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【ソニー・インタラクティブエンタテインメント|面接攻略ガイド】採用傾向から実際に聞かれた質問まで徹底解説!

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最終更新日:

面接攻略ガイド

ゲーム業界は近年学生からの人気が非常に高いです。

会社の規模に問わず、職種毎の採用人数が少ないため、選考を通過するには徹底的な業界研究・企業研究が欠かせません。

 

中でも「ソニー・インタラクティブエンタテインメント」(以下、SIE)は、ゲームソフトだけでなく、ゲームハード「PlayStation」シリーズの開発や販売も行っているため、その倍率は一層高い企業です。

 

そのため、選考の事前準備が非常に重要です。求められる人物像、なされる質問などを十分に把握し、本番の選考で対応できるようにしましょう。

 

本記事では、「ソニー・インタラクティブエンタテインメントの面接対策」として、過去に出題された質問や企業の特徴などを解説しています。

 

ゲーム業界の「業界研究」「ESの書き方」などは、下記記事を参考にしてください。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントの面接の傾向

面接の傾向

SIEの面接は三次面接まであります。

「志望動機」「学生時代に力を入れたこと」のような定番の質問の他に「ゲームを作りたい理由」入社後はどんなゲームを作りたいかなど、面接者のゲーム作りに対する姿勢を知ろうとする質問が多くなされる傾向にあります。

自分のこれまでの経験や意欲を明確に答えられるように自己分析を重点的に行っていきましょう。

 

またゲーム産業はクリエイティブ産業に当たるため、クリエイターとしてどのような考え方・視点を持っているのかということが重要視されます。

「好きなゲームとその理由」「最近プレイしたゲームの良い点や悪い点はどこか」などのようなそれを見定めるための質問も多いです。

 

どの属性のゲームに対する考えを問われても、しっかりと返答できるように、日頃からクリエイター目線でゲームを分析するようにしておきましょう。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントの求めている人材

求めている人材

ソニー・インタラクティブエンタテインメントの求めている人材
  • コミュニケーションに積極的な人
  • 継続的に成長する意欲がある人
  • 好奇心と創造力に溢れた人
  • 新たな遊びを追究できる人
  • 顧客を楽しませたいという強い願望を持っている人

ゲーム業界での仕事は、顧客にゲームとそれから得られる楽しさを提供するものです。

そのため、顧客を惹きつける個性的なゲームソフト及びハードを産み出すために努力できることが重要になります。

 

また好奇心を持ってさまざまなコンテンツにアンテナを張り、それらを分析して自らの創造に活かそうとする意欲も大切です。

 

ゲームソフト及びハードはチームで開発するため、多種多様な役職の人々が入り混じったチームで円滑に開発を進めるにはコミュニケーション能力も欠かせません。

 

ゲームの開発技術は常にアップデートし続けます。SIEは高性能を売りにした自社ハード向けに新たな技術を取り入れたゲームソフトを開発することに特に力を入れています。

 

そのようなアップデートに適応するために、学習する努力を惜しまず、成長し続けられる人材はますます求められるでしょう。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントの面接攻略法

面接攻略法

未来の仲間たちへ

ゲームをプレイすることは、単にステージをクリアしたり、敵を倒したりすることだけではありません。

私たちはプレイヤーを魅了し、プレイヤーが心に抱く感情を最大限引き出せるようなゲーム体験の提供を目指しています。

PlayStation®を中心とするハードウェア、ソフトウェア、ネットワークサービスなどの事業をグローバルに展開する当社には、皆さんが強みと専門性を最大限に活かし、ヒトとしてもプロフェッショナルとしても継続的に成長できる環境が無限にあります。

好奇心と創造力に溢れた皆さんとの出会いを心からお待ちしています。

私たちと一緒に、世界をワクワク、ドキドキで満たしましょう。

引用:トップ | SIE 新卒採用/インターンシップ

 

SIEの総務人事部新卒採用担当一同のメッセージからもわかるように、SIEはゲームに関する様々な事業を国際的に展開しています。

「好奇心」と「想像力」を持ち、世界中の様々な顧客を楽しませるために尽力できる人材が求められています。

 

面接の設問に回答するときは、SIEが求める人材がどのようなものかを意識して回答するのがポイントです。

ここでは、バンダイナムコスタジオの面接で特に重要な2つのポイントについてご紹介します。

なぜゲーム業界なのかを明確にする

SIEの面接では「好きなゲームは何か」「どんなゲームを作りたいか」などゲームに関する質問が多くなされます。

このような質問では、なぜゲームを仕事にしたいのかといったことを通して、ゲーム作りへの熱意やこだわりが確認されています。

 

エンターテインメントはゲームの他にもさまざまなものが存在するため、その中で「なぜゲームに関わる仕事を選んだのか」「ゲームでしか提供できないものは何か」しっかりと言語化できるようにしましょう。

 

そのためには、自己分析はもちろん、各メディアの特徴や強みを理解し、ゲームが他より秀でているところは何かを分析することは欠かせません。

SIEでやりたいことを具体的にイメージする

「なぜゲーム業界なのか」を明確にできたら、次に「SIEで何をしたいのか」を具体的に考えていきましょう。

 

ゲームソフトを開発している企業はSIEの他にもたくさん存在しています。またハードを開発しているというSIEの最大の特徴を共通して持つ企業にも他に「任天堂」や「マイクロフト」があります。

 

そうした中で「SIEは何にこだわっているのか」「SIEが得意なことは何か」ということなどから事前準備の段階で他社との違いを洗い出し、「SIEだからこそできる」やりたいことを見つけましょう。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントで実際に聞かれた質問

実際に聞かれた質問
  • 志望動機
  • 学生時代に力を入れたこと
  • ゲームを作りたい理由
  • SIEになぜ興味を持ったのか
  • ゲームは好きか
  • 好きなゲームは何か
  • 現在プレイしているゲームはあるか
  • 今のまでに一番良いと思ったゲームは何か
  • 入社後はどんなゲームを作りたいか
  • SIEで挑戦したいことは何か
  • 影響を受けたエンターテインメントは何か
  • SIEのゲームハードはこれからどのように他の製品と差別化していけばよいか

面接での回答時間は1分程度が良いとされています。簡単な質問に対しては30秒程度が目安となります。

 

1分で話すことができる文字数は約300字程度。面接対策として文字に起こす場合は、300字を目安に考えると良いでしょう。

質問内容によっては、1分以上かけてしっかりと説明する必要がある質問も多くあります。

 

臨機応変に対応することはもちろん、面接対策を行う際には1分の時間感覚を身につけることも大切です。

 

実際に聞かれた質問の中から、今回は3つの質問について回答例と併せてポイントをご説明します。

SIEで挑戦したいことは何か

<回答例>

私は御社で「触覚を最大限に利用した遊び」に溢れたパーティゲームを作りたいです。PlayStation5のコントローラーであるDualSenseは高度な立体振動により、さまざまな触感を体感することが可能です。

ゲームソフト「ASTRO’s PLAYROOM」ではその機能を活かした遊びが多く登場し、未知の体験に感動を覚え、大きな可能性を感じました。

しかし、この機能を有効に活かしたソフトは未だ少ない状況にあるため、非常にもったいなく感じています。

触覚にフォーカスしたパーティゲームであれば、それを利用したさまざまな遊びをミニゲームとして収録できます。それにより、視覚と聴覚に次ぐ新たな感覚を楽しめるゲームの楽しさをより多くの顧客に存分に体験してもらうことや、業界全体に新しい遊び作りを促すことが可能であると思っています。

DualSenseを開発し、機能を熟知しているエンジニアがいらっしゃる御社でこそ、それを活かした新たな遊びを優位に産み出すことができると考えています。(432文字)

 

自分が「SIEだからこそ挑戦してみたいこと」が何かを見つけましょう。

このとき、SIEの得意分野や個性は何かを、企業分析によってしっかりと把握しておく必要があります。そこから魅力を感じる部分は何かを探してみましょう。

 

「○○という特徴がある御社でこそ○○に挑戦したい」といったような「どうしてもSIEでなければ駄目なんだ」という熱意が感じられるような内容にできると良いでしょう。

 

ゲームのアイデアを挙げる場合には必ずしも詳細に話す必要はありません。言葉のみでゲームの内容を説明するのは難しいため、上手に話をまとめられない場合はかえって話が見えにくくなってしまいます。

「どのような特徴のゲームか?」がざっと分かる程度の説明を目指しましょう。

今までに一番良いと思ったゲームは何か

<回答例>

私が今までに一番良いと思ったゲームは「ゼルダの伝説 風のタクト HD」です。この作品の一番の売りはダンジョンの謎を解く遊びですが、それ以外の部分でもプレイヤーをより楽しませるためにさまざまな工夫がなされています。

一例として、戦闘が挙げられます。コントローラーの振動やヒットストップ、効果音といった複数の要素を組み合わせることでプレイヤーが得られる一撃の手応えや快感を最大限高めています。特に効果音が特徴的であり、攻撃を当てると楽器の合奏の音が鳴るのですが、総攻撃回数が増えるごとに音が上がっていくため、連撃が非常に爽快です。

このようにプレイヤーの感情を良い方向に操る工夫が随所に見られ、その方法が非常に巧みであると感じています。(312文字)

 

「今までに一番良いと思ったゲーム」の「一番良いと思っている部分」について分かりやすく述べられると良いでしょう。

 

最初にゲームの概要をざっくりと説明しましょう。こうすることで面接官がゲームのイメージを抱きやすくなり、話の内容も理解してもらいやすくなります。

 

この質問ではゲームの分析力がどれ程のものかが見られているため、「一番良いと思っている部分」を説明する際には、自分にその部分を良いと思わせている要因についても一緒に伝えられると良いでしょう。

 

このとき必ずしもSIEが開発した作品やPlayStation用に発売された作品を挙げる必要はありません。

良いと思うゲームとSIEで作りたいと思うゲームが一致するとも限らないため、正直に一番良いと思ったゲームを挙げても問題はありません。

影響を受けたエンターテインメントは何か

<回答例>

私が特に影響を受けたものは「Nintendo Direct」や「State of Play」のようなインターネット上で配信されるゲームのプレゼンテーション番組です。さまざまな企業の多種多様なゲームを簡潔かつ面白そうだと感じさせるように紹介するということが主な内容であり、ゲームが発売される前の期待感や高揚感を大きく引き上げてくれるところに惹かれています。

実際にゲームを開発したクリエイターが登場する場合もあり、ゲームのこだわりなどを本人の口から聞くことができるのも大きな魅力です。私がゲームクリエイターの存在を強く認識し、職人気質でプレイヤーが楽しめることを第一に考える姿に憧れたのは番組の存在が非常に大きいです。このような番組がなければゲームクリエイターは目指していなかったかもしれません。

ゲームのプレゼンテーション番組は私にとって、ゲームやクリエイターと運命的な出会いをする機会をたくさん与えてくれる素敵な場所です。(407文字)

 

そのエンターテインメントのどこに魅力を感じ、どのような影響を受けたか簡潔かつ具体的に伝えられるようにしましょう。

 

例ではゲームに関連したエンターテインメントを挙げましたが、関連の無いものでも問題はありません。場合によっては好奇心を持ってさまざまなコンテンツに触れていることを示唆できるでしょう。

 

挙げたエンターテインメントが自分にとって大きな存在であるということをより印象付けられ、また話もきっちり締まるので、最後にまとめの一言を添えることもおすすめです。

面接前にチェックすべきこと

面接前にチェックすべきこと

SIEの新卒情報

募集職種

ネットワークサービス開発・設計・運用

アプリケーション開発

電気設計

メカ設計

LSI開発

R&D

PlayStationプラットフォーム設計・開発

セールス

デジタルビジネス

リーガル&ライセンス

生産管理

サードパーティーリレーション

インフラストラクチャーエンジニア(社内システム)

カスタマーサポート

募集人数

30〜40人

採用フロー

ホームページよりエントリー
→エントリーシート提出

→一次面接

→Web適性検査

→二次面接

→最終面接

※年度によって変わっている場合がありますので、最新の情報をご確認ください。

筆記試験

あり(Webテスト)
※年度によって変わっている場合がありますので、最新の情報をご確認ください。

面接

個人面接
※年度によって変わっている場合がありますので、最新の情報をご確認ください。

SIEの事業内容

・「プレイステーション」に関するハードウェア、ソフトウェア、 コンテンツ、ネットワークサービスの企画、開発、販売

・「toio(トイオ)」およびソフトウェア、コンテンツの企画、開発、販売

引用:SIE 会社概要 | ソニー・インタラクティブエンタテインメント

 

SIEの昨年(2021年4月1日〜22年3月31日)の決算を見ると、売上高は1兆208億1,300万円。前期比46.3%増当期純利益1716億2200万円、同109.0%増大幅な増収増益なりました。

 

SIEは要因として最新のゲームハードであるPlayStation5の売上増加及び製造コストを下回る価格で販売していることによる損失の縮小を挙げています。

 

PlayStation5は発売されてからあまり年月が経っていないため、ここから順調に普及していけば、ゲームソフトの売上も上昇すると考えられます。そのため、さらなる増収増益も期待できるでしょう。

参考:ソニーグループポータル | 決算短信・業績説明会資料
gamebiz

 

☝️ポイント

PlayStation5はハードの販売台数に対してゲームソフトの売上が極端に少ないことが指摘されています。なぜこのような状態になっているのか、業界や世界の情勢などから考察してみましょう。

SIEの社風は?

【採用メッセージ】

全世界で1億人を超えるPlayStation®ユーザーに新たな“遊び”の世界を体感してもらいたい。

その一心で、私たちはチームや地域を超えて社員一人ひとりの能力とクリエイティビティを結集し、ユーザーの胸が高鳴るイノベーティブなハードウェア、ソフトウェア、ネットワークサービスプラットフォームを提供しています。

私たちの仲間となり、新しい常識を創るスリリングな冒険をスタートしませんか。

引用:トップ | SIE 採用情報

 

SIEの採用メッセージから、新しい遊びを提供して顧客を楽しませるということに重きを置いていることが分かります。

 

実際にSIEで働く社員紹介のページを読んでみると、新しいものや面白いものを作ることに社員がこだわっており、その挑戦を後押しする環境が整っていることがわかります。

 

研究開発
ゆーみんさん

技術職のR&Dチームに所属しており、主に、UI/UX向けの要素技術を研究開発しています。最先端技術の研究開発なので商品に直結することは少ないですが、「こんな商品ができたら面白そう!まずはやってみよう!」ができる部署であり、私には向いているように思います。

引用:職種/社員インタビュー | SIE 新卒採用/インターンシップ

ハードウェアエンジニア
さんさん

専門でなくともチャレンジできる環境や、振動の知識に関する先輩方の協力のおかげで、入社して初めての仕事にもかかわらずこのような業務(コントローラの開発)を担当させてもらい、量産までの立ち上げを完遂することができました。

引用:職種/社員インタビュー | SIE 新卒採用/インターンシップ

ソフトウェアエンジニア
つっち~さん

もう1社内定をいただいた会社と悩んでいた時、SIEで働く先輩から「我々はワクワクするものを作っています」と言われ、ずきゅんと心を打ちぬかれたのをとても覚えています。今そんな先輩方と、みんながワクワクするものをエンジニアとして作れていることをみんなに自慢したいです。

引用:先輩社員インタビュー | SIE 採用情報

 

また実際に社員がどのような仕事をしているのかを知りたい場合にも社員インタビュー記事が役立ちます。

 

新人が初めて担当する仕事や、社員間でどのようなコミュニケーションを取っているのかなど、実際に働いている若手を中心とした社員の声が聞ける内容になっています。

 

例えば、コロナ禍でリモートワークに移行した新入社員が人と関わる面白さを求めて新しいインターンシップの立ち上げを提案するなど、社員が「やりたい」「面白そう」と思ったものに挑戦できる職場であることがわかります。これは社風とも一致しています。

 

このように実際の社員の声を読むことで、どんな企業なのか、仕事で大切にしていることは何かなどを知ることができます。

SIEの採用ページには、さまざまな職種の社員の声が掲載されているので、企業研究にしっかりと役立てましょう。

SIEの過去実績

採用倍率

SIEはゲームソフトだけでなくハードの開発も行うという特異性から、採用倍率が非常に高い企業と考えられています。

正式な公表はなされていませんが、その採用倍率は100倍を超えるともいわれています。

 

SIEの採用人数は、例年25名から40名ほどであり、これが全職種を総合した人数であることから、非常に狭き門であることが分かります。

徹底した対策を!ソニー・インタラクティブエンタテインメントの選考を有利に進めよう

徹底した面接対策をしよう

SIEのESは「志望動機」などの定番の質問の他にも「SIEで成し遂げたいこと」といったSIEになぜこだわるのか、具体的な目標を持って将来を見据えている人材か見定めるような質問があります。

 

面接でもESと同じような質問がなされるため、ESを書いていく段階で面接で伝えたいことを整理し、本番を堂々と迎えられるようにしましょう。

 

SIEの選考ではクリエイターとしての感性やゲーム作りへの情熱が見られます。

ESや面接の前に業界研究や自己分析を徹底して行い、本番であなたの個性や熱意をしっかりとアピールできるようにしましょう。

 

ぜひこの記事を参考にして、面接対策に取り組んでくださいね。

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監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。