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【住友不動産|面接攻略ガイド】採用傾向から実際に聞かれた質問まで徹底解説!

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最終更新日:

面接攻略ガイド

人が生活をする上で欠かせない不動産。今後も需要がなくなることはないため、安定した将来性を期待できるのがこの業界の特長です。

 

そんな不動産業界は、就活生からも人気が高く、就職難易度も決して低いものではありません。特に、財閥系不動産の中でも「三大財閥」と呼ばれている住友財閥・三井財閥・三菱財閥の不動産会社へ就職するためには、徹底的な対策が必要になるでしょう。

 

また、高額な不動産を扱う仕事は、それだけ一人ひとりの責任感も非常に大きいものになります。そのため最後まで仕事をやり遂げる強い精神力を持つ人や、将来のキャリアビジョンを明確に描けている人ほど活躍できるのです。

 

本記事では、「住友不動産の面接対策」について紹介しています。求められる人材や過去の質問傾向などをまとめているので、これから対策を始める方はぜひ参考にしてみてください。

 

不動産業界の「業界研究」「ESの書き方」などは、下記の記事を参考にしてください。

住友不動産の面接の傾向

面接の傾向

友不動産は独自の面接スタイルを採用しており、基本的に面接はグループで実施されます。数人の面接官に対し、4〜8名程度の学生で行われるようです。

流れとしては、先輩社員と直接話ができる懇親会を数回実施。次に社長との面談、最終面接という形で選考が進みます。

 

まず、懇親会は先輩社員との交流を深めるという名目で行われますが、実際にはここで話した内容が選考に大きく関わっていると言えるでしょう。

学生から先輩社員へ質問する時間、先輩社員から学生へと質問する時間がそれぞれ設けられるため、そこでいかに自分をアピールできるかが選考を突破するカギになります。

 

その次の社長面談は、基本的に学生から社長に質問するという形式。ここでは、社長だからこそ答えられる適切な内容を選び、積極的に質問できるかどうかが重要になります。

 

そして、選考最後の最終面接は複数の面接官に対し、数名の学生で行うオーソドックスな面接スタイルです。

グループ面接で実施されるため、一人ひとりが話せる時間には限りがあります。短い時間の中で自分の魅力を伝え、「この人と一緒に働きたい」と思わせることが必要になるでしょう。

住友不動産の求めている人材

求めている人材

住友不動産の求めている人材
  • 様々な価値観を持つ仲間を統率できる人
  • どんな時でも物事を冷静に判断できる人
  • 問題を正しく見極め、解決に導ける人
  • 常に高い目標意識を持って仕事に臨める人
  • 常識にとらわれない柔軟な発想力を持つ人
  • 主体的に行動できる人

不動産業界は年次に関わらず、実力次第で収入アップやキャリアアップを着実にしていける実力主義の業界だと言われています。

住友不動産でもそうした風潮があるため、自分なりの目標に向かい、意欲的に仕事に取り組める人こそが活躍できるのでしょう。

 

また住友不動産では、「自ら考え、行動する」という主体性を非常に大切にしています。「決まった型にとらわれず、常に最善の道を自分で導き出すことが成長につながる」という方針のもと、社員の育成にもあたっているようです。

 

面接においてライバルと差をつけるには、自分にしかない強みや個性知ってもらうことが重要になります。なぜなら、業界研究や企業研究は他の就活生も念入りに行っているため、知識量で勝負するのは非常に難しいからです。

そのため、まずは自分に興味を持ってもらうことを意識しましょう。

 

☝️ポイント

「自分と言えばこれだ」というような独自のエピソードを持っていれば、面接官の印象にも残りやすくなります。

住友不動産の面接の攻略法

面接攻略法

上記でも少し触れましたが、住友不動産では主体的かつ、意欲的に行動できる人こそが求められる人材とされています。

 

そのため、面接ではオーソドックスな質問に加え、業務を想定して「あなたならどうこの問題と向き合い、解決するか」というように、意見を求められる質問をされることも非常に多いのが特徴です。

 

例えば、デベロッパー目線であれば、より良い街づくりをするための企画や改善案を予め考えておくのがよいでしょう。

「こうしていきたい」という自分なりの軸があれば、どんな質問をされてもその軸に沿って話すことができます。そうすれば、「この人はすでに自分の理想が明確にある」と捉えてもらいやすくなるのでおすすめです。

 

また、過去には面接官から全く想定していない質問ばかりされたというケースがありました。おそらく、そういった質問に対して学生がどう対処するのかを判断しているのだと考えられます。

 

どんな時でも臨機応変に対応できるように、日頃から物事に対して自分なりの考えを持ち、言葉にできるようにしておきましょう。

 

他にも重要なポイントについて、下記で紹介しています。

面接官の目を見て、明るい印象で話すよう心がける

一見すると、「当たり前のことでは?」と思うかもしれませんが、緊張している場面では笑顔で受け答えをするというのは意外と難しいものです。

 

特に、予期していない質問を投げかけられるというケース。頭が真っ白になり、顔がひきつってしまった経験をしたという就活生はとても多いようです。

そのため、どんな時も冷静に、かつ穏やかな表情で回答できるように心がけましょう。

 

不動産業界の仕事は、人との信頼関係を築けるかが成果に大きく関わってきます。落ち着いて判断ができなければそこから信頼は崩れ落ち、仕事を任せてもらうことはできません。

 

基本的なコミュニケーション能力はもちろんのこと、プラスαで「感じが良い」と捉えてもらえる話し方を意識しましょう。

入社後にやりたいことを明確にしておく

入社後のキャリアビジョンをどれくらい明確に描けているかは、その人の志望度の高さに比例します。

そのため、目標やビジョンはそれを達成する過程を見据えた上で、具体的に説明できるようにしておきましょう。

 

ただ、印象良く見られたいがために、大きすぎる目標を設定してはいけません。努力すれば本当に達成できるものなのかを十分に吟味し、実現可能な目標にとどめることをおすすめします。

住友不動産で実際に聞かれた質問

実際に聞かれた質問
  • 志望理由
  • 他に受けている会社と選考状況について
  • 学生時代に力を入れたこと
  • 大学入学当初の自分へ、今のあなたがアドバイスできることはあるか
  • アルバイトをしたことはあるか。また、そこで学んだことはあるか
  • 自身の強み、または弱みは何だと思うか
  • 他人からどんな人だと言われることが多いか
  • これまでの人生において失敗した経験はあるか
  • 自分の性格を色に例えると何色だと思うか
  • これまでにストレスを感じた経験とそれをどう発散してきたか
  • 尊敬する人はどんな人か
  • 苦手な人はどんな人か。また、そのような人とはどのように関わるべきか
  • あなたがつくりたい理想の街はどのようなものか
  • 仕事とプライベートの割合はどのようにしたいか
  • これからのデベロッパーに求められるものは何か
  • デベロッパーとしてどんな仕事をしたいか
  • デベロッパーの仕事と環境保護を両立するにはどうしたらよいか
  • 住友不動産にどのようなイメージを持っているか
  • 今後、住友不動産はどのような開発をしていくべきか
  • 住友不動産が今後伸ばしていくべき事業は何だと思うか
  • 入社後にやりたいことは何か
  • これまでに前例を疑って行動したことはあるか

住友不動産では、基本的にグループで面接が行われます。そのため、複数の学生の中からいかに面接官の印象に残れるかが重要です。

 

一般的に面接では、30秒〜1分程度の時間で回答するのが最もよいとされています。しかし、初めからその時間内で簡潔に自分の考えを話すのは難しいため、まずはその長さに慣れる必要があるでしょう。

 

以下では、住友不動産でよく聞かれる質問を3つピックアップし、回答例と解説を載せています。それらを参考に、自分なりの回答を作ってみてください。

他人からどんな人だと言われることが多いか

<回答例>

努力家だと言われることが多いです。

おそらく、目標を立てるとそれに向かってひたすら練習や対策をし続けることから、そのような印象になったのだと思います。

学生時代は私は陸上部に所属しており、800Mを専門としていました。当時の私には自分なりの目標タイムがあり、それを達成するために部活動の練習以外にも、個人的に筋トレや走り込みを行っていました。

その後、卒業までにそのタイムを切ることに成功し、今までに味わったことのない感動を得ることもできました。それは日々積み重ねてきた努力が実った証だと思っています。

入社後も努力を継続することで、人間的にも大きく成長していきたいです。(282文字)

 

この質問の意図は、他人から見たあなたと自己分析にズレはないかを見極めることにあります。自分自身を客観的に捉えられれば、仕事をする上でも広い視野で物事を判断できるのです。

 

そのため、ここではESに書いた内容と異なるものにならないよう注意しましょう。良い評価を得たいがために、誇張した話をするのはNGです。

 

ポイントとしては、会社の社風に合ったものや、業務で役立つものを選ぶこと。そうすることで、入社後にどんな形で貢献していくのかをアピールすることができます。

苦手な人はどんな人か。また、そのような人とはどのように関わるべきか

<回答例>

私の苦手な人は、協調性のない人です。なぜなら、チームでひとつの目的を達成するためには、全員の協力が不可欠だからです。

そのような人と関わる時、私は相手の真意を聞き出せるよう、できるだけ多くの会話をするようにしています。

学生時代、私はバレーボール部に所属していたのですが、部員のひとりにやる気のない態度で練習に参加する人がいました。周囲がいくら声を出してほしいと言っても、本人は適当に「わかった」と答えるだけで一向に改善されません。

私はこのままではチームの士気が下がってしまうと感じ、その人と2人で話すことを決めました。初めは嫌そうにしていたのですが、他愛のない話を交えながら何度も声をかけ続けた結果、最終的には態度を改めてくれるようになり、チームの雰囲気も以前よりもよいものへと変化しました。

そうした経験を活かし、今後も苦手な人であっても相手の気持ちに寄り添うことを忘れず、対話を大切にしていきたいです。(401文字)

 

「苦手な人」というのは一見すると答えにくい内容ですが、敢えてネガティブな質問をすることで、企業側は学生の本音や人柄を引き出したいと考えています。

 

仕事をする上では、様々な考え方や価値観を持つ人に出会うことでしょう。中には苦手な人もいるはずです。そうした人と出会った時、どのようにかかわり、どう改善策を見出すのかを知ることができれば、学生の入社後のイメージもしやすくなります。

 

ポイントは、過去のエピソードに基づいて話すこと。「こういった経験があったからこそ、苦手な人とはこのように関わっていきたい」と話せれば、説得力が増すのでおすすめです。

あなたがつくりたい理想の街はどのようなものか

<回答例>

私が理想とするのは、「また来たいと思える街」です。

私は大学入学を機に上京をしたのですが、一度東京出身の友人を連れて、地元を見て回ったことがありました。私の故郷は自然が多く、長閑な場所です。

その友人は田舎に来たこと自体が初めてだったので、どこまでも広がる田畑や、高い建物が一切ない平坦な地を見たことがなく、非常に感動した様子でした。

帰る時に友人が「良いところだった。また来たい」と言葉にしてくれたのを、私は今でも覚えています。その言葉で、私は自分の地元を今まで以上に好きになりました。

そうしたきっかけがあり、私は訪れるだけで心が穏やかになる、見るだけでほっとできるような景観がある、そんな場所をつくりたいと思っています。(全309字)

 

不動産業界を目指す人は、この質問内容が志望動機に関わっているという人は少なくないでしょう。

そのため、仕事に対する熱意を伝えるには最適な質問内容であり、どんな質問よりもスラスラ回答できる状態にしておくのがベストです。

 

ポイントは、自分がこんな街をつくりたいと思ったきっかけを具体的に話すこと。

しっかりとした背景があることで、よりあなたの想いが伝わりやすくなります。

面接前にチェックすべきこと

面接前にチェックすべきこと

住友不動産の新卒情報

募集職種

総合職

募集人数

若干名

(2019年度→19名、2020年度→21名、2021年度→21名、2022年度→21名)

採用フロー

公式サイトよりプレエントリー

→エントリーシート提出

→少人数懇親会

→社長座談会

→最終面接

→内々定

筆記試験

あり

GABの検査方式を採用(言語、計数、英語の3科目と性格診断を実施)

※実施方法は公式サイトを参照してください。

面接

グループ

※複数回にわたり実施する予定

住友不動産の事業内容

  • ビルの開発・賃貸
  • マンション・戸建住宅の開発・分譲
  • 宅地の造成・分譲
  • 海外不動産の開発・分譲・賃貸
  • 建築土木工事の請負・設計・監理
  • 不動産の売買・仲介・鑑定 ほか

参考:住友不動産公式サイト

 

住友不動産の2021年3月期の決算概要は、売上高9,175億円(前年比9.5%減)、純利益1,414億円(前年比0.3%増)という結果になりました。ちなみに、純利益に関しては過去最高額の利益を達成。

 

また、コロナ渦の影響でテレワークに移行する企業が多く見られ、オフィスビルの契約解除も増加しました。それにもかかわらず、住友不動産が保有するオフィスビルの契約水準はほぼ変わらず、営業利益のおよそ7割オフィスビル賃貸が占める結果に。

 

オフィスビル賃貸をメインに事業展開していく方針により、住友不動産は着実に会社の利益を上げつつあります。現在、都内ではトップクラスのオフィスビルを保有していることもあり、今後の成長にますます期待が高まっていくことでしょう。

 

少子高齢化や地方での人口の過疎化に伴い、不動産業界の売上の主体は都市部に一極集中する形に変容してきています。さらに、現在はテレワークが普及したことにより、住居に対する人々のニーズにも変化が見られています。ニーズの変化も的確に掴めるよう直近のニュースはチェックを欠かさないようにしましょう。

参考:東洋経済ONLINE
NIPPONの数字

 

☝️ポイント

上記の状況をふまえ、今後の不動産業界がどのように変化していくのかなどを自分なりに予想しておくと、より業界への理解が深まるでしょう。

住友不動産の社風

(以上略)

当然ながら、「若手だから」「新入社員だから」という言い訳は通用しません。

「住友不動産」の名を背負う一員として、入社1年目から大きなミッションを託します。

仕事の幅も、責任の大きさも、年齢や年次は関係ありません。もちろん、報酬も。

人並みの努力では務まらない、住友不動産の総合職。

だからこそ、得られる経験と成長は格別です。

会社の歴史のつくり手として輝ける舞台がここにあります。

引用:採用メッセージ|住友不動産Recruitment

 

採用メッセージから見て分かるように、住友不動産には社員一人ひとりの裁量の幅が大きく、実力を正当に評価する社風があります。

 

自ら考え、行動することで成長していける環境がすでに整っていることこそが住友不動産の魅力とも言えるでしょう。そうした会社独自の”色”は、公式サイトに掲載されている「社員インタビュー」からも伺うことができます。

 

ビル事業本部中央営業所
エリア統括
山崎敦史さん

「もっとこうできたんじゃないか?」と自ら考えて行動すべし、と先輩方から言われてきました。そんな当社では、人によって仕事の仕方が全く異なります。住友不動産に「こうすべき」はないのです。

引用:社員インタビュー|住友不動産Recruiment

都市開発事業本部
ムンバイ現地法人に出向中
岡田宗一郎さん

専門家や協力会社に決して丸投げするのではなく、自らの頭で考え、行動する。現地の常識にとらわれることなく、当社の長年の歴史で培った“住友不動産らしさ”を追求していく風土があります。

引用:社員インタビュー|住友不動産Recruiment

用地開発事業本部
阿蘇章剛さん

入社から10年経つ今も、指摘を受ける日々です。「こんなものだろう」はどんな場面でも許されない。仕事の進め方も、仕組みも、日々見直すことが求められる。正直、厳しい環境です。でも、だからこそ当社は、業界の常識を覆すようなアイデアを数々実現させてきたのです。

引用:社員インタビュー|住友不動産Recruiment

 

常に志を高く持って働くことが求められる不動産業界。特に、国内トップクラスの実力を持つ住友不動産の前線で活躍するには、「成長したい」「上を目指したい」というような高い目標意識を持つことが必須と言えます。

そのため、まずは企業研究をしっかり行い、入社後のキャリアビジョンを明確にしておきましょう。

住友不動産の過去実績

採用倍率

住友不動産の採用倍率は公式には発表されていませんが、不動産業界の中でも確かな実力を持ち、名の知れた企業であることから非常に高い倍率であることが予想されます。

 

その上、採用人数は20名程度とかなり狭い枠となっているため、内定を勝ち取るにはライバルと差別化を図れるような強みや個性を持っていることが重要になるでしょう。

 

採用大学

住友不動産の2019年度〜2021年度までの過去3年における採用大学は以下の通りです。

慶応義塾大学、早稲田大学、東京大学、京都大学、一橋大学、名古屋大学、神戸大学、千葉大学、上智大学、同志社大学、愛知産業大学、大阪大学、東京電機大学、放送大学、北海道大学、東京工業大学 など

 

一見すると、内定者の多くは高い学歴を持つ大学出身者が多いように見受けられます。

しかし、不動産業界は主体的に行動できる人や、課題に立ち向かい続けられるバイタリティを持つ人が多く活躍しているため、仕事に対する熱意を十分にアピールできれば内定確率もぐんと上がるでしょう。

なりたい自分を全力でアピールしよう!

徹底した面接対策をしよう

実力次第では高収入も目指せる不動産業界では、個人の知識やスキルはもちろん、困難に立ち向かい続けられる強い精神力が必要とされます。

 

明確な目標を持っていなければ途中で挫折してしまうこともあるため、入社後のビジョンをしっかりイメージできていることがこの業界で活躍するためには必須と言えるのです。

 

そのため、まずは「どのような目標を持ち、どういった形で会社に貢献していきたいか」をアピールしていきましょう。ぜひこの記事を参考に、自分なりの対策法を見つけてみてくださいね。

監修者画像

監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。