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【航空宇宙業界研究|2022年最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!

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航空宇宙業界研究


1903年12月17日、ライト兄弟が「フライヤー」で12秒間の滞空時間と35メートルの飛行距離を実現してから1世紀以上が経過しました。

約1世紀のあいだ、空気よりも遥かに重たい金属材料で造られた固定翼機が宙を旋回する有人輸送を実現し、さらにその舞台は地球を飛び出し水素原子一つにさえ出会うことがままならない宇宙へと領域を拡大してきました。


例えば、人工衛星はスマートフォンの地図アプリやカーナビといった正確な地図情報を提供し、また地球の天気を正確に観測することができるようになりました。

約1世紀での航空宇宙業界の成長は目覚ましいです。


そんな人類の可能性にまで翼を預けた航空宇業界について、しっかり理解している人は少ないのではないでしょうか。

近年では、グローバル企業が宇宙事業へ参画し、巨額出資を行っているケースもみられます。


この記事では、そんな航空宇宙業界の大まかな概要と市場規模などの解説と、主要企業の動向や就職に必要な情報など包括的にお届けします。

航空宇宙業界とは

航空宇宙業界とは


航空宇宙業界とは、航空産業と宇宙産業の両方を跨がる業界になります。

正確には異なる業界になりますが、航空産業の技術を基盤として宇宙産業が発展してきたため、一様に扱われる事が多いです。


基本的に航空機の製造に関わる大手企業は、宇宙分野にも事業を展開しています。

大手各社は宇宙ロケットシステムや航空エンジンの開発、ロケットや人工衛星、航空機やヘリコプターなど部品や製造など航空宇宙に関わる全般の仕事を行っています。


また、航空機やロケットを構成する部品は数百万点におよび、あらゆる企業とも繋がっています。

その分一機あたりの値段は新幹線などとは桁違いに高くなっており、非常に高価な産業です。


ロケットの打ち上げや航空機製造などは、その打ち上げや機体が精密で安全であることが大前提です。

日本の場合、国土の周囲が海に囲まれ技術力も高いことから、ある意味航空宇宙業界は日本に適した業界であるといえます。

そのため、政府は航空宇宙業界の成長を促すために、補助金の割当や法整備を優遇するなど、政府の期待が垣間見えます。

航空宇宙業界の分類

航空宇宙業界の分類

 

航空宇宙メーカーは、「航空機メーカー」と「ロケット関連メーカー」、「部品・システム開発メーカー」に大別できます。

まずはこの3つをしっかり理解していきましょう。

航空機メーカー

航空機メーカーは、その名の通り航空機やヘリコプターを開発、製造、販売するメーカーになります。

航空機は旅客機だけでなく戦闘機やグライダーなどその種類は様々です。


一般的に、大手航空機メーカーは航空機の設計、エンジン、翼、運行システムなど機体全体の開発、製造を行っています。

そのため、メーカーによって機体製造が得意、エンジンの製造開発が得意といった各社の特徴が反映される傾向があります。

ロケット関連メーカー

ロケット関連メーカーは宇宙利用開発にむけたロケット装置の開発、製造を行います。

諸外国が宇宙事業へ活発的な動きをみせているので日本政府も、それに呼応する形で力を入れています。


ロケット関連メーカーが手掛ける事業は、ロケット機体だけに留まらず、ミサイル防衛等の安全保障における衛星システムの開発や、環境問題対策として宇宙太陽光発電の実用化にむけた衛生の開発等を行っています。

参考:内閣府「令和2年宇宙基本計画概要」

部品製造・システム開発メーカー

部品製造・システム開発メーカーは航空機やロケットの機体部品の製造や、運行システムなどの開発を行うメーカーです。

航空機の部品は、車の約100倍にもおよぶ約300万点といわれており、そこに使用される機械、電気、ソフトウェアなどのシステムや部品は最先端の物を使っています。


また機体は軽量なため、使用される材料も比強度、比剛性に優れた素材開発や成形技術の開発が行われています。

この他にも、断熱フィルムやバルブで活躍している企業も多くあります。

航空宇宙業界におけるメーカーの職種

航空宇宙業界の職種


航空宇宙メーカーを志望する就活生にとって、どのよう職種があり、採用応募条件があるのか把握しておかなければなりません。

どの企業においても詳細な仕事内容は、実際に就職してからでしか分かりませんが、最低、就活中は大まかな分類や方向性を事前に調べ、志望動機に繋げていく必要があります。

志望する職種であっても、応募条件を満たさなければその職種で採用されることはないので注意が必要です。

研究開発職

航空宇宙メーカーの研究開発は、エンジンや翼、燃料や機体素材など多岐にわたります。


非常に専門性が高い
ため、航空機やロケットのエンジンは別個に枝分かれし、さらに材料分野も別に設けられ得ているケースがほとんどです。

例えば、翼の研究開発一つとっても、固定翼機や回転翼機で異なり、さらに分野も複雑な後流解析を可能とするCFD技術の高度化や空力抵抗と騒音低減、飛行安全性と整備性など多くの専門知識が必要となってきます。


また、いかに予算内で良質な製品開発ができるのかも重要となってきます。

化学系や材料系などの実験と比較し、航空宇宙に関連した実験には多くのお金が必要となる傾向があります。

そのため、予算も鑑みた実験スケジュールや内容にしていく能力も必要となるでしょう。


研究開発職は高い専門性を要求される職種なので、応募条件は大体理系の修士課程、博士課程を修了した学生に限られます。

これは航空宇宙メーカー問わず、研究開発職に就きたい学生であれば、修士卒以上はほぼ必須といえるでしょう。

設計職

航空宇宙メーカーの設計職には、機体設計、エンジン設計、システム設計、電子回路設計などがあります。

こちらも非常に専門性が高い職種になります。


生産現場を考慮し、作業のしやすさ低コストで生産ができるようにこれらの設計をします。

航空機の方向を決めるための操縦システム、正しい方角に飛べるように操縦士へ情報を出す計器システムなど様々なシステムなどの設計もあります。


それらのシステムを構築し、長年にわたり安定して機能させるように改良、更新、改善を考える仕事になります。

品質管理職

生産管理職は主に製造工場に勤務することになり、まず出来上がったエンジンや翼などの個別部品の品質を行い、その後組み上がった機体の品質を管理する職種になります。


ロケットの場合、擬似的な宇宙環境を地上で作り、様々な試験を行って品質の確保を行います。

また、試験装置の組み立てなども行います。

航空宇宙業界で働くには

航空宇宙業界で働くには


航空宇宙分野に就職したいのであれば、専門の大学で深い知識をつけなければなりません。

特に重要となってくる科目は物理で、基本的に航空宇宙分野は物理+専門でできています。

材料力学、熱力学、流体力学などの力学をはじめ、衛星の軌道や発射速度などを計算するため、航空宇宙分野の技術職で就職したいなら理系に進学しなければなりません。


大学は「航空宇宙工学科」がある学部で学びます。国公立大、私立大ともに航空宇宙コースを設けている大学がありますが、旧帝大の航空宇宙系が強い印象があります。

特に理系の場合、大学卒業後は大学院に進学する人が多い傾向にあります。

技術職となるケースが多いため大学院で深い知識と研究のノウハウを学んでから、宇宙航空系の企業に就活をするケースが王道のようです。


就職先は、三菱重工、川崎重工、IHIといった企業への就職が人気です。

特許や機密事項の関係上、これらのメーカーくらいしか飛行機機体に携わる仕事ができないというのも、人気の理由にあるようです。


自分の学んでいる分野をどの企業で活かすことができるのか、企業分析もしっかり行いましょう。

航空宇宙業界に向いてる人

航空宇宙業界に向いている人

航空機、衛星、宇宙に興味がある人

航空宇宙に関連することに興味をもっている人は、強い探究心や熱意をもって航空宇宙の仕事を行っていくことができます。

高い専門性が要求される業界なので、探究心や熱意などの姿勢やメンタル面が非常に重要となることが多く、興味を原動力に進んでいける人は、航空宇宙業界に向いているでしょう。

語学に長けている、または語学取得に積極的な人

航空宇宙業界は海外への進出が非常に多い業界になります。そのため英語のスキルはほぼ必須であるといっていいでしょう。

国内で航空宇宙部品を開発している場合でも、需要は先進主要国をはじめとしたグローバル企業と取引しているケースも多いです。


また、研究開発の現場においても、国際的な雑誌などに投稿する機会もあるため、ほぼすべての職種に語学の習得が必要となってきます。

現段階では語学に自信がなくても、積極的に語学を習得しようとする姿勢はアピールしましょう。


入社時には堪能でなくても、積極的に語学の勉強を行っていく人は他者よりも早く取得できる可能性があるので、良い印象を与えることができます。

いろんな人とコミュニケーションがとれる人

先述したとおり、航空機やロケットには約300万点以上もの部品が使われています。

つまり、非常に多くの会社の部品が一機に集約されているので、関わってくる人の数も多くなります。


そのため多くの人とコミュニケーションを取っていかなければ、機体の完成はおろか製造自体難しくなる可能性があります。

そういったときに、人とのコミュニケーションをうまくとることができる人は、円滑に仕事を進めることができます。


これは、航空宇宙メーカーのどの職種でも通用することなので、多くの人とコミュニケーションがとれる人は向いているといえるでしょう。

航空宇宙業界の市場規模

航空宇宙業界の市場規模

日本の航空宇宙産業生産(売上)高の推移

日本の航空宇宙産業生産高の推移

航空機・宇宙産業の生産(売上)高の長期推移(出典:日本航空宇宙工業会「 航空宇宙産業データベース」、グラフ作成:CareerMine)

 

日本航空宇宙工業会によると日本の航空宇宙産業の全体生産は、平成13年から令和元年まで生産量は増加傾向であり、成長産業の兆しが垣間見えていましたが、令和2年には生産量が大幅に減少しています。


令和元年は21,974億円だったのに対し令和2年には15,850億円となっています。

この大幅な減少はグラフからも分かる通り、コロナによって民間の旅客機(緑折れ線)の需要が一気に減少したためだと考えられます。

一方、防衛航空機や宇宙機器などの生産量は横ばいに推移し、コロナによる需要低下の影響はみられませんでした。

宇宙ビジネス市場規模と内訳

宇宙ビジネス市場規模と内訳

出典:BryceTech「State of the Satellite Industry Report」

 

世界の衛星産業の売上高をみると、全体の売上が37.1兆円のうちの衛生サービスと地上設備による売上が約68%を占めています。

衛生サービスは「通信サービス」「測位サービス」「地球観測サービス」に分かれており、それぞれナビや物流、環境問題やIoTに至るまで様々なサービスを展開しています。

地上設備は、ロケットや衛星を打ち上げるときに設置する発射台や、軌道システム、追跡管制システムなどがありこちらも大きく売上を伸ばしています。

航空宇宙業界におけるトレンド・話題

航空宇宙業界のトレンドニュース

JAXAなど、ISSでレタスを栽培 – 将来の長期宇宙滞在での食糧生産に期待

宇宙航空研究開発機構(JAXA)、竹中工務店、キリンホールディングス、千葉大学、東京理科大学(理科大)は、宇宙でレタスを栽培するための実証実験を、国際宇宙ステーション(ISS)で実施したことを発表しました。

将来的な長期宇宙滞在に備え、食糧生産が期待されます。


このレタスは袋型培養槽技術を活用した栽培方法で、一度に大量の葉菜類の栽培だけでなく、ウイルスフリーな苗の育成にもつながります。

宇宙での食糧生産は非常に重要な課題となります。宇宙事業の当面の目標は有人ロケットの月面着陸ですが、最近では火星移住に向けたプロジェクトも始動しています。


イーロン・マスクのスペースX社やジェフ・ベゾスが設立したブルー・オリジン社などの民間のテック企業も宇宙事業に積極的に乗り出しています。

また、NASAも火星環境をシミュレーションする空間で1年間生活し、様々なミッションを実行できる人材の募集を行っており、宇宙産業は激化を呈しています。

アルテミス計画達成の予兆がみられる中、宇宙ビジネスはさらに大きくなると試算されています。


就活に臨む際は、国内の宇宙事業に目を向けるだけでなく、関連したグローバル情報に触れておくと良いでしょう。

参考:総務省「長期的な宇宙ビジネス市場規模の試算」
TECH+

世界最大級の3Dプリント住宅街、テキサス州で来年着工へ

米テキサス州オースティンで進んでいる不動産開発で、100棟もの平屋住宅を、先進ロボット建設技術を駆使して3Dプリント住宅の住宅街にする計画が発表されました。


最近公開された予想完成図には、太陽光電池を屋根に搭載した家が並ぶ住宅街で、1軒あたり1週間の工期となっています。

この3Dプリント建築は、建設段階の廃棄物削減と家の回復力、持続可能性、エネルギー自給の改善に向けた非常に大きなステップになると報告されています。


最近では米航空宇宙局(NASA)と共同で、月基地の建設を視野に月の砂から建材を作り出す取り組みを進めています。

一見3Dプリント住宅建設技術は、航空宇宙業界とは縁遠い存在に見えるかもしれません。

しかし、この技術は単に建築工期が短くなった、建設段階での廃棄物等の削減に繋がるといった建築面の有用性だけでなく、宇宙利用の面でも非常に画期的な技術になります。


将来的に月や火星への移住が本格的になった場合、地球から建築資材を輸送するコストが膨大であるといった課題が残されていました。

しかし、3Dプリント建設ロボットが普及すれば、ロボットの輸送だけで家が建築できます。

さらに、月や火星の材料で建築することができれば、3Dプリント住宅の原料を地球から輸送する必要がなくなります。


記事でも報告されているようにNASAはそういった有用性を検証するために、共同で取り組みを行っていると考えるのが妥当でしょう。

日本にはまだ3Dプリント建設技術が普及していませんが、不可逆であるテクノロジーの波が押し寄せ、いずれ全世界に普及していくのは避けられそうもありません。

そうなってくると、建築基準法の抜本的な改正建築士という職業が減ってくる可能性も示唆されます。


このように、先進的なテクノロジーによって世の中が変わる可能性についてもしっかり検討し、流動的な時代に対応していく企業や人が重要視されるでしょう。

関係が無さそうな分野でも、自身が志望している業界に転用できる可能性を考えながら情報を仕入れるのがよいでしょう。

参考:YAHOO JAPAN! ニュース

航空宇宙業界における主要企業の解説

航空宇宙業界の主要企業解説

三菱重工業株式会社

社名

三菱重工業株式会社(英名:Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.)

設立

1950年1月11日

資本金

2,656億円(2021年3月31日現在)

従業員数

連結79,974人(2021年3月31日現在)

平均年収

859万円
(参照:
yahoo!ファイナンス

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

エナジー、プラント・インフラ、物流・冷熱・ドライブシステム、航空・防衛・宇宙

三菱重工は三菱グループに属し、川崎重工、IHIと共に日本三大重工業の一角となる巨大企業です。

また、三菱UFJ銀行、三菱商事などの三菱御三家の一つとなっています。


製品の幅も非常に多岐にわたり、主力としている製品は
船舶・エネルギー関連機器・産業機械・航空機・ロケットなどになります。


兵器製造の分野では
防衛省への納入実績第一位の企業で、世界では21位になっており、日本ではトップの軍需企業になります。

戦闘機、ヘリコプター、イージス艦などの護衛艦、潜水艦、ミサイルなどの製造を行っており、日本の国防を担っている重要な企業になります。

株式会社IHI

社名

株式会社IHI (英名:IHI Corporation)

創業

1889年1月17日

資本金

1,071億円

従業員数

連結人員:29,149名(2021年3月末)

平均年収

765万円
(参照:
yahoo!ファイナンス

事業内容

・資源・エネルギー・環境

・社会基盤・海洋

・産業システム・汎用機械

・航空・宇宙・防衛

1853年創設の石川島造船所を起源とするIHIは、造船で培った技術をもとに陸上機械、橋梁、プラント、航空エンジンなどに事業を拡大し、日本の近代化に大きな役割を果たしました。

元来独立企業ですが、三井グループの再建に関わって以来、東芝などと密接な関係にあります。


また、航空宇宙分野では、民間航空エンジンで、タービンの回転力をファンに伝える重要な役割をもつロングシャフトの世界シェア50%を占めており、エンジンに強い企業として名を挙げています。

川崎重工業株式会社

社名

川崎重工業株式会社(英名:Kawasaki Heavy Industries, Ltd.)

設立

1896年10月15日

資本金

104,484百万円(2021年3月31日現在)

従業員数

36,691人(2021年3月31日現在)

平均年収

699万円
(参照:
yahoo!ファイナンス

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

オートバイ・航空機・鉄道車両・船舶・軍事ヘリコプターなどの輸送機器、その他機械装置の製造

川崎重工は、自衛隊の潜水艦や航空機、ミサイルの製造もおこなう国内有数の防衛産業でもあり、防衛装備受注金額では2015年度の防衛中央調達額で三菱重工業を抜いて日本第1位、世界第28位に位置した企業になります。


またロボット産業も盛んにおこなっており、IoTAIに至る第四次産業革命の一端を担う業容の重点化、すなわちデジタルトランスフォーメーション(DX)を行っています。

航空宇宙業界における主要企業の採用動向

航空宇宙業界主要企業の採用動向

三菱重工業株式会社

求めている人材
  • 幅広い知見を持っている人
  • チャレンジ精神に富んだ人

三菱重工は、ハードウェアに関わる先駆的な存在でいることを重要視しています。

そのためには、ハードウェアだけの知見に留まらず、幅広い知見をもとに先駆的な製品や技術を提供していく必要があります。


あらゆる教養が身についており、課題に対し様々なアプローチができる人は採用されやすい傾向にあると考えられます。

また、どんなことにもチャレンジする精神に富んだ人も求められています。


近年の航空宇宙業界は様々な企業が注力しており、普通の製品や技術だけでは太刀打ちできない傾向がみられます。

そのため、新しいことにチャレンジをし、業界を変革させる意気込みや精神がある人は重要視されます。

株式会社IHI

求めている人材
  • 高い志がある人
  • コミュニケーションを取りながら共通の目標に向かった経験がある人

IHIグループは、「技術をもって社会の発展に貢献する」理念のもと事業を展開しています。

自社の技術や製品に誇りをもち、世界を股にかける事業展開を目指しているため、各社員にもそういった志で業務に取り組んでほしいと思っています。


また、航空宇宙業界で世界戦をするには、到底一人の力では敵わないので、コミュニケーションを取りながら社員と一緒に、高い目標に向かって突き進む必要があります。

そういった観点からこれまで周りと協力しながら目的に向かった経験をピックアップしまとめておくと、ESや採用面接に役に立ちます。

川崎重工業株式会社

求めている人材
  • ものづくりに興味がある人
  • 意欲的に大きな仕事を任されたい人

航空宇宙メーカーは自社で開発するというものづくりの会社があります。

そのため、ものづくりに興味がある人は、どの職種であれ活躍できる地盤が整っているのが航空宇宙メーカーの特徴です。


また、川崎重工は若手でも大きな仕事を任されるケースが多いようです。

そういった仕事に怯むことなく、反対にやってみたいと意欲的に大きな仕事を取りに行く姿勢がある人は採用されやすい傾向があると考えられます。


そのため、ものづくりに興味があり、生徒会や学生委員、アルバイトなど大きな仕事を任された経験がある人は、ESや面接の時にアピールするといいでしょう。

航空宇宙業界の採用スケジュール

三菱重工業株式会社の採用フロー

<22年度卒の場合>


【技術系】

プレエントリー(2021年3月1日〜)

正式エントリー(2021年3月〜)

マッチング面談

書類審査

内々定


【事務系】

プレエントリー(2021年3月1日〜)

正式エントリー(2021年3月〜)

書類選考

面接(複数)

内々定

正式エントリーには、適性テストやES提出といった要件を満たす必要があります。

三菱重工で特徴的なのが、技術系採用フローのマッチング面談になります。このマッチング面談は、配属分野が入社前にあらかじめ約束される面談形式になっています。

そのため、エントリーの際にはしっかりと志望分野の順位付けを行っておくと柔軟に対応できるでしょう。

採用スケジュールの詳細は、三菱重工業株式会社ホームページの採用情報からマイページに登録して詳細を確認しましょう。

株式会社IHIの採用フロー

<22年度卒の場合>

学内合同セミナー(2月〜)

プレエントリー / エントリー / 選考(2月〜)

内々定

IHIの採用フローは、採用ページでエントリーしてから情報が手に入るようです。

そのため、IHIを志望している人はしっかりエントリーしておくようにしましょう。

採用スケジュールの詳細は、株式会社IHIホームページの採用情報からマイページに登録して詳細を確認しましょう。

川崎重工業株式会社の採用フロー

<22年度卒の場合>

エントリー

適性検査

エントリーシート提出

グループディスカッション

面談(複数回)

内々定

事務系と技術系で選考内容が異なるので、しっかりチェックしておきましょう。また、技術系のみ筆記試験があります。

採用スケジュールの詳細は、川崎重工業株式会社ホームページの採用情報からマイページに登録して詳細を確認しましょう。

航空宇宙業界のインターン情報

航空宇宙業界主要企業のインターン情報

三菱重工業株式会社

三菱重工のインターンシップは、技術系、事務系ともに実施されています。

基本オンラインでの開催となっていますが、技術系のインターンシップの一部、対面との併用で行われています。

今回は、対面との併用で行われている技術系のインターンシップを紹介します。

<技術系>

開催時期:12月6日〜2月10日

開催地域:茨城、東京、神奈川、愛知、兵庫、広島、山口、長崎、WEB

実施日数:期間内の4日間以上、オンラインテーマは2日以上

応募締切:2021年11月16日

参加の流れ:プレエントリー→参加審査→参加決定

三菱重工グループのインターンの特徴は実業務に近いプログラム内容になっていることです。

各インターンごとにテーマを選択でき、テーマに沿った実習、発表という流れで行われます。

航空宇宙のテーマは、「航空宇宙分野を中心とした複合材の新しい適用先および成形技術について」「発電機器、ロケットエンジンなど高温機器の寿命評価へのデジタルツインや機械学習の適用について」などがあります。

株式会社IHI

IHIは現在、技術系事務系のインターンを開催しています。

<技術系>

開催時期:2022年1月31日~2022年2月10日

開催地域:オンライン

実施日数:1週間程度、2週間程度

応募締切:2021年11月19日

参加の流れ:エントリーシート提出→書類選考→エントリーシート提出→面接→参加決定

内容:
技術系のインターンシップは、熱処理設備に関する機種や最先端技術についての理解を深めるとともに、オンライン業務体験と提案ワークを通じて設計業務を体感する内容となっています。


<事務系>

開催時期:2022年2月10日、2月14日、2月15日

開催地域:神奈川、オンライン

実施日数:2〜3日程度

応募締切:2021年11月19日

参加の流れ:書類選考→エントリーシート提出→適性検査→面接→参加決定

内容:
事務系のインターンシップは、IHIの実際の製品を題材にしたビジネス戦略立案をワークショップ形式で体験します。

ビジネス戦略立案に対して、先輩社員からのフィードバックをもらいながら、事務系の仕事をする内容となっています。

川崎重工業株式会社

川崎重工は現在、文系理系問わずインターンシップを行っています。

内容は、川崎重工の事務職として、実際のプロジェクトを動かすプロジェクトマネジメント業務を行います。

多くの社員が関わるプロジェクトの中で、具体的にどのように進めていくのか、またプロジェクト進行の上で直面する困難に対し、どのような判断を下すべきなのか、など実職務に近い内容となっています。

<事務職(文理問わず)>

開催時期:8月上旬~12月下旬(予定)

開催地域:オンライン

実施日数:2〜3日

応募締切:2021年11月22日

参加の流れ:抽選

業界研究のやり方

業界研究のやり方

 

業界研究においては大きく2つのステップで行っていくことで理解することができます。


(1)業界の構造を把握する

業界が取り扱う商品やサービスはどのような構造になっているのかを把握していきます。

例えば企業に向けた商品なのか(BtoB)、消費者に向けたサービスなのか(BtoC)などを知ることは業界を理解する上で欠かせません。

特にBtoB企業はあまり認知されていない場合が多いですが、優良企業が数多く存在します。

そういった企業を取りこぼさぬように、まずは自分の興味がある業界をピックアップし、リサーチをして大まかな全体像を把握していくことが重要となります。

 

(2)業界の安定性・将来性について知る

業界の市場規模や、今後の見通しなどを知ることが非常に重要となります。業界の売上高やシェア率などが高いと安定性がある傾向にあります。

また業界の安定性や将来性については、様々な要因から予測していく必要があります。

例えば環境問題やテクノロジー、宇宙利用といった情報は、国内だけにとどまらず世界的な動きとして見受けられます。

そのようなグローバルな情報を仕入れ、国内の動向を探って見ると自然と予測がしやすくなるので、ぜひ実践してみてください。

航空宇宙業界の業界研究

航空宇宙業界の業界研究


航空宇宙業界についても上記で紹介した2
つのステップで分析をしていきましょう。

(1)業界の特徴を把握する

国内の航空宇宙業界は、三菱重工業、川崎重工業、SUBARU、IHIなどの総合重機メーカーが担っています。

実際、航空宇宙輸送機の開発、製造している事業部をもつのはこの4社になります。


また、運行システム人工衛星などは三菱電機NECなどの企業も力を入れています。

これまでは、ボーイングの下請けとして航空機の一部の製造を行っていましたが、近年では、航空機の一部に留まらず完成ジェット機などの開発や製造も行っています。

国防を司る企業も多く、国家と協力して法整備や補助金を配賦するなどの育成に注力しているのが、航空宇宙メーカーの特徴になります。


航空宇宙業界の特徴は、やはり航空機やロケットを組み立てるのに多くの企業と関係を結びながら進めていくことです。

他の業界よりも多くの企業と共同して事業を行っているのは、一機あたりの部品数からも明らかです。

(2)業界の安定性・将来性について知る

トレンドの記事でも取り上げたように、アメリカを筆頭に主要国の宇宙産業は非常に活発化してきています。

また、航空産業においてもコロナの影響を受けたものの、コロナが収束すれば回復するものと予想されます。


安定性については、感染症などの世界的な危機に遭遇すれば売上等は減少するものの、航空機や宇宙ロケットなどはまだまだ発展の余地が残されているため、将来性は期待できそうです。

また、世界的な危機に遭遇する場合は、大抵の業界が衰退するため、あまり問題視する必要は無いと考えられます。

航空宇宙業界のES対策・攻略法

航空宇宙業界のES対策

ESのまとめ方

ESを記入する際には、「なぜその会社を志望しているのか」と「自分の人物像」が明確になっていることが大前提です。


明確な状態でなければ、しっかりと自己分析をしてまとめるようにしましょう。

まとめたら、「なぜ○○業界なのか」「なぜその業種なのか」「なぜその企業なのか」といった深堀りをしていき、ESに深みを出していきましょう。

まずは、この3点を意識してロジカルに説明することが大切です。

航空宇宙業界におけるESのポイント

ESでは相手に伝わるかつ一貫性のある文章で伝えなければならないので、まずは結論から書くことをお薦めします。

構成例としては

①結論→②動機→③目標と困難→④取組みと結果→⑤人柄→⑥学び

という順序で書くとまとめやすくなります。


航空宇宙業界は、つの目標に向かって直向きに頑張れる人材、チャレンジ精神が富んだ人材を求めています。


これらを踏まえ、ESに記入する際は「目標に向かって努力した経験」「過去にチャレンジした経験」についてしっかり考えて書くことが重要です。

ESを見ながら面接する企業もあるので、受け答えができるようにしておきましょう。


目標に向かって努力した経験

航空宇宙メーカーは、未開拓の地の開拓や環境負荷を軽減させることが可能な機体製造など、目標のスケールが大きいです。

ESには、そのスケールの目標に本気で立ち向かう姿勢をアピールするといいでしょう。


学生時代に、手の届かないような目標を立て、それに本気で立ち向かった経験がある人はそういった経験をESに織り交ぜていくと、印象が良いと思われます。

また、部活動やサークルなどで、世界一の選手になるや世界を変えるといった、スケールが大きい目標を達成するために何に取り組んだのか、具体性を持たせて書けるとなお良いでしょう。


過去にチャレンジした経験

航空宇宙メーカーは新しい技術開発も行いますが、宇宙という前人未到の領域を開拓するパイオニアとしての役割を担っています。

そのため、若手でもチャレンジし実験と失敗を重ねて成長できる人材を求めています。

これまでにどれだけチャレンジし、失敗や成功を重ねてきたのかをESを通じて面接官にアピールできるようにしましょう。


また、チャレンジした経験から何を学び仕事に活かしていきたいのかを明確にしておくことも重要なポイントです。

一人でチャレンジした経験でなく、周りも巻き込んで協力しながらチャレンジした経験などがあれば、さらに付け加えるとなおいいでしょう。

航空宇宙業界の筆記試験対策・攻略法

航空宇宙業界の筆記試験対策


航空宇宙業界はSPIに似た独自の試験を実施する企業が多い傾向にあります。

依然として新型コロナウイルス感染拡大の影響で、自宅受験型のWebテスティング方式の企業も多かったようです。


独自の試験への対策は、SPI玉手箱の一般的に多用されるWEBテストの勉強を行うことです。

企業独自のWEBテストも、一般常識や時事といったSPIや玉手箱と同じ内容の問題が出題される傾向にあります。


買い手市場の時は、企業の採用方針が保守的となり、早期に且つ確実に仕事がこなせる人材を求めます。

そのため、ここ数年以上に能力検査・適性検査は重視される傾向にあると考えられます。

早いうちから試験対策にも取り組みましょう。

航空宇宙業界の面接対策・攻略法

航空宇宙業界の面接対策


航空宇宙業界の面接でよく聞かれる質問と回答のポイントを紹介します。

  • 自分は宇宙開発にどのように貢献できるか。
  • あなたが感じる当社の魅力について
  • どのように社会に貢献したいですか。
  • 学生時代にがんばったことは。
  • 研究内容を分かりやすく説明。

自分は宇宙開発にどのように貢献できるか

宇宙開発は、未知の発見や先進的な宇宙利用を開発していくものです。

そういった知見がまだ成熟していない分野に対して、自分はどのようなアプローチで仕事に取り組んでいくことができるのか、その着想発想を問われています。


その会社が何に力を入れ、どのような事業展開をし、何が強みなのかを徹底的に調べ上げたうえで、自分の経験や知見を織り交ぜながらアプローチの方法を考えるとまとめやすいです。

反対に、会社のことを調べずにアプローチを考えてしまうと、独りよがりな言葉になってしまうので絶対にやめましょう。

学生時代にがんばったことは

この質問と「自己PRをしてください」に関してはESで記述した内容の深めていくことが多いです。

こういった質問の本質的なところは、「どういったことに興味をもったのか」「何が自分の武器であるのか」「周りを巻き込めるか」「高い目標に対して工夫をしながら努力できるか」といった、人物像を把握するために聞かれます。


自分の人物像についてしっかり把握し、強みについてしっかりアピールできるようにしておきましょう。

研究内容を分かりやすく説明

研究内容を分かりやすく説明するというのは、技術職研究開発職の選考でよく聞かれます。


航空宇宙業界は、非常に専門性が高いため、大学でどのような研究をやっていたのか、どのような実験方法を行ったのか、結果や考察は十分なのか、など研究に関することを重要視している傾向にあります。


三菱重工の採用フローにある、マッチング面談などからも分かるように、あらかじめ採用段階で専門分野を把握して、適切な人員配置を行う企業もあります。

そのため、研究内容については配属などにも関わってくるので、分かりやすく説明し希望職種に就けるように準備しておきましょう。

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監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。