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【アサヒ飲料|面接攻略ガイド】採用傾向から実際に聞かれた質問まで徹底解説!

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最終更新日:

面接攻略ガイド

飲料メーカーは知名度が高く、コンビニや自動販売機などで消費者の目に触れやすいこともあり、学生からの人気が大変高い業界です。

 

中でも「アサヒ飲料」ロングヒットブランド「三ツ矢サイダー」「カルピス」を持ち、中国や欧州など全世界に参入しているグローバル飲料メーカーです。

入社を希望する学生には、グローバル市場において、アサヒブランドを展開し、広くその価値を伝えていくことを求められます。

 

業界研究、企業研究、自己分析、グループディスカッション練習など、できることはすべて準備して選考に臨みましょう。

 

本記事では「アサヒ飲料の面接対策」として、傾向や過去に出題された質問などを解説しています。

飲料業界の「業界研究」「ESの書き方」などは、下記記事を参考にしてください。

アサヒ飲料の面接の傾向

面接の傾向

アサヒ飲料の一次面接では、応募時に記入した「ES」に沿って進みます。

 

受ける質問は「志望動機」「学生時代に力を入れたこと」「挫折を乗り越えた経験」など定番の質問がされる傾向にあります。「ES」で記入した内容と矛盾が生じないように、一貫性のある回答ができるようにしておきましょう。

 

その後のグループディスカッションでは、テーマのみが与えられ役割や議論に関しての指示がないため、自分たちで司会役やタイムキーパーを決めて議論を行います。

 

設定されるテーマは様々で「どのような事業が今後の日本を発展させていけるのか」「ブランドを構成する3つの要素とは何か」「公民館の騒音に対する、新興住宅に住む地域住民のクレームへの対応」など多岐に渡ります

 

与えられたテーマについて、たとえ知識がなくとも、議論の前提となる仮設を考え、グループ全体の結論に導こうとする過程が重要視されます。

その中で「アサヒ飲料として何ができるのか」まで言及できたグループは高く評価されるようです。

 

二次面接では、一次面接でも聞かれた質問に加えて「アサヒ飲料の社員として実現したいこと」「アサヒ飲料に興味をもったきっかけ」など、アサヒ飲料への理解度や社風との相性を重視した質問が多いようです。

 

「アサヒ飲料の求めるものと自分の求めるものが一致している。だからこそ、自分はアサヒ飲料で活躍できる」ということをアピールしましょう。

アサヒ飲料の求めている人材

求めている人材

アサヒ飲料の求めている人材
  • 専門外の分野も含め、広い視野・関心をもつ人
  • 「経営視点」を意識できる人
  • 挑戦する志をもっている人

よく言われるコミュニケーション能力や論理的思考能力は、アサヒ飲料の新卒サイトに掲載されている「求める人物像」には挙げられていません。

 

しかし、選考にグループディスカッションを設定していることから、それらは習得していることが大前提だと考えられます。

 

自身の専門分野のみならず、バリューチェーンのあらゆる部門について知見をもち、さまざまな領域で活躍してくれる人。

売上だけではなく、コストや利益を意識した活動、即ち「自部署の経営をしている」意識で仕事を進めることができる人。

 

そしてアサヒ飲料の掲げるビジョン「社会の新たな価値を創造し、我々の『つなげる力』で発展させ、いちばん信頼される企業となる」ことを推進してくれるという期待感を抱かせてくれる人が求められています。

 

☝️ポイント

アサヒグループ理念アサヒ飲料ビジョンを把握し、事業を推進するために自分ができることは何かを伝えられるよう準備して面接に臨みましょう。

アサヒ飲料の面接攻略法

面接攻略法

「アサヒ飲料の求める人材」から分かるように、「広い視野と経営視点で物事を考えられること」が面接でのポイントとなります。

 

学生時代から意識して様々な活動に参加して課題に取り組んだり、ニュースや新聞を購読し、自分なりの答えを考えてみましょう。企業分析も大事ですが、日頃から家計簿で収支を考えることも自分自身を経営する訓練になります。

 

特にアサヒ飲料の面接で重要な2つのポイントについてご紹介します。

なぜアサヒ飲料なのかを明確にする

アサヒ飲料の事業内容、強みと弱みなどを明確にしましょう。アサヒ飲料のみならず、アサヒグループホールディングスの事業内容についても確認は必須です。

 

統合報告書を見ると、2050年に想定される全体像、それを受けて2030年に注目されるメガトレンド、それらに対する事業の課題どのようなアクションをとっていくのかが詳細に説明されています。

 

併せて同じ飲料業界に属する競合企業の事業内容もチェックし、「数ある飲料メーカーの中で、自分がなぜアサヒ飲料を志望したのか」を明確にしましょう。

アサヒ飲料でやり遂げたいことを具体的にイメージする

「なぜアサヒ飲料なのか」を明確にできたら、次に「アサヒ飲料でやり遂げたいこと」を具体的に考えていきます。

 

自分がこれまでどのようなことを行ってきたのか、過去にどのようなことを体験したのか、そして何よりも、自分が人生で成し遂げたい事は何なのか、整理しておきましょう。

そしてそれは、伝統を大切にしながらも新しいことに挑戦できる社風のアサヒ飲料でしか成し遂げられない」という点を明確にしましょう。

 

この設問は大半の人が、すぐには答えの出せる回答ではないと思います。選考を受けると決めた段階で業界分析を行いつつ、自身の内面と向き合い、自分なりの答えを見つけ出す作業が必要になります。

 

この経験は、今後の人生において、何度も直面していくであろう、正解の存在しない回答を見つけ出すよい訓練になるので、ここで一度しっかりと自分と向き合うことをおすすめします。

アサヒ飲料で実際に聞かれた質問

実際に聞かれた質問
  • 志望動機
  • なぜ業界3番手の当社を志望したのか
  • 業界1位になるにはどうすればよいか
  • 1分間での自己PR
  • 5分で面接官へ商品のプレゼンをしてほしい(事前連絡あり)
  • どんな職種を志望するか、志望以外の職種に配属されたらどう思うか
  • 50歳になったらどんな仕事をしていると思うか
  • 飲食業界に物申したい事
  • どのような商品を企画したいか
  • 自身の最近のブーム

面接での回答時間は1分程度が良いとされています。簡単な質問に対しては30秒程度が目安となります。

 

1分で話すことができる文字数は約300字程度。面接対策として文字に起こす場合は、300字を目安に考えると良いでしょう。質問内容によっては、1分以上かけてしっかりと説明する必要がある質問も多くあります。

臨機応変に対応することはもちろん、面接対策を行う際には1分の時間間隔を身につけることも大切です。

 

実際に聞かれた質問の中から今回は3つ、回答例と併せてポイントをご説明します。

どんな職種を希望するか、志望以外の職種に配属されたらどう思うか

<回答例>

営業職を志望しています。私は学生時代のアルバイトで、法人営業を1年間経験しました。

新規顧客に製品を紹介する営業の仕事で、テレアポを自分で取り、後日訪問し契約を取ることが主な業務内容です。テレアポでまったく相手にされず、訪問しても会っていただけなかった時は本当に辛く何度も辞めることを考えました。

しかし、目標をいかに達成するか、手段を模索し実行に移していくのが、自分の行動的性格にとても合っていて、ノルマを達成できた時の達成感が何より好きです。

志望以外の職種に配属されたとしても、それが求められた役割と捉え、自身の経験が配属された職種にどう活かせるか、考えながら仕事に臨みたいと思います。(293文字)

 

自分の希望する職種をただ挙げるのではなく、どのような理由でその職種を希望しているのか、その職種を担当することで、どのような活躍ができるのか面接官がイメージできるような回答を伝えられると良いでしょう。

 

自身の経験や性格と併せた回答であればより説得力が増します。

 

また、希望する部署に配属されなかった場合の回答も大切です。

要望が通らずとも前向きに捉えることができ、配属された部署で役割を果たしてくれることを企業は求めています。

どのような商品を企画したいか

<回答例>

御社の製品を通じて新しい価値観をお客様に提供したいです。

私の趣味は料理で、学生時代は料理研究会に在籍しておりました。応用化学を専攻していることもあり、化学の視点から料理を捉えるように意識しています。

創作料理店でアルバイトしていたときに、私の提案した、レモン汁を垂らすと色の変わるカクテルが採用され、メニューのひとつに並べていただいたときは本当に嬉しかったです。

就職活動を行うなかで、御社の掲げたビジョン「100年のワクワクと笑顔を」を目にしたとき、母が私の大好きなカルピスを使ったケーキを作ってくれて、とても嬉しかったことを思い出しました。

料理で人に喜んでもらえることが大好きな私と、御社の掲げる理念はとてもマッチしていると感じ、志望いたしました。

長きにわたり愛されている御社製品を使った商品で、お子様が驚きで目が丸くなる様をご両親が笑顔で眺めている。そんな一場面を創造できるような商品を企画したいと考えています。(407文字)

 

前もって入念な準備が必要となる質問です。アサヒ飲料がどのような商品を提供していて、どのようなことに価値を置き、どこを目指しているのか、アサヒ飲料のVISIONや理念を確認しておきましょう。

 

日頃からコンビニやスーパに足を運び、売れ具合やニーズを把握したり、商品を購入して飲んでみて、「自分ならもっとこうする」というアイデアを考えてみましょう。

 

企業の望みに沿った商品を企画し、実現してくれそうだと期待できる知識や経験があると尚良いでしょう。

自身の最近のブーム

<回答例>

私のマイブームは読書です。新型コロナウィルスの影響もあり、外出を自粛していた時に図書館に足を運んだのがきっかけでした。中でも塩野七生の「ローマ人の物語」にはまっています。ユリウスカエサルの人生を通して、真のリーダーシップとは何か、深く考える機会を与えてくれた本で、今では私のバイブルです。(144文字)

 

あなたがどんなことに興味関心をもつ人間なのか伝えてください。そしてその内容は、アサヒ飲料の求める人物像に沿っていることが前提です。

 

この質問は、他企業でも聞かれることが多くあります。事前にしっかり準備をしておくと安心して面接に臨むことができるでしょう。

面接前にチェックすべきこと

面接前にチェックすべきこと

アサヒ飲料の新卒情報

募集職種

●事務系総合

 将来的に、様々な領域で、事業を推進してくれる方

●データアナリスト

 データ分析、解析を強みとする方

●日本一

 分野を問わず、日本一になった経験を事業に活かしたいと考えてくれる方

●技術系 生産研究

 生産部門、研究開発部門を中心として事業を推進してくれる方

●技術系 エンジニアリング

 エンジニアリング部門を中心として事業を推進してくれる方

募集人数

38〜45人

採用フロー

●事務系総合職、研究開発職

ホームページよりエントリー

→ES

→グループディスカッション

→面接

●エンジニア

→ES

→一次面接

→二次面接

筆記試験

あり

Webテスト「玉手箱」

試験科目:言語・非言語・性格検査

※年度によって変わっている場合がありますので、最新の情報をご確認ください。

面接

個人面接/集団面接
どちらもあるため、早い段階での準備が必要。

参考:就活の名人 アサヒ飲料インターン優遇や早期選考まとめ
アサヒ飲料 新卒採用 応募要項

アサヒ飲料の事業内容

・各種飲料水の製造、販売、自動販売機のオペレート、その他関連業務

・2021年 日本国内販売数量構成比

 1位 炭酸飲料(構成比32%)

 2位 乳性飲料(構成比17%)

 3位 お茶飲料(構成比15%)

 4位 コーヒー飲料(構成比14%)

 5位 果実飲料、ミネラルウォーター(構成比どちらも6%)

参考:2021アサヒグループホールディングス 統合報告書

 

アサヒ飲料の昨年(2021年1月1日〜2021年12月31日)の決算を見ると、売上高は4703億5300万円。前期比1.29%増、当期純利益440億500万円、同161.78%増大幅な増収増益となりました。

 

消費者の健康志向に対応して、甘すぎない炭酸飲料「三ツ矢サイダー レモラ」や、脂肪や糖の吸収を抑える機能を有する機能性表示食品「ウィルキンソン タンサン エクストラ」をリニューアル。

 

その結果、最盛期における天候不順や新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けたものの、炭酸飲料やお茶飲料の販売数量が前年実績比を上回ったことなどにより増収となっています。

 

2022年は「三ツ矢サイダー」「ウィルキンソン」「カルピス」を中心に、主力商品のリニューアルや新たな需要を捉えた商品開発によりブランド力の向上を図っています。

 

☝️ポイント

グローバル市場において、日本生まれのブランド力を更に高めるためには、一体どのようなことができるでしょうか。自分なりのアイデアを出してみましょう。

アサヒ飲料の社風

当社は100年以上続く伝統あるブランドを持つ飲料メーカーです。
「伝統」を築く過程は、常に「進化」の連続であり、その結果、長きに渡り
「ブランドの価値を後世につなげること」を実現してきました。

皆様の傍らに常に存在し、日常生活に不可欠なものが「飲料」です。その身近で大きなフィールドにおいて、当社の社員は、当社の発展と共に、今、大きく成長する機会を得て、様々な領域で活躍しています。

今後、当社へ入社を希望する皆様は、未来の当社を担うことを期待されています。当社は、人口減少や高齢化の進む厳しい日本市場において、挑戦と進化を繰り返し、事業の成長と共に社会に貢献することを目指しています。

さらに、グローバル市場において「三ツ矢サイダー」「カルピス」等、日本生まれのブランドを展開し、広くその価値を伝えるという夢を持っています。

この目標や夢の実現は、簡単なことではなく、試行錯誤しながら進めていくものです。

よって、とても挑戦しがいのあるものです。私達とこの目標や夢を分かち合い、挑戦していきませんか。

引用:アサヒ飲料 新卒採用 求める人物像

 

アサヒ飲料の採用メッセージからブランドの価値を「伝えていく」ことをとても大切にしているイメージを受けます。

他にも代表取締役社長のトップインタビューのページを読んでみると、「つなげる力」を大切に考えていることがわかります。

 

「三ツ矢」や「カルピス」、「ウィルキンソン」といった100年ブランドをつくりあげたときのスピリッツをそのまま継承するとともに、時代に応じた価値を付加してお客様にお届けすることが、我々がもつ「つなげる力」のひとつです。新しい価値を付加しながらもブランドへの変わらない想いをずっと「つないで」きたこと、そして、その結晶である当社の商品を日本全国、さらには世界中にお届けしたい、おいしさと健康の輪を「つないで」いきたい。そのような想いを込めています。

引用:社会との共有価値(CSV) トップインタビュー

 

またアサヒ飲料は「企業の成長には社員の成長が欠かせない」と考えているため、様々な教育の支援制度があります。

 

教育制度

内容

ブラザー・シスター制度

新入社員一人に対し、同部署の先輩社員がブラザー・シスターとして研修や業務、あるいは人間関係のサポートを行う制度です。

キャリア自律支援ポータルサイト

自身の成長ステージやキャリア志向に合わせ、eラーニングを活用しながら自律的に学べる環境を構築しています。

社内副業

リモートワークを活用し、希望する他部署の仕事ができる制度です

社内塾

社員が講師となりオンラインで勉強会を開催しています

LPP研修

あらゆるビジネス場面に通じる基礎的な「ビジネス思考力」を身に付け実践力を高める内容の若手社員向けの選抜型研修です

 

このように若手社員のキャリア開発を支援するさまざまな人材育成制度が整っており、自ら高みを目指す社員のバックアップが充実しています。

 

具体的にどんな仕事をするのかイメージしたい、アサヒ飲料が未来に向けてどんな価値を提供しようとしているのか知りたい人は、夏休みと冬休み期間に実施される「インターンシップ」へエントリーしてみてください。

 

グループワークや社員との交流を通じて、具体的にどんな仕事をしているのか、社会にどう貢献できる仕事なのか、体感できるプログラムが用意されています。

 

どんな環境で働くのかイメージしたい、どんな仕事内容なのか知りたい方は、アサヒ飲料公式サイトの【アサヒ飲料の働き方】を確認してみてください。社員一人ひとりの本音が聞ける内容になっています。

 

このように実際に働く人の声の中から、どんな企業なのか、どういう風潮があるのか、どんなことにやりがいを感じられるのかなどを読むことができます。

 

アサヒ飲料のサイトには多くの社員の声が掲載されているので、隈無く目を通しておきましょう。

アサヒ飲料の過去実績

採用倍率

アサヒ飲料は、採用倍率が非常に高い企業として有名です。正確に公表はされていませんが、その採用倍率は約60~128倍といわれています。

 

アサヒ飲料の採用人数は、例年40名ほど。かなり狭き門であることが分かります。採用人数に対して、多くの学生がエントリーするので採用倍率がとても高くなります。

 

就活生が選ぶ人気企業ランキング食品部門内では、11位にランクインしています。

 

採用大学

2020年度の採用大学は下記になります。

早稲田大学、横浜国立大学、明治大学、南山大学、同志社大学、関西学院大学、京都大学、神戸大学、東京都立大学、京都工芸繊維大学、静岡大学、慶應義塾大学、青山学院大学、中央大学、成蹊大学、明治学院大学、獨協大学、日本大学、関西外国語大学、立命館大学、近畿大学、西南学院大学

アサヒ飲料の採用大学は、早慶上智・MARCH・関関同立・難関国立大が、全体の7割弱を占めていますが、中堅大学以下の出身者も採用していることが分かります。

そのため、アサヒ飲料に学歴フィルターは存在しないと考えられます。

 

偏差値が高くない大学からの採用も少なくはないので、徹底した対策と自分のやりたいことや志望度を十二分に伝えることができれば、選考を進んでいくことができるでしょう。

徹底した対策を!アサヒ飲料の選考を有利に進めよう

徹底した面接対策をしよう

アサヒ飲料はESの段階で90%は落とされると言われています。つまり「ES」での選考が重要視されていると言い換えることができます。

 

設問内容は学生時代に力を注いだこと、これまでの自分史、自分を象徴的に表すキーワード3つと具体的なエピソードなど、徹底的な自己分析が求められます。

 

ES選考を突破した後も、グループディスカッション面接が控えています。自分にできることはすべてやるつもりで臨みましょう。

 ぜひこの記事を参考に面接対策を行ってくださいね。

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監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。