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【地方銀行業界|2023年度最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!

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地方銀行業界研究


就職活動において比較的人気の高い「銀行業界」ですが、銀行にも様々な種類があることをご存じでしょうか。

銀行の種類は大きく分けると5種類で、「メガバンク」「地方銀行」「信託銀行」「信用金庫」「中央銀行」などがあります。

それぞれ事業規模やターゲットとする顧客が異なり、銀行ごとの特色もあります。


この記事では「地方銀行」に焦点をあてて、採用動向やエントリーシート、面接対策についても詳しく説明していきます。

地方銀行の業務内容や特徴を理解した上で、自分には何が向いているか、どのように働きたいかイメージしながら業界研究を進めていきましょう。


また、メガバンクと信用金庫については、下記の記事で詳しく紹介していますので、併せてチェックしておきましょう!

地方銀行の種類

地方銀行業界の種類

地方銀行は、特定の地域を中心に営業活動を行う銀行のこと。


地域の有望な企業に融資して、その成長を金融面から支える、顧客の企業同士をうまく結びつけて新たな価値を生む、地元の個人顧客に住宅ローン・教育ローンなどのサービスを提供するなど、地域経済の中でとても大きな役割を果たしています。


地方に根差したサービスを提供している地方銀行ですが、地方銀行には「地方銀行」「第二地方銀行」の2種類があります。

どちらも地域に特化した金融機関ですが、設立に違いがあります。


地方銀行は戦前からずっと銀行業務を行ってきた銀行で、「全国地方銀行協会」に加盟しています。


第二地方銀行は「相互銀行」から「普通銀行」に転換してできた金融機関で、「第二地方銀行協会」に加盟しています。

「第二地方銀行」は地方銀行に比べて規模が小さい場合が多く、「地方銀行」は各県の中心的な銀行となっている傾向にあります。


事業規模にわずかな差はありますが基本的な業務内容はほとんど変わりません。

地方銀行の主な業務

地方銀行業界の主な業務

地方銀行の業務は主に3種類で、「預金業務」「貸付業務」「為替業務」があります。


業務内容はメガバンクと大きな差はありませんが、全国的に展開するメガバンクと違い地域性が強いのが特徴です。

各地域の企業や個人のニーズに寄り添ったサービスを中心に提供していて、一定の地域のみに特化した銀行が地方銀行です。


まずは3つの業務について詳しく見ていきましょう。

預金業務

預金業務は、個人や法人の顧客からお金を預かり管理する業務になります。


皆さんも自身のお金を貯金(管理)する際は銀行の口座に預けているかと思いますが、そういった顧客の口座を管理するのが預金業務になります。

日常的に使用される「普通預金口座」や企業向けの「当座預金口座」「定期預金口座」など様々な種類の口座を管理しています。

貸付業務

貸付業務は預金業務によって預かったお金を、資金を必要としている企業や個人に融資(貸し出す)業務になります。


銀行は融資の際に一定の金利を設定することで利息収入を得ています。


個人顧客の住宅ローンや企業の事業拡大資金として融資をする場合が一般的ですが、貸し付けたお金を必ず回収できる保証はなく、個人の自己破産や企業の倒産などの可能性があります。

その場合の融資した資金は全て銀行の損失となるため、銀行内の審査部門で企業の業績や個人の経歴を踏まえて十分に審査した上で貸し付けが行われます。


融資担当者は責任も重大ですが、企業の成長や地域経済の発展を支える大きな役割を担っています。

為替業務

為替業務は口座間でお金を送金する業務です。


国内および海外への送金処理や、ATMや窓口だけでなくネット支払いの送金処理なども行います。

電気料金やガス料金など公共料金の支払いに加えて、顧客からの依頼に伴う送金なども行う業務で、日常的に起こる支払いや送金などを円滑に処理する重要な仕事になります。


ネット送金や自動引き落としが当たり前になっている現代において、生活の中で欠かせないインフラ的役割を担う業務です。

地方銀行の主な職種

地方銀行の主な職種


地方銀行の職種や職務内容は、基本的にメガバンクなどと大きな差はありません。

ただし顧客層は大きく異なり、地方銀行は各地域の住民、中小企業や零細企業向けのサービスを中心に提供していて、「地域に特化している」という特徴があります。

主な職種については他の銀行と変わらないため、まずは「銀行業界の職種」について理解を深めていきましょう。

総合職

総合職は、銀行内での融資取引や金融サービスの販売などの窓口業務に加え、銀行外での営業や企業を相手とした資産運用のコンサルティングなどもします。


転勤や部署移動が多いですが、キャリアアップしやすいのが特徴です。

地方銀行の転勤については、メガバンクのような全国的な移動は無いですが、2~3年で他部署へ移動になる場合が多いようです。


幅広く業務をこなす職種なので覚えることが非常に多い職種になります。営業やコンサルティングでは高いコミュニケーションスキル提案力も求められるでしょう。


知的好奇心
があり、人と接することやチャレンジするのが好きな人に向いているといえます。


営業

銀行業界の営業は、個人営業法人営業の2種類に分かれており、銀行内で行う内勤と銀行外での外回りがあります。


個人相手では消費者向けの金融サービスの販売を目的とし、法人に対しては融資やコンサルティングの提案もするため、財務面で企業と密接に関わる場合もあります。

個人営業と法人営業ではそれぞれ顧客のニーズが違ってくるため、顧客が今困っているのは何か、求めている物は何なのかをしっかりと汲み取る必要があります。


相手にスムーズに話をさせる、その上で適切な提案をするという高度なコミュニケーションと気遣いが求められる職種になります。

一般職

銀行の一般職は窓口対応や事務処理を行う職種になります。


大きく2つに分けられ、窓口業務後方事務に分かれています。

預金や支払い、電話対応などの業務に加えて、住宅ローンなどの金融商品の販売なども行います。


窓口業務

窓口業務はテラーとも呼ばれる職種で、主な仕事は口座開設や預金の受付、各種申し込みの受付対応などです。

その他に、ローン借り入れ金融商品専用窓口の担当などもあり、窓口業務にも様々な種類があります。


窓口業務では個人顧客の対応が主な仕事であり、幅広い年齢層の顧客に対し各種サービスの説明及び提供を行います。

そのため対人スキルは必須で、接客業や販売業の経験がある方はその経験を業務に活かすことができるでしょう。

また、各窓口業務の幅広い知識が必要になるので、接客スキルに加えて理解力も求められます。


後方事務

後方事務は、バックオフィスとも呼ばれる仕事で、各種申し込み書類の確認や手続き、振り込み処理や為替に関する業務を担当します。


電話対応なども基本的に後方事務の仕事になります。

後方事務では窓口業務と比較して顧客と直接関わる機会は少ないですが、その分書類や各種データと向き合うシーンが多くなります。


申し込み書類の確認やデータ入力など正確性を求められる業務が多いため、
細かい作業でも1つ1つ丁寧に行える人に向いているでしょう。

地方銀行業界の市場規模

地方銀行業界の市場規模

市場規模の推移

地方銀行業界の市場規模推移

2020年から2021年の地方銀行業界の業界規模(主要対象企業85社の売上高の合計)は12兆2,608億円

過去4年間の業界規模はほぼ横ばいで推移していましたが、2020年には若干の減少に転じています。

近年の地方銀行業界は、日本銀行の「マイナス金利政策」の影響もあり収益率は低下傾向にあります。

地方銀行の貸出金と預金の推移グラフ

上記のグラフは地方銀行の貸出金と預金の推移を示したものです。貸出金、預金ともにわずかながら増加傾向にあります。

預金額については2020年に大きく伸びていることが分かりますが、全体的な収益率は低下しているのが現状です。


地方銀行は日本銀行にお金を預けています。マイナス金利により預けるほど手数料を多く取られる影響で、貸出金や預金額などが伸びても利益を削られてしまい苦しい状況が続いているのです。

現状・動向

地方の人口減少

近年日本で問題視されている少子高齢化ですが、地方ではより顕著になってきています。

若者が都心部へ流出する動きもあり、人口減少高齢者の割合増加なども問題視されています。


地方銀行では、人口が減少することで住宅ローンの積み立てなどの件数が減り、個人顧客から得ていた金利手数料による利益が低下してしまいます。

また、生産年齢人口が減ることで各地域の企業や産業そのものが衰退してしまうため、企業融資による収益も減っていきます。


少子高齢化・人口減少は地方銀行にとって大きな問題であり、各銀行は再編や提携などの対策を迫られています。

参考:就職エージェントneo

企業への融資難航

銀行の収益源として重要な「融資業務(貸付業務)」ですが、融資の拡大が難航している傾向があります。

原因として企業の資金調達方法が多様化したことが挙げられます。


クラウドファンディングなどの登場により企業が銀行以外の出資者に直接出資を募ることができるようになりました。

企業側は選択の幅が広がったことで資金調達をしやすくなった一方で、銀行にとっては苦境の原因の1つになっています。

クラウドファンディングでは銀行のような利息や返済義務がないため、企業としては銀行の融資を受けるよりも恩恵が大きく、こうしたサービスを利用する方が財務面でプラスが大きくなります。


こうしたオンラインによる資金調達などは今後も加速していくと考えられ、銀行は各種サービスへの新たな付加価値を模索していく必要があるでしょう。

参考:就職エージェントneo

地方銀行の歴史

地方銀行業界の歴史


日本では2000年以降から地方銀行の数が急激に増えていきました。ここでは銀行全体の生い立ちと時代の流れを交えながら、地方銀行の歴史について説明していきます。

江戸時代〜 三貨制度と両替屋の発達

日本で最初の銀行が誕生するのは明治時代ですが、「銀行のような仕事」は江戸時代にもありました。それが「両替商」です。


江戸時代のお金の制度は、金貨・銀貨・銅貨の3種からなる「三貨制度」というものでした。この3つはそれぞれ単位や呼び方が違い、交換する際の相場も日々変動していたため計算が大変だったそうです。


そこで発達したのが両替商という仕事で、文字通り金・銀・銅の両替を生業としていました。

ほかにもお金を預かるお金を貸すといった仕事もしていました。

明治時代~ 貨幣入れ替えと日本初の銀行誕生

金貨・銀貨・銅貨を貨幣として扱っていた三貨制度でしたが、貨幣のもととなる資源に限りがあったため、やがて貨幣そのものが不足していきます。

そこで明治政府は、全国に通用する新しいお金として「太政管札」という紙幣を発行します。


ところが、旧幕府が発行した旧貨幣もたくさん流通しているため、巷は混乱してしまいます。

混乱をしずめるためには旧貨幣をいち早く回収して新紙幣と交換する必要があり、政府はこの業務を「三井組」に依頼します。これが後の三井住友銀行です。

依頼を受けた三井組は様々な施策を行いながら貨幣の交換を進めていきました。


そして明治5年、米国の銀行をモデルとした国立銀行条例が制定され、その翌年の明治6年6月に日本最初の商業銀行である「第一国立銀行」が誕生しました。

昭和~現在 金融ビックバンと地方銀行の増加

戦後の経済成長の時代、銀行が金融市場の中核となり国民の資産管理や企業への融資を行っていました。


1996年には、金融の自由化を目的として「日本版金融ビックバン」の実施が決まりました。

これは、「より自由で、より透明に、かつ国際的な」金融取引を目標とした改革です。

市場を国際的に拡大してより大きな利益を得るための施策でした。


日本版金融ビックバンの影響もあり、東京などの都市部や外国に進出する銀行が続出しましたが、その後の不景気により事業譲渡や撤退が相次ぎました。

それ以降は経営基盤を地元に集中させるケースが増え、各地で「地方銀行」が増えていきました。


現在(2021年3月時点)では地方銀行は全国に62行あり、各地域の企業活動と地域経済の発展に貢献しています。


今後の地方銀行においては、人口減少や地域の過疎化への対応に加えて、オンラインサービスの発達による銀行ビジネスの需要減少などへの対策も重要視されています。

地方銀行におけるトレンド・話題

地方銀行業界のトレンドニュース

地方銀行が持ち株会社制へ移行

2021年10月、東海北陸や沖縄にある3つの地方銀行が持ち株会社制に移行することを発表しました。

厳しい経営状況が続く中で、事業拡大により収益力を強化することが狙いです。今後も各地の地方銀行で同じような動きが広がると見られます。


岐阜県の十六銀行では「十六ファイナンシャルグループ」という持ち株会社を設立しました。

持ち株会社のもとに銀行を置き、証券やリース会社も同列に位置付けることで経営の意思決定を速やかにする目的があります。

他にも、石川県の北國銀行や沖縄県の沖縄銀行なども持ち株会社に移行して事業領域を広げるとしています。


人口減少や低金利競争などにより地方銀行業界の経営状況は厳しさを増しているため、今後は再編や統合がさらに加速していくと考えられます。

参考:NHK NEWS WEB

ゼロゼロ融資(無担保融資)の延長

コロナ禍に苦しむ企業への政府支援策として実施された「ゼロゼロ融資」は実施期限が2021年前半までとされていましたが、コロナウイルスの影響が長期化していることもあり期限が年末まで延長になりました。


「ゼロゼロ融資」とは、地方銀行が企業へ融資をする際の「利息収益」を地方自治体が補填するもので、貸し倒れなどのリスクは「信用保証協会」が負う制度です。

銀行側はノーリスクで利息収益を得られ、企業側も融資を受けられるということで、コロナ禍の不況の中で地方の経済活動を支える重要な政策となっていました。


実施当初は、実施期限を2021年前半までとしていましたが、感染拡大により中小企業の資金繰りの苦境が長期化していることを受けて年末までの実施となりました。

期限が伸びたことで一時的な経済的安定は保たれますが、制度終了のタイミングまでに自律的な経済活動を回復させる必要があります。


この制度が終了すると、地方銀行自身がリスクを背負って企業への融資を続ける形になります。

しかし、コロナ禍での融資は貸し倒れリスクが高く、全てを銀行自身で負担して融資を継続できるのか懸念されているのが現状です。


地方銀行として地域経済を支えていく役割もあるため、「リスクがあるから融資を打ち切る」という選択も容易にはできません。

地方銀行自体の経営状況も厳しい中で、いかにして企業活動を支えていくか模索していく必要があるでしょう。

地方銀行における主要企業の解説

地方銀行業界の主要企業

株式会社横浜銀行(2021年現在)

社名

株式会社横浜銀行

(英語表記:The Bank of Yokohama,Ltd.)

金融機関コード

0138

設立

1920年12月16日

本社所在地

〒220-8611

神奈川県 横浜市 西区みなとみらい3丁目1番1号

資本金

2,156億28百万円

従業員数

4,511人

平均年収

761万円

➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

1.普通銀行業務

2.投資銀行業務

3.その他投資型商品、金融商品の提供

横浜銀行は「地域の金融システムの担い手」としての役割を認識し、地域に寄り添い信頼される銀行を目指しています。


全国の地方銀行の中でもトップの総資産をもつ非常に大きな地方銀行で、地域経済の発展に大きく貢献しています。


営業地域を7つに区分して10年後の経済状況を予測した上で、地域経済の継続的成長を目指す「はまぎん10年後プロジェクト」なども行っており、地域ごとの「人と企業と自治体」を結び付けたサービスを創出していることが特徴です。


他にも、民間のPFIマネジメント企業やメディア運営企業と連携して「若者定住・子育て支援プロジェクト」などの推進もサポートするなど、様々な視点から地域の繁栄を支えています。

株式会社千葉銀行(2021年現在)

社名 

株式会社千葉銀行

(英語表記:The Chiba Bank, Ltd.)

金融機関コード

0134

設立

1943年3月31日

本社所在地

〒260-8720 

千葉県千葉市中央区千葉港1-2 

資本金

1,450億円

従業員数

4,168人

平均年収

740万円
(参照:yahoo!ファイナンス

➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

1.普通銀行業務

2.各種金融商品の提供

千葉銀行は、17兆円を超える総資産をもつ地方銀行で、クレジットカードやリース業なども行っている「ちばぎんグループ」のグループ会社です。


千葉県を基盤として営業を行っていて、地方銀行全体での事業規模はトップクラスです。


「お客さま第一主義」のもと、顧客企業の経営課題解決や、地方創生に積極的に取り組んでいます。


カードローンでは店舗まで行かずにWEBのみで手続きを完結できるサービスの提供など、時代背景に合わせた利便性も追求しています。


また、千葉銀行はグローバル展開もしていて「ニューヨーク」、「ロンドン」、「香港」の3か所に海外拠点を持っています。

この他にもアジア圏内では上海シンガポールにも駐在事務所があり、地方銀行でありながら国際的にサービスを展開しているグローバルな銀行です。

株式会社静岡銀行(2021年現在)

社名

株式会社静岡銀行

(英語表記:The Shizuoka Bank, Ltd.)

金融機関コード

0149

設立

1943年3月1日

本社所在地

〒420-8761

静岡県静岡市葵区呉服町一丁目10番地

資本金

908億円

従業員数

2,776名

平均年収

739万円
(参照:yahoo!ファイナンス

➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

1.普通銀行業務

2.信託銀行業務

3.その他金融商品の販売、仲介業務

静岡銀行は総資産14兆円規模の地方銀行です。


静岡銀行では将来の地域経済の発展に貢献すべく各種サービスを提供していて、法人顧客に対しては資金面のサポートだけではなく「海外進出支援」「成長分野への進出支援」なども行っており、一歩踏み込んだサービスを多く展開しています。


個人顧客には消費性ローン商品の提案や、充実したラインアップの資産運用商品で、顧客のライフプランのサポートに努めています。


また「しずぎんWeb Walletアプリ」により、アプリ上で口座の残高や明細の確認・振り込みなどの手続きができるサービスも提供しています。


既存サービスをオンライン化することで、ネットバンクの台頭によるオンライン市場の競争にも対応しています。

地方銀行における主要企業の採用動向

主要企業の採用動向

横浜銀行

求めている人材
  • 自分の役割を理解し実行に移せる人
  • 正確性を重視して徹底できる人
  • 信頼を大切にできる人

企業の採用動向を把握する際は、経営理念を理解することで志望する際にアピールすべきポイントが見えてきます。

横浜銀行が経営理念に掲げているのは「地域の金融システムの担い手となること」「活力ある人財の開発・育成を行うこと」「顧客に寄り添い信頼される銀行となること」です。


このことから横浜銀行が求めている人材は、地方銀行としての役割を十分に理解して能動的に行動できる人や、顧客1人ひとりと真剣に向き合いそれぞれのニーズに合ったサービスを提案・提供できる人だと考えられます。


以上を踏まえて、面接やESでは次のポイントを軸にアピールするようにしましょう。

・チームの中で自分の役割を理解して行動できること

・自分の意志で積極的に学習して挑戦できること

・相手の意見・気持ちを尊重して物事を考えられること

これらのポイントを、学生時代のサークル活動や課外活動での経験などと結び付けて伝えるとよいでしょう。

千葉銀行

求めている人材
  • 先を見据えて行動できる人
  • 他者と協力して課題に取り組める人
  • 新たな価値を追求できる人

千葉銀行は社会全体の急速なデジタル化に対応すべく、他の銀行や団体とのパートナーシップ・連携を積極的に進めています。


地域の顧客に対し、より付加価値の高いサービスを提供するため他の組織と協力しながら最適な金融サービスを追求しています。

今後10年後、20年後も見据えたビジネスモデルを模索することで、いつの時代でも顧客に寄り添える銀行であり続けることを目指す銀行です。


上記の点を踏まえて、志望する際のポイントは以下の3つになります。

・先を予測して計画的に行動できること

・現状に満足せずにより上を目指せること

・チームのコミュニケーションを大切にできること

ESや面接においては、これらを意識して実績や自分なりの考えを伝えるようにしましょう。

静岡銀行

求めている人材
  • サービスの質を追求できる人
  • 他者の幸福を尊重できる人
  • 相手の立場で物事を考えられる人

静岡銀行は地域密着型金融として、地域と共生することで持続的な経済成長の実現を目指しています。


顧客との関係性のさらなる向上に取り組み、個別のニーズに応じた付加価値の高いサービスを提供することを目指す静岡銀行では、「顧客の気持ちを想像できる人」や「より質の高いサービスを追求できる人」を求めていると考えられます。


これらを踏まえて、
志望する際は「相手目線」で考えることの重要性や、サービスの質を追求することの必要性について自分なりの考えを伝えるようにしましょう。


他にも、「持続的な経済成長」というポイントで静岡銀行の理念への理解度を示すのもよいでしょう。

地方銀行の採用スケジュール

地方銀行業界の採用スケジュール

横浜銀行の採用フロー

1.WEBエントリー

2.エントリーシート提出

3.書類選考

4.WEBテスト

5.面接(複数回)

6.内々定

横浜銀行の選考では書類選考後にWEBテストを受けて、その後は複数回にわたり面接を行う流れになっています。


横浜銀行のエントリーシートの内容ですが、21年度の選考では「困難に直面しながら成し遂げたこと」について400字以内で回答するという設問がありました。

また、その困難を「どのように乗り越えたか」も一緒に問われていて、志望者の「問題に対する向き合い方」と「問題解決能力」を見ていると考えられます。


横浜銀行は「はまぎん10年後プロジェクト」などを進行していて、未来に向けた問題解決に力を入れています。


そのため新卒採用の選考においても問題解決力対応力は重視していると考えられます。


これまでに体験した困難について思い返してみて、どのように向き合ってきたか、どうやって乗り越えたかなどを具体的にまとめておきましょう。

また、問題と向き合う際に自分が大切にしている点なども伝えられると効果的です。


エントリーシートや面接で自分の強みなどをアピールする際は、できるだけ過去の実体験と結び付けて伝えるようにしましょう。

経験当時の行動や心境、そこから学んだことなどを整理するように意識してみてください。


面接では「横浜銀行でやってみたい仕事は何か」「横浜銀行についてのイメージ」について質問されるようです。

これらの質問では横浜銀行の業務についての理解度を試されています。回答の際は他の銀行には無い、横浜銀行ならではの特徴などを軸に答えるようにしましょう。

対策として、業務内容のリサーチだけではなく、経営理念や横浜銀行が現在注力している取り組みなどについても十分に調べておくといいです。

千葉銀行の採用フロー

1.WEBエントリー

2.エントリーシート提出

3.WEBテスト

4.リクルーター面談

5.面接(複数回)

6.内々定

千葉銀行の選考ではWEBテスト通過後、面接の前に「リクルーター面談」があります。


リクルーター面談は面接とは違い、面談相手が人事部の社員ではなく企業で働く現役社員が相手となります。

1次面接の前などに行われる場合が多く、正式な「面接」よりもカジュアルな雰囲気で進む傾向にありますが、選考フローの一貫なので気は抜けません。

カフェやホテル、レストランなどで行われる場合もあるため気が緩まないように注意しておきましょう。


面談では逆質問などもして積極的に志望度の高さをアピールするとよいでしょう。

また面談の中で質問される内容によっては、企業が選考において重視している点が見えてくる可能性もあるので、質問の意図を考えながら望むことも大切です。

静岡銀行の採用フロー

1.WEBエントリー

2.一次面接

3.WEBテスト

4.二次面接

5.最終面接

6.内々定

静岡銀行の面接では、「挫折経験はあるか」という質問をされる場合があるようです。

また、長所と短所について、「長所をどう活かすか」「短所をどう克服するか」なども聞かれます。


特に注目すべき点として、「短所をどう克服するか」という質問ですが、これは「挫折経験はあるか」と繋がる部分があります。

挫折経験には自身の短所が関わっている場合もあるので、「挫折をどう乗り越えたか」「挫折から学んだことは何か」について具体的に回答できるように準備しておきましょう。


静岡銀行では「サービスの質を追求できる人」を求めている傾向がありますが、新たな価値の追求には様々な課題が付きまといます。

そうした課題に直面しても挫折することなく取り組めることを伝えるために、挫折と短所についてそれぞれの回答が矛盾しないように実体験をもとに話すよう心がけてください。


ポイントとして、
「挫折から学び、乗り越える方法を知っている」ということをアピールするようにしましょう。

地方銀行のインターン情報

主要企業におけるインターン情報

横浜銀行

横浜銀行のインターンは「スタンダードコース」「ICTコース」「デジタル戦略コース」の3つがあります。


多岐にわたる銀行の業務について全体的に学習できるインターンとなっていて、資産運用相談の体験やICT部門の業務、デジタルサービス部門の業務を体験学習できます


本記事では「スタンダードコース」について詳しく説明していきます。

他のコースについては横浜銀行のホームページからご覧ください。


■スタンダードコース(3日間)

基本的な流れは以下の通りです。

1.横浜銀行研究、地方創生の取り組みについて(1日目)

2.法人業務体験「行員による体験談、企業支援に取り組むグループワーク」(2日目)

3.個人業務体験「行員による体験談、資産運用相談体験・ロールプレイング」(2日目)

4.行員座談会(3日目)

このコースは3日間で学ぶコースで、他のコースよりもグループワーク現役行員と話す機会が多く盛り込まれています。

日程に座談会があるのもこのコースだけの特徴です。


法人業務・個人業務の疑似体験に加えて、現役で働く行員の話しをとおして横浜銀行の現場を体感することができます。


夏季
冬季で開催されますが、夏季で1度参加している方は冬季には参加できないので注意しましょう。

<インターン応募から参加までの流れ(2021年度冬季)>

1.開催日時 

 1回目「11月17日(水)~11月19日(金)」 

 2回目「12月 3日(金)~12月7日(火)」

 3回目「12月 8日(水)~12月10日(金)」

2.開催場所 オンライン開催

3.応募期限 10月11日(月)17:00

4.参加人数 各回50名程度

5.選考フロー エントリーシート提出→応募者多数の場合は書類選考や適性検査実施

6.その他 報酬なし

千葉銀行

千葉銀行のインターンでは、千葉銀行の業務について総合的に学べる「オールラウンドセミナー」「テクニカルセミナー」というコースがあります。


主な内容としては、
グループワークを通して銀行業務を体験する他、相続関連業務の体験ができます。

さらに資産運用の模擬体験企業分析体験ができるのも魅力です。


他にも、千葉銀行の経営戦略について学べる点も特徴で、時代背景に合わせてデジタル化を進める千葉銀行を最先端で体感できるプログラムとなっています。


本記事では「オールラウンドセミナー」について詳しく説明していきます。

インターンに関する最新の情報については千葉銀行のホームページをご覧ください。


■オールラウンドセミナー(3日間)

基本的な流れは以下の通りです。

1.業界研究、銀行業務・相続関連業務のグループワーク体験(1日目)

2.地域情報活用体験、資産運用模擬体験(2日目)

3.企業分析体験、行員とのセッション、関連会社との連携(3日目)

このコースでは銀行の営業部門を中心にグループワーク座談会を通じて銀行業務の全体像を学ぶプログラムとなっています。


基本的な銀行業務の体験に加えて相続関連業務や企業分析体験を一緒に受けられるので、総合的に業務体験をしたい人におすすめです。


職種や部門の希望が定まっていない人は、進路選択のきっかけを見つけることもできそうです。


最終日には行員との座談会もあるようなので、現場のリアルな話を聞ける貴重な場といえます。

<インターン応募から参加までの流れ(2021年度冬季)>

1.開催日時 「11月26日~11月28日」 

2.開催場所 オンライン開催

3.応募期限 2021年10月31日

4.選考フロー エントリーシート提出→書類選考

5.その他 報酬、各種費用の支給はなし

静岡銀行

静岡銀行のインターンは、実践的なグループワークを通じて業務体験ができる、3日間の「しずぎん3dayインターンシップ」と1日でワークトライアルに参加できる「しずぎん1day仕事体験」などがあります。


地方創生や融資業務などの一部を実際に体験することで静岡銀行の業務について深く知ることができるインターンとなっています。


本記事では「しずぎん3dayインターンシップ」について詳しく説明していきます。

他のコースについては静岡銀行のホームページよりご覧ください。


■しずぎん3dayインターンシップ(オンライン)

基本的な流れは以下の通りです。

1.銀行業務全体の紹介

2.営業店体感プログラム

3.営業担当者の取引先訪問同行体験

4.融資案件検討グループワーク

5.行員との情報交換会等

このコースでは、3日間にわたる業務体験グループワークを通じて銀行業務全体について理解を深め、地方銀行における課題解決のプロセスやアプローチについて学ぶことができます。


インターンの中で銀行業務全体の紹介もあるので、銀行についてあまり知らない人でも気軽に参加できる内容となっています。


営業担当者が実際に取引先を訪問する様子をライブ配信で見ることができるなど、銀行営業のリアルを体感することができる他、融資案件についてグループで取り組む課題などもあります。


銀行業務について一通り学習・体験した後は、現役行員と情報交換ができる場も設けられており、銀行業界と静岡銀行について詳しく知りたい人におすすめのコースです。

<インターン応募から参加までの流れ(2021年度夏)>

1.開催日時 

 A日程「8月18日(水)~8月20日(金)」 

 B日程「8月 25日(水)~8月27日(金)」

 C日程「9月 6日(月)~9月8日(水)」

2.開催場所 オンライン開催

3.応募期限 2021年7月25日

4.参加人数 各回100名程度

5.選考フロー エントリーシート提出→書類選考→応募者多数の場合は抽選

6.その他 報酬、交通費なし

足利銀行

足利銀行のインターンでは「あしぎん 地域金融を知る仕事体験」と称して、銀行の仕事や地域金融の役割について実体験を通じて知ることができるコースを実施しています。


行員とのコミュニケーションで業務や考え方に直に触れることで、「銀行員として働く」ことについて詳しく学べるインターンとなっています。


参加応募などついては
足利銀行のホームページをご覧ください。


■あしぎん「地域金融を知る仕事体験」(1日間)

基本的な流れは以下の通りです。

1.業界研究

2.グループワーク

3.行員との座談会

このコースでは銀行業界について「業界研究」をするカリキュラムがあるため、銀行業界の特徴や他の業界との比較について悩んでいる人にもおすすめのコースです。


グループワークでは少人数のグループで営業や融資、得意先業務について実際の業務と非常に近い内容を体験することができます。

また、グループの中に行員を交える形となっている点も特徴で、預金や貸付以外の業務についても詳しく学べます。


就業体験後の座談会では、実際に現場で働く行員に質問できる機会も用意されています。

<インターン応募から参加までの流れ(2021年度)>

1.開催日時 「8月25日~9月14日」(全8回、各1日開催) 

2.開催場所 栃木(宇都宮本店)、東京(地銀協会館)、オンライン開催

3.応募期限 2022年2月11日

4.参加人数 各回20~30名程度

5.選考フロー 応募専用ページから応募→抽選

6.その他 報酬、各種費用の支給なし

業界研究のやり方

業界研究やり方画像


業界研究においては大きく3つのステップで行っていくことで理解を深めることができます。


(1)業界全体を知る
世の中にある様々な業界ではどのような企業がどのような役割を担っているのかを大きく把握することで業界の概要を理解することができます。

代表的な企業名や職種についても調べて、自分が志す方向性を考えることがおすすめです。


(2)業界の深掘り
業界内のさらに詳しい現状や課題を調べます。

業界内の各企業の違いや、企業相互の資本関係・提携関係、業界内での業績推移、業界全体の成長の見込みなどをリサーチして、志望企業を絞り込みましょう。


(3)業界の動向把握
業界の動向をさらに細かく調べていくことで、各企業の状況を知り、自己分析と照らし合わせて具体的な志望企業・職種をまとめていきましょう。

地方銀行の業界研究

地方銀行の業界研究

前述した上記の3つのステップで分析を進めていきましょう。

(1)業界全体を知る 

地方銀行の業界研究においては各地方の経済を支えている主要な地方銀行と、「銀行業界」全体をリードしているメガバンクについて大まかに理解しておきましょう。

地方銀行とメガバンクの業務内容はあまり変わりませんが、営業規模に違いがあります。


地域ごとに異なるニーズに対して、それぞれの主要銀行がどのようにサービス展開しているのか理解しておきましょう。

地方銀行

横浜銀行、千葉銀行、静岡銀行、福岡銀行

メガバンク

三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行

メガバンクについては、業界の中でも特に規模の大きい上記の「3メガバンク」について理解しておくといいでしょう。

地方銀行とメガバンクではサービスの内容や特徴にどのような違いがあるのか把握しておくと、ESや面接で業界への理解度を効果的にアピールできます。

(2)業界の深掘り

地方銀行では地域に住む個人と、中小企業や零細企業を中心にサービスを提供しています。


銀行の基本業務である「預金」「貸付」に加えて「為替」業務などを行う他、地方銀行の中には「信託銀行業務」も行う場合があります。


預金業務では、近年のデジタル化の流れに合わせたサービスを提供する地方銀行も増えていて、振り込みや明細照会などをスマホで管理できる銀行アプリなどが充実してきています。


地方銀行の貸付業務では、個人が利用する各種ローン商品や、企業向けの融資の際の審査基準が「メガバンクに比べ緩い傾向にある」という特徴もあります。

地域経済の活性化と継続的繁栄を担う地方銀行ならではの特徴です。


このような銀行業務の他に、各自治体と協力して町おこしのイベントや政策に積極的に取り組んでいる地方銀行もあります。

銀行業務だけにとどまらず、「地域のためにできること」を広く行う点が地方銀行の魅力といえます。

(3)業界の動向把握

地方銀行全体の動向ですが、近年の「マイナス金利政策」「低金利競争」による収益減の影響は全体に広がっている状況です。


コロナ禍の影響で経営状況を回復させるのが難しい地方銀行は少なくありません。こうした背景もあり、地方銀行全体で統廃合など再編の動きが強まってきています。


グループ会社を設立して持ち株会社にする銀行も増えてきているため、就職を希望している人は「吸収する側」か「吸収される側」か、という視点で地方銀行を見ることも重要なポイントとなってくるでしょう。


現在の銀行業界は、フィンテックなどの先進的なデジタル技術や「ネット銀行」などの登場もありビジネスモデルの変革期にあります。


就職を希望している人は、地方銀行全体の動向と金融サービスの動向を一緒に把握しておくようにしましょう。

地方銀行のES対策・攻略法

地方銀行業界のES対策

地方銀行のエントリーシート(ES)を書く際のポイントとして、「地方銀行を選ぶ理由」「地域への関心や理解」を強調して伝えるように意識するといいでしょう。

この他にも「誠実さ」「コミュニケーション能力」なども共通して重要視されているので一緒にアピールできるとなおよいです。

「地方銀行を選ぶ理由」について

そもそも銀行業界には「メガバンク」や「信託銀行」など、様々な銀行が数多くあります。

その中でも「地方銀行」は近年経営面で厳しい業界なので、このような状況の中でなぜ地方銀行を選ぶのか、具体的かつ明確に記載するようにしましょう。


ポイントとして、「銀行業界全体について把握した上で地方銀行を志望していること」、「地方銀行でどういう仕事をしたいか」、「地方銀行のどの部分に魅力を感じているか」などを志望動機に盛り込むといいでしょう。

「地域への関心や理解」について

地方銀行の最大の強みであり特徴なのが、「地域に特化している」という点です。


実際に業務を行う上では「銀行員としての知識や能力」に加えて「地域の一員として向き合う姿勢」が必要になります。

地方銀行の利益は「地域の経済環境」と直結しているため、サービスを提供する上で「地域への理解度」は非常に重要です。


ESを書く際のポイントとして、「地域が現在抱える問題」や「地域の魅力」、「地域の特徴・強み」について自分なりの考えを明確に書くようにしましょう。


地域への理解を示した上で、業務を通じてどのように貢献できるかなども伝えられるさらに効果的でしょう。


また、志望動機を書く際は「志望する銀行ならでは」の魅力や特徴についても触れるようにしましょう。

地方銀行の筆記試験対策・攻略法

地方銀行業界の筆記試験対策


地方銀行の筆記試験の特徴として、SPI玉手箱が採用されることが多い傾向が見て取れます。

対策としては、「言語・非言語」をしっかりと学習しておけば基本的に問題ないですが、まれにGABSCOAを筆記試験として採用している銀行もあります。


GABの非言語問題は少しクセがあるため、ある程度時間をかけて慣れておく必要があります。ネットや対策本を活用して習慣的に問題を解いて慣れておきましょう。


SCOAは、「能力テスト」「性格テスト」の2種目で構成されています。

能力テストでは基礎的な知識を問われる問題が多く、「英語」、「数理」、「言語」、「常識」、「倫理」の5つの分野から出題されます。

SCOAの回答時間は「45分」、「60分」、「65分」、「100分」のいずれかになり、時間設定により内容も変化します。

45分のコースでは制限時間内に「70問」の問題を解く必要があるため回答時間が非常に厳しいと感じる人が多いようです。

ただし、問題の内容自体は基礎的なものが中心なので落ち着いて解くように心がけましょう。

参考:「理系days SOCAについて

地方銀行の面接対策・攻略法

地方銀行の面接対策


面接の回答では「質問の意図を理解した上で答えること」が重要になります。

面接官の質問には必ず「意図」があります。


十分にリサーチをして「回答の準備」をしておき、面接官が「その質問から何を読み取ろうとしているのか」「重視しているポイント・知りたがっていることは何か」を理解して返答することを心がけましょう。


地方銀行の面接では、以下の5つについて質問される傾向があります。

  • なぜ金融業界を志望したのか
  • なぜ銀行業界を選んだのか
  • なぜメガバンクではなく地方銀行なのか
  • 企業研究で何を行ったか
  • なぜこの銀行なのか

上記は銀行業界を志望する際は優先的に対策しておきたい質問になります。

どの銀行の面接においても質問される可能性が高い項目になるので、それぞれ詳細に答えられるように準備しておきましょう。

この他にも、「学生時代に頑張ったこと」「自己PR」など一般的な質問についても対策しておきましょう。


本記事では「なぜ銀行業界を選んだのか」「なぜメガバンクではなく地方銀行なのか」「なぜ金融業界を志望したのか」について回答のポイントを詳しく解説します。

「なぜ銀行業界を選んだのか」

この質問で面接官が知りたいのは、「銀行業界への思い」「銀行業界への理解度」だと考えられます。


回答のポイントとして、銀行業界を選ぶ際に「他の分野とどこを比較して選んだのか」や「銀行業界でどのように働きたいのか」について明確に話せるようにしておきましょう。


金融業界にはたくさんの業種が含まれますが、その中から銀行業界を選んだ理由について「銀行業界ならではの特徴」「銀行業界に対する思い」を軸にして伝えるように意識するといいでしょう。

事前に十分なリサーチをして、業界の特徴や魅力について理解しておくことが大切です。

「なぜメガバンクではなく地方銀行なのか」

この質問で面接官が知りたいのは「地方銀行の特徴を理解しているか」「他の銀行と比較した上で選んでいるか」だと考えられます。

地方銀行業界全体の市況が厳しい状況である昨今、「なぜ地方銀行を選ぶのか」は非常に重要なポイントになります。


回答のポイントとして「地方銀行ならではの特徴」や「地方銀行にしかない魅力」について触れるようにしましょう。

地域経済に貢献している点や、地元の企業や人の生活を支えている点など、唯一無二の役割や存在意義について話しを展開すると説得力が増します。


実際に返答する際は、メガバンクなど他の銀行の特徴について触れた上で、地方銀行にしかない点について話すようにすると効果的に伝わるでしょう。


「銀行業界」の中にも様々な銀行があるので、各銀行について全体的に知識を付けておくことが重要です。

「なぜ金融業界を志望したのか」

この質問で面接官が注目しているのは「金融業界の全体像を理解しているか」「金融業界で働く上で明確な目的を持っているか」だと予想できます。


金融業界には様々な分野が含まれていて、ほとんどの分野が「お金」や「資産」などに関わるサービスを提供しています。

そして各分野の市況が影響しあって全体的な経済環境を形成しています。

そのため金融業界の中で働く場合は、「金融業界の他の分野の動向」を把握することが重要となります。


回答のポイントとして、「金融業界全体の動向」や「金融業界でやりたいこと」を志望動機と結び付けて答えるようにしましょう。

金融業界の動向を踏まえて将来的にやりたいことなどを具体的に話し、業界への理解度と志望度の高さをアピールするといいでしょう。


金融業界に含まれる分野は非常に多いため、業界研究を進める際は「銀行業界」、「証券業界」、「保険業界」など、特に規模が大きい分野に絞ってリサーチをすると全体像を把握しやすいです。


面接対策では、質問に対し「説得力のある返答に必要な情報は何か」、「注目すべきポイントは何か」を理解して準備を進めるようにしましょう。

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監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。