになっています。(550文字)

 

☝️ワンポイント

エピソードに「あなたらしさ」が表れる長所を一つに絞って伝えると、明確に伝えたいポイントを説明することが出来ます。

設問例3:ガクチカ

学生時代に力を入れたこと。300字以内(2020年 オーピック)

この設問はガクチカと呼ばれるもので、多くの企業のESで聞かれる代表的な設問です。


この設問の意図としては、その学生が学生時代にどのようなことに対して頑張れたのかを知りたいと考えています。


企業はそのエピソードから入社後にどのような業務に適性があるのかをイメージしていくので、最も学生時代に頑張ったことを洗い出し、分かりやすく伝えていきましょう。

回答例

アルバイト先の居酒屋で、待ち時間によってお客様が入店を諦めてしまう機会損失の削減に注力しました。当初、待ち時間により1日平均10組の機会損失が生じており、原因はホール業務の体制が原因でした。そこで、店長に相談して2点の施策を実施しました。

1点目はキッチン従業員に協力してもらい、効率化を図ることです。他の従業員とも意見交換を行い、ホール業務を一部負担してもらうことでロスを減らしました。2点目はマニュアル改善です。現状のマニュアルの中で効率化できる点をヒアリングし、新たに作成・徹底することで、より効率よく回す余裕を確保しました。その結果、機会損失を3組まで削減することができるようになりました。(298文字)

 

☝️ワンポイント

エピソードや体験を通してどういったことに取り組んだのかを明確にして、結果として上がった成果をまとめることで相手にとって、伝わりやすいESになります。

設問例4:あなたの強み

経験、特技などで、周りと比較し上位10%にランクインしているのではないかと推測できることを上げてください。1000文字以下(2021年 ジャストシステム)

この設問では、あなたが自分自身のことをどれだけ理解しているかという自己理解力が見られています。


また、一番大切なのは経験や特技からあなた自身の人となりを採用担当者に知ってもらうことです。


回答の構成を結論→エピソード→結論の順に伝えるように意識することで、まとまった文章に仕上がるでしょう。

回答例

私は、周りと比較し上位10%に入っていると思うことが3つあります。

1つ目は「課題を見つけ、改善していく実行力」です。私は将棋サークルの代表を務めた際、県大会での入賞者が少ないという課題に取り組みました。これは初心者と上級者の交流がない為に、サークル全体の実力向上が図れていないことが原因だと考えました。

そこで、改善の為に週1回上級者が初心者指導を行う時間を作り、将棋を通してコミュニケーションを取ることで関係性の向上を図りました。また、代表として他大学のサークルに連絡を取り、交流戦の機会を創出することで、チームで戦える機会を提供しました。

これらを実行したことでサークル内の交流が盛んになり、実力を高め合う相乗効果が生まれ、以前よりも県大会で入賞するメンバーを増やすことができました。この経験から「組織の課題を発見し、周囲を巻き込んで行動する」ということの重要性を学びました。

2つ目は、「他人への配慮を自然にできる点」です。カードショップでアルバイトをしていた時に、リピーターのお客様が少ないという課題がありました。そこで、初めて来店されたお客様の7割をリピーターにすることを目標に掲げました。具体的な手段としては、来店時に雑談を通したヒアリングを行い、お客様の求めるニーズを引き出す事を心掛け、その上でお客様の意見をもとにしたサービス提供に努めることを徹底しました。

その結果、お客様からも徐々に相談しに私に会いに来てくれるお客様が増え、リピーターが増えていきました。この事から相手の立場に立った徹底的なお客様ファーストに努め、信頼関係を構築することが店舗運営において大切であると学ぶことができました。

3つ目が、「目標に向かって地道に努力を続けること」です。この能力は、小中高と将棋大会で常に上位に入賞してきた事によって身に着けたものです。毎年必ず入賞するという目標を立て、将棋の研究や対戦を毎日休むことなく試行錯誤しました。これにより、毎日コツコツと努力する事が当たり前のことになりました。

これらを活かし、貴社でも周囲のメンバーを引っ張り、積極的に課題や目標に向かってチャレンジしていく日々を送りたいと考えています。また、常に顧客ファーストで物事を判断し、「相手のニーズに120%応えていく」がモットーの営業マンになりたいと思っています。(984文字)

 

☝️ワンポイント

経験や特技が立派な実績をともなう必要はありません。

伝えるポイントとして大切なのはエピソードや体験からどんな学びを得られたかです。


企業の求める人物像に沿った内容で簡潔に伝えるようにしていきましょう。

設問例5:入社意欲

サイボウズはチームワークあふれる会社を創るために「理想への共感」「多様な個性を重視」「公明正大」「自立と議論」を大切にしています。 この4つにまつわる、あなた自身の過去のエピソードを教えてください。

※4つのうち、少なくとも1つに触れていれば構いません。(複数選択可)(2021年 サイボウズ)

この設問は、サイボウズについての企業共感度の高さと、どんな経験からあなたがサイボウズを志望したのかを見る意図があります。


しっかりと企業理解に努め、志望企業の経営理念にマッチした回答に仕上げていきましょう。

回答例

「理想への共感」

高校3年生の時にサッカー部を県大会優勝に導いた経験を挙げます。私たちは神奈川県大会優勝をチームの目標にしていました。しかし、試合で勝てない状態が続いており、チーム内のモチベーションが下がっていると感じました。このままでは目標達成に向けてチームが動かないと感じた私は、以下2点に取り組みました。

1点目は「目標の再確認」です。今まで不定期で行っていたミーティングの機会を練習後に必ず行うようにし、日々目標に向かって取り組んでいくという意識をチーム内に徹底して意識付けました。

2点目は「現状の分析」です。練習試合を撮影して何度も見返し、チームの弱点を分析しました。優勝するために目標意識のない練習に時間を割いてはいけないと考えたからです。分析の結果、正確なパス回しができない技術面の課題と、ゴール前でパスを選択する消極的なプレーが多いメンタル面が課題と考えました。

まずはパス技術向上のため、練習内で1時間をパス回しの練習に割きました。その際に意識したのは、質と量の両方を追うことです。質に関しては実戦で出来ないと意味がないと考え、守備の選手を置いて試合を意識した形式を取りました。量に関しては、場数を踏むため小人数のグループに分ける工夫をしました。またゴール前でのシュートへの積極性を高めるため、練習ではゴール前まで行ったら必ずシュートするというルールを設けました。

これらの練習を積み重ねた結果、試合での平均シュート数5本から9本、平均得点数1.6点から2.5点まで向上しました。これら2点にチームで徹底して取り組んだ結果、目標の神奈川県大会優勝を達成しました。

 

☝️ワンポイント

経営理念にはたくさんの項目が挙げられている企業は多いです。

その全てを網羅した回答をしようとすると、あなたが伝えようとしているポイントが伝わりづらくなります。


伝えるポイントをなるべく絞り、シンプルに回答することを心がけていきましょう。

自己PRの書き方

自己PRの書き方

自己PRの本質

自己PRとは「自分の強みや長所を企業に伝える場」になります。

ただ単純に自分の強みや長所を伝えるのではなく、企業の求める素質を理解して自身の強みをどのように活かせるかを伝えることが重要となります。


評価の高い自己PRにするには、まず自分の強みや長所をきちんと理解することが大切になります。

また、自己PRを書く上で、企業がなぜ自己PRを聞くのか知っておくことが必要です。

企業が自己PRを聞く意図は2点あります。


1人柄を知る

企業は自己PRの内容から、企業に応募者の人柄を把握して企業と合った人材かどうか判断しています。

企業の社風にマッチした人材であれば活躍イメージが湧きやすく入社後の成長も期待できます。

逆に企業とのマッチ度が低い場合は早期退職の可能性があるため積極的な採用はされません。


2自己分析ができているか知る

自己PRは自分の強みや長所を伝える場なので、自分自身について理解していることが重要となります。

自己分析がしっかりしていればきちんと自分の強みを伝えることが出来ます。

しかし、自己分析ができていない場合は就職活動への真剣度は欠けると思われ、企業への志望度も低いものだと判断されます。

自己PRを書くためのポイント

求める人材に即した「強み」を決定する

企業へ自身の強みを伝える場合、企業のビジネスモデルを理解した上でどのような強みを求めているかを考え、自分の経験などに結び付けて伝えるようにします。


自己PRは大きく分けて3つに分類することができます。

  • 個人として努力し、成果を上げることができる
  • 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行うことができる
  • 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲と協力しながら実現できる


アピールしたい「強み」を論理的に述べる

上記でまとめた自身の強みをより企業に対してわかりやすく伝えるために、下記の流れにまとめるとスムーズです。

(1)強み:あなたの強みは?

(2)強みの原点:強みが形成されたきっかけは?

(3)強みを表す具体的エピソードは?

(4)強みの方法論:強みを発揮するために意識していることは?

(5)強みの活かし方:その強みを入社後にどう活かすか?

引用:unistyle

※自己PRを書く際のポイント

・注意点 ・アピールする強みに再現性を持たせること
・学生時代に頑張ったことと混同しないこと
・書き出しと締めの部分を意識すること

ソフトウェア業界はどんな人材を求めているのか

ソフトウェア業界の求める人材


ソフトウェア業界全般的に求める人材の特徴として下記が挙げられます。

  • ロジカルシンキングが得意な人材
  • リーダーシップのある人材
  • 課題解決に対する実行力の高い人材

冒頭で述べたように、ソフトウェア業界は今後ますますの需要増加が見込まれる業界です。


その中でも、今まで以上に競合他社との技術やソリューション面での競争など、より変化の速い市場の中でも冷静に分析し、課題解決に向けてチームを引っ張っていける能力を持つ人材が求められます。


劇的な進歩を遂げていくソフトウェア業界でより一層会社を発展させていくパワーを持った人材を求めているのです。


上記3つのポイントを押さえ、自分のどんなところがソフトウェア業界で活躍できる人材であるのかを熱意を持って採用担当者にアピールしていきましょう。

 

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監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。